トヨタ生産方式の基礎の基礎

 ここを理解すれば 「トヨタ生産方式」の考え方がみえてくる


           「トヨタ生産方式」は手法でなく考え方である

 

「トヨタ生産方式」概念図
     

ジャスト・イン・タイム

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源流管理

自動化の考え

ニンベンのついた「自働化」

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目で見る管理

 

基本思想に基づいた「モノの見方・考え方」

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      真の仕事

 

「トヨタ生産方式」の本質と基本思想

モノの見かた・考え方
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トヨタの云う「ムダ」

カンバン方式 ≠ ジャスト・イン・タイム

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「ムダ」の排除と5S

カンバンの役割り

「カンバン」とは

              

見える管理

後工程引取り方式

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       「問題点の顕在化」ナゼナゼ分析

ジャス・トイン・タイムをカンバン方式で具体化

       

問題の改善

       

用語の説明

● トヨタ生産方式の本質

  手法ではなく、基本の思想に基づいたモノの見方や考え方。

 

 

● トヨタ生産方式の「基本思想」

  「徹底したムダの排除」

  注文に応じて生産し、切れ目のない流れによる多品種少量生産の中で、徹底したムダの排除をおこなうのである。

 

● トヨタの言う「ムダ」

  「真の仕事」以外の作業はすべてムダと定義した。

   段取りは仕事と考えるのが一般的だが、トヨタはこれをムダと定義した。

   ムダとは「付加価値を高めない、いろいろな現象や結果」

 

● モノの見方・考え方

 「儲ける」という意思の入った「モノの見方・考え方」

 

 

● ムダの排除と5S

  ムダは見えなければ・認識されなければ、排除できない。

  そのために5Sを重視する

 

● 真の仕事

  直接、利益を生み出す付加価値付与の仕事

  

● 基本思想に基づいたモノの見方・考え方

  トヨタ生産方式発展の「二つの手法(二つの柱)」    

   ジャスト・イン・タイムと自働化(ニンベンのついた)

 

 

● ジャスト・イン・タイム

  「必要なものを、必要なときに、必要なだけ」作る考えかた。

  継続的な製造期間短縮と在庫削減を促進する考え。

 ジャスト・イン・タイム  カンバン方式

  ジャスト・イン・タイム方式を、カンバン方式で具体化はしている

 

 

● 自働化(ニンベンの付いた「自働化」)

   「ニンベンのある自動機械」の意味は、「人間の知恵を付加した機械」  ということである。

     「自働化」は単に「自動停止装置付き機械」ではなく、源流管理の考え方である。

   源流管理こそがコスト削減のキーポイントである。それゆえに「目で見る管理」が重視される。

 

 

● 源流管理

  製造品質のバラツキに影響する要素を管理して、工程や作業の中で「狙いの品質」により近いものを作る

 

 

● 「かんばん」とは

   「かんばん」は、後工程引取り方式の利点を持ってジャスト・イン・タイムを実現するための管理の道具

 

 

● 後工程引取り方式

   後工程が前工程から必要なものを引き取る

 

 

● かんばんの役割

   生産・運搬の指示である。重要な点は、情報の流れとモノの流れを一致させることである。

     部品補充の情報が、コストをかけずにモノに付随して流れることである。

 

 

● カンバン方式

  作り過ぎを防止しながらジャスト・イン・タイムを実現する道具。

    「つくりすぎのムダ」は、「つくりすぎを押さえる働き」がないことから「目で見る管理」や「カンバン」方式に

  発展していった

  カンバン方式という技法よりも、「必要数だけしか造ってはいけない」という

    ジャスト・イン・タイムこそが重要である。

 

 

● 「問題の顕在化」なぜなぜ分析

  目で見て問題がはっきりしない場合に、「問題を顕在化」させたうえで、「5回のなぜ」を繰り返して、

    「真因」を突き止め、現場の人間の知恵によって「改善」を施す。

 

 

参考: 「生産管理講座」  「トヨタ生産方式」