1,胸いっぱい

悠久の時の流れに 浮かんだ一つの命
行き先もままならず 彷徨い続け
恐れおののく日々の中で 青空を見た
暖かい眼差しと微笑みを

  忙し街に生まれた 貧しい心が救われる
  手に手を取ろう そして
  胸いっぱいの思いを 胸いっぱいの希望を
  そして 胸に残る悲しみと 胸にくすぶる空しさを
  捨てて行きよう

自然は時には 人知を超えて
人類の愚かさを あざ笑う
でも 子供たちの明るい瞳が 未来を見つめたら
きっと明日への 祈りが通じるだろう

  忙しい街に生まれた 貧しい心が救われる
  手に手を取ろう そして
  胸いっぱいの思いを 胸いっぱいの希望を
  そして 胸に残る悲しみと 胸にくすぶる空しさを
  捨てて生きよう


2,オー マリア

高めにまとめた ポニーテール
気っぷのよさが 売り物で
ちょいと突っ張る その気持ち
オイラに分けて くださいな
オー マリア オー マリア
今頃 あんたは どこの空

よるの夜中に ホンキートンク
あんたは 町の 踊り子で
気のいいあんたに 会いたくて
オイラも 一晩 踊ったぜ
オー マリア オー マリア
今度は 一緒に 踊ろうぜ

オイラは 文無し ぐうたらで
酒に溺れて 役立たず
それでも流れる 赤い血は
ジプシー見たいに 燃えている
オー マリア オー マリア
オイラの 炎を 見ておくれ


3, ゆっくり ゆっくり

ふわりふわり 空に浮かんで 溢れる涙 流そう
寝惚けた顔を 洗って さっさとすっきり 出かけよう
それだけ深く悲しめば それだけ優しい明日がある

そろり そっ〜と 歩き始めよう 暗い話も終わりに近い
新しい物語を 新鮮な言葉で
  それだけ深く悲しめば それだけ優しい明日がある

 胸に詰まる 暗い疼きは すこしづつすこしづつ溶けて行く
 空の下お日さんの下 汚れた空気を吸いながら 砂埃にまみれても
 ゆっくりゆっくり 変わっていく ゆっくりゆっくり 変わって行く

ふわりふわり空の下 枯れた涙で 笑い出し
前を向いたら 戸締まりして そこを抜けたら 自由だ
それだけ深く悲しめば それだけ優しい明日がある

思い込んで立ち止まっても その気になって息を継ぐ
一つため息 ただただ明るい 未来空間
それだけ深く悲しめば それだけ優しい明日がある


4,朝も早よから

 朝もは早よから 弁当箱下げて 家を出て行く 親父の姿

服はヨレヨレ 疲れた姿に 仕事が生き甲斐 家族が生き甲斐
五人家族は 重いか軽いか 百姓止めたら サラーリーマン
未来は何だった  未来は何処だった

百姓姿は似合ってた ガキの俺は遊びで手伝い
あれやこれやの指図が 楽しかった
朝も早い 夜は遅い 酒も飲まない 博打もしない 残業残業だったのか
何処で笑って 何処で泣いた

朝も早よから 弁当箱下げて 家を出て行く 親父の姿

 苦労知らずの 子供たちは ピーチクパーチク ひばりの子
分福茶釜で ままごと遊び アレが欲しい コレが欲しい
箪笥に見つけた 写真アルバム チャイナドレスの 大陸の 美人に囲まれ 戦争は怖かった
何だ何だ 何があった 何だ何だ 何があった

鉄拳で子供は育たない  殴り返したオレが 悪かった
でも 精神病院は 楽しかった でも もっとポデティブなアドバイスが欲しかった
花が花が大好きで  家の中 周りは 花盛り
おかげてオレは 花を愛でるだけが 大好き
臨終のベッドの病院で オレ好みの看護婦さんを口説いてた
それがオレの親父で オレの血だ

朝も早よから 弁当箱下げて 家を出て行く 親父の姿


5,月とオイラと影法師

昼間の疲れが出てくる夕暮れ月とオイラと影法師   昼間の疲れが出てくる夕暮れ 今夜も始まる 楽しい宴
闇がせまると お月さん まんまる優しく笑って オイラに影法師をプレゼント

月とオイラと影法師 恨みっこなしで飲みましょう
久しぶりだね〜 愉快な三人 朝までまだまだ時間がたっぷり

酒も飲めない お月さん なんでそんなに フラフラなん
オイラの気持ちがわかるかい オイラの踊りを見ておくれ
踊りの相手は影法師 オイラの動きを真似てるぜ

月と〜〜〜

帰るお家は分かるかい あっちが西でこっちが東
オイラはまだまだ飲み足らん 愛想つきたら消えとくれ

月と〜〜〜

今夜も始まる 楽しい宴 闇がせまると お月さん
まんまる優しく笑って オイラに影法師をプレゼント

月とオイラと影法師 恨みっこなしで飲みましょう
久しぶりだね〜 愉快な三人 朝までまだまだ時間がたっぷり

酒も飲めない お月さん なんでそんなに フラフラなん
オイラの気持ちがわかるかい オイラの踊りを見ておくれ
踊りの相手は影法師 オイラの動きを真似てるぜ

月と〜〜〜

帰るお家は分かるかい あっちが西でこっちが東
オイラはまだまだ飲み足らん 愛想つきたら消えとくれ

月と〜〜〜


6, 夢じゃない

夜が明ける 鳥がさえずり そして あんたの寝息
微笑んだ目頭が 見ている甘い夢

でも それは夢じゃない 昨日の 甘いワイン
今でも ゆっくり 心に溶ける
砕けた星の欠片が出合った 何処にも よくあるお話

今日の 仕事どうやった 今晩 何を食べよう
些細な言葉の 一つ一つに 幸せのリズム

疲れた1日 悩みを語り合い 明日は晴れるさ またやり直そう
星屑の夜は 2人で唄う 2つの欠片が 1つになる

春が過ぎ 熱い夏 嘘でもない嘘 戯言
戸惑い 疑い 預けた心が 何処かに消えた

でも これは夢じゃない 昨日の苦い酒
今でも ゆっくり 胸を締め付ける
砕けた星の欠片が すれ違った 何処にも良くある お話

でも これは夢じゃない 昨日の 甘いワイン
いまでも ゆっくり 心に溶ける
砕けた星の 欠片が 出合った 何処にも よくあるお話


7,あついあつい

あついあつい夏の朝 まだ5時やというのに 汗まみれ
起きたくない起きたくない 飯もいらん
働きたくない働きたくない 朝から酒飲んで 寝ていたい
苦しいとき嫌なときシンドイ時 安い答えが転がってくる
逃げたい逃げたい隠れたい あっこれや やっと見つけた アヘン窟

   簡単なこと 分かりやすいこと それがこの世の罠
         手近な答え そこにある答え 悪魔の囁き

あいつらのせいや あいつらのせいや 俺たち何も悪ない
昔のことは誤摩化しとれへん 
脅かしとこ 強気で行こう 俺たちゃ正しい
でも 本当は ビビっている

日頃の挨拶では 分かれへん 複雑怪奇な アジアアジアアジア共栄圏
分かれへん分かれへん 問題だらけで気づいたら 
地獄の門の前に立っていた

      分かったつもりは ぼけの始まり もうろく
   答え探しに疲れたら 閻魔様に聞いてみよう


8,地獄でダンス

町を歩こう 何かに当る そうや 犬も歩けば 棒に当たる
ぼんやりしてると面影 何処かで 誰かが 待っている
ジョンレノンが言った There is no heaven. みんなそれを信じてた
オイラのツレは天国に行かない 悪い奴ばっかりや いったあんたら何処や 地獄やろ

そやから
地獄でダンス だだだダンス 地獄でダンス だだだダンス

  そうや オレ 64年間 何しとったんや 何しとったんか   分かれへん 長い年月
まだまだ ウロウロ 道に迷う 行き真っ暗 当てもなし
あんたら何処にいてるのか 分かってんのやろ 地獄じゃ目を瞑ってても 歩けるんやろ
おれ 何処に居るんか 何処にいてるんか 分かれへん  ウロウロウロウロ 目を開けとる

電車で見かけた クリーンヘッド 後ろ姿が そっくりや
町の立ち飲み おっさんの声 そっくり
あんたら何処にいてるんか 分かってるんやろ 自分のこと分かっているから目をつぶれる
オレ ウロウロ 道に迷う でも 最後は みんなと一緒地獄やろ

そやから
地獄でダンス だだだダンス 地獄でダンス だだだダンス


9,カリプソ

時を忘れて遊び もう夕日がくれる
帰り道を急ぐと 犬がワンワン吠えた
家の窓には明かり 夕餉の香りを嗅いで
腹を空かせては知ると 夜が後から追いかけた

 ラジオから流れる カリプソに乗って
 リズムはきっと 明日に届く

隣の家ではあいつが 大きな声で叱られ
俺の親父も今頃 怖い顔で待っている
飯と説教は飲み込んでは 頷き
ニュースの終わったラジオから 胸のときめく音楽

 ラジオから流れる カリプソに乗って
 リズムはきっと 明日に届く

ラジオの裏を覗くと 赤くともった真空管
滲んだ明かりに 世界がぼーっと写った
時を忘れて聞き惚れる 遠い国の音楽
胸のときめく物語 ここからきっと始まる
少年の夢はぐるぐる回るダイヤル
少年の夢はラジオの形を変えた

 ラジオから流れる カリプソに乗って
 リズムはきっと 明日に届く


10,果物売り

雨が降ろうが 風が吹こうが どうせ何も変わりはしない
海が荒れても 嵐が来ても 何も変わりはしない
ひとつのマンゴを 百円で売っても その日の稼ぎは知れたもの
ひとつが二つになり 三つになっても 儲けは知れたもの

   果物を一杯載せた 荷車を押して 町中を 娘は 働く

15の春に母の後を継いだ 始めた商売 一人前
町中の男たちの 愛の歌 男たちの 愛のダンス
でも 何も変わりはしない この貧しい暮らし
旅人を惹き付けた悲しい瞳は 奴隷時代にもらったもの

 果物を〜

アフリカのリズムも アフリカの言葉も 長い歴史に溶込んだ
風は囁き 日は照りつける でも 常夏の島に醜い独裁者
突然降り出す すごい雨 逃げ場のないハリケーン
未だに白人コンキスタドール 黒い肌は陰の色
皆で踊れば楽しいメレンゲ あんたと私の秘密のバチャータ
何処へ行くの どこに行こうか どこに行くの どこに行こうか

雨が降ろうが 風が吹こうが 何も変りはしない
海が荒れても 嵐が来ても 何も変りはしない

荷車の横を 大きなアメ車が走る クーラーを効かせて別世界のよう
今日も夕暮れ 稼ぎを持って 優し母の元に帰る
 果物を〜


11,ダダダダ ダダダダ ダダダダ

ダダダダ ダダダダ ダダダダ
夜が明けたら幸せだ 生きてた気がした
  たとえ腹をすかせていても 飢えてはいない
昨日の夜は 危険やった 思い出そう
地下鉄降りたら終電で 町の姿が変わってた

ダダダダ ダダダダ ダダダダ
選ぶことなく覚えた日本語なんか 役に立たない
母の言葉だっていう それが値
言葉よりものを言うお金 銭 国境を越える愛 愛

ダダダダ ダダダダ ダダダダ
でも パトカーの横切る 大通りには 平和が見え隠れ
J-popの流れる街角は どこか見覚えのある町のよう
なんか 映画みたいな、夢みたいな
踊っているようで、眠っているようで 沈んでいるようで

ダダダダ ダダダダ ダダダダ
あの子の腰に手を回し 踊っているつもりで 引きずられ
右や左や真っすぐや こんな風に世間は 進んでいる
こんな夜はシャンパンで 世界平和を祈ろうよ
こんな夜は世界中 ロマンチック

ダダダダ ダダダダ ダダダダ
どこでどうしたダダダダ どこで暮らした ダダダダ 
どこで育った ダダダダ どこに旅した ダダダダ 
どこで生まれたダダダダ 理想を探して ダダダダ
幸せ探してダダダダ ここにいるんだ ダダダダ


12,ギター小僧

生まれた時からギター持ち 父ちゃん母ちゃん驚いた
こいつはこの世の奴じゃない 海の向こうで歌われた
イカした名前の ギター小僧 おいらはあいつだ ギター小僧

ゴゴゴー ゴーギター小僧 ゴー

金の卵といわれては オイラもその気になったもの
15の春に家を出て きっとりっぱになりますわ
父ちゃん母ちゃん 待ってってや
  そうだ こいつは イカしたギター小僧

ゴゴゴー

あの町この町歩いたが ギターを持つても緩んでは
優しい女に 甘い酒 オイラを酔わせた憎い奴
涙は見せない明日はない オイラはイカしたギター小僧

ゴゴゴー

  歳を取ってもギター持ちゃ まだまだ絵になる様になる
人がおだてリャ 踊りだす 疲れた体にこのギター
あの日のアレが蘇る オイラはイカしたギター小僧

ゴゴゴー


13,生き証人

俺たちゃ時代の 生き証人  この世の記録を持っている
この世の悪を知っている この世の善を楽しむ

俺たちゃ時代の 生き証人 この世の辛さを語り継ぐ
この世の乱れを知っている この世の楽を楽しむ

悪いやつの名前を諳んじる 新聞読んだら拾い集め
テレビを見たら顔を覚え 地獄の果てまでつきまとう

人を騙すのは ヘッチャラさ 金さえ集めれば正義になる
錬金術で言葉を操り 電波に乗せれば人は踊る

神様の数が多すぎる 隣人を愛するには遠い道のり
弱さと弱さをぶつけ合い 自分の姿に怯える

俺たちゃ時代の生き証人 この世の歴史を今生きている
この世の過去を今引きずる この世の未来を今信じる


14,乾杯

思い出話に 時間を取られ 後悔の罠に 足を取られ
明日を亡くし 今日を亡くす 役立たず

時間に追われて 躓き 振り向くとそこは落とし穴
明日を亡くし 今日を亡くす 役立たず

  思い出がどんなに貴重でも 今日の暮らしに役立たず
  昔の暮らしがどれだけ楽でも 今日のご飯に役立たず

抜かりの無い不吉な時間 「しがらみ」がブツブツ匂いを放つ
明日を亡くし 今日を亡くす 役立たず

思い出を糧に生きるより 今 新しい感情を 
生まれ変わる 思いを 盃に注ぎ込み 乾杯しよう

  人は老いると 老い果てるのか 死に至るまで生まれ変わる この感情を
  私は毎日毎晩 毎分毎秒 盃に注ぎ込み おいしいお酒を嗜むのだ

オイ オイ オイ 生まれ変わる 今日の細胞 乾杯
オイ オイ オイ 流れ変わる 今日の血液 乾杯
オイ オイ オイ 生まれ変わる 今日の悲しみ 乾杯
オイ オイ オイ 生まれ変わる 今日の喜び 乾杯
オイ オイ オイ 生まれ変わる 今日の思い 乾杯

© Gubutu 2015 : ぐぶつ