● 31歳のヌード


38歳の会社員です。
妻は31歳で、今年幼稚園に入った子供がいます。
私は無口なので、家では妻との会話ははずみません。
家族旅行もいまひとつ盛り上がらないのです。

しかしこの夏休み、幼稚園で一緒になった
川田さん一家と旅行をすることになりました。
川田さん夫妻はふたりとも30歳くらいで私よりかなり若いです。
妻とは同年代ということで日頃から仲良くしています。
実は川田さんのご主人は前から気になっていました。
少し茶髪にした今風のお父さんで、人当たりもよくたいへんまめです。
子供の相手もしてくれるし、妻とも話が合うようです。
無口で何もしない私といるより、妻は楽しそうにしています。
妻が楽しそうに話しているのを見ると少し嫉妬を感じたりもしますが、
川田さんの妻を見る目がいやらしく感じ、ずっと気になっていました。

旅行で泊まった宿にはプールがありました。
その日も暑かったので、子供たちは楽しそうにプールで遊んでいました。
川田さんのご主人が遊んでいる子供の写真を熱心に撮っていました。
しかし、よく見ていると、妻の水着姿を狙っているようにも見えます。
水着姿の妻、自分の妻ながらスタイルの良さは自慢です。
本人いわく164-88-60-88(本当はヒップ90を超えていそうですが)、
出産後もエアロビで体型を維持しています。
顔はけっして美人ではありませんが、
スタイルの良さといつもそこそこおしゃれにしているので男性の目を引きます。
その妻の水着姿を川田さんのカメラが追っています。

プールサイドを歩く後姿、無防備です。
水着がお尻に食い込み、尻たぶがはみ出しています。
子供を抱きかかえようと少しかがんだ胸元、少しくくれ過ぎです。
その谷間が豊かな中身を想像させます。
子供と並んで記念写真、カメラは妻の全身からズームアップし、
ふっくら盛り上がった足の付け根に焦点が合っているのではないでしょうか。
まさか、はみ毛なんて事は・・・。
今度はしゃがみこんでいます。
正面からとらえた股間、少し色づいた内腿、
そして水着が食い込んだその内側には・・・。
私はずっと川田さんのカメラの先を追っていました。
それはまるでレンズ越しに妻の裸を視姦されているような感じでした。


夜、遊び疲れた子供たちは早々に寝入って、
川田さん夫婦と飲むことになりました。
川田さん夫婦と妻の3人で話は盛り上がり、
私はもともと無口なうえ、ちょっと若い話にはついていけません。
もっとも私には酒がればいいのですが。
私は相当酔っていました。
話題は川田さんのご主人の趣味のようです。

「パパがまだ学生のときだよね、私のヌード撮るってニコンの一眼レフ買ったの。」

「はたちの記念のやつね。そうそう、あれからだね本格的にはまったの。」

「えー、はたちの記念ヌードとか撮ったの、かわいい。」

(何がはたちの記念ヌードだ、やっぱりあいつは女の裸しか興味のないスケベだ。
昼間も妻の水着を狙っていたに違いない。)

「そうなのよ、パパけっこうそういうの好きだったよね。」

「お前だろ、はたちの記念にヌード撮りたいとか言い出したの。」

「ちがう、カメラ買ったらヌード撮るって言ったのパパだよ。」

「違うって・・・」

(そんなのはどっちでもいい。くだらない話題はやめにしてくれ。このすけべ野郎。)

「へー、今でも奥さんのヌード撮ってるんですか?」

「とんでもない、最近はぜんぜん。」

「モデルの衰えが激しくて、意欲がわかないんですよ。」

「失礼ね。」

(たしかにそうだ。川田さんの奥さん、胸は小さいが下半身は肉がついている。
水着姿は見るに値しない。妻の勝ちだ。)

「モデルが美穂さんくらいスタイルよければ、喜んで撮らしてもらいますけどね。」

「えー、そんなことないですよう。」

(人の女房つかまえて喜んで撮らせてもらうとは何事だ。
まったくもって失礼だ。妻も妻だ。そんなのは毅然と断れ。)

「ううん、かなちゃんママすごいんだから。見てびっくりよ。」

(川田さんの奥さんは妻のことをかなちゃんママと呼ぶ。これはおかしい。
そういえば、川田さんのご主人は美穂さんと呼んでいる。これはなれなれしい。)

「そりゃ、水着姿見ただけもわかるよ。」

「えー、でも本当に撮ってくれるんですか?」

(何を馬鹿なこと聞いてるんだ。いいかげんくだらない話題は終わりにしろ。)

「いいですよ。でもご主人の了解いりますよね。ねっ、山本さん。」

「えっ、まあ・・・。」
(突然ふるな。なんていっていいかわからないじゃないか。まったくどういうことだ。)

「美穂さん、ご主人もOKです。」
(おいおい、OKなんてしてないぞ。)

「あらよかったじゃない。かなちゃんママ、30になったんだっけ?」

「残念、もう31でーす。」

「じゃあ31歳の記念ヌードね。でも本当、今のうちよ。」

「そうね、何か楽しみになってきちゃった。」

「いやあ、僕もがんばりますよ。」

(まさかこいつら本気じゃないだろうな。
だいたい、人の妻のヌードを撮るなんてふざけたこというな。)

3人の他愛のない話は夜中まで続きました。
しかし、その夜私が発した言葉は「えっ、まあ・・・。」それだけでした。


夏休みの旅行から帰っても、相変わらず暑い日が続きました。
ちょっと変わった事といえば、
あの旅行以来、妻に欲情することが多くなったことです。
それは川田さんのカメラのせいだと思っています。
川田さんから旅行の写真はすぐに届けられました。
それは子供の写真ばかりで、
私が想像していたような妻の写真はありませんでした。
しかし、間違いなく彼は妻の水着姿を何枚も写真に収めたはずです。
きっと、人に見せられない写真も・・・。
そして、あの31歳記念ヌードの件はどうなったのでしょうか。
酒の席の冗談にきまっています。
妻が川田さんの前で裸になり、ヌード写真を撮られるという想像を何度もし、
欲情した私がおかしいのでしょうか。

しかし、様子がおかしかったのは妻もでした。
とりつかれたように求めてくる日もあれば、
何か白々しい雰囲気の日もありました。
ただ、以前よりも明らかに感度よく反応し乱れていました。
そして、やはり何か隠しているような気がしました。

それは偶然と言えば偶然でした。
妻の様子がおかしいとていたこともあり、
たまたま妻の携帯のメールを盗み見てしまったのです。
そして、差出人不明のメールを発見しました。

「今度はきれいに撮れました。」その一言と、
添付ファイルが添えられていました。
ファイルを開くと妻が全裸で立っている写真でした。
31歳の記念ヌード・・・川田に間違いありません。
妻が川田に撮られたヌード写真です。
本当にあの男の前で裸になったのかと思うと
なんともいえない嫉妬心に体が熱くなりました。

「今度は」というところを見ると、初めてではないようです。
一体どういうことなのか、あの旅行のときの話が本当だったのか・・・。
妻と川田はどういう関係なのか・・・。
私は混乱する頭を冷やし、そのメールを私のアドレスに転送すると、
履歴を削除しました。

「今日、変なメールが来たぞ。お前の写真がついてた。」

「うそ・・・」

妻の顔色が変わりました。

「本当だ。ほら写真がある。」

「いたずらよ、人違いよ・・・」

「正直に言ってくれ、これは何だ。」

「・・・・」

「お前が言わないなら、今から川田のところへ行く。」

「・・・・」

「何があっても怒らないから。」

「ほんと、怒らない?」

妻は少しずつ話し始めました。
途中、私は何度も問いただし、今日までの出来事を知りました。




-----恥ずかしながら私たち夫婦のことを少し書かせていただきます。
今後の展開を読んでいただく上で参考にしていただければと思います。-----

私たちが出会ったのは今から7年前、私が31歳、彼女が24歳のときです。
その当時、彼女は普通のOLをしておりました。
私の友人の会社の後輩の友人という関係で、
ある飲み会で知り合い、その友人の紹介で付き合うようになりました。
ちょっとわがままで抜けたところもありますが、
明るく、一緒にいて楽しい女性でした。
彼女にとって私は、とりあえず優しくて、
一緒にいて安心できる存在だったようです。
デートではコンサートや観劇によく行きましたが、
いつも彼女が一方的にしゃべって、
私が聞いているというのは今も変わりません。

初めてホテルに行ったときは大変緊張しました。
あまり女性経験の多くない私は、
彼女の方が経験豊富なのではないかと不安だったのです。
しかし、そんなことはありませんでした。
処女ではありませんでしたが、
けっして経験は多くないと思いました。
そういうところで演技できる女性ではありません。

1年ほどの交際を経て私たちは結婚しました。
私は30歳を過ぎていたので、迷うことはありませんでしたが、
彼女はまだ若かったし、
私が完全に理想の相手というわけではなかったようです。
しかし、結局、結婚相手としては及第点をもらいました。

新婚のころは独身時代同様、
食事や買い物、コンサートなどよく出かけました。
セックスも毎日のように励んでいました。
そんな生活が変わったのは子供ができてからです。
彼女は妻から母親になりました。
ほとんどの時間を育児に費やし、
関心は完全に子供に移りました。
私に対しても、父親としての要求が強くなりました。
努力はしたつもりですが、
育児の協力や子供と接するのは得意ではありませんでした。

子供が少し大きくなっても、
子供のよき遊び相手にはなれませんでした。
妻はそんな私を父親として物足りなく感じていたようです。
対照的なのは川田さんのご主人です。
若くて、格好よくって、子供と一緒になって遊びます。
以前何家族かでキャンプに行ったことがありますが彼の独壇場でした。
子供たちと一緒に遊び、バーベキューの準備をし、
子供たちの楽しそうな姿を写真に収めました。
うちの子供もむしろ彼になついている感じがします。
妻はそんな彼をほめていました。
求める父親像があったようです。

だからといって、私たちの夫婦関係が冷えているというわけではありません。
週末には家族で買い物に出かけ、
私がスーパーのカートを押します。
デパートでは妻の服選びに付き合い、
何度も試着するのを我慢強く待ちます。
店員に、「よくお似合いです。」などといわれると、
私も嬉しくなり、つい買うのを許してしまいます。
そんな夜は妻から甘えてきて、愛撫にもだえ、
足をからめてくる妻を抱きしめます。
どこにでもある普通の家庭だと思っています。
少し、私の口数が少ないことを除けば。


川田から電話があったのは、旅行から戻った翌日のことでした。

「美穂さん、例の写真の件、明日の午後どうですか。」

「あれ、本当なんですか。」

「もちろん本気ですよ。美穂さんもその気だったじゃないですか。」

「えー、どうしよう・・・」

「明日なら知り合いのスタジオ借りられそうなんですよ。」

「えー、でも・・・」


妻は、半信半疑でした。
酒の席の冗談とも本気ともとれない話題でしたから。
でも、どこか少し興味はあったといいます。
川田の誘いに急に胸がどきどきし始めました。

「ご主人もOKしてるし、僕も明日まで休みですから。」

「でも、子供が・・・」

「大丈夫ですよ。うちのに見させておけば。」

「宏美さんには言ったの?」

「いいえ、まだ言ってないですけど。」

「じゃあ、黙ってて。子供は近くのお友達のところで預かってもらえますから。」


妻にしてみれば、ちょっとした好奇心というか
刺激を求める気持ちだったのだと思います。
旅行での開放感の余韻とまた退屈な日が始まるといった
もやもや気分でもありました。
それと妻がヌード写真に興味があったというのも嘘ではないでしょう。
川田に対しては多少なりとも好意をもっていました。
彼にならヌード写真を撮ってもらってもいいかという気になったのです。
魔がさしたとしかいいようがありません。
もちろん写真を撮ってもらうだけです。
ただ、川田の奥さんにも知られたくないというのは、
心のどこかにやましい気持ちがあったのだと思います。

翌日、川田の知り合いのスタジオを訪ねました。
それらしく撮った写真といえば、
結婚式、お宮参り、七五三、そんなものです。
そんな写真店のイメージしかありませんでした。
妻はその殺風景なスタジオと照明やカメラの機材に足がすくんだといいます。

「ここで裸になるの?」

それが最初の印象です。

セッティングを終えると川田が言いました。

「それじゃ、始めましょうか。」

「で、どうすればいいんですか。」

「まず、そのまま何枚か撮りましょう。」


着衣のままポーズをとりますが、
恥ずかしくてどうしても不自然になってしまいます。
モデルみたいに簡単にできるものではありません。
妻の不安は増していきました。

何ポーズか撮ると、川田がいいました。

「じゃあ、ヌードいいですか。」

「そうですね・・・」

「向こうで準備してください。」

「はい・・・」

準備といってもちょっとした仕切りの向こうで裸になるだけです。
勝手がわからず、何も隠すものを用意していませんでした。
裸になって、すっぽんぽんのまま出て行くのかと思うと、
また恥ずかしさがこみ上げてきました。
そのとき、妻はやっぱりやめようかと思ったそうですが、
ここまできて川田に悪いと思うそんな律儀さがありました。

「準備できました?」

「あっ、ちょっと待ってください。」

「いいですよ、ゆっくりで。」

「すみません、今行きますから・・・」


妻は覚悟を決めて裸になりました。
もともとそのつもりできたのですから。
でも結婚後、私以外の男性に裸を見せたことはありません。
(そう信じています)
頭で考えていた以上に混乱したと言います。
意を決して行こうとしたものの、
顔を覗かせ川田と視線が合ったとたん、勇気がなくなりました。

川田がやってきて覗き込みます。

「大丈夫ですか?」

「やっぱり恥ずかしい・・・」

「普通に写真を撮ると思えばいいんですよ。」

「でも・・・」

「変に意識するから恥ずかしいんですよ。僕はぜんぜん気にしてませんから。」

「えー、笑わないでくださいね。」

「そんなことないですよ。自信もって。」


川田に支えられるようにしてカメラの前まで来たのですが、
あとはどんなポーズをとったのかははっきり覚えていません。
胸や陰部を隠していた手はどけられました。
見られている、そう思うと表情は引きつり、
体はこわばったままでした。
そのことがかえって妻をみじめにさせました。
堂々としていればそれこそ31歳の記念ヌードで終わったのでしょう。
ところが羞恥に震える姿をさらしたことで、
川田に劣情をもよおさせたのかもしれません。

「最初はみんなそうですよ。気にしなくていいですから。」

「ごめんなさい・・・」

「こっちこそ、緊張させちゃって、申し訳なかったです。」

「そんなことないです・・・」

「はじめにもっとリラックスしておけばよかったですね。」

「いえ・・・」

「疲れました?」

「少し・・・」

「一休みしていきましょうか。」

「・・・」

川田は妻をホテルに連れて行きました。


なんか情けない気分だった妻はそれを断ることができなかったと言います。
そうでもしなければ救われない気分だったのかもしれません。
ただ、そうなることは最初から予想できたはずです。

ホテルに入ると川田に抱きつかれ、唇を奪われました。
そのときには、もう覚悟は決まっていました。
シャワーを浴び終えると、川田がカメラを構えて待っていました。

「また撮るんですか?」

「そう、今度はもっと気楽にね。」

「いやだわ・・・」

「だめ、こっち向いて。」


そのとき妻は裸を写真に撮られることで、
言いようのない感覚を味わったと言います。
シャッターの音とフラッシュに刺激され、
明らかに感じてしまったのです。

「そこに横になって。」

「こうですか・・・」

「そうそう、もっと足拡げて。」

「えー、見えちゃいますよう。」

「いいから、いいから。」

「そんなところ撮っていいんですか?」

「大丈夫。」

「いや、恥ずかしい・・・」


そういいながら、妻は川田の前で足を開きました。
恥ずかしいところを撮られていると思うと、
体中が熱くなりました。
そして、命ぜられるまま四つん這いになり、
お尻まで広げて見せたのです。
結局、妻の全裸姿はおろか、
性器もお尻の穴も川田のカメラに収められました。
その後、指と舌によってせめられ、川田に貫かれたのです。

私は妻の体を思い浮かべていました。
均整のとれた肢体、まだ張りのある乳房、乳首、少し大きくなったお尻。
31歳の母親にしては、申し分ありません。
そういえば、妻の性器やお尻の穴は最近よく見ていません。
川田がそんなところまで見て、写真にと撮ったのかと思うと
平静ではいられませんでした。
そして、妻と交わるときの感触、中の体温、圧力、動き、
その全てを川田が味わったかと思うと・・・
私は、気を取り直して続き聞きました。
聞くというより、尋問のようになっていました。