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1. プラスチックリサイクル
1. プラスチックリサイクル

1.       プラスチックリサイクル

廃棄物をゼロにすることをめざす「ゼロエミッション構想」  

この考え方は、環境を守るうえでも重要な役割をはたすものです。

このような大きな目標をかかげて、各産業とも、再生可能な原材料を優先的に使い、生産から流通までの行程を見直

し、リサイクル(再利用)リユース(再使用)、リデュース(発生抑制)という3つのRへの取り組みを強化

しているのです。

2.       プラスチックリサイクルの手法

2.1. マテリアルリサイクル

使用済みのプラスチックを溶かすなどして、もう一度プラスチック製品に再生し、利用することをいいます。材料リ

サイクルとも呼ばれており、ペットボトル発泡スチロールなどはこの方法でリサイクルされます。プラスチック

は、リサイクルを繰り返すと材質が悪くなる(劣化する)と言われてきましたが、最近では純度の高い良質なプラス

チックに戻す技術開発が進んでいます。

 

2.2.      ケミカルリサイクル

ケミカルリサイクルとは、プラスチックが炭素と水素からできていることを利用し、熱や圧力を加えて、元の石油や

基礎化学原料に戻してから、再生利用することをいいます。容器包装リサイクル法が再商品化(リサイクル手法)と

して認めているケミカルリサイクルには、原料・モノマー化、油化、高炉還元剤としての利用、コークス炉化学原料

化、ガス化による化学原料化があります。

 

2.3.      サーマルリサイクル

廃棄物から熱エネルギーを回収すること。

プラスチックは燃やすと高い熱を出すため、ダイオキシン対策を伴う施設でサーマルリサイクルすることは、埋め立

てごみの量を減らす上でも、大きな役割を占めつつあります。

ごみの焼却熱を熱源にして、温水を沸かし、事務所や住宅、近隣施設の風呂や温水プールに送ることなどができま

す。ごみの焼却時に発生する蒸気は、発電や各種施設での暖冷房のほか、工業用など幅広く活用できます。

また、セメントを焼成するときに、その原燃料としてプラスチックを使う(セメントキルン)方法や、廃プラスチッ

クを乾燥、固化、圧縮した固形燃料(RDF)の形で利用することもできます。

ただし、サーマルリサイクルにより「燃やしてもリサイクルになる」という認識がひとり歩きすると、ごみの排出

抑制を妨げることにもなり、マテリサイクルやケミカルリサイクルとのバランスの取れた組み合わせを考える必要

あります。  

      三つのリサイクル

          (「プラスチックリサイクルの基礎知識2003」より)

出典: プラスチック処理促進協会

                       プラスチック情報局