平成15年秋山行 八淵の滝~武奈ヶ岳



 前回から新たなメンバーを得て意欲的なミズHといっちゃんは山行計画を立てた。
 今回は、以前行ったが、滝が多く気持ちよく歩ける八淵の滝から武奈ヶ岳に登るコースにした。
 メンバーは、いつものミズHといっちゃんに「将来の山女」さんと山岳会最年少の「モモちゃん」の4人。
 11月23日(日)の連休の狭間に山行というのは、いかにも暇な人間ばかり?の印象をぬぐえない。
 この日の天気予報は曇りから晴れていくという予定だったが、JR近江高島に近づくにつれ天気がいまいちな感じと思っていると、電車の外を見ると山の方はガスっている。しかし、虹も見えてきて天気の回復を期待できそう。
 8時半JR湖西線近江高島集合。日は出ているが小雨が降っているという天気。
 ミズHは不安がるが、いっちゃんは相変わらずの脳天気で、「天気は良くなる」と言い切る。
 近江高島からバスで「ガリバー旅行村」まで行くが、相変わらず細かい雨が降っている。
 午前9時過ぎ雨具をつけて出発。天気の回復を願い登り始める。

出発前の元気?な姿



 登山口から林道を歩いていくと、わずかに登り、大擂鉢に到着。この頃には雨もやんできた。



大擂鉢

大摺鉢から左のコースを登っていくと小摺鉢、屏風の滝を経て、なおも登って行くと貴船の滝。慎重に鎖を使って下に降りていく。
対岸に渡り右の岩をはしごや鎖、ロープなどを使って登って滝の上部に出る。

鎖を使ってこわごわ進む

貴船の滝右手を鎖と梯子を使って登っていく

慎重にはしごを登っていく

 貴船の滝を過ぎ、しばらく行くと最後の七遍返しの滝。これで八淵の滝の探勝は終わりとなる。

七編返しの滝

谷沿いをなおも登って行くと、比良ロッジと武奈ヶ岳への分岐。ここで武奈ヶ岳を示す右に行く。
ここから、道は谷を離れてどんどん高度を上げていく。途中「まぼろしの滝展望台」なるものがあったが、音しか聞こえない。ここからしばらく登ると比良山スキー場のところに出てきた。嫌に寒いと感じていたが比良スキー場はうっすらと雪化粧。
初雪とのことで、いっちゃんはめでたいと喜ぶ。11時を過ぎているのでこれからの道はぬかるみ状態が想像され、またいっちゃん以外は朝早く出てきており、昼ご飯にすることにする。

比良スキー場(八雲ヶ原)


 12時前出発。道は予想通りぬかるみ状態。イブルキのコバを通って武奈ヶ岳へ、1時間弱で山頂に到着。

頂上までのもう少し

武奈ヶ岳頂上で記念写真
 頂上は、人がいっぱいで記念写真を撮るのも順番待ち。風が強く、視界も悪く少し休憩しただけで西南稜を経てコヤマノ岳めざして出発。
ぬかるみあるいは水たまりの道を泥だらけになって下っていく。

武奈ヶ岳を振り返って

コヤマノ岳を経て、中峠に向かう。ひたすら下り道を降り、河原に出、そこから少し登って午後2時前に中峠到着。

中峠で

 中峠から、緩い下り道を谷沿いに進んでいく。水がそばに流れているというのは大変気持ちがいいものでだらだらした道も気分を和らげてくれる。
午後2時半に金糞峠到着。びわこ側は天気快晴で竹部島もきれいに見える。

金糞峠にて

金糞峠からは、きついガレ場の下り道。膝をがくがくさせながら下っていく。

急な坂道をひたすら下っていく

ようやく、緩やかな道になったと思うと、今度は青ガレ。さらに足場の悪い道を下っていく。

大きな岩を下っていく

          

ひたすら、下ってようやく緩やかな道に到着。いつもながら、このあたりからがぜんとミズHは元気になり、さっさと歩いていく。
登りの辛そうな顔に比べて、にこやかな表情。一方でいっちゃんの方は、辛い下りの繰り返しで膝が痛んでアスファルトの道が辛い。
しかし、紅葉がきれいで心が癒される。

麓にたどり着いてほっとした表情

3時半にイン谷口に到着。いっちゃんにとっては運良く3時44分の比良駅行きバスがありそれに乗っていくことにする。
今回の山行は、山の天気が不安定で参加者の装備が不安だった。麓は天気が良くても山の上では悪天ということもあり、今後そのことを戒めなければと感じた。しかし、新しい参加者が出てくるというのは同じ山を登っていても気持ちが変わりいいもんだ。
今後とも、新たな参加者を募り山行を継続していきたいと改めて思った。

(いっちゃん)

コースタイム
11/23(日)
 ガリバー旅行村 9:00 - 9:39 大擂鉢 9:50 - 9:53 屏風の滝 10:00 - 10:28 七遍返しの滝 - 11:10 八雲ヶ原(昼食)11:50 - 12:35
 武奈ヶ岳頂上 12:45 - 13:05 コヤマノ岳 13:10 - 13:50 中峠 14:00 - 14:29 金糞峠 14:35 - 15:40 イン谷口