SOA の考え方    
スペル Service-Oriented Architecture
出現時期 2004年頃
対象 システム設計
主な関連用語 SaaS
内容 

既存のシステム資産を『サービス』の単位で連携させ、企業の変化に対応できるシステム構築するための技術体系

ここで云う『サービス』とは、業務の単位やプロセスを考えながら、ある程度意味のある大きさにアプリケーションを構成部品化

したものであり、外部から呼び出し可能なアプリケーションの機能である。

            「問題の解決を目的とした既存技術の集大成がSOA

出現の背景

1. 企業の統廃合・事業再編・市場競争の激化といった内外の環境に対して、企業のシステム柔軟性が必要とされた。

2. 「変化し続け、複雑化するIT環境をどのように統合するか?」という課題に対応する解決策として浮上してきた。

SOAの特徴

1. アプリケーションが業務の処理単位で「サービス化」されている。

2. オープンで標準的なインターフェースでサービスが提供されている。

3. 外部から呼び出し可能なアプリケーションの機能である。

4. サービスの組み合わせにより必要なアプリケーションを構築する。

SOAのメリット

1. 個々のアプリケーションを柔軟に組み合わせ可能で、プロセスの変更が容易かつ柔軟に行える。

2. システム自体も市場の変化に迅速に対応することが可能である。

3. 特定のインフラに依存していないため、ベンダーやプラットホーム選択の幅が大きい。

4. 各アプリケーションは他のシステムと「疎結合」であるため、システム開発が容易である。

5. サービス単位の構成要素粒度が大きいため、再利用性がしやすく開発の生産性向上が図れる。

SOAの課題  

1. 基幹系のシステムは高い信頼性が要求されるので、それを確保する仕組みが不可欠。

2. サービスを実行する際に、サービス同士を正しく連携させる仕組みが不可欠。

3. サービス間のやり取りを正しく進める機能が不可欠。

4. サービスを入れ替えた際の影響を分析する機能が不可欠。

5. マスター・データの整合性を図る仕組みが不可欠。