● ラブホテルにて


私の目の前で、妻の両脚が大きく押し広げられ・・ やがて、男の怒張しきったものが、しとどに濡れそぼった潤みの中を抉っていくと・・・

体から噴き上がる悦びをこらえ切れず、よがりの声を洩らす妻……



これまで、妄想の中でだけしか思い描くことがなかった行為が、実際に目の前で繰り広げられる衝撃と興奮・・

その光景が忘れられず、まるで何かに憑りつかれたように禁断の体験を繰り返している四十路男です。



妻と他人との性交を見てみたい…


妻の膣奥深く放たれる、見知らぬ男の射精の瞬間を… そして、その時を至福の悦びとして受け入れてしまう妻の顔を見てみたい・・



すべては、このような淫靡な妄想から始まりました。

「妻を貫いた他人棒」のその後をお届けします。





【親友夫妻との約束】

あれから一年が過ぎて・・ 私たちは、雅彦さん夫妻と約束していたお互いのパートナーを交換して交わる日を迎えます。



夫婦交換・・・この行為も、愛する妻を他の男に抱いてもらうという点では「寝取らせ」と同じ類の行為なのでしょうが、

私の方も相手の奥様と交わるので、禁忌の行為を互いに行っているという意味あいで、

妻の後ろめたい気持ちも、幾分軽減されるのかもしれません。



また今回のような場合、お互いが顔見知りであること、過去に肌を合わせて歓喜の時間を過ごしたことが、互いの仲を一層親密なものにしてくれます。



私以外の男との性交に浸る妻の姿に嫉妬の炎を燃やしながら、その吐け口を相手のパートナーに求める・・

こんな歪んだ情念を妖しくときめかせるのが、「夫婦交換」の醍醐味なのかもしれません。




再び、四人が顔を揃えたのは、ホテル近くのこじんまりとした料亭でした。

ここで、軽く夕食を済ませてから、今回は“我が家”ではなく、町外れにあるラブホテルへ行くことになっています。



昨年、私の方から誘いかけた申し出が、思わぬ成行きでお互いの妻を交換することになってしまいましたが、

それ以来、雅彦とはほぼ二月に一度のペースで、馴染の店で親交を続けています。



別段、これといった特別な話がある訳ではないのですが、お酒を飲みながら二人で交わす会話自体がとても楽しいのです。



妻を、私以外の男に抱いてもらうことを重ねてきた今では、妻のお相手が・・

見ず知らず、行きずりの男であった方が興奮するということがわかってきましたが、

この道に踏み込んだときに相談に乗ってくれた・・そして、密かな愉しみを共有してくれた親友夫妻との約束は、大事にしなければなりません。



今回の「夫婦交換」は、私自身も加わって・・日頃のセックスでは適わない刺激的な興奮を味わってみたい気持ちと、

親友夫妻との交誼を深めたい気持ちの両方があるのです。





奥座敷で二人ずつ相向かいになり、食事をしながら四人での雑談が始まりました。



ひとしきり、話題が、メディアで報道されていることや、日々の暮らしのこと、共通する友達のことにまで及んでいきましたが、

そのうち、自然と関心がこれから始まることに移っていきます。



「理香さん、こうして4人が顔を揃えるのも久しぶりだね。その後、変わりなかった?」



「変わり・・? いろいろと・・・ありましたわ。」



「ますます色っぽくなってきて・・随分と楽しんでいるようだから、そのことを聞かせてほしいなあ。

俺達も、初子の秘密まで暴露するようで悪いんだけど・・理香さん達と楽しんでから、病みつきになっちゃって・・

旦那さんに、傍で見られているのってどんな感じ?」



「わたしの方こそ、自分の奥さんを他の男性に抱かせるなんて・・男の人の気がしれないわ。

ねっ、男の人って、どんな時興奮するの? 一度尋ねてみたいと思っていたの。」



「そりゃ、やっぱり・・初子が感じてきて、普段言ったことがないような言葉をすらすらと口にする時だな。

オレの嫁さんなのに、何だか他の男の虜になってしまったような感じがして・・まさおも、理香さんのそんな姿を見ると、たまらないだろ?」



「自分の女房のそんな姿を見ると、誰でもそうなるさ。 

でも、オレの場合は・・ 理香が、男と始める前に、潤んだ目つきでオレを見つめてくるだろ? それがたまらないんだ。」



「ふ〜ん、潤んだ瞳で・・ね。

でも、初子の場合、この前なんかオレから顔を背けるばかりで、そんな目線 余り感じなかったけど・・初心なのかなぁ。」



「まぁ、雅彦さんたら・・・ 今夜は、じっとしていてあげるから・・」



「まあ、そんな駄々をこねないで。今晩 お相手してもらうんだろ?」



「うふっ、冗談よ。そのことだけど、男の人と女の人では違うんじゃない? セックスで気持ちよくなるのは当然だけど・・

初めのうちはやっぱり・・傍にいるんですもの。 恥ずかしくって、主人に対して申し訳ないような気持ちになるわ。」



「まぁ、オレとしては、そうあってほしいけどね。」 雅彦が答えます。



「でもね、同じようなことを何回か経験していると・・

今はね・・その男性と抱き合って、相手の男性が、じっとわたしの目を見つめてくる時たまらないわ。

何だか、自分がこれから淫らなことをされて、変わっていくんだって思うと、ゾクゾクしてくるの。」



「理香さんがそんな風に言ってるけど、初子もそうなのか?」



「理香さんが、言ったことは本当よ。

だって、あなたの前で恥ずかしいことをするのだから・・いくら、その気になろうとしても、あなたに申し訳ない気持ちはあるわ。


男の人にはわからないかも知れないけど、あなたの目にどこまで恥ずかしい姿を晒していいのかって、悩んじゃうの。

でも、あなたに見られているんだって思うと、余計に感じちゃって・・・」



「ふ〜ん、そうなんだ。 おまえが出し入れされている姿を見ていると・・『そんなに、気持ちよくなりやがって・・』と妬いていたけど・・

そう言われると、何だかわかるような気がするよ。 女心のあやが・・」



「女ってね、セックスのとき、精神的なものが大きく作用するの。 でも、段々と同じようなことをしていると、主人への後ろめたさは薄らいでいくわ。

気持ちよくなってしまうと、体だけじゃなく心まで繋がりたいと思って・・そう思うことによって、もっと気持ちよくなるの。」


妻が答えます。



「そうよね。わたしもそんな時は、『もう、知らない!』って思うことにしているの。」 


初子さんが、相槌をうちます。



このような会話を聞いていると、忌まわしいことを続けているうちに、夫の前で不貞を犯す罪の意識が徐々に薄らいでいって・・

可愛らしい声で喘いでいたのが、遠い昔のことのように思えてきます。



(おまえが、一番興奮するのは・・『あなたがわたしの傍で手を握りながら、じっとわたしの顔を見つめてくれる時』じゃなかったのか?)






【ラブホテルにて】

食事を早めに切り上げ、私たちはマイカーでホテルに到着します。

ホテルの入り口は高い塀で囲まれており、私にとって、どうも入りづらい雰囲気がありますが、雅彦は何回か使ったことがあるのでしょう。


ロビーの中央にある部屋のパネルを見ながら、フロントで予約をしました。



部屋に入ると、雅彦が慣れた手つきで室内照明を柔らかくし、枕元のパネルを調整して小さくBGMを流します。



「まぁ、雅彦さんたら・・そんなに慌てなくてもいいでしょ? どう・・初子さん、一緒にシャワー浴びない?」



妻たちがシャワーを浴びている間に、今回のスワッピングについて説明します。


異なるカップルが、それぞれの妻を交換して交わるような場合、大概は別々の部屋で行うというのが普通なのでしょうが、

私と雅彦は、同室で行うことにしました。



それぞれの妻を相手に委ねて、良人がいない部屋で一夜を共にするという選択肢もありましたが、

自然とあれこれ・・隣室での営みのことが気になって、自分のパートナーに集中できず、

相手に嫌な思いをさせることになるでしょう。



それに、ビデオ撮りをするにしても、営みの最中にハンドカメラを手にした夫の冷めた姿を見るのは、妻たちも歓迎しないでしょう。



このように決めた訳は、人妻と情交する自分の愉しみもさることながら・・

何よりも、愛する妻が夫の前で他の男に体を開き、性の悦びに悶える姿を我が目で確かめたかったからです。



愛する妻が、夫以外の男に抱かれて堕ちていく様子を、つぶさに見てみたいことを共通の願いとする夫達にとっては・・

やっぱり妻に、夫の目の前でそのすべてを晒してほしかったのです。






【妻の交わり 1】

今回は、前回とは逆で、初めに雅彦と妻が交わることになっています。


やがて、シャワーを浴びた妻たちが戻ってくると・・

理香がベッドに横臥している雅彦の傍に歩み寄り、その胸に顔を埋めていきます。



互いの体を寄せ合いながら、お互いの存在を確かめるように深く抱き合っているのは、昔日の狂おしいひと時を思い起こしているのでしょう。



そのうち、乳房を弄っていた雅彦の手が下半身に伸びると、妻の口から「ふ〜うっ…」というため息が洩れてきます。



「んっ・・すごいよ、理香さん・・・」



雅彦も、淫裂に指を這わせたり、指尖をその中に滑り込ませたり、指戯を施しているうちに女の印が徐々に潤ってくるのを感じるのでしょうか、

前回の交わりで確かめたのかもしれない敏感な部分を、指をくっと折り曲げて愛撫すると、妻が両腿を捩らせ始めます。



「・・・あっ、んっ! そんなの、だめっ…! ああぁぁ……・・」



そして、淫孔に埋めた指をそのままにして、肉芽の先を別の指先で軽く捻ると・・

余程感じたのでしょうか、妻は、ガクガクっと膝を震わせていきました。



「さすがにここは、理香さんも我慢できないようですね。」



そのうち雅彦は、指で淫唇の周囲をなぞりながら、舌先を淫裂に這わせ始めました。



淫芽を覆う包皮を優しく剥いて、少さく覗いた蕾を舌でそっと舐めあげると、



「あぁぁっ… だめぇ… いっ、イい〜っ…! あぁぁ……」



女の最も敏感な部分を吸い上げられて、瞬間的な快感が訪れてきたことを告げる喘ぎが洩れてきます。



次第に性感が高まっていく女体を愛おしんでいると、更に深い快感を与えてあげたいという男の本能がはたらくのでしょうか、

雅彦は、丹念に快楽の中枢を舐め上げていきます。



そして、耳元に「この日を待っていたんだ。可愛いよ。」と、熱い囁きをおくると・・

「はぁ、はぁっ」と、妻の喘ぎが次第に大きくなっていきます。



「いいかい? いくよ・・」



「うん、この前みたいに優しくね… そっと、挿れて・・・」



雅彦は、ひざを折って立ち腰の姿勢になると、妻の太腿を引き寄せ・・ゆっくりと昂った肉茎を潤いの中心に宛がいました。



こんな貫きを前にした光景を見ていると、いつものことながら胸が震えるような極度の興奮が襲ってきます。



程なく・・・その猛々しいものの蹂躙に身を任し、苦痛混じりの快楽を与えられる妻への情愛・・



今はまだ・・微かに残っている不貞、背徳を、そのうち悦びにまで昇華させてしまう妻に対する嫉妬・・



私の方から誘いかけさえしなければ、多分・・こんな光景は終生訪れることがなかっただろうに・・



滑らかな光沢を帯びて極度に膨らんだ他人の怒張が妻の女陰に埋もれる刹那、私の複雑な想いが、胸の震えとなって表れるのです。



そのうち雅彦が、妻の方に体を傾け、両手で掴んだ腰骨を引き寄せながら怒張したものを突き出していくと・・

妻の体が小さく仰け反り、「ずるっ!」とカリ太の亀頭が膣口を割り裂いて、割れ目の中へと沈んでいくのがわかりました。



しばらくじっと動きを止めた後、雅彦は淫らに開いた妻の下半身に向かって、緩やかな抽送を始めます。



すると、最も膨れ上がった部分を受け入れた妻の性器は、やや緊張の糸を緩めたのでしょうか、

野太い勃起がずぶずぶと妻の熱い媚泥の中に取り込まれていきます。



「んっ…… あぁぁ…… 奥まで、入ってくるぅ……」



「・・・どう、理香さん? これからが愉しみなんだよ。」



雅彦は、妻の耳たぶに唇を這わせ、耳元で囁きかけます。


雅彦の腰が、理香の下半身に密着して緩やかな律動を始めると、妻は小さく裸身を震わせ、

「んっ…… あぁぁ……」という喘ぎを洩らします。



媚びるように絡みつく“ひだ”を侵していく欲棒は、一旦引き戻され、再び抉るように膣奥深く突き入れられていきます。



「んくっ……! はぁ、はぁ…… あ、あぁぁ… いいっ……」



私たちが傍で見ていることを知りながら、それでいて、雅彦の抜き差しをごく当然なもののように受け入れている妻の姿を見ていると・・

流石に、狂おしいものが心の奥底から湧き上がってきます。



(お互い合意して、すべて承知の上で始めたことなんだ。)


(妻を愛しているのは、確かに“他の男”であるけれども、私の親友じゃないか?)



目の前で繰り広げられている生々しい交わりの興奮と、そこから生まれる妖しい嫉妬・・



めらめらっときた嫉妬は欲情の炎に変わり、私は、その吐け口を初子さんに求めてしまいます。



「まさおさん、たまらなくなってきたんでしょ? 理香さんへの想いを、そのまま伝えてあげたら?」



初子さんも、目前で夫が他の女性と交わっている姿を見て興奮してきたのでしょうか、

私を誘うようにして、二人の枕元へ歩み寄ります。



眼前で繋がっている男女の艶めかしい性器を見た初子さんの息遣いが、次第に早まっていくのが私にも判りました。



心に思い描いていることを実行しようかどうか躊躇っていた初子さんが、意を決したように私のブリーフを下げて股間のものを取り出します。

そして、ゆっくりと指を動かし始めました。



初子さんにとっても、夫が自分以外の女性に悦びを与えている姿を見るのは堪らないものがあるのでしょう。



片手で茎の根元を引き絞りながら、もう一方の手で膨らみを擦り上げると、徐々に快感が湧いてきて・・

先程の嫉妬が、薄らいでいくような気さえ覚えてしまいます。



激しく手指を動かす初子さんの行為は、雄の征服欲に満ち溢れ、刺突を続ける夫に向けられているのでしょうか、

それとも、その貫きを受けて喘ぐ理香の方へ向けられているのでしょうか。



彼女の心持ちはよくわかりませんが、私へのその愛撫が“妬み”に起因していることだけはそれとなくわかります。



「さぁ、理香さん・・? まさおさんの想いを受け取ってあげて・・」



初子さんが手にした私のものを妻の枕元に差し出すと、貫きを受けてうっとりとしていた妻が、私のものを握り締めます。



「さぁ、おまえが欲しがっているものだ。 同じものでも、今 入っているものは、もっとイイんだろ?」



「ああぁ…… ごめんなさい、あなた・・ でも、気持ちいいの…… 」



「体が感じる、そのままでいいさ。 どうやら、いっぱいイカしてもらえそうだな・・」



「そんな、あぁぁ…  もう、どうしていいかわかんない・・」



滾り立った私のものを目にしたからというよりも、皮肉混じりの優しい言葉に動揺したのでしょうか、妻が私のものを強く握りしめます。



(ひょっとして、妻は・・手にした私のものをそのまま口に運ぶのか?)



妻の心の揺れが見透かせるだけに、「もしかして・・」と思いましたが、

妻は、私のものを強く握りしめながら、もう一方の手でしっかりと雅彦の背中を抱きしめていたのです。






【初子さんとの交わり 1】

こんな妻の乱れた姿を見ていると、私に優しい気遣いをしてくれた初子さんのことが無性に愛おしくなってきます。


夫が他人の妻を愛する姿をじっと堪えるようにしている初子さんを見ていると、「この女性を悦ばせてあげたい。」という男の本能が目覚めてきます。



二人が睦み合っているベッドの傍で、下腹部にゆっくりと指を忍ばせ、蕾を愛撫していくと・・・



「はぁっ… あぁ〜ん、あぁっ……」



可愛らしいため息が、洩れてきました。



媚肉の奥は温かく火照り、その入口が男の茎を求めるように指先を奥へと誘います。



「まさおさん・・わたしも理香さんのようにしてぇ〜……」



隣で、理香と交わっている雅彦の姿が、初子さんを妖しい人妻へと変えていくのです。


他見を憚らず、営みに夢中になっている二人に、幾分でも狂おしい思いをさせるためには・・

私は、後ろから初子さんの片脚を片手で大きく持ち上げ、ベッド上の二人によく見えるように、初子さんの秘部を晒しました。



そのようにした訳はやっぱり・・・目前で痴態を晒し、喘ぎの声を洩らしている妻に向かって「これ見よがしなこと」をして、

妻を嫉妬させたいという“しっぺ返し”の気持ちが混じっているのかもしれません。



性の虜になって・・その男がもたらしてくれる悦びに焦がれ、体を開いていく人妻・・


夫の目前で他人に貫かれる背徳の悦びに震えながら、貫きの瞬間を待ち望む人妻・・


私に促されるままに、恥部を良人の目に晒す初子さんの姿は、私がそうあって欲しいと願ってきた妻の姿そのものなのです。



片脚を大きく持ち上げた姿勢のまま、私は初子さんの淫裂を手指で弄びます。



「あぁ…… もう、まさおさんの好きなようにしてぇ・・!」



そうしたいのは山々ですが、「交互に交わる」という約束があるので、二人の行為が終わるまでは、それ以上のことは我慢しなければなりません。



妻の姿ばかり気にして、肝心なことに漫ろになっている男に身を任せるのは初子さんも嫌でしょう。



「二人が終わるまで、もうちょっと辛抱するんだ! その苦しい胸の内を旦那に伝えろよ。」



「あなた、わたしも小野さんに・・・あぁぁっ…こんなに辛いなんて、思わなかった・・」



初子さんは雅彦に、交わりの始めを告げましたが、それは夫に許しを乞うもののではなく、

他人妻に性の悦びを振り撒く夫を妬み、同じ悦びを自分が享受しても構わないことを夫に確約させるような言葉でした。






【妻の交わり U】

私は初子さんを愛撫しながら、再び、ベッドで交わる二人に目を移します。


雅彦が、妻の両脚を抱え込んで、次第に下腹部の動きを早めていくと・・

妻も、より深いつながりを求めるかのように息を荒げ、堪えきれない快感を喘ぎで表します。


雅彦もまた、刺突のすべて受け入れようとする妻の喘ぎを聞いて欲情し、勃起の全長を“潤み”の中へ送り続けます。



「もうだめ・・イってしまいそう…… ああぁぁ……」



私と心根がよく似ているが、私とは違う別の男の抽送を、膣奥深くまで受け入れて喜悦に喘ぐ妻…



妻に重なって律動を続けている男を見ると、いくら私が心を寄せる親友と言っても胸が押し潰されるような気がして、

倒錯した興奮が体の中を走ります。



そのうち、雅彦は、理香と入れ替わりながら体を仰臥させ、その上に跨るように耳打ちして・・

交わりの体位を、向かい合っての騎上位に変えていきました。



本来、“受け身”の性であるはずの女性が、夫を前にしてそのことを自ら行う・・

これ以上の羞恥と背徳はないという姿勢を強要されたはずですが、これまでの経験が彼女を大胆にさせるのでしょうか。

自分の股間をしっかり見下ろしながら、雅彦の肉茎の先が埋もれる位置を確かめ、静かに体重を乗せていきました。



ずぶっと肉茎のすべてを膣内に収めきった妻は、もう羞恥と他見を忘れ、自らのものを肉茎に埋没させる動きを頻繁に繰り返し始めました。



「理香さん・・さぁ、ちゃんとまさおの顔を見て、気持ちがいいことを伝えるんだ!」



雅彦は両手を妻の腰に添え、体の向きを回して、妻が私たちの方を正視できるようにしたのです。



そして、妻に・・・肉茎を呑み込んでいく淫らな部位を良人の目に晒し、その埋没によって生まれる快感を、私に伝えるよう促したのです。



「そんなっ、あぁぁ…… でも、気持ちイぃ… 」



「さぁ、しっかり、旦那の顔を見て・・言うんだ!」



「ごめんなさい、あなた・・ でも、とっても気持ちいいの… 」



「そのままずっと、旦那の顔を見ながら、続けるんだ!」



「あなた、いっ、今、雅彦さんのが・・入っているの〜ぅ…… ああぁぁ……だんだん、ヨクなってくる〜ぅ・・」




雅彦が、妻の動きに合わせて下からも腰を突き上げていくと・・

自分で加減している腰の動きに新たな刺突を加えられると・・女体は、もう自分でコントロール出来ないほどの極上の快感の虜になってしまいます。



「そんなに気持ちいいなら、我慢しないで全て言っちゃえよ。」



「あぁぁ…… あなたぁ… 雅彦さんのがすごくいいの…… ああぁぁ…… 雅彦さんに・・・雅彦さんにイかせてもらうの……」



腰を下ろしさえすれば湧いてくる快感を貪るようにしていた妻でしたが、更に荒々しい刺突を下から受けると・・

意識が飛んでしまうほどに感じてしまったのか、淫らな言葉を口にします。



「旦那の目の前で・・悪い女性だ。 どこがイッてしまうんだ!」



「ああぁぁ! あなた、ごめんなさい! でも、止められないの…… わたし、もうダメーっ…! 

お、お〇ん○の奥が…… あぁぁ……!」



さすがに、羞恥と後ろめたさで申し訳なさそうに見えるが、否応なしに噴き上がる快感から逃れることは出来ず・・

妻は、この前叫んだばかりの淫らな言葉を口にした。



「そんなこと言うような理香さんには見えなかったけど・・こんな理香さんの姿を見て、まさおはどう思うのかな?」



「アァァ…… ああぁぁ…… 言わないで……! もう、ダメっ! イっ、イく〜っ!!」



押し寄せる快感の波に私の顔を直視できず、視線を逸らしてしまう妻・・



「ほらっ、旦那から目を逸らすんじゃない。ちゃんとまさおの顔を見るんだ!」



「はあぁぁっ…… もう、だめえぇ… おかしくなるぅ……」



妻は、雅彦の腰の両脇に手をついて上体を支えると、背中をしならせながら後ろの方へ崩れていきました。






【初子さんとの交わり U】

腰を沈めながら、その快感に耐えきれないように妻が後ろへ倒れ込むと・・

いつも自分を愛おしんでくれる夫が、他の女性を貫いていることに興奮した初子さんが・・

愛する妻が身悶えしてよがる様を見て欲情した私が・・

ベッドの傍でそのことを始めます。



あたかも真の夫婦のような合歓を見せつけられた私たちは、極度に興奮しながらもそれを抑えていたのですが、・・

また、「お互い、交互に交わる。」という約束もあったのですが・・もう、我慢の限界を超えていたのです。



「あんなの見てると妬けてくるだろ? 初子さん、今夜は、雅彦の前で別人になるんだ!」



「主人のことは、もう、いいの・・まさおさん、いっぱい愛して・・」



私が、ベッドで痴態を晒す妻の姿を見て小さな嫉妬を覚えたように、初子さんも、夫が他の女性と交わっているのを見て、

何か歪んだものが掻き立てられたのでしょうか、夫以外の男と交わることへの躊躇いが消えていくようでした。



私は、初子さんの秘裂から零れる粘液を勃起に絡め、傍らの二人からよく見えるように、硬直したもので膣口の周りを撫でていきます。



その動きに呼応するかのように柔らかい“ひだ”が纏わりつき、初子さんは隣で営みを続ける夫を意識しながら、不貞の願望を露わにします。



「いいかい? 初子さん? 挿れるよ。」



「うん、わたしを理香さんみたいにして・・・」



(私が味わったと同じように、愛する妻が両脚を開いていく姿を見て・・雅彦にも胸が張り裂ける程の妬みを感じて欲しい…)


(私が人妻を貫いていく瞬間を・・理香にも見て欲しい…)



私は、初子さんの枕元に手をついて上体を支えると、そのままゆっくりと張り詰めたものを彼女の下腹部に沈み込ませていきました。



その瞬間、生温かい媚肉を抉る快感が走り、動きを止めていると・・男の象徴を愛しい女の胎内に収めることができた満足感が湧いてきます。



「初子さん、挿っちゃったよ。どんな感じ・・?」



「うぅ〜ん、何だか・・ドキドキしているうちに、いきなり“ずるん”ってきた感じ・・」



暫くの間、ゆっくりしたリズムで茎を出し入れしながら、時々膣奥深く抉っていくと・・

媚肉の管を抉られる摩擦に快感が生まれてくるのでしょうか、初子さんが控え目に喘ぎ始めました。



「あぁぁ…… はぁ〜ん…・・気持ちいい・・・」



更に、初子さんの体の奥深いところを求め、茎の先をずるずると滑らせると・・

初子さんは両手を伸ばして私の肩を抱きしめ、一つに結ばれた相手を確かめるように私を見上げました。



そして、緩やかな動きを繰り返していくうちに、段々と震えるような喘ぎを漏らし始めました。



「あぁぁ〜っ、まさおさん、気持ちイぃ…… もっと…… 」



夫が別の女性と交わっている隣で、自分も夫以外の男による貫きを受けているという魔性のときめきが、彼女の羞恥心を奪い去ってしまったのでしょう。



それぞれの視線の先に、妻と夫の姿が重なり合って・・倒錯の想いを掻き立てながら、私たちは互いの体を求め合ったのです。






【妻の交わり V】

緩やかな出し入れの合間に隣に目をやると、雅彦と妻との交わりが正常位に変わっています。



雅彦が両肘で上体を支えながら、妻を何度も硬直した茎で突き下ろしていくと、理香のうなじが左右に捩じれ・・

更に繰り返される抽送が熱を帯びていくと、・・繊眉に刻まれる皺が深くなり、髪が激しく左右に揺れ動きます。



ここまでくると、もう雅彦も彼の意志とはかけ離れて、征服欲露わな雄の本能そのもので体を動かしている感じです。



このように、交わりが佳境に入ってくると、張り詰めた膨らみと媚肉はどろどろに溶け合って、

もはや粘膜の境界線など感じられなくなってしまうのでしょう。



互いに共振し合いながら、懸命に抉り抜き、それを引き留めるように締めつけ・・二律相反の動きから萌える悦びが二人の体を満たしていきます。



「きゃああぁ〜!もうダメえぇぇ…… 好きなようにしてえぇ〜っ…・・!」



「どうしてほしいんだ! ちゃんと言えよっ!」



「ああぁぁっ…… 逝って・・・雅彦さん、イって… あぁぁっ! 出してぇっ…!」



膣口に出入りしている肉棒こそ見えませんが、至福の瞬間が近いことは、雅彦が狂ったように腰を動かしていることからわかります。


明らかに、男が精を放つ直前の動きです。



「あぁぁ〜 理香さん、出る、出る〜ぅ・・!」



雅彦は、喉の奥から妻の名を叫ぶと、その股間の勃起をひと際強く妻の下半身に押し当てたのです。



「あっ、あぁ… ああぁぁ…… 」



夫である私の目の前で、妻は他人の精を膣奥深く浴びながら、喘ぎの声を漏らしたのです。



根元まで埋まったものがじっとその動きを止めている様子を見ていると、埋もれているものの奥にまで狂想が飛んでいって・・

白濁の精が連続して注がれている内部を思い描いてしまいます。



(あぁぁ…… 雅彦が究極の叫びを洩らしたこの瞬間、妻の火照った媚肉の奥深く、幾筋もの精の飛沫が放たれているんだ・・)



(妻の膣は、断続的に刻まれる吐精の脈動まで愛しそうに受け止めているのか・・?)



雅彦のお尻が強張り、女陰に押し付けられたまま動きを止めている姿を目にした私の勃起は、

初子さんの膣奥の中で極度に硬直したのです。



(いくら私の親友であるとは言え、つい先程までは他人同士だった二人が互いの性器で深く結ばれ、

性の悦びに震えながら終焉を迎える凄まじさ・・)



(他の男の精液で陵辱され、それをこの上ない悦びとして受け入れる妻…)

(別の女の体内に“愛の証”を振り撒いて、その行為に満ち足りている夫…)



私と初子さんはベッド下で重なり合い、その姿に情愛と嫉妬を交錯させながら、二人の至極の瞬間を見守っていたのです。



そのうち、放心したようにぐったりしている妻の陰部から、埋もれていた茎がゆっくりと引き出され、白濁の滴りがどろりと垂れ落ちると、

妻がビク、ビクッと、身を震わせました。



(愛おしい男の欲棒でどろどろに溶けきった器を抉られて・・底知れぬ快感の余韻に酔いながら・・・

『離れたくない。最後の一瞬まで、絶対に離れたくなんかない・・』

そう、思っているのだろう?)






【初子さんとの交わり V】

放心したように体を投げ出している理香の肩を抱いて、雅彦がベッドを離れると・・

生々しい射精の瞬間を目にして極度に欲情した私たちがベッドに上がります。



他人妻の名前を呼びながら果てる夫の姿を、初子さんは複雑な思いを交錯させながら見つめていました。



「さぁ、初子さん・・貴女の手で挿れるんだ。雅彦によく見えるように・・」



「う〜ぅん・・こうなの・・?」



「ちゃんと、旦那に許しを乞わなきゃだめだろ?」



「あなた、まさおさんのが、入っちゃう… 一つになるの・・」



お尻から伸びる肉茎を自分の秘裂に宛がいながら、愛する夫に想いを告げる初子さんの姿が、私の歪んだ欲望を激しく駆り立てます。



側位での結合は浅いのですが、潤いきった媚肉の中を分け入っていくと熔けるような快感が湧いてきます。



「あっ、あぁ〜っ…… 挿っちゃった…… 」



どこまでも貞淑だったはずの人妻が夫以外の男の貫きを受けて、一人の女としてその悦びを露わにしているのです。



ふと、傍に目をやると、両手を胸に合わせてこちらの方を眺めている妻、そしてその肩に手を回している雅彦の姿があります。



幾分冷めたような雰囲気は、交わりが終わった直後なので仕方ないのかもしれませんが、

その余韻に浸っているような二人の姿を見ていると、それほどよかったのかと思い、そんな気持ちがますます私を猛々しくさせます。



本来、セックスとは、合歓している相手を全精力で愛おしむべきものなのでしょうが、

「夫婦交換」という常識外のセックスには、その営みを見守る者が傍に居て・・、背徳、情愛、そして嫉妬や疑念といった特異な感情が混じっています。


私は、初子さんに律動を加えながら、歪んだことを考えてしまいます。



(私が、二人の交わりを見て嫉妬したのと同じような思いを、雅彦にも、そして妻にも与えてやりたい。)



そのために、どうするか? 交わりの様子を二人に見せつけて、嫉妬させるには・・?

以前、他の男が妻にした時と同じように、初子さん自身の手で淫裂を押し広げさせて、

「あなた お願い・・・見て・・わたしを見て・・・」と、言わせようか?



しかし、雅彦は、そのことに興奮するかもしれないが・・この耐え難い恥辱に塗れた行為を初心な初子さんに強いるのは、余りに酷すぎるだろう。)



私は、初子さんとの交わりを、二人の結合部位が最も露わになる体位を選びました。



ベッドに足を投げ出し、その上に初子さんの背中を載せて、足を大きくM字に開かせると・・淫らな男女の性器が露わになります。



私に背中を預け切っている初子さんの胸の脇を優しく撫で上げ、乳房を揉みながら、下からスラストを加えると・・



「ああぁぁ…… そんな風にすると……・・」



こんな可愛い声を聞くと、無理なことを求めなくてよかったと思います。


私の動きに応えてくれる親友の奥さんを・・可愛い女性を・・深く抱きしめていると、この女性をもっと悦ばせてあげたいという気持ちが自然に湧いてくるのです。



徐々に大きくなってくる昂ぶりを抑えながら腰を上に突き上げると、初子さんもその動きに合わせてくれます。



仰向けの後背位のため結合が浅いのを、初子さんはじれったく思っているのかもしれませんが、

下から襲う肉棒を迎え入れるかのようにリズムを合わせてくれます。



「はあ〜ん… 気持ちイイ…… 変になりそう・・・」



今まで妻の体を通り過ぎた男たちが行ってきた行為を・・雅彦が私の前で行った行為を・・

今度は、自分が主体性を持って、可愛い女性に対して行えるという満足感が湧いてきます。



そんなことを話しながら刺突を続けていますが、媚肉の中で蓄えられた快感は、とうに折り返しを過ぎています。


私は、それまでの緩やかな動きから、荒々しく急激なスラストに移っていきました。



臀部の筋肉を引き締めて、滾った茎を、その上方で口を広げる潤いに向かって突き上げていくと・・

初子さんは、膣奥を抉られて湧いてくる快感が、堪えられない程の悦びに変わるのを待っているのでしょうか、

しばらくの間、私に体を委ねるようにじっとしていました。



女性によっては、一度達すると性器全体が痺れたような感覚になって、何も感じない時間帯がある・・そんなことを聞いたことがあります。



初子さんは、スラストの嵐に蹂躙されている器を自分で動かすことを諦めて・・欲棒の為すがままの状態にさせています。



しばらく、顔をあらぬ方に向けながら、片方の手で私の体を抱きしめ、もう一方の手でシーツを掻き毟っていましたが、

そのうち、両手をベッドに突くと、体をしならせるようにして大きく仰け反りました。



「初子さん、向こうから丸見えだよ。 今、雅彦が、どんなこと思ってるか、わかる?」 



「あぁぁ〜ん… そんな・・ だめぇ〜…」



「よくなってきたんだろ? もっと、欲しいなら、『突っ込んでっ!』って、おねだりするんだ!」



「嫌っ、そんなこと・・」



「嫌じゃないだろ? もっと、旦那を興奮させるんだ。」



「んくっ…、ああぁ…… でも、そんなこと、恥ずかしすぎて・・・」



「もう、とっくに恥ずかしいこと、しているだろ!」



「ん……ぅ やっぱり、主人のことが気になって・・」



「その主人を、喜ばせてあげるんだ。 オレが、雅彦なんだって思えばいい。」



「だって、違うんだもの・・そんなの、無理・・・」



「無理じゃないだろう。ここまで来たんだ。 旦那に見られながらのセックスを思う存分愉しむんだ!」



「・・・わかった。 そう言えるようにして・・・!」



私は、初子さんの腰を両手で上下させ、潤みきった部分を股間に屹立する“強張り”の中へ荒々しく沈み込ませます。



「さぁ、感じるままに言うんだ!」



「ああぁぁ… もう、知らない! 突っ込んでっ、そこに突っ込んでぇ〜!」



私が求めた言葉を二度も口にしたということは・・

乱れる肢体の中心から、頭が真っ白になるような快感が湧いてきたのでしょうか、更に数度、刺突を続けると・・・



「いやぁぁっ…! わたし、イっちゃう〜っ… もう、だめえぇ……!」



戦慄するような快感が体を走り、背徳を伴った快楽は恍惚の極まりへと高まっていきます。



妻が普段見せたことがないあられもない姿を晒し、おまけに卑猥極まる言葉でセックスをせがむ姿を目にした雅彦が・・



「初子、そんなに、いいのか? 俺のことなんか気にせずに、まさおにいっぱい愛してもらえよ。」


と、初子さんに声をかけます。



(初子さんに優しく語りかけてはいるけれど、妻を見捨てたような物言いは・・・

妻がそのような状態に陥ることをわかってはいても、やはり思いは複雑なのか、


私との交わりの中で洩らした妻の淫らな言葉を聞いて、かつて味わったことがないほどの異常な興奮に襲われているんだ)




初子さんを絶頂に導くために費やした私の刺突も、そろそろ潮時で我慢の限界を超えています。


人妻が口にした淫らな言葉が・・生温かい粘液で満たされた膣奥の蠢きが・・

射精を誘います。



(このまま、奥深く抉って・・初子さんの中で果てたい… )


(理香が最も嫉妬する私の姿…  他人妻の体内に精を放つ私の姿を見せ付けたい…)




沸点を迎えた強張りを、“ずくん!”とひとつ女陰の中へ突き入れると・・
その瞬間、ぎゅぅっと収縮した膣壁が亀頭に絡みついてきます。



「ああ……あ……っ!」



私は、それまで貯めていたものを人妻の膣奥深く、思いっきり放ちました。




交わりが終わって、秘口から欲望の精が垂れ落ちると、初子さんが私に抱きついてきます。



初子さんにとって、私は何番目の男かはわかりませんが、そんなに男性経験は多くなさそうに見えます。


他人である私と結ばれた姿を愛する夫に見てもらい、自分に対して激しい嫉妬の炎を燃やして欲しいと願う女心からなのでしょうか。



めくるめく陶酔感を自分にもたらしてくれた男が愛しくてたまらないというような態で、体を合わせてきます。



こんな可愛い仕草をされると、親友の人妻に、恋心さえ感じてしまいます。



そして、多分、妻にとっても・・

ベッドで愛し合い、狂おしい悦びを与えてくれた男に対する思いは、私が初子さんに抱いているものと同じなのでしょう。



このような思いは、浮気や不倫をして他人と密かに愛し合う関係では決して得られない・・

夫婦交換という形の交わりでこそ得られる魔性の陶酔感なのです。






【歪んだ性癖】

前回、初めて妻を他人が待ち受ける部屋に送り出して、その夜まんじりともできない寝苦しさを味わい、

そして、今回、旧知というより馴染みの男に妻を抱いてもらいました。



しかしながら、そのことが終わってみてわかったことは・・

このように、妻のお相手の男に全幅の信頼を寄せながら、その思いの丈までがわかる間柄というのは善し悪しで・・

情けが通って喜ばしいことなのかもしれませんが、妻が見知らぬ男から荒々しい貫きを受ける時ほどの興奮はなかったように思えます。



こんなこと、それを仕組んだ私の方から、厚顔にも言えた義理じゃないのですが・・

妻にすれば、夫に見られて恥ずかしいという理性と、見られることによって更に感じてしまうという淫欲の両方があると思います。



しかしながら、実際にその場面を迎えてみると、お相手が顔見知り、あるいは見ず知らずを問わず、その男に心底から身を委ねきってしまうのです。



夫を前に、耐え難いような恥辱を伴う行為を行っているのですから、そんな風にならざるを得ないのかもしれませんが、

それを傍で見ている私の側からすれば、「抱かれてしまえば、相手が誰であっても同じなのか?」と、狂おしいものが湧いてきます。



そのような嫉妬を感じられるからこそ、妻のお相手は、間柄が親密で馴れ馴れしさを覚える男より、

程よい距離があって、余り互いのことをよく知らない男の方を歓迎したいのかもしれません。



妻が、胸を妖しくときめかせながら、次第に体だけでなく心まで開いていく様をリアルに眺められるからです。



今回で、妻を他の男に抱いてもらう体験が、10回を超えてしまったことになります。

後 何回ほど同じことを繰り返せば、私の歪んだ性癖は消え去るのか?



実際、私はまだ・・・妻を荒々しい男、毛嫌いするような男に抱かせたことがないので、よくわからないのですが・・

ひょっとして、そのような男に嫌々抱かれながら、そのうち喜悦に顏を歪めていく妻の姿を見たら・・

もっと興奮するのかもしれないと空恐ろしいことさえ考えてしまいます。



でもやっぱり、そのプレーがどれだけ興奮し、満足のいくものであったとしても、私は二の足を踏んでしまいます。



めくるめく興奮が鎮まって、その後平静な日常がもどってきた時、確実に何かが変わってしまっていて・・

それを発見するのが怖いのです。



幸せだった夫婦生活に陰がさして、夫婦関係がわだかまりを含んだぎくしゃくとしたものになったとしても、もう後戻りはできないのです。



まあ、このようなことを繰り返していると、色々と思い悩んで当然なのですが、

倒錯した性の欲求をどの辺りで抑えるか、どこで終止符を打つか、程度と頻度の問題でいつも悩んでいます。



今は幸い、その兆しはありませんが、度を過ぎていつの日か、妻と私のどちらかが・・

他の相手と過ごしている姿を、車中からそっと眺めるような時が訪れるのかもしれない。



最後に、思うことですが、互いの夫婦を交換して交わる部屋には、自分の他に3人の男女が居ることになります。



「夫婦交換」というのは、倒錯した性の営みなので仕方ないのかもしれませんが・・

それぞれ、異なるカップルどうしが悦び合えればいいと割り切っても

自分のお相手のことより、妻のことが気になって・・目下のことに集中できないのです。



なかなか、それぞれの気持ちが細やかに行き届き、四人揃って満足して終われるような状態にはならないということがわかりました。