● 隣の奥さん


出展元/禁断の体験告白
投稿者/愛飢男さん
初回投稿日/:不明

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高校二年生の夏のある日のことだった。学校をさぼって自分の部屋で、ぼーっと音楽を聴いていたときのことだ。
 隣の家に越してきたばかりの若奥さんが洗濯物を干しているのがベランダの窓から見えた。
 この周辺の建て売り住宅はどれもこれも同じような設計で、隣の家とはベランダで隣接するように建てられている。
 そのベランダの向こうで、洗濯物を干しているのだ。
 ショートカットで小さな顔をしているのに、豊満な乳房とくびれた腰に大きなお尻の若奥さんだ。
 ノースリーブに短いスカート、そしてピンクのエプロンで色っぽい身体を隠している。
 身長は150cmくらいでそれほど高くない。物干し棹に洗濯物をかけるたびに背伸びをして両手をあげる。
 ノースリーブからワキが見える。俺は、机の中の双眼鏡を出してカーテンの陰に隠れて覗くことにした。
 わき毛は処理しているのだろうが、ポツポツと剃り残しが見える。汗をかいているのか、しっとりとした感じでワキの皺がぬちゃっとしている。
 両手をあげると乳房がさらに強調される。ノースリーブの胸のボタンがはちきれそうだ。洗濯物をとるために屈むと胸のすき間からブラジャーが見える。
 エプロンの肩ひもが緩んでしまっている。汗で身体にはりついたノースリーブは、肌を透かしている。
 額から汗がこぼれて顎に滴っている。それを拭うときにワキが見える。
 突然、しゃがみ込んで洗面器をとりだして何かを洗いだした。たぶん、洗濯機では落ちなかった汚れを発見したのだろう。
 懸命に洗っている。力を入れているので太ももが開いている。むっちりとした太ももの奥にうっすらと布地が見える。
 さらに、力を入れてごしごしと洗いだしたので、太ももはすごい角度で開いた。M字開脚というやつだ。
 パンティーがまる見えだ。すごい。清楚な感じの顔には似あわない派手なパンティーだった。
 しかも… またの部分が透けていたのだ。
 俺は双眼鏡を強く握り締めた。今みたいにビデオがあったら絶対に撮っていただろう。
「あ〜ぁ、暑いわぁ〜」と若奥さんがため息をついた瞬間に、俺は自分のパンツの中に射精してしまった。

 新興住宅地では隣近所のつきあいなんてほとんどない。隣が引っ越してきてから2ヶ月が経つのに、会話を交わしたこともない。
 そもそも、旦那さんがどんな人なのかも見たことがない。
 小さい男の子がいるってことぐらいしか知らない。
 それからも洗濯物を干している姿を見ることはあったが、あの時のような姿を見ることはできなかった。
 あの時の姿を思い出して、何回も自慰をした。しかし、そのうち、あの奥さんはどんな声をして、どんな話をするのだろう。
 話してみたい。
 と、いつのまにか恋の対象となってしまった。
 だから、玄関のところで会うと挨拶するようにしたのだが、なんだかぎこちなくて自己嫌悪になった。
 カーテンのすき間から、ちらりと見える奥さんの姿は可愛くて、いつも家事を懸命にしていた。
 暇があれば縫い物をしていて、2歳くらいの男の子とよく散歩をしていた。
 家事嫌いの俺の母親とは大違いだった。
 にこにこと笑って近所の奥さん達と立ち話している姿や、買い物カゴを下げて歩いている姿など、理想の奥さんという感じだ。
 健康的に焼けていているが、清楚な感じだ。きっと、地肌は色白なのだろう。着ている服も質素で清潔感がある。
 俺は完全に惚れてしまった。今のようにカメラが手軽なら写真を撮りまくっていただろう。
 いや、奥さんを撮るために小遣いをかき集めてポラロイドカメラを買ったくらいだ。でも、チャンスがなくていつも遠くからピンボケの写真ばかりだった。
 恋心は高まるばかりで、想像の中でどんどん理想の女性になっていった。
 しかし…ただひとつ気になることがあった。あんなに清楚な奥さんがなぜ、あんなパンティーをはいていたのだろう。

 ベランダから見える部屋の照明がすこしピンクっぽくなるときがある。多分、旦那とヤッているのだろう。俺は猛烈に嫉妬した。
 奥さんを抱くなんて許さない。あんな可愛らしくて清楚な奥さんを穢す旦那が許せなかった。

 ある夜、俺はそーっとベランダから隣のベランダに移った。足音を立てずに、ピンク色に染まっている窓ガラスに耳を近づけた。

 はぁあん… くちゅ くちゃ 
 うう〜ん… くちゅくちゅ
 そこ…   ぴちゃ
 い…い…  ぐちょ ぬちょ

 苦しそうな奥さんの声が聞こえる。

 がさごそ っと音がした

 ううん〜 あぁ… 

「はぁ〜あ、疲れた!寝るぞ!」
 旦那らしい男の声が聞こえた。

 部屋の電気が消えたあと、ティシュを抜く音が聞こえた。
 たぶん、奥さんが後始末をしているのだろう。

 部屋を出て階段を下りる音が聞こえた。
 俺は急いで自分の家に戻り、一階に降りて裏口に回った。
 隣の家の風呂場の明かりがついた。
 俺は壁に耳を当てた。

「はぁぁ… 」
 シャワーの音に混じって奥さんの艶やかな声が聞こえる。

 くちゅくちゅ… 
 シャワーの音が止まって、隠微な音がかすかに聞こえる。

「はぁん… はぁ… ああん!」

 またシャワーの音が強くなった。

 俺は猛烈に悔しかった。あの清楚な奥さんを抱いておきながら満足させられない。自分 勝手な旦那を許せなかった。
 なによりも奥さんが可愛そうだった。

「こんにちわ」
 一瞬、きょとんとしたが急いで笑顔をつくって奥さんは返事をしてくれた。
「あ、こんにちわ。」
「息子さん何歳なんですか?」
「え、あ、はい、2歳です。」
「可愛いですね〜。名前は?」
 まさか、隣の家の高校生の息子にこんなに話しかけられるとは思わなかったのだろう。
 戸惑う表情を隠しきれずに、返事をしてくれた。
「はい、太郎といいます。」
「太郎くん。おにーちゃんとボール遊びしようか?」
「うん!」
 俺は奥さんのほうを見て「すこし、息子さんと一緒に遊んでもらっていいですか?」といった。
「え、あ、はい…」

 俺は太郎くんをすぐ近くの公園に連れていきボール遊びをしたり追っかけっこをした。
 きゃっきゃきゃっきゃと喜んでいる太郎君の姿をみて奥さんの表情が柔らかくなった。
 奥さんは公園のベンチに座っている。少し肌寒い日だったので毛糸のセータに長いスカートだった。
「おかあさんも…おかあさんもいっしょに…」
 太郎くんが奥さんにむかって大きな声で言った。
「はい、はい。」
 いい母親だ。俺は親父にも母親にもこんな風に遊んでもらった記憶がない。
「な〜に?太郎ちゃん」
「鬼ごっこだよ。」
「え?」
「おにーちゃんが鬼だから、逃げるんだよ。」
 きゃーっといいながら太郎くんは駆け出した。
 奥さんは俺を見て「すみませんね〜疲れるでしょ」と笑いかけてきた。
「だめだよ、おかーさんもにげなきゃ。おにーちゃん、おかーさんをつかまえて、鬼でしょ!」
「よし!では行きますよ。」
「え?あ、はい…」
 奥さんが逃げはじめた。
 太郎くんはきゃっきゃと指差してはしゃいでいる。
「おかーさん、もっとにげろー おにーちゃん、おかーあさんをつかまえて!」
 奥さんはニコニコ笑いながら逃げた。俺は奥さんを追いかけた。
「いぁ〜ん!」まるで少女のように奥さんは逃げる。
 俺は獲物を疲れきるまで走らせる獣のようだった。
「はぁ…はぁ…はぁ…」奥さんの息が切れて足が遅くなった瞬間に、後ろから抱きしめた。
「つかまえた!」
 奥さんの身体は柔らかくて、全身から甘い香りが漂っていた。
「いゃん!」そういいながら奥さんは笑った。
 俺は抱きしめた瞬間に首筋に軽くキスをした。
「え?」
 奥さんの身体が硬直した。
「太郎くん!おかあさんつかまえたよ!」
 俺は何事もなかったように大きな声を出した。

 汗でびっしょりになった太郎くんを背負って公園から帰った。
 奥さんはさっきのことは、気のせいだと思っているのだろう。ニコニコと楽しそうな顔で鼻歌を唄いながらついてきた。
「ほんとうに、すみません。」
「いえ、僕のほうが遊んでもらったんです。ストレス解消です。」
「男の子はやっぱり男の人でないとダメですね〜」
「もしよかったら、また遊んでいいですか?」
「もちろん、太郎も喜んでいました。ね、太郎。」
「うん、また遊んで!」
「いいよ、また時間があったらね。」
「えっと、名前は…」俺の名前を聞いてきた。そこで名前を教えてこういった。
「隣に住んでいながら名前を知らないというのは変ですね。」
「そうね。」
「僕は奥さんの名前知ってますよ。小百合さんでしょ。表札で見ました。」
「まぁ。」
「小百合って名前の人は美人が多いんですね。」
「そんなぁ〜」
 奥さんは照れながらまんざらでもなさそうに笑った。
「っていうより、小百合さんって可愛いですね。じゃ、楽しかったです。」
 そういって背中の太郎くんを渡して俺は家に入った。
 ドアを閉めて急いで二階に上がり、窓の外を見ると玄関の前で奥さんはぼーっとして立っていた。

 それから、チャンスがあると太郎くんと遊ぶことにした。奥さんはいつも一緒についてきた。
 この住宅地にはあまり小さな子供がいないので公園はほとんど独占状態だった。
 遊びの最後には鬼ごっこをして、必ず奥さんを強く抱きしめて捉まえ、軽く首筋にキスをする。
 そして大声で太郎くんを呼び、何事もなかったようにする。
 奥さんも何事もなかったようにふるまっている。
 幸せな日々がつづいた。俺はそれ以上は望んでいなかった。
 それから数週間、ベランダに面した夫婦の寝室にピンク色の明かりがともることはなかった。
 旦那が忙しいのか、奥さんが拒絶しているかはわからないが、俺にとってはいいことだった。

「あのう…すみません。」
「なんですか?」
「今度の日曜日、なにか用事あります?」
「いえ、べつに…主人は仕事ですし…」
「太郎くんを温水プールに連れていっていいですか?」
「え?」
「俺、泳ぎ得意だし、小さいうちから練習すればすぐに泳げるようになりますよ。」
「まぁ、うれしい。」
「奥さんは泳げるんですか?」
「私、カナヅチなの…」
「じゃあ、奥さんも泳ぎ憶えればいいでしょ。」
「えぇ…恥ずかしい…」

 公園で約束したときはあまり期待していなかった。
 しかし、奥さんが短い髪の毛を左右2つにゴムで縛り、真っ白な面のワンピースで現われた。温水プールについて奥さんが更衣室に入ったときには胸が期待で膨らんだ。
 俺は太郎くんといっしょに水着に着替えてプールサイドに入った。
 冬も近くて、ほとんど人はいなかった。
 俺は浅いプールで遊んで太郎くんを水に慣らすことから始めた。
 きゃっきゃと喜びながら遊んでいた。
「よーし、水をかけられても目を開けている競争だぞ!」
 きゃーといいながらも目を開けている。顔を手で拭わないようにさせて、水の恐怖心を克服させた。
 背中に人の気配を感じて振り返った。

 薄いグレーとブルーの競泳水着で奥さんが立っていた。
 豊満な乳房は水着からはち切れそうで、くびれている腰は驚くほど細かった。そのせいでお尻がとても大きく見える。
 恥ずかしそうにもじもじと立ちながら奥さんは水泳帽子の位置を気にしていた。
 あのワキが見えた。いやらしい筋がある。丁寧に剃ったのだろう。剃り跡が青くなっている。
 水着からはみ出ている肌が真っ白だ。やっぱり地黒ではなかったのだ。
 足なんか、透き通るほど白い。
 あまりにも、じろじろ見過ぎた。
「もう、はずかしい!」そういって俺のすぐ傍にしゃがみ込んで太郎くんに水をかけはじめた。
「その水着買ったんですか?」
「ええ、思い切って買っちゃいました。ちゃんと教えてくださいね。」
 そういいながら肩で俺の肩を軽く押した。
 ぬちゃ
 奥さんの肌がしっとりと貼り付いて、はがれるときに音がしそうだ。もち肌というやつだ。
 競泳水着で締めつけられた胸が苦しそうだ。
 乳首がぽっちと浮き出ている。
 やばい、勃起してきた。
 そこで、俺は太郎くんを50メートルプールに連れていった。
「え?大丈夫?」
「大丈夫ですよ。へたに浮輪とかつけるより、潜る練習をしたほうが安全です。」
「ほんとう?」
「奥さんも一緒に練習しましょう。」
 俺は太郎くんに恐怖心をあたえないように笑いながら、「よーし、どれだけ長く潜れるか挑戦だ。目を開けてもいたくないからね。」
「奥さんもゴーグルなんかはずして、目を開けて一緒に潜りましょう。」
「え?私はダメ。」
「おかーさんこわくないよ。」
「じゃぁ、おかあさん、太郎が泳げるようになったら練習する。順番ね。」
「うん、順番だよ。」
 太郎くんは、思っていたよりもスムーズに水の恐怖心を克服していた。
 潜りかたと身体の浮かせかたを教えて小1時間たった頃には、犬かきで泳げるようになっていた。
「よし、今日はここまで。よくやった。もう、ほとんど泳げるぞ。」
 太郎くんは満面の笑みでいった。
「こんどは、おかーさんの順番だよ。」
 プールサイドで心配そうにしゃがみ込んで見ていた奥さんは太郎くんが泳げたことに驚いていた。
 しゃがみ込んでいたので股の布地の部分がぷっくりと膨らんでいるのが強調されていた。
 それに、何本か陰毛がはみ出ていた。真っ白な足の付け根の肌の部分だけが少し浅黒い。
 俺はそこから視線が離せなかった。
 奥さんはそれに気付きもせずに喜んでいた。
 温暖室で身体を温めていたら、太郎くんが居眠りを始めた。
「この子、昨日の夜から興奮していて寝ていないの。朝も5時に起きたし…」
 愛おしそうに太郎くんを抱きかかえながら奥さんは言った。
「それじゃ、奥さんも寝ていないんですね。」
「あら、そうね。うふ。」
「じゃぁ、今日はこれくらいにしますか?」
 さっきから奥さんのムチムチのボディを見て勃起してきたのに気づかれないようにバスタオルを腰に巻いて俺は言った。
「ええ、でも、せっかくだから…」

 この温水プールには保育室がある。練習している間子供を預かってくれるシステムだ。大きな窓の保育室で、プールが見える。太郎くんが目覚めても安心だ。
 手続きを済ませて奥さんが戻ってきた。
「じゃあ、お願いします。せんせい。うふ。」
「水を怖がらない練習をしましょう。」
「はい。」
 俺は奥さんの手を握った。家事でカサカサだと思っていたが、手入れが良いのかすべすべだった。
 よほど水への恐怖心があるのだろう。ぎゅーっと握り返してくる。
 俺が先に水の中に入って奥さんを引き寄せようとすると、強く抵抗する。
 乳首の突起がなまめかしい。
「さぁ、つかまえてあげますから。」
「はい…でも…こわい…」
「だいじょうぶですよ。」
 そういって一気に引き寄せた。
 ドブン!
 奥さんは大慌てで俺にしがみついてくる、俺は腰に手を回し身体を引き寄せて耳元でささやいた。
「だいじょうぶですよ。俺にしがみついて。」
 落ち着きを取り戻して身体を密着させてくる。150cmの身長だと、この深さでは立つことはできない。俺の身長でやっと顔が出ている深さだ。
 奥さんは完全に俺に抱きついている。柔らかい胸が気持ちいい。
「それじゃ、そのままでいいから潜りますよ。」
「え、まって、お願い。」
「じゃぁ、水に慣れるまでこうしていましょう。」
 奥さんの足が俺に絡みついてきた。身体はピッタリと密着している。
 おびえた顔で俺を見つめている。
 水泳帽のうしろからのぞいているうなじがきれいだ。
 俺はじーっと奥さんの目を見つめていた。恋い焦がれていた奥さんが俺にしがみついている。
 少し冷たい温水プールは奥さんの体温を強く感じさせた。
「だいじょうぶですよ。なにがあっても奥さんを離しませんから。」
「ええ、そうね…お願いね。」抱かれていることが恥ずかしいのか、少し伏し目がちに小さな声で答えた。
「じゃぁ、息を深く吸い込んで。少しだけ潜りますよ。目をつぶっちゃダメですよ。目で合図しますからね。」
「できるかしら。」
「できますよ。」そういって首筋に軽くキスをした。
「え?」
「じゃ、いきますよ」
 奥さんを強く抱きしめて足を折り曲げて頭をゆっくり水の中に沈めた。
 ごぼごぼ…
 水の中に奥さんの顔が見える。戸惑っている顔だ。
 すぐに、足を伸ばして水面から頭を出した。
「ね、怖くないでしょ。」
「ええ。」
「じゃぁ〜少しずつ潜る時間を長くしますね。」
「少しずつね…」
 強く抱きしめて、潜る。
 水の中に入ると奥さんも強く抱き返してくる。
 そして、水面に出る。
 何回か繰り返す。俺は、指先を少しずつお尻の部分に移動させた。柔らかいお尻の感触を楽しんだ。
 奥さんは、俺の背中に手を回して、足をからませている。
 顔が近づきすぎて、いまにもキスしてしまいそうだ。
 互いにおでこをあてながら、会話をする。
「いい?」
「うん、いい。」
「こわくない?」
「こわくなくなった…」
「じゃ、今度はもっと深く入るよ。」
「うん。」
 多分、奥さんは勃起している俺の肉棒を感じているはずだ。奥さんの腹部にめり込んでいる。
 俺達はピストン運動のように水に潜っては、浮いてを繰り返した。
「はぁん…」
 奥さんの反応が変わってきた。顔を動かしてキスを求めるような仕草になってきた。
 俺は誘惑と欲望に負けそうになりながらも、おでこで奥さんの顔を押し返した。
 柔らかい奥さんのお腹に俺の肉棒がめり込んでいる。
 乳房の柔らかさが薄い水着の布を通して心地よい。
 奥さんの吐息が甘い… あ…あ…  我慢できそうにない…
 このまま抱きしめてキスしたい…
 でも、他の客も俺達二人の動きを気にしているみたいだ。
「じゃぁ、最後にしましょう。」
 奥さんの身体を引き離して、両手だけ握って潜ることにした。
「だめ、まだ怖い…」
 また柔らかい身体で抱きついてきた。
 その瞬間だった。
 うっ… 俺は射精してしまった…
 俺は急いで奥さんの身体を引き離した。

「じゃあ、今度は浮きかたの練習です。」
 奥さんは我にかえったような表情で、恥ずかしそうに返事をした。
「はい…せんせい…」
 白い精子が糸を引いて水面に浮かんできた。
 奥さんはそれに気がついただろうか?


 僕の両腕の中でふくよかな肉体が水面に浮かんでいる。
 服を着ている時の体形とは違って、強い曲線でできた身体だ。
 巨乳なのと少しお尻が大きいので着ぶくれして見えたのだ。
 腰のくびれはすごい。二の腕はちょうど良い太さで柔らかい。
 いつも薄化粧をしているが、こうしてスッピンだと高校生といっても通用する顔立ちだ。
 ピンク色の唇。
 真っ白な歯がのぞいている。
 胸の形がくっきりとしている。これだけ大きいのに形くずれしない。
 大きく呼吸をしているので胸が波打つ。
 恥丘の部分はこんもりと盛り上がっている。さっきの陰毛がまだ見えている。また勃起してきた。
「こわくないでしょ。こうやっていると浮くことができるんです。」
「すごい…」
 かわいい奥さんの姿を見ていると、射精した自分が恥ずかしくなってきた。
 柔らかいお尻や贅肉のない背中の感触を楽しみながら、奥さんのかわいい顔とアンバランスな熟した身体を堪能した。
 あの日、ベランダで奥さんの姿をみて欲情してから、ずーっと恋い焦がれていた。
 まさか、こんな日が来るなんて思わなかった。
 ふと、保育室の窓を見ると太郎くんがおもちゃを持って手を振っていた。
 そうなんだ、奥さんとこうしているだけで幸せなんだ。これ以上は望んではいけない。
 その日は、そこまでだった。
「今日は本当に楽しかったわ。ちょっと恥ずかしかったけど…」
「水泳は短期間で覚えるものですから、もし奥さんさえよかったら来週も練習しませんか?」
「ほんと、うれし〜い。あ、でも、今度の日曜日はダメなの… …でも、近いうちにお願いします。」
「そうですか… 残念ですけど… 」


 その夜、俺は隣の寝室を窓越しに見つめていた。旦那が酔っぱらって遅く帰ってきたみたいだ。


高校を卒業して就職した先の上司。つまり10歳上の今の夫に交際を申し込まれて、断り続けていたのだが忘年会の夜に泥酔させられて、気がついたらバージンを失っていた。
 そして、その一度の行為で妊娠。両親は反対したが結局、産まれてくる子供のために結婚することになった。
 結婚してから毎晩セックスを強要された。生理の日にも許してもらえなかった。嫌で嫌で仕方なかった。夜の生活は我慢することばかりだった。
 新婚旅行では、旦那に無理やりアダルトビデオを見せられて、そういうのが普通のセックスだと教え込まれた。
「さぁ、しゃぶれ。」
「え。でも…」
 風呂に入っていない夫の肉棒はスルメのような匂いがして臭かった。
 むわっと臭い匂いに我慢できず吐きそうになった。
「どこの夫婦でもしているんだ。俺を愛していないのか?」
「やりかたが、よくわからないんです。」
「さっき、ビデオを見ていなかったのか。」
 そういって、夫は私の鼻をつまんでむりやり臭い肉棒を押し込んできた。
 頭をつかんで前後に動かしているうちに口の中の肉棒が堅くなってくる。
「おぇ…」
 ノドに肉棒の先があたって吐きそうになる。それでも夫は許してくれない。
 こんな苦しいのは嫌だ。
 我慢していると、何も言わずに肉棒を口から抜いて、股間に唾をなすりつけられる。
 コンドームをつけてすぐに挿入だ。 何回やっても痛い。 夫の酒臭い息が辛い。
 10回だけ我慢すればいい。だいたい、10回くらい腰を動かせば射精して行為はおわる。
 天井を見ながら苦しさと痛さに耐える。
「うっ…」
 射精だ。
「はぁ〜あ、疲れた!寝るぞ!」
 いつも、そういって夫はすぐに大きな鼾をかいて寝てしまう。
 それが毎晩続くのだ。
 後始末をしているとなんだか寂しく感じた。
 他の家庭でもこんなことを毎晩しているのかしら。ビデオだと女性はすごい快感みたいだけど、きっと演技だろうと思った。
 自分の両親も… まさか…
 アダルトビデオでは女性は歓喜の声を上げている。自ら求めたりもしている。
 そんなことは私には関係ない世界のこと。後始末を終えたら、明日の朝食の準備をした。
 どうせ、夫は出勤の時間ギリギリまで寝ていて、朝食を食べてくれないだけど用意しておかないといけない。
 それが主婦の勤めだ。

 子供のころからお嫁さんになるのが夢だった。好きになった人はいるけど恋愛はしたことがなかった。恥ずかしがり屋だったから告白できなかった。
 よく告白もされたけど、男の人は怖くていつも断っていた。好きだった人からの告白も断ったことがある。
 あの忘年会の夜、ジュースとだまされてお酒を飲みすぎたのがいけなかったのだ。
 でも、夢見ていたウエディングドレスを着て結婚式ができたのだ。もうすぐ子供も産まれてくる。だから夫を愛そうとした。結婚したのだから愛そうと頑張っていた。
 両親が買ってくれた中古の建て売り住宅だけど自分のお城だ。ここに温かい家庭をつくるのが夢だ。毎日、夫が帰ってくるまできれいに掃除・洗濯をして、手の込んだ料理をして待っていた。
 しかし新婚当初から、夫は毎晩お酒を飲んで帰ってくる。料理に手を付けずお茶づけを食べることのほうが多かった。
 そしてすぐに寝室に連れて行かれる。酒を飲み過ぎて勃起しないときは、フェラチオさせられるのが嫌だった。
 おしっこが残っているのか、塩辛くてむせることもよくある。
 どこから買ってくるのか、セーラ服やナース服などを無理やり着せられ、いやらしい下着を着けさせられた。
 股の部分が透け透けのものや、穴が開いているパンティーや、乳首の部分だけないブラジャーなどを着けさせられている。
 夜のお勤めは苦痛でしかなかった。
 出産の1ヶ月前まで、責められ続けた。お腹の赤ちゃんをかばいながら突かれると、情けなくて涙を流した。
 やがて、太郎の出産。
 天国だった。太郎はかわいくて、夫には全然似ていなかった。
 なにより結婚式の夜から毎晩つづいていた責め苦から解放されると思った。
 しかし、その期待はすぐに裏切られた。病院から帰宅した夜から夫は求めてきた。
 もちろん拒絶したが、レイプのように頬をぶたれた。
 放心状態でいたら口に肉棒を突っ込んできて、射精された。
「こっちのほうが気持ちいいわ。」
 夫はそういって出産後数ヶ月は口で奉仕させられ続けた。
 口いっぱいに頬張っている肉棒は臭くてたまらない。慣れるかと思ったが、嫌悪感は増すばかりだった。
 夫は頭を強くつかんで強引に私のノドの奥に突っ込む。
 そして、ノドの奥に大量の臭い精液を注ぎ込んだ。

 出産後、1ヶ月経つとまた夫は挿入するようになった。
 出産を経験したので、夫のモノを苦痛なく受入れることができたのは喜ばしかった。
 そして毎晩のように責められるうちに小さな快感を感じるようになった。
 クリトリスと呼ばれる部分の皮がめくれてからは少し触れられただけで声が出てしまう。
 しかし、夫はやっぱりすぐに射精してしまうのだ。
 行為のあと、夫はすぐに寝てしまうので、お風呂場で恥ずかしい部分を洗う。その時にあそこがジンジンとする。
 アダルトビデオで見たオナニーという行為だ。そうか、アダルトビデオの女優さんが感じていたのはこういうことなんだと思った。
 やがて、夫が部長になり自宅から遠くの支店への勤務になった。
 夫の帰宅時間はさらに遅くなり、酒の量も増えてほとんど泥酔状態で帰ってくる。
 だから夜の回数も減った。
 あんなに嫌な行為だったのに、夫が誘ってくれるのを待ち遠しいと感じている自分に驚いた。
 自分から誘うなんて恥ずかしくてできない。週に1回あるかないかの夫との行為を待つようになった。
 夫を愛するとはこういうことなのかと思った。
 それでも酒臭い息やスルメのような夫の肉棒の匂いは好きになれなかった。
 正直に言うと行為の後の風呂場でのオナニーを楽しみにしているのだ。

 夢見ていた結婚生活とのギャップにあきらめていた。そんなある日、隣の家の高校生のお兄さんが声をかけてきた。
「息子さん何歳なんですか?」
「え、あ、はい、2歳です。」
「可愛いですね〜。名前は?」…
 夫は、太郎とほとんど遊んでくれない。夜泣きをすると「うるさい!なんとかしろ!」といって怒鳴るので、夜中に家を出て街灯の下であやすことも多かった。
 太郎が歩くようになっても、話をするようになってもダメだった。太郎が起きていても身体を求めてきて、拒むと殴られた。
 母親を虐める父親を太郎は嫌った。

 隣のお兄さんが遊んでくれるようになってから太郎の表情が明るくなった。
 なんだか、ほっとする一時だった。
 公園で隣のお兄さんと遊んでいるとき、自分が穢れているような感じで恥ずかしかった。
 高校生の頃は小説のような恋愛が自分にもいつかできると思っていた。でも、こうやって主婦になった以上は、家のことをちゃんとこなして幸せな家庭を築くことが女の幸せだと思っていた。
 ついつい自慰をしてしまうときや、旦那の寝顔を見ていると人生に失望してしまうことがあるけど、主婦なんてそんなものだとあきらめていた。
 でも、ここ数ヶ月は楽しかった。となりの高校生のお兄さんが太郎と遊んでくれる。本当の家族のような気がした。あんな人が夫だったらいいのに。
 鬼ごっこやかくれんぼを一緒にしているとき、早く捉まえて欲しいと思った。
 汗の匂いがするけれど、夫のそれとは違って男らしい刺激的な匂いだった。
 抱きすくめられると胸がきゅんとする。高校生の頃の気分になれた。
 そして、今日は太郎と一緒にプールに行った。少し恥ずかしかったけれど、とても楽しい時間だった。
 そうだ…私が溺れないようにと抱きしめてくれたとき…とても堅くて太くて大きかった。 夫以外の男の人のものに触れたのは初めてだった。
 まだ、昼間にプールで感じた感触がお腹の部分に残っている。夫とは比べ物にならないくらい大きくて堅かった…

 太郎は昼の疲れで早く寝た。夫が帰ってくるまで起きていなければいけないのだけど…あ…隣の家の窓の明かりが見える。
 お兄さんの部屋かしら… あ… 熱くて堅かくて太くて… ああ… お腹の部分に感じる…
 気がつくと、股の部分に指を伸ばしていた。 あ…濡れている… どうしたのかしら…

「今帰ったぞ!」

 大急ぎで乱れていた服を直して玄関に向かった。
「おそい! なにしていた!」
「すみません。太郎を寝かしつけていました。」
「ふん… 夫と子供のどちらが大切なんだ…」
「すみません。お食事は…?」
「食ってきた。水!」
「はい…」
 急いで水を汲みに台所に行った。
 背後から夫が抱きしめてきた。
「今日は、やるぞ!」
「やめてください。太郎が起きます。」
「うるさい。やるぞ。」
「あん、やめて…お願いです。」
 夫はスカートをたくしあげてパンティーの中に指を突っ込んできた。
「ん?なんだ。なぜ、穴あきを穿いていないんだ。」
「すみません。今日、用事があって出かけたものですから…」
「うるさい、いつも穿いていろといっただろう。」
「でも…」
 夫のごつい指がパンティーのすき間から挿入された。
「ん?濡れているぞ…めずらしい…そんなにして欲しかったのか…」
「違います…あ…あん!」
「身体は正直だぞ。ほら…」
 夫は指先を見せた。ねっとりと濡れている。
 親指と人さし指の間に糸を引いている。
 うそ…私が濡れている…
「ここでやるぞ…」
 ガチャン! 水を汲んでいたコップが落ちて大きな音を立てた。
 身体を抱え上げられて食卓テーブルの上に寝させられた。夫は興奮していた。
 ガラガラ…ガチャン! 用意してあった食事がすべて床に落ちた。
「やめて…ご近所に聞こえます…あ…うぐ…」
 夫の臭い口臭が口の中に広がった。強引に舌を押し込んでくる。苦しい…。
 酒臭い唾液が大量に送り込まれてくる。
 ゴクリ…
 うゎ…飲んでしまった。ムカムカする…
 指を二本、強引に挿入された。 痛い!
 荒々しく指が膣の中で暴れる。 痛い!
 膣の中で曲げた指が、肉襞をこそぎ落とすようだ。
「やめて!」
 いつの間にかパンティーは脱がされ、夫は下半身裸だった。
「ほら、くわえろ!」
 目の前に、だらんとちいさい陰茎がぶら下がっていた。
 抵抗すると殴られるかもしれない。早く済ませて欲しい。
 我慢しながら夫のモノを頬張った。
 むわぁっとスルメ臭い匂いが口に広がる。そして小便の塩辛さがむせる。
 んぐ…
 夫は髪の毛をつかんで一気にノドの奥まで挿入する。
 まだ堅くなっていないので大丈夫だ。
「ほら、吸え!」
「はい…」
 みるみる夫のものは大きくなった。それでノドを突いてくる。
 もう少しの我慢だ… もうすこしで挿入してくる。そうすればすぐ終わる。
 すると、いつもと違って夫は身体を離した。
「今日は良いモノを買ってきたんだ。」
 カバンの中に手を突っ込んでごそごそと何かをさがしだした。
「ほら、これでお前を満足させてやるぞ。」
 目の前に黒くて太い肉棒があった。
「スイッチを入れると…」
 ぐいぃん…ぐぃいいん…
 その肉棒が動き出した。怖い…
「バイブレーターだ。今日からこれで喜ばしてやるぞ。」
「ひゃ〜あ!やめてください!」
 夫はその太いものを強引に突っ込んできた。
 めりめりめり…
 家事を頑張っていたので緩くなっていた膣も出産前の状態に戻っていた。それに、ここ数週間夫に挿入されていなかったので膣は狭くなっていた。
 電気で蠢くバイブが身体を貫いていく…
「いゃ やめて!」 痛いだけだった。
「ほら、気持ちいいだろ!」
「お願いです…やめてください…」
「うそつけ、こんなに濡れているぞ…」
 ぐにゅぐにゅ ぐいぐい…
 太いものがお腹の中で暴れている。痛くて仕方がない…
 その時、一瞬、昼間のことを思い出した。
 隣のお兄さんのって…ちょうど…これぐらいの太さ…堅さだった…
「あ…あん!」とたんに痛さが心地よく感じれた…
「おっ、感じてるな…」夫はバイブを突っ込んだり引き抜いたりを速めた。
「う…うううん…ああ…あ…あ…」
 お兄さんのモノが入っていると思うだけで、この太いバイブを愛おしく感じた…
 夫はそんな事も知らずに厭らしい顔で懸命にピストン運動を続けている。
「おねがい…もう…やめ…あ…あ…ああん!」
 あのプールで感じた隣の高校生のお兄さんの堅くて太いものが入っていると思うと、快感が高まった。
 いやらしい…私は穢れている… でも…許して… 想像だけだから… それで苦痛から解放されるなら… でも…私は穢れている…
 自然と腰が動いてしまう。堅くて太いものをもっと感じていたい。隣の高校生のお兄さん…
「よし、欲しいか?」
 そういって、夫はバイブを抜いて自分のモノを挿入しようとした。
 え?うそ…やめて…もっと…お兄さんのモノを…
「よし、俺のをぶち込んでやる。」
 ぐにょ… 夫の柔らかくて小さなものが入ってきた。
 うゎ…気持ち悪い…
 ふん ふん ふん 
 夫の鼻息が臭い…
 やめて、キスだけはしないで…あ… いや
 夫はキスをしてきた。臭い唾液が送り込まれる。夫の腰が激しく動く…1…2…3… 8…9…そろそろだ…
「ん んぐ…いく…」
 コンドーム越しでも分かる。どく どく どく… どく…
 熱くて汚らしいものがコンドームの中に送り込まれてくる…
 いや やめて きもちわるい…
 どく どく どく…


隣の家の台所から何かが割れる音がした。
 俺は急いで一階に降りて裏口から隣の家の庭に忍び込んだ。
 台所の小さな窓が開いていた。俺はそのすき間から覗いた。
 奥さんが食卓の上に押さえつけられているようだ。
 下半身裸の旦那の汚い尻が見える。
 旦那は右手にバイブレータを持っている。
 うそだろ。あの奥さんに… あの可愛らしい奥さんに…
 旦那の右手が隠れた。
「バイブレーターだ。これで喜ばしてやるぞ。」
「ひゃ〜あ!やめてください!」
 奥さんの悲鳴が聞こえた。
 苦しそうに食卓の上で暴れている。
 俺は勝手口のドアを破って中に入ろうかと思った… しかし…
 俺にはどうすることもできない。

 やがて、旦那の行為がおわった。
 奥さんから身体をはがすと、そのまま風呂場にいったみたいだ。。
 食卓テーブルの上に一人取り残された奥さんの全身が見えた。
 昼間に穿いていたタータンチェックのスカートがめくれて薄い陰毛が電灯に照らされてクッキリと見える。
 その下の割れ目までは暗くて見えない。しかしそこにはコンドームが挿入されたままで、旦那の白いものが流れ落ちているのが見えた。
 しく しく しく
 奥さんが泣いている。嗚咽のたびにお腹の部分が揺れていた。
 やがてのろのろと、食卓テーブルの上から降りて、床に落ちているパンティーを拾い上げてごみ箱に捨てた。
 俺はそれ以上見ていられなくて、自分の部屋に戻って号泣した。

 次の日は奥さんを避けてしまった。学校から帰るとすぐに部屋に閉じこもった。
 玄関の前を掃いている奥さんが時折、俺の家の二階を見ている気がした。
 とても寂しそうな顔をしている。昨日の夜の奥さんと玄関を掃除している奥さんが同一人物だとは思えなかった。
 あんなに乱暴にされながらも感じていたようだった。
 可愛らしい昼の姿からは想像できない。あの旦那にめちゃくちゃにされている姿。
 小さな膣に真っ黒なバイブを挿入されている奥さん。
 あんなことで満足しているのか。泣いてしまうほどの快感だったのか…
 俺は混乱していた。あんなに恋い焦がれていた奥さんとプールでデートした。
 奥さんは無垢で清らかで…清純で…どんな賛美の言葉でも奥さんの素晴らしさを表現できない。
 その奥さんが、あんなに厭らしい行為をするなんて…

 結局、その週は奥さんと顔を合わすことはなかった。もし、合ってしまったら自分の理性を抑える勇気がなかった。
 日曜日になって一人でプールに行った。ほんの一週間前の出来事なのに、ずいぶん時間が経ったように思える。
 焼けている肌と色白な肌のコントラスト。それに、桜色の唇。奥さんの水着姿を思い出しながら泳いでいた。
 300mほどクロールで泳いで疲れたので背泳ぎに変えた。今日はほとんど人がいない。街で大きな祭りをやっているせいだ。
 するとスタート台の前に人の気配を感じた。
 奥さんだった。 グレーの競泳水着で、水泳帽を深くかぶている。
 スタート台付近は浅いのだが、それでも奥さんの身長では、つま先立ちでも顔が水面に出ない。
 プールの縁につかまっているのだ。
「こんにちわ…」
 俺は無視した。そして、さらに泳ぎ続けた。
 50mでターンをして戻ってくると、奥さんはまだそこにいた。
「こんにちわ…おねがい…返事して…」
 俺の腕をつかんだ。
「聞こえているんでしょ。」
「あ、奥さん」今気付いたふりをした。
「今日も泳ぎを教えて…」
「太郎くんは?」
「今日は私の実家に遊びに行く日だったの。だから…。」
「いいんですか、奥さんはこんなところに一人できて。」
 俺は意地悪を言った。奥さんは悲しそうな顔をしながら
「そうね。だめなお母さんね。でも、お願い、泳ぎを教えて…ここに来たら逢える気がしたの…」
 もう、なにも言えなかった。恥ずかしそうに小さな声で懸命に話をしている奥さんの顔を見たら何も言えなかった。
「じゃあ、今日は特訓ですよ。」
 俺は努めて明るく言った。 奥さんはやっと笑顔になった。

「さぁ、前回の続きです。ここでも奥さんの背は届かないみたいだから…ここでしましょう。」
 奥さんは柔らかい身体を俺に預けてきた。
「潜りますよ。」
「はい。」
 水面下に潜っても奥さんは俺の顔をじーっと見つめていた。
「ぷはぁ、すごい進歩ですね。」
「お風呂場で潜る練習をしたの…」少女のように恥じらいながら言った。
「じゃぁ、今度はどれだけ長く潜れるかやってみましょう。」
 前回ほど身体を密着させていないので奥さんのプロポーションがすべて見える。
 この、清らかな身体の中に毎晩、旦那の精液がぶち込まれているのだ…
 俺は、少し悪戯することにした。
「じゃぁ潜りますよ…せーのー」
 ドブン
 奥さんの肩をしっかり掴んで潜った。
 10秒… 20秒… 30秒… 
 息が持たなくなってきたのだろう
 奥さんの表情が苦しそうになった。俺の腕を払いのけて水面に出たがっている。
 ごぶぉ!
 奥さんの口から空気の泡が出た。 やりすぎた…
 水面に上がると、奥さんはプールサイドの排水溝に水を吐いた。大量の水を飲み込んで咳き込んでいる。
 ごほげほごほ…
「だいじょう?」背中をさすってやる。
 げほごほげほ…
 奥さんの胸が大きく波打つ。
 げほ…
「だいじょうぶですか?」
 奥さんは手を上げてOKサインを指でつくった。
「すみません。」
 そういって俺は息が落ち着いた奥さんを強く抱きしめた。
 一瞬、身をこわばらせたが、すぐに手を首に回してきた。
「ごめんなさい。水を飲んじゃって…」
 耳元で苦しそうにいう。その吐息が甘い匂いだ。
「奥さん…」
 俺は奥さんの唇を塞いだ。
 驚いて身を固くしながらも抵抗はしなかった。
 でも…この先はできない…
 唇を離すと「今の、人工呼吸です。」そういって悪戯っぽく笑った。
「え?ああ…そう…そうね…びっくりしちゃった。」
 二人は身体を密着させながら水の中で踊るように回転した。
「苦しかったですか…」
「ええ…こわかった…」
「さぁ、今度はもっと長く潜りますよ。」
「え? こわい…」
「だいじょうぶです。いざとなったら僕の空気を奥さんにあげますから…。せーのー。」
 考えさせるヒマをあたえずに、一気に潜った。
 スタート台の影になって監視員室からは見えない場所で、二人は潜った。
 さっきのことがあったので、10秒も立たないうちに奥さんは水面に出たがった。
 そこで俺は唇をあてて、俺の肺の息を一気に奥さんに送り込んだ。
 目をきょとんと開けながら奥さんは俺の息を吸い込んだ。
 そして、それをもう一回繰り返して水面に出た。
 ぷは!
「だめだ、俺のほうが先にもたなくなった〜」
「おもしろ〜い!」
 奥さんは俺に抱きついて身体を密着させた。
「水の中でも息をやりとりできるのね。」
 少女のように笑った。
「じゃぁ、今度は二人とも長く潜れる方法です。」
 そういって大きく息を吸い込んで奥さんの頭を抱きしめ、キスをしてから潜った。
 奥さんのほうから甘い息が送られてくる。俺も自分の息を奥さんに送り込む…
 空気が漏れないように唇は密着している。
 時々、奥さんの可愛らしい舌に触れる。
 ぷはー!
 一緒に水面にでる。
「おもしろいでしょ。」
「うん。でも、これってキスじゃないの?」
「いえ、人工呼吸です。」
「うふ、だまされないわ。」そういいながらも奥さんは照れながら少し笑った。
 今度は、奥さんの背中にまわて腕を掴んで平泳ぎの手つきを教えることにした。
「そう、上手ですよ。そうです…水を抱きかかえるように…」
「こう?」
「そうです…」
 上手に平泳ぎの手つきができるようになってきたので、腰に手を回して少し水面で持ち上げた。
「こうやって腰を掴んでいますから、手の動きに合わせて頭を水の中に潜らせてみてください。息継ぎの練習です。」
「あ、はい… こうですか…」
 腰を引き付けているので柔らかいお尻の肉が俺の股間にぴたりとあたっている。
 昨日の奥さんの股間を思い出したら、勃起してきた。
「これでいいですか?」懸命に手の動きを練習している。
 気付いているのだろうか?
「かなり上手くなりましたよ。じぁ少し浮いてみましょう。今度は本当に泳いでいる体勢になりますよ。」
「はい…」
 俺は奥さんの太ももを掴んで静かに持ち上げようとした…
「こわい…」
[大丈夫ですよ。さっきの通り手の動きと息継ぎをすれば…」
「はい…」
 奥さんの太ももを抱えると、頭を水面に沈めて上半身だけで平泳ぎをしはじめた。
「そう…そう… 」
 運動神経はそれほど悪くないみたいだ。たったこれだけの練習で上手くなっている。
 前に進もうとする力が強くなってきたので、太ももを持ち直して俺の身体に引き付けた。
 真っ白な足は程よく柔らかい。太ももに手を回して強く握っているとへんな気分になってきた。
 さっきより大きく勃起しはじめた。
 ちょうど奥さんの恥骨のあたりに俺の亀頭があたっている。
 奥さんは気付いているのだろうか…
 ゆっくりと、ゆっくりリズムよく平泳ぎの動作を続けている。
 その度に恥丘と亀頭がこすれて心地よい。
 やばい…射精しそうだ…
「もういいですよ。大丈夫です。」
「はい… なんだか本当に泳げたみたい…」
 そういいながらも、少しとろんとした目つきになっていた。
 頬も紅潮している。
 水面を見ながらもじもじしている。
 太ももをこすり合わせている。
「どうかしましたか?」
「え…あの…ちょっと… お手洗いに…」
「そうですね…ちょっと水温低いですね。どうぞ…」
「はい…」
 くるりと背を向けてプールサイドに上がろうとした。
 薄い競泳水着の股の布地部分から水が滴り落ちる。まるで愛液のように…
「あれ、上手く上がれない…」
「手伝います。」
 大きなお尻を掴んで持ち上げた。やわらかい… 布地がずり上がってTバック状態になっている。
 股の部分がぷっくりと膨れている。 そこから水が滴り落ちる…
「じゃぁ…ちょっと待っててくださいね…。」
 奥さんは小走りに走っていった。
 俺もプールサイドに上がることにした。
 あ!
 勃起しすぎた俺の亀頭が競泳パンツの上から少し飛び出ていることに気がついた。

 お昼過ぎまで身体を密着させながら水泳を教えた。奥さんは平泳ぎで25m泳げるようになった。
 水温がいつもより低かったことと、汚らわしい旦那の尻を思い出して射精することはなかった。
 それでも、ずーっと勃起しっぱなしだった。奥さんは気付いていたのだろうか?
「つかれたでしょう?」
「あら、もうこんな時間…」
「そろそろあがりませんか?」
「本当にありがとう。まさかこんなに泳げるようになるなんて思いませんでした。」
「良い生徒だからです。」
「いえいえ、良い先生だからです。えへ。」奥さんは小さく舌を出して笑った。
 二人とも、水から出るのが名残惜しかった。
「じゃぁ…そろそろ…」
「そうね…」
 …
「あ、最後にもう一度だけ潜りませんか?」
「え…はい。」うれしそうに答えて俺の頭に手を回してきた。
「じゃあ、いいですか?」
「はい。」そういって奥さんは瞼を閉じた。
 大きく息を吸い込んで唇を合わせた。
 ゆっくりと水に潜り強く抱きあった。
 奥さんの甘い吐息が俺の胸の中に広がっていく。
 このまま時間が止まればいいのに…

プールを出ると奥さんが待っていた。いつもより少しお洒落している。
 白のブラウスにデニム地のジャンパースカート。その上にピンクのカーデガン。それに、ブーツを履いていた。
「あ、誰かと思っちゃった。」
「えへ、似合う?」
「似合いますよ。まるで…そう…アイドルみたい。」
「またまた…うまいこと言って…。でも、うそでもうれしい。」
「うそじゃないですよ。ほんと。」
「実はへそくりしていたお金で思い切って買っちゃったの。こんなこと初めてなの。」
「へぇ〜。どうして。」
「どうしてだろう…」一瞬、寂しそうな表情になった。
 2歳の男の母親には見えなかった。いつもの働いている奥さんの姿も素敵だが、こんなふうにお洒落していると女子大生でも通用する。
 いや、色気があるだけへたなモデルよりも美しかった。
「恋人っているんですか?」
「いえ。俺、もてないから…」
「いままで付き合った人は?」
「いないんです。」
「うそ…もったいない。女の子は見る目がないね。」
 そういいながら奥さんは俺の前を歩きはじめた。
 かわいいお尻を揺らしながら内股で歩く。もしかして…
 昨日の夜もあの黒くて太いバイブを突っ込まれてたのかもしれない。
 奥さんを避けていたのは、あの夜から毎晩、ベランダ横の寝室のピンクの明かりがついていたからだ。
 それも、いつもと違って長い時間だった。時々、かすかに奥さんの悲鳴が聞こえていた。
「ひ…」「やめてください…」「もう、許して…」
 毎晩、俺は胸が張り裂けそうだった。

 今、目の前を歩いている奥さんは別人だった。
 道端に咲いている花に興味を示したり、空を見上げたり…。さっき、俺はこの奥さんの唇の感触を確かめたのだ。
 初めてキスした相手が奥さんで良かった。こんな清らかな人とキスができたのだ。
 でも、本当のキスをしてみたい衝動もあった。奥さんの柔らかい胸を揉んでみたい。
 あのかわいいお尻の奥にある熱くて湿った部分を触ってみたい。
 ときどき、笑顔で振り返って無邪気に話しかけてくる奥さんの声で妄想から呼び戻された。
 結局、電車に乗らずプールのある隣町から歩いて帰ってきた。
 もう3時になっていた。
「それじゃ…」
「今日は本当にありがとうございました。すごく楽しかったです。」
 少し泣きそうな顔で奥さんは丁寧にお礼を言ってきた。
「そんな…。また一緒に泳ぎに行きましょう。」
「そうね…」また寂しそうな顔になった。
「じゃあ…」
 俺は家の玄関を開けようとした。
 がちゃ…
「あれ?」
 奥さんが立ち止まった。
「鍵がかかっている。」
 そうだ、両親は出かけると言っていた。
 俺は鍵をもってでなかったことを思いだした。
 ガチャガチャとドアノブを回した。急いで部屋に戻って奥さんの感触を思い出しながらオナニーをしたかった。
 もう、さっきから爆発寸前だった。
「どうしたんですか?」
「いえ…あの、鍵がかかっていて…」
「あら、鍵を持っていないの?」
「ええ、今日、思いつきでプールに行ったから…」
「まぁ…」
 奥さんは俺に近づいてきた。
「すぐに帰ってくると思いますから…だいじょうぶです。」
「じゃぁ、ご両親が帰ってくるまで私の家で待っていたら?」
「え?」
 突然だったので驚いた。
「ほら、うちだったら帰ってきてもすぐわかるでしょ。それに…」
「あ、はい。」
「お腹空いていない?」
 そういえば、朝からなにも食べていなかった。
「はい。」
「よかった、じゃあ私の料理で良かったら…。」
「え、はい…」
 最高のお誘いだった。断るわけのない誘惑だった。
「でも…旦那さんいるんでしょ。」
「ええ、今日はでかけているの…」

 玄関を入った。掃除が行き届いていてきれいな玄関だ。チューリップが一輪挿しに差してある。
「ただいま帰りました…」
 返事がなかった。
「はい、どうぞ。」そういって笑顔でスリッパを差し出してくれた。
 俺の家と間取りが左右対称になっていた。
「んん?どうした」だみ声が階段を下りる音とともに聞こえてきた。
「あなた…」奥さんの表情が豹変した。全身が硬直したようだ。
 それでも振り絞るような声で旦那に言った。「ただいま、帰りました。お客さんをお連れしました。」
「お隣のお兄さん。いつも太郎がお世話になっている…」
 間近に旦那の顔を見たのは初めてだった。こんな汚いオッサンが奥さんを毎晩抱いているのだ。
「あ、突然お邪魔してすみません。」俺は丁寧に挨拶をした。
 旦那は俺の顔をちらっとみてすぐ大きなあくびをした。
「あ〜ぁ、はいはい…」礼儀を知らない大人だった。
 旦那は奥さんの尻を撫でながら耳元でなにかを囁いた。
 俺は、耐えられなくて失礼しようとしたが、奥さんが懇願するような顔で振り返ったのを見て思いとどまった。
 食卓に座った旦那は、ぼりぼりとあちらこちらを掻きながら新聞を広げた。
「いま、すぐつくりますから…」さっきとは別人のようになってしまった奥さんはテキパキと料理をつくりはじめた。
 重苦しい空気の中で、俺はじーっとしていた。
 この食卓テーブルの上で、奥さんはバイブを突っ込まれたのだ。
 この汚いオッサンが奥さんの中に精液を注ぎ込んでいるのだ。
 時計の音がかちかちと大きく聞こえる。
「ん、あの…なんだ。どうして…」新聞を読みながら突然旦那がしゃべりだした。
「あ、はい。さっき、玄関の前で困ってらっしゃって…いつもお世話になっているものですから…それに、いままでのお礼もかねて食事に…」
 奥さんはエプロンの裾を握り締めて直立不動の姿勢で旦那に一生懸命に説明した。
 今日、一緒にプールに行った事は内緒のようだった。
「ん、太郎は預けてきたんだろ。」
「はい、実家では喜んでいました…」
「ん…」新聞を広げたまま興味なさそうに旦那はしゃべり続けた。
「突然出張が取りやめになったんだ。」
「はい…」
 それから沈黙がつづいた。
 奥さんはまた、テキパキと料理をつくりはじめた。
「ん〜なんだ。高校生か?」
 初対面の人間に話す言葉遣いではないだろう。ムカムカしながらも奥さんを困らせたくないので俺は下手に出て応えた。
「はい。せっかくのお休みのところお邪魔してすみませんでした。」
「ふぁ〜ああ」旦那は返事のかわりに大きなあくびをした。
「お待たせしました。」
 こんな短時間でよくこれだけの品数の料理ができるものだ。
 奥さんは小鉢を並べはじめた。
「ん、俺はさっきラーメンを食べた…」そういって旦那は席を立って尻を掻きながら部屋を出ていった。
「ごめんなさい。ごめんなさい。」今にも泣きそうな顔で奥さんは俺に小声で謝った。
「いえ、俺こそ…迷惑でしょ…」
「そんなことないです。そんなことないです。お願いですから、もうすこしここに居てください。帰らないで…」
「でも、旦那さんに迷惑だし…」
 奥さんは涙目になりながら首を横に振った。
「お願い…もうすこしだけ…」
 俺は箸を取って料理に口を付けた。おいしい。どの料理も心が温かくなるような味だった。
「おいしい?」お盆を胸に当てながら奥さんは小首をかしげて尋ねてきた。
「おいしいです。こんなおいしいの食べたことない。」
「お腹が減っているからですよ…」そういいながらも少しだけ表情が明るくなった。
「奥さんは食べないの?」
「私、男の人が食べている姿を見ているのが好きなの…へんでしょ…うふ。」
 どの料理も家庭料理という感じで、俺の母親がつくるものとは雲泥の差があった。
 奥さんは俺の向かいに座り、頬杖をつきながらうれしそうに俺の顔を見ていた。
「これも食べてみて…」
「美味しいです。」
「もっと食べて…」
「はい…ご飯お代わり良いですか?」
「ほんと?うれしい。」
 まるで新婚家庭のようだった。
 その雰囲気を旦那の声がぶち壊した。
「おーい!」
 奥さんの表情がこわばり、全身が硬直した。
「はい…ただいま。」奥さんは急いで二階に上がっていった。

「おい、あいつ、いつまで居るんだ?」
「はい、でも…いつも太郎がお世話になっているので…」
「ふん。なんなんだ、はしゃいで。俺への当てつけか?」
「いえ。とんでもないです。」
「ちょっと、こっちへ来い。」
「え、でも…」
「いいから、大きな声を出して欲しいのか?」
「いえ、すみません。」
「なんだ、この服は。買ってやった覚えないぞ。」
「え…あのう…母が買ってくれたので…」
「ふん、まぁいい。もっとこっちへ来い。」
 ジャンパースカートをたくしあげようとした。
「やめてください。聞こえます…」
「俺の家だ。なにをしようと勝手だ。」
「こまります…やめて…」
「なんだ、これは、またいいつけを破ったな。」
 真っ白な絹のパンティーを見て旦那は怒りはじめた。
「俺の買ったもの以外は身につけるなといっただろう。」
「すみません。でも、今日は実家に行ったので…」
「誰に見せるつもりなんだ。あのガキにか?」
「とんでもありません。」
 旦那はパンティーストッキングといっしょに絹のパンティーをいっきにひきずりおろした。
「やめてください…」
「抵抗するな…」
 腰を持って四つんばにして、お尻を突き出させる。
「お仕置きだ。」そういうとあの黒いバイブを突っ込もうとした。
「ん、なんだ…濡れているぞ。」
「そんなことありません。」
「ふん」
 ぶすぶすぶす… バイブを一気に奥まで突っ込む。
 ああああん! 声が出るのを指を噛んで我慢した。
「ほら、声を出せ。」
「やめてください…」
「せっかくの休みだから。楽しもうと買ってきたぞ。」
 そういいながら紙袋から見たこともない品物を次々と取り出した。
「やめてください。気付かれます…」
「お前が勝手に連れてきたんだ。なに、声を聞かせたら気を利かせて勝手に帰るさ。」
「お願い…それだけは… 私、いま帰ってもらうように言いますから…」
「だめだ、もう待てない。」
 そういってバイブを突っ込んだまま、なにやらびりびり震えるピンク色のカプセルのようなものをクリトリスにあてた。
「いゃああ〜!」
 大きな声を出してしまった。

 二階に上がってから少し経って奥さんの声が聞こえた。
 俺は料理を食べていた手を止めて聞き耳を立てた。
「やめてください…」かすかに奥さんの声が聞こえる。
 俺はそーっと2階への階段をあがった。

「いや、お願いです…ああ…ああん…」
 声が出そうになると指を噛む。
「ほら、ここはどうだ?」ピンクロータをクリトリスに強くあてながら旦那は下卑た笑い顔で奥さんに聞いた。
「堪忍してください…あ、いやん!」
「ほらほら、身体は正直だな。」
 奥さんの身体がビクンビクンと痙攣する。
 俺は寝室の扉のすき間からのぞいていた。
「ほらほら、これはどうだ…」
 紙袋から細長い棒のようなものを出した。いくつもの玉が連なっているような形状だ。
「ここは初めてだものな。」
「え、なにするんですか。」
「いいから、いいから…」旦那は唾を奥さんの尻の穴に塗りたくった。
「ひえ!」
「いいから、じっとしていろ!」
 黒いバイブを突き刺したまま、その棒を尻の穴にゆっくりと挿入した。
「いゃ〜痛い!」奥さんは食堂にいる俺に聞こえないようにと小さな声で抵抗する。
 しかし、俺はそのすべてが見える位置にいる。
 奥さんのピンク色の穴に、球状の物体がひとつずつ入っていく。
 苦痛に顔をしかめている。ボロボロと涙がこぼれ落ちていく。
「お前が痛がる姿を見たかったんだ。」
[お願いです、もういっぱいです。それ以上は入りません。」
「まだまだ…」
 ぷす ぷす と玉が尻の穴に飲み込まれていく。
 ういんういん…ういん…
 黒いバイブが激しく揺れている。
「もう、勘弁してください…おねがい…」
 旦那は玉を全部いれた後、一気にそれを引き抜いた。
「いやああああ…ああ」
 奥さんは絶叫した。お尻の穴から抜け出た棒を、今度は一気に突っ込んだ。
「ひゃ…いいい…いたい!」
「ほら、もっと叫べ。下にいるガキに聞こえるぞ。」
「ああ…許して…もうやめて…」
 バイブを引き抜くと、今度は二回りも大きい肌色の極太バイブを突っ込もうとした。
「お願いです。こわれてしまいます…許してください。」
「なにいってんだ。夫婦ならみんなやっていることだぞ。」
「うそです…こんなひどいこと…やめてください…。」
「なに、反抗する気か!」
 ぴしゃ! 奥さんの頬を平手で思いっきりぶった。
 奥さんは部屋の隅に吹っ飛んだ。
 身をかがめて、股間を手で押さえながら怯えている奥さんと、覗いている俺と視線が合ってしまった。
「いゃあ!」奥さんは絶叫した。
 旦那は興奮していた。奥さんの股間を広げさっきの肌色の極太バイブを奥さんに突っ込もうとした。
 旦那の肩越しに奥さんの表情が見える。
「お願い…お願い…ゆるして…」
 奥さんは俺の顔を見ながら涙を流しながら謝っている。
 旦那は俺に背を向けているので、俺が覗いていることに気がつかない。
「ねぇ、やめて…お願い… ゆるして…」
 俺と奥さんは見つめあっていた。
「うぐっ!」バイブの先っぽが入った。
 それでも奥さんは俺から視線を離さない。 ゆるして…こんな私を許して…見ないで…
 ぐぐぐぐ… 奥さんの膣を広げてバイブが侵入する。
 苦痛に顔を歪めながら、涙をボロボロとこぼしながら、俺に訴えていた。
 ずぼ ずぼ ずぼ
 肌色の極太バイブが出し入れされる。
 私を許して… みないで… た… た… たすけて…
 俺は、ドアを開いて旦那の後ろから飛びかかった。
「やめろ!」
 驚いた旦那は必至に抵抗した。俺のほうが体格が良いので勝てると思った。
 その油断がダメだった。旦那は手が届いた花瓶で俺の後頭部を思いっきり殴った。
 ぐふ 目の前が白くなって俺は失神した。

 気がつくと両手両足を縛られていた。
「お、気がついたな。覗きはいけないよ。覗きは…おまけに興奮しやがって…」
 さるぐつわを噛まされて、俺は身動きできなかった。
「隣の家にお邪魔して、夫婦の営みを邪魔するなんて。最近の若いやつと来たら…」
 ふとみると奥さんは真っ裸にされていて俺のすぐ横に縛られていた。
「余分にロープを買っておいて良かったよ。」
 俺はもがこうとしたがびくとも動かなかった。
「縛りかたの本も役に立った。」
 奥さんは俺から顔をそむけている。
「まぁ、高校生だから興味があるのはわかるから警察には突き出さない。ご近所さんだしな。」
「こいつが許してやってくれってお願いもするから、許してやる。いや、それだけじゃないぞ。今後、俺達を覗かないようにしてやる。」
「そう、たっぷり見せてやる。」
「やめて!あなた!お願いです。何でも言うことを聞きますから…」
「いいだよ。こいつも喜んで俺達のセックスをみれるんだから…へへへ…」
 旦那はそういってパジャマの下を脱いだ。
 貧相な肉棒がだらりと垂れ下がっていた。
「ほら、いつものように舐めろ。」
「いやです。」
 ぴしっ! 奥さんの頬に手の跡が残るような平手打ちだった。
「いつから、そんな偉そうな口をきくようになったんだ。」
「許してください。」
 旦那はこのシチュエーションを楽しんでいるようだった。
 奥さんが抵抗しなくなると、俺のすぐ目の前で自分の貧相な肉棒を口に含ませた。
 おぇ! 奥さんは吐きそうになった。
「ほら、大きくしろ。にいちゃん、ちゃんと見ているか!」
 俺は奥さんの気持ちを考えて強く瞼を閉じた。
「ふん、せっかく親切に見せてやっているのに…まったく…」
 奥さんの頭をもって強引にフェラチオさせると、すぐに大きくなったようだ。薄目を開けたら、さっきと勃起した肉棒はそれほど大きくも堅くもなっていないみたいだった。
「おねがい…やめて…」力なく奥さんは泣き続けている。
 唾をつけて奥さんに挿入しようとする。
 完全に力を抜いて人形のように無反応な奥さんに旦那は挿入した。
 俺は目を閉じた。
 くちゅ…くちゅ…くちゅ…隠微な音だけが聞こえる。
 さっき、いっしょに歩いた奥さんの…
 料理を食べている俺をうれしそうに見ていた奥さんの…
 プールで抱きあった奥さんの…
 あそこに旦那が挿入している。
 くちゅ…くちゅ…
 あん… 奥さんの泣き声に少しだけ喘ぎ声が混ざる。
 耳を押さえたいが縛られているのでそれもできない。
 くちゅ…くちゅ… ああん… 
 ふん ふん ふん… 旦那の声が大きくなった。
 ふん…ふふふん! 
 突然静かになった。 旦那がイッたのだ。
 どくどくどく… 精子が奥さんの子宮に送り込まれる音が聞こえる気がする。
 どく…どく…
 ふん ふんといって旦那は身体を起こした。
 奥さんは何も言わず目を見開いていた。目尻から涙が溢れ続けていた。
 旦那は、精子の入ったコンドームを俺に見せて、にやりと笑った。

「ほんと、困ります。二度とこういうことがないように。今回だけですよ。」
「すみません。うちの息子がご迷惑をおかけして…」
「本当だったら警察沙汰ですよ。いいですね…」
「もうしわけございませんでした。」
 俺の両親に嫌みをたらたら言って隣の家の旦那は帰って行った。
「ほんと、覗きなんて…ご近所に恥ずかしい…」
「まったくだ、勉強もしないで色気づきやがって…」
 散々、両親から叱られた。
 俺は、あの奥さんの悲しそうな顔を思い浮かべていた。
「たすけて…」
 そうだ。奥さんは旦那を愛していない。あんな奴に奥さんを愛する資格はない… そんな事ばかり考えていた。
 次の日から親の監視があって、隣の家に近づけなくなった。

 次の日曜日。俺はプールで待ち続けたが奥さんは来なかった。
 太郎くんとも表で遊ばなくなったみたいで、奥さんを見ることはなかった。
 何とか連絡を取りたい…すぐ隣に住んでいるのに…
 そして、俺は学校を休んだ。平日の昼。今日は天気がいいから奥さんは洗濯をするはずだ。
 しかし… 部屋干しをしているのだろうか、洗濯機の音は聞こえたが奥さんがベランダに出ることはなかった。
 あの悲しそうな奥さんの顔が頭にこびりついて離れない。なんとか、連絡を取りたいと思い、手紙を書いた。

 本当にごめんなさい。奥さんを助けたかったのです。 その気持ちは今も変わりません。
 気づいていると思いますが、俺は奥さんのことが好きです。 いや、愛しています。
 ある日、ベランダで洗濯物を干している奥さんを見てから、ずーっと愛していました。
 太郎くんをだしにして奥さんに近づいたことは謝ります。許してください。
 奥さんと話がしたかったのです。
 プールで過ごした時間は、俺にとって宝物です。
 俺が軽率な行為をしたばかりに、奥さんを苦しめたことを許してください。
 俺は、奥さんを愛しています。 奥さんを助けたいのです。
 次の日曜日、プールで待っています。奥さんが来るまで、いつまでも待っています。

 朝からつづいていた雨は雪に変わった。プールの営業時間が終わっても奥さんは来なかった。
 俺は、体育施設の玄関前で待つことにした。親に電話をして友人の家に泊まると嘘をついた。
 やがて、職員も帰り、すべての明かりが消された。多分、もうこないだろう。奥さんは夕食の支度をして、旦那の帰りを待っているだろう。
 それでも俺は待つことにした。今の俺にできることはこれくらいしかない。
 時間はゆっくりと過ぎていった。身体が芯まで冷えた。このまま、死んでしまうのもいいかもしれない。
 奥さんに手が届かないのなら…
 0時を過ぎた。今ごろ、奥さんはあの汚らわしい旦那に抱かれているのだろう。
 雪が積もりはじめた。街灯が遠くで一だけ点いている。眠くなってきた。もう、いいや…。
 プールで奥さんを抱きしめたときの温かさと柔らかさを思い出していた…。
 もう…いいや…。
 遠くの街灯の下に人影が見えたきがした…
 近づいてくる。雪が積もっているので音は聞こえない。 でも、走っている。 夢を見ているのだろうか…

「どうしたの…ばかね…ばかね… 」
 むにゅーっと柔らかさと温かさが俺を包んだ。
「こんなに冷たくなって… ばかね… 私なんかのために…」

 タクシーの運転手は怪訝そうな顔をしていた。
 ピンクのパジャマの上にコートを羽織った人妻らしき女性が夜中に乗り込み、体育館の前で降りて、すぐに雪でビショビショに濡れた高校生くらいの男の子を連れてきたのだ。
「どうしたんですか?大丈夫ですか?」
 シートが汚れるのを気にしながら運転手は聞いてきた。
「だいじょうぶです。運転手さん、病院へ…」
「はい…」
 俺は凍えていた。喋りたいのだが歯が震えてなにも言えない。
 奥さんは俺を抱きかかえ、冷たくなった俺の手をパジャマの中の胸の谷間にはさんだ。
 奥さんの身体が熱く感じる。
「び…び…びよういんは…は…やめて…ください…。」何とか喋ることができた。
「なにいってるの。」
「病院へ…いったら、また…親に監視される…そしたら…逢えなくなる…」
「うん、そうね…」奥さんは俺の頭を抱きかかえて涙声で言った。
 俺は意識が遠くなっていくのを感じた。
 運転手は雪道に気を取られて俺達の会話を聞いていないようだ。
「運転手さん。病院は…」
「奥さん、一番近くの病院まででもかなりかかりますよ…」
「でも、この子どんどん冷たくなっていく…」
「そんなこといっても…この雪じゃ…」
「あ、ここで止めてください。ここでいいです。」
「え?」
「お願いします。」奥さんは一万円札を運転手に渡した。
 タクシーはラブホテルの前で止まった。
 ドアを開けてもらうと奥さんは小さな身体で一生懸命に俺の身体を支えながら歩いた。
「もうすこし、頑張って…」
 フラフラになりながらも、部屋に入った。暖房が効いて暖かい部屋なのだろうけど、俺の身体はさらに震えて感覚を失いそうになっていた。
 背中から奥さんに毛布を掛けられたが、震えは止まらなかった。
「服が濡れているのね…脱ぎましょうね。」
 ビショビショになった俺の服を奥さんは脱がした。
「ちょっと待ってね…」
 奥さんはバスルームに行ってバスタブに水を入れた。
 そして、パジャマを脱いで下着姿になっていた。
「こっちにきて。頑張って!」
 俺は冷水のバスタブに入れられた。それでも、水を熱いと感じた。
「我慢してね。お湯だと火傷しちゃうから…」
 そういって奥さんは下着のまま狭い浴槽に入ってきた。
「ほら、私に抱きついて。」
 小さな身体の奥さんが俺にピッタリと身体を密着させてきた。
 冷水の中で奥さんは鳥肌を立てていた。
「もっと、ひっついて…」
 熱い手で俺の背中をさすってくれる。
 豊かな乳房を押しつけて俺の胸をさすってくれる。
「お願い…死なないで…」唇の端を噛んで泣きそうな表情で俺の全身をさすってくれる。
 歯が噛みあわなくてガチガチと震えて、なにも喋れなくなっていた。
「ごめんね…ごめんね…私なんかのために…」
 奥さんは少しのすき間もないように俺を抱きしめようとした。
 やがて、奥さんの体温で水は温くなってきた。それとともに、全身の震えが和らいできた。
「あ、温かくなってきた…」
 スッピンで高校生みたいな顔をした奥さんは、うれしそうな表情で俺を見つめた。
「うん…感覚が戻ってきた…」
「よかった…よかった…」俺が苦しくなるほど奥さんは俺を抱きしめた。
「少し、お湯を入れるね…」
 ゆっくり、ゆっくりと水が温かくなっていく。身体の芯は冷たいままだが、全身の感覚が戻ってきた。
 バスルームに入ってから3時間くらい経っていた。

「本当は、昼のうちに来たかったの。でも夫が休みで…」そこまでいって奥さんは悔しそうな表情になった。
 また、例のバイブで責められたのだろう。
「それで…こんな穢れた私じゃあって思って…ごめんなさい…」涙が大きな瞳からポロポロこぼれ落ちる。
「今日は…太郎を寝かしつけた後も…ううう…」涙声は嗚咽に変わった。
 一日のうちに何度も旦那に責め続けられたのだろう。
「それで…夫が眠った後…まさかと思ったけど… ごめんね…遅くなって…許して…。」
 今は奥さんの身体の温かさを感じることができる。温いお湯の中で奥さんを抱き返した。
「来てくれて…うれしいです。」
「うん…うん…」
 俺は泣き続けている奥さんの顎を指で支えた。
「練習しましょう。さぁ、潜りますよ…」
 柔らかい唇の感触が熱かった。
 奥さんが舌を入れてきた。小さな舌が俺の口の中を愛撫する。
 そうか…これがキスなんだ…
 甘い吐息も熱く感じる。じゅるじゅると唾液が送り込まれてくる。
「奥さん…きもちいい…」
「ねぇ、小百合って呼んで…。」
「小百合さん、気持ちいい…。」
「私も…こんなこと初めて…」
 俺のすべてを味わい尽くそうと奥さんは濃厚なキスをしてくる。
 ちゅ ちゅ じゅる ちゅ…
「ねぇ、私でいいの?」
「奥さん…小百合さんがいいんです。」
「私…穢れているのに…」
「ううん、奥さんは…小百合さんはきれいです。」
[お願い。私をきれいにして…」
 狭いバスタブが壊れてしまうほど俺達は抱きあい、キスをし続けた。
 しかし、それ以上はできなかった。
 俺の身体の芯はまだ冷たいままだったし、全身の疲労から勃起することはなかった。
「ちがうんだ。奥さんを抱きたいんだけど…」
「ううん、わかっているわ。あんなに冷たくなっていたんだもの…」
「ほんと、奥さんは穢れていない。俺がきれいにしてやる。」
「信じているわ。さっきのキス。愛されているって思えたもの。」
「くそ! 何で肝心なときに…」俺は自分の肉棒を恨んだ。
「いいのよ。今度はちゃんとデートして。そして…」奥さんの頬がピンク色に染まった。
「約束ですよ。」
「約束…」そういって小さな小指を突き出した。

翌週の金曜日、奥さんは実家の母親が病気と嘘をついて家を出た。絶対に旦那は実家に連絡してこない確信があるという。
 奥さんは同窓会だといって太郎くんを実家に預けた。罪滅ぼしのため今週は太郎くんと公園でいっぱい遊んだ。
 俺はギターを買うために貯金していたのを全額おろして駅に向かった。
 奥さんは、ダッフルコートの下に真っ白なブラウスに真っ白なセータ。そして真っ白なロングのスカート。白いストッキング。白い靴。まるでウエディングドレスのようだった。
「おまたせ。待ったでしょ?」
「うん、待つのも楽しいものね。うふ。」奥さんは肩をすくめて笑った。
 今日がどんなに待ち遠しかったか…
 そう、奥さんも夫の責め苦を我慢し続けていた。

 酒臭い息で夫はバイブを挿入してくる。
 どんなに太くても、痛くても我慢することにした。夫のセックスには愛情がないことがよくわかった。
 キスとはあんなに甘くて優しいものをいうのだ。夫のそれはキスとは呼べない。
 抱きしめてもらって温かい気持ちになることも教わった。夫のそれは抱擁ではない。
 柔らかくて生暖かく気持ちの悪い、夫のものを挿入されても感じることはなくなった。
 クリトリスにローターを擦り付けられても、痛さを感じるだけになった。
 完全に心を閉ざすと身体は反応しなくなるということを知った。
「どうしたんだ、ほら、我慢するな…」
「いいだろ、ほら、どうだ、ここは…」
「じゃぁ、お仕置きだ、尻の穴はどうだ、痛いだろう!」
 いつもあの風呂場の抱擁を思いだして我慢していた。
 そして、あのキスを思い出して辛さに耐えていた。
 あれにくらべれば、これは拷問でしかない。夫はただの気持ち悪い男。いや、男とも呼べない存在だった。
 人形のように心を閉ざし、妻であることを放棄した。食事を作ってもどうせ夫は食べない。
 掃除も洗濯も料理も太郎の母親としては心を込めるが、この汚らしい存在は嫌悪の対象でしかなくなった。
「どうしたんだ。身体の具合でもおかしいのか…」
 お気に入りのおもちゃが壊れたような口調で夫はいう。私の身体を気遣ってのことではない。
「最近の、お前はなんなんだ…」
 この人がいる時間、私は人形になるのだ。
 嫌悪感だけで抱かれていると、私の身体もそれに正直に答えた。
「バイブの使いすぎかな〜 なんだか、ゆるゆるだな…」
 そういって、やがてバイブを使わなくなったのはうれしい。
 このまま、私のあそこを責め続けられたら、本当に私のあそこは壊れてしまう。
 毎晩毎晩、同じように酒に酔って毎晩のように身体を求めてくる。
 そして、ふにゃふにゃの肉棒を擦り付けて、自分だけさっさと放出して満足して眠ってしまう。
 5日間だけ我慢すれば、きれいな私に戻れると自分に言い聞かせて我慢した。

「どこに行くの?」
「うん、あんまり遠くじゃないけど…いいところだよ。」
 電車の窓は雪で真っ白になっていた。
 膝にかけたコートの下で、奥さんの柔らかい手をずーっと握っていた。

 俺達が住んでいる町から1時間ちょっとでその海岸についた。ここから歩いて5分くらいの民宿だ。
 雪景色の海は夕日に染まって赤くなっていた。
「きれいなところね… 」
「うん、中学生の頃自転車旅行できたんだ。」
「素敵… 私…修学旅行以外の旅行って…」一瞬、奥さんの表情が少し暗くなった。
 この顔をする時は、旦那を思い出したときだ。新婚旅行の苦い思い出が頭をよぎったのだろう。
「奥さん…小百合さん。今日は俺のことだけ考えて…」
「うん。ごめんなさいね。」
 肩を抱きしめると俺に頭を寄せてきた。
「ほら、あそこ…」
 海岸のすぐそばにその民宿はあった。民宿といってもペンションのような建物で、この時期は空いている。
 予約したときにもいわれたが、今日のお客は俺達だけだった。
 受付で俺の名前のすぐ横に 妻 小百合 と奥さんは書き添えた。
 民宿のご主人は、感じの良い人で余計な詮索もしない。
 サービスだといって刺し身を中心とした豪勢な料理をだしてくれた。
「すごーい。いいんですか?」
「ええ、予約キャンセルしたお客さんの特別料理ですから。うちは損しませんので。ガハハ…」
「この味つけ教えてくれませんか?」
 奥さんは海鮮スープの美味しさに驚いていた。
「おーい、かあーちゃん、お客さん気に入ってくれたぞ。」
 民宿の夫婦と俺達は楽しい食事をすることができた。
「おいしいわぁ」奥さんは何を食べても喜んでいた。
 そして、テーブルの下で俺の手を握り締めていた。

「お風呂は露天風呂があります。温泉じゃないですけど…ガハハ…」
「ごちそうさまでした。ほんと、満腹です。」
[美味しかったです。奥様、本当に料理がお上手です。」
「まぁーうれしいね、でも、材料が新鮮なだけですよ。ファひゃひゃ…」
 二人の家は民宿から少しはなれたところにあるそうで、気を利かせて早めに俺達を残して帰って行った。
「はぁ…すごく幸せ…。」
 料理の皿を片づけはじめた。
「あ、ご主人がそのままにして置いてくれって…」
「うん、いいの。こうやって片づけるのも楽しいの…」
「そう?」
 俺は奥さんと一緒に皿を運んだ。
 奥さんは台所で洗い物を始めていた。
「そこまでやらなくったって…」
「いいの…今お湯を沸かすから、そしたら紅茶を飲みましょ。それまでに片づけますから。」
 一緒に皿を洗うことにした。
「はぁ…しあわせ…」
 鼻歌を唄いながら二人で片づけた。

 紅茶は苦手だったけど、奥さんの炒れてくれた紅茶は格別だった。
 浴衣は恥ずかしいといってパジャマに着替えた奥さんが向かいに座っている。
 両手でティーカップを握り締めて、窓の外の海を見ている。
 木綿の白いパジャマで小さなリボンがついている。
 豊かな胸が窮屈そうだ。
「ねぇ…二人っきりね。」
「うん」
 静かな時間が流れた。
 別に話す必要はなかった。ほんのりと香ってくる奥さんの匂いをかいでいるだけで幸せだった。
「お風呂…お先にどうぞ…」
「え、はい…」
 一緒に入りたかったけど、我慢した。今夜は奥さんと…

 露天風呂は海に面していた。波の音が大きく聞こえる。
 外気が冷たくてあの凍死しそうになった夜のことを思い出した。
 岩風呂は広かった。全身を浸けると少し熱かったが、疲れがとれそうだった。
 ガラッ…
 露天風呂の出口のガラス戸が開いた。
 奥さんが小さなタオルで前を隠しながら恥ずかしそうに入ってきた。
「なんだか…一人でいると恐くて…一緒に入っていいですか?」
「うん。こっちへどうぞ。」
 日焼けがとれて色白の地肌になっていた奥さんの裸体は、露天風呂の明かりでさらに白く見えた。
 風呂に入る前に桶で身体を洗い流しはじめた。
 懸命にタオルで隠そうとしているが、お湯に流れて乳房が見えてしまう。
 真っ白な全身から湯気が立っている。薄いタオルは貼り付いて、かえって艶めかしい。
「いい?」といって俺のすぐそばに入ってきた。
「はぁ…しあわせ…」
「15回目…」
「え?」
「奥さん…小百合さんがここにきてから、その台詞、15回目です。」
「えぇ…うそ… …でも…本当に 幸せなんです。」
「はい、16回目。」
「うふ…じゃあ、もう言わない。うふ。」
 肩を抱き寄せキスをした。
 ラブホテルでしたキスよりも甘くて熱くて良い匂いがした。
「はぁ…」
 奥さんは俺にむしゃぶりついてきた。
「おねがい…私をきれいにして…愛して…」
「うん。」
 俺は夢にまでみた乳房を揉んだ。やわらかい。ぷにゅぷにゅしている。
 乳首は立ってとがっている。
「いやん、恥ずかしい…」
「かわいい乳首です。」
「うそ…うれしい…」
 乳首を摘まむとびくびくと身体が反応する。
「あ…すごい…」
「気持ちいい?」
「私の身体じゃないみたい…」
「じゃあ、ここは…」
 俺は耳元にキスをした。
「ひゅあーやめて、すごい…」
「やめない。」
「うふん…すごい…気持ちいい…」
「じゃぁここは…」
 俺は背中を舐めた。
「う…こそばゆい…やめ…あはん…やめ…」
「やめる?」
「ううん、いい…」
「じゃぁここは…」
 俺は奥さんの太ももに手を滑らした。
「いい…」
 薄い陰毛が湯船の中で揺れている。
「あっ…堅くなった…大きい…」
 背中に回って抱きかかえている奥さんの尻に俺の勃起した肉棒がめりこんでいる。
「すごい…」
「この間の続きです…ね、奥さんを愛している証拠です。」
「うん。私をきれいにして…」
 身体を反転して俺に抱きついてきた。
 もう、我慢できなかった。キスをしながら、身体をまさぐりながら、俺達は裸でずぶ濡れのままで廊下を歩き部屋に戻った。
 ベッドに倒れ込んで全身をなめ回した。
「ここは…どう?」
「いや…はずかしい…」
 ベランダで洗濯していた奥さんの姿を見たとき、一番印象に残ったワキの部分を舐めた。
 ほんの少し強い匂いがするが、それがよけいに刺激的だった。
「ちゃんと、洗っていないから…」
「いい匂いです…」
「いやん、恥ずかしいです。」
 剃り跡が青いのが官能的だった。皺になった部分から匂いが発散されている。
 丹念にしわを伸ばすように舐め続けた。
「いや、くすぐったい…だめ…あああん、くすぐったい…お願い…ああん、すごい。」
 足をすり合わせてクネクネと身体を動かしはじめた。くすぐったさから快感に変わったのだ。
 両方のワキを丹念に舐めて、乳首を指でもてあそんだ。
「ああ… お願い…すごい… もっと…」
 へそから脇腹を舐めて、そしてゆっくりと太ももを開いて、恥丘の上の薄い陰毛を口に含んだ。
「だめ、汚い…」
「きれいにしてあげます。」
 奥さんは両手で顔を隠している。
 薄い茂みの下にクリトリスを見つけた。すごく小さいが皮が剥けている。
 俺はそれを口に含んだ。
「いゃああああ…」身体を弓なりにして逃げようと暴れた。
「痛いですか?」
「ううん、でも…すごすぎる…やさしくして…」
「じゃぁ、これは…」唾を含んでゆっくりとクリトリスを愛撫した。
 俺の髪の毛を掴んで、身悶えながら喘ぎ声をあげはじめた。
「はぁん…はぁん…すごい… すごい…」
 ぷにゅ…
 奥さんの亀裂から愛液が飛び出てきた。
 まるでお漏らしをしているように、どくどくと愛液が出てくる。
 そーっと指で大陰唇を開くと、さらに大量の愛液がこぼれ落ちた。
「いゃ〜ん、恥ずかしいです…」
「指、入れますよ。」
「だめ…」
 人さし指を入れた。
 キュウッと指を締めつけてくる。
 あんな太いバイブを入れられていたのに… 
 襞の動きが指を吸い込もうと蠢く。
 奥までいれて指を曲げた。
「はぁああん、すごい! なに? すごい!」
 無数に蠢く肉襞が一部分だけなかった。そこを強く押すと全身が痙攣して弓なりになった。
「いゃ…やめて! すごすぎる!」
 ものすごく暴れるのでキスをして抑え込んだ。
 全身をぴくぴくしながら、身体が波打つ。
「なに?いまの? なにしたの?」
 はぁはぁ、息を荒げながら奥さんはとろんとした目で俺に聞いてきた。
「奥さんのここ、熱くて気持ちいいです。」
「すごい…こんなに気持ち…いいなんて…」
 俺はさっきから射精しそうになっていた。
 奥さんの指が偶然、俺の肉棒に触れた。
「ごめんなさい、私ばっかり…」
 そういって身体を起こして、俺の肉棒を口にくわえた。
 奥さんの小さな口だと、最大に大きくなった俺の肉棒は四分の一も入らない。
「うぅ!」
 不覚にも奥さんの小さな舌が亀頭に当たった瞬間に射精してしまった。
 どぴゅ!どぴゅ!どく…どく…どく…
 奥さんは口を大きく開いて、懸命に奥まで含もうとしている。
 大量の精液が直接ノドに送られる。
「んぐ…んぐ…」
 苦しそうな表情をしながらも肉棒を離さない。
 ごくん ごくん 
 奥さんのノドが蠢く。すべてを飲み尽くそうとしている。
「奥さん…ううぅ…」
 ごく ごく… ごくん…
 すべてが放出された後、奥さんは亀頭の部分を強く吸って、残った精液を残さず吸い取った。
 ごくん
 すべて飲み干してくれた。
「ごめんなさい…飲んじゃった…」
「え?」
「初めて飲んだの…おいしかった…」
「だいじょうぶ?我慢していない?」
「うん…」
 俺は自分の精液を飲んだばかりの奥さんとキスした。
 ぜんぜん、俺の匂いがしなかった。
 奥さんの唾液は甘くて良い香りがした。
「あなたの匂い好き…」
 そういってまた、俺の肉棒を含もうとした。
「いいよ、苦しいでしょ?」
「ううん、私…この匂い好き…」
 射精をした後なのに、俺の肉棒はすぐに大きくなった。
 奥さんは懸命に口を開けて全部含もうとしている。
 ノドの奥にあたって、えずいているのにくわえようとしている。
「いいよ。無理しなくて。」
「ぷはぁ〜 やっぱり無理みたい。ごめんなさい。」
 涙を流し、胃液を吐きながら謝っていた。
 頭を抱きかかえて髪の毛を撫でてあげた。
「いいんだよ。無理しないで…」
「優しいんですね…」
 キスを求めてきたので、ねっとりとやさしく抱きかかえて長いキスをした。
 俺の肉棒を小さな手で擦っている。
 どんどん大きくなった。
 奥さんの腰も蠢きだした。
「もう我慢できない…入れていいですか?」
「お願い…。でも…私でいいの?」
「なにいっているんですか…奥さんじゃなきゃダメなんです。」
「でも…私のあそこ…」
 旦那にバイブ責めにされたことを思い出したのだろう。
「今は、俺だけの奥さんでいてください。なにも考えないで…」
「はい…うれしい…」奥さんはまた涙をこぼした。
 身体を倒して、足をM字にして奥さんのあそこを眺めた。
 肉襞がヒクヒクとして、愛液がこぼれ落ちている。
 舌先で愛液なめてクリトリスを愛撫した…
「私…汚くない?」
「きれいですよ。」
 女の人のここをこんなふうに見たことはなかったけど、奥さんの裂け目はきれいだと思った。
 少し、肌の色が黒くなっているが、それでもすべすべとしている。
 毛も薄く、裂け目付近には一本もはえていない。
「お願い…。」奥さんは快感に耐えながら苦しそうに言った。
 裂け目の部分に亀頭をあてると愛液が俺の肉棒に滴り落ちた。
「いやん… おねがい…」奥さんが俺の腕を擦っている。
 あんなに太いバイブが入っていたのだ。それに出産もしている。しかし、奥さんの裂け目はピッタリと閉じている。
 いよいよ奥さんの中に入ることができるのだ。あの恋い焦がれていた奥さんに。
「いいですか、入れますよ…」
「うん…お願い…。」
 奥さんの瞳を見つめながらゆっくりと挿入した。
 ぶちゅ ぶちゅ ぶちょ…
 愛液が音を立てている。
 俺の肉棒が半分ほど入ったところで、俺の腕を擦っていた手に力が入った。
「だめ…もう、それ以上は入らない…。」
「え?痛いんですか?」
「痛くないけど…そんなに深く入れられたことがないので…」
 バカな旦那だ。自分の粗末な肉棒を規準にバイブを使っていたのだ。
 つまり、ここから奥は処女と一緒なのだ。もちろん出産しているのだけれど…
「まだ、奥に入ると思うんですが…だめですか奥さん。」
「ええ?そんなに… 」
 俺を見つめている目は、欲しがっているようだった。
 ぐぐっ…
 急に抵抗が大きくなった。亀頭が奥さんの身体を貫いていく。
 多分、出産の時をから、ここは閉ざされたままだったのだ。
「いやぁ…ん!」奥さんは絶叫した。
 だけど、嫌がっているのではない。両手を掴んでいる手は俺を引き寄せている。
 さらに奥に入っていく
 ん…ん…ん…ん…ん…ん…うううんん…
 苦しそうな表情をしながらも、快感の波に身を委ねている奥さんの顔を見ながら一番奥まで挿入した。
 それでも、まだ、俺の肉棒は全部入りきっていない。
 子宮の奥にあたっている。
「もう…本当に…だめ…お願い…やさしくして…」
「うん」
 そういって、俺は一気に肉棒を引き抜いた。
 奥さんの肉襞が肉棒に引きつられてザワザワと動いた。
「ひゃぁ…あああ…」
 俺にしがみついてきた。
 また、深く挿入する。
「あああああああ…」
 あまりの快感で全身が暴れる。それでも俺の両腕を掴んでいる。
 何度か繰り返しているうちに、両腕を掴んでいる奥さんの力の入り具合に気がついた。
 俺が抜くと、早く入れて欲しいと強く握り、奥まで突き刺すと握り締めている。快感の波に負けそうになると、その手から力が抜けて手のひらが開くのだ。
 その指示に従って俺はピストン運動を調整した。
「これでいいですか?」
 奥さんはなぜ自分の要求がわかるのだろうかと、不思議そうな顔をした。
「はい…すごく…いい…。 はぁん…」
「ずーっと、好きでした。愛してます。奥さん。」
「さゆ…り…って あん…呼んで…ああん…」
「小百合、愛しているよ。」
「私も…あ…あい…あいして…あん!」
 奥さんが要求していた手の力が不規則になり、やがて意志がなくなった。
 俺の動きに身をまかせるということだろう。
 あまりにも気持良すぎてまた射精しそうになった。
 そこで座位の姿勢になって休もうとした。
 こうしたほうが奥さんを強く抱きしめることができる。
「え?なに…どうするんですか?」
 初めての体位だったのだろう。奥さんは驚いていた。
「ほら、こうしたほうが、もっと小百合を愛せるから…」
 奥さんは何も答えずに唇を求めてきた。
 少し腰を浮かしていた奥さんは足の力が抜けて腰を落とした。
 すると、入りきらなかった俺の肉棒が一気に挿入されて、奥さんの子宮を持ち上げた。
「ひゃぁあああああ…」
「奥さん!」
 逃げようとする身体を強く抱きしめて腰を沈めさせた。
「すごい…大きい…ふとい… すごい…すごい…」
 奥さんの腰が前後に動き出した。
 自分でさらに強い快感を求めているのだ。
「いい?」
「すごくいい…こんなの…はじめて…」
「じゃぁこうすると…」
 奥さんの尻を引き寄せて、クリトリスを俺の恥骨に押し当てた。
「あああああああ…」
 小さな腰が前後にガクガク動く。
「だめ…だめ…おねがい…」
 そういいながら唇を求めてくる。
 完全に理性が飛んでしまったのだろう。

「う!…そろそろイキそう…」
「きて…お願い…私の中で…お願い…中に…」
「イキますよ。」
「お願いです…はやく…はやく…あああ…あああん…もう…私…だめ…」
「うぐ! イク!」
「イクーぅうう…」
 どぴゅ! どく どく どく どく どく どく
 俺の大量の精子が奥さんの身体にしみ込んでいく。
 奥さんの肉襞はザワザワと動き、肉壺は俺の肉棒を強く握り締めて、最後の一滴も漏らさないで搾り取ろうとしていた。
「すごい…奥さんのここ…生きているみたい…」
「ねぇ、お願い…もっと…もっと…。」

 すべてを出し尽しても、肉壺の愛撫は終わらなかった。

 朝が明けるまで、何度も愛し合い、俺の精液を奥さんの身体の中に注ぎ続けた。

「こんなの…はじめてで… 私…はずかしい…」
ベッドの中で失神から目覚めるといつもの恥じらいのある少女のような表情に戻っていた。
「俺も…はじめてなんです。でも、奥さんとだから上手くできた気がする。」
「すごかったわ…これが、本当に愛し合うって事なのね。私…しあわせ…」
「はい17回目ですよ。私、しあわせっていったの…」
 二人は笑い、そしてキスをし、布団を被って抱きあって深い眠りに入った。

 民宿には2泊した。ご主人達は気を使ってくれて、二日目と三日目とも、ほとんど二人きりにしてくれた。
 何度愛し合っただろう。回数を重ねるほど、奥さんのあそこは強く締まるようになった。
 どこを愛撫すれば、どんな反応をするのかがわかって楽しかった。
 そして、行為が終わった後はいつも恥ずかしそうな表情をするので、いつも新鮮だった。

日曜日の夜遅く、太郎くんを迎えに行って、二人は帰宅した。
 家の近くで別れるとき、道端で奥さんはキスを求めてきた。
 背中で寝ている太郎くんを起こさないように気をつけて、俺達は身体をまさぐりあった。
「もう…帰らないと…」
「そうね… 私…さみしい…」
「また、明日…」そういいかけて、俺は言葉が続かなかった。
 平日は旦那がいるのだ。そして、学校を休みすぎた俺は、卒業が危ないのでこれ以上ずる休みはできない。
 指をからませ、別れを惜しみながら俺達はそれぞれの家に帰った。

 距離にして10mもないのに、すごく遠く感じる。
 あんなに愛し合ったのに、まだ愛し足りない。

 家に帰ると夫は酔いつぶれていた。休みの日もこうやって酒を飲むしか楽しみがないのだ。
 太郎を寝かせて、散らかった部屋を片づけていると、夫が背後から抱きついてきた。
「ずいぶん、遅かったな。」
「はい。」会話はなるべく短い方がいい。話をするのも厭なのだ。
「よし、こっちにこい。」
 強引に腕を掴んで、唇を奪われそうになった。
 顔をかわして抵抗した。
「なんぁ、いうことをきけ。」
「疲れているの…」
 もう、こんな男と二度とキスなんかしたくない。
 逃げようとした私は押し倒された。
「生意気な!」
 平手打ちをしようと手を上げたので、抵抗をやめた。
「おっ、そうだ。わかればいい。」
 ふにゃふにやで臭い匂いのする肉棒を舐めさせられた。
 髪の毛を掴まれて喉の奥まで入れられた肉棒が大きくなった。
「ほら、もっとしゃぶれ!」
 臭さと情けなさなさで涙を流しながら、我慢した。
 でも、これを挿入されるのは厭だった。このまま、口の中でイって欲しい…
 少し堅くなっただで夫は私の足を開き、唾をつけて挿入しようとした。
 いつものようにコンドームをつけて、愛されていた部分に汚らしい肉棒をあてつけてきた。
「いゃ〜」 大きな声を出してしまった。
 あんなに愛してもらったところに、夫の汚いモノを入れられるのは耐えられなかった。
 足をじたばたと暴れさせて抵抗した。
 びしっ! また、びんたが飛んだ。
「暴れるな!いま、入れてやる!。」
「お願い…ゆるして…」
「この三日間の分、たっぷりと注ぎ込んでやる。」
「今日は…許して…あ…」
 小さな肉棒が挿入された。
「やめて…」
「ふん ふん ふん…」夫の鼻息が吐きかけられる。
「いや…あ…」
 どぴゅ… どく…どく…
 コンドームの薄い感触が恨めしかった。
 留守の間にオナニーでもしていたのだろう。それほど多くの量ではなかった。
 それでも、臭い夫の精液が直接身体の中に入らなかったことを感謝した。
 少しでも奥に入らないようにとあそこに力を入れて、押し出した。
「ふぁ〜 やっぱりお前の身体は最高だ…」
「バイブを使うとゆるゆるになったけど…やっぱり、バイブはダメだな…」
 そういうと、夫は後始末もせずに布団に入ってすぐに鼾をかきはじめた。
 涙も涸れて、のろのろと服を着てシャワーを浴びて下半身を丁寧に洗った。
 以前だったら、行為の後風呂場で自慰をしたけれど、もう二度としないだろう。
 あんなに、惨めな思いはしない。私は本当に愛されるということがどういうことか知ってしまったのだ。
 でも、それはいままで以上に夫との行為を辛くさせた。


 その頃、俺は窓から隣の家を眺めていた。
 また、あの旦那に抱かれるのだろうか。
 もう、器具を使っての責め苦はなくなったというが、か弱い奥さんだ。
 暴力を振るわれていないだろうか… 心配だった。
 髪の毛の匂い。ワキの匂い。あそこの匂い。そしてキスしたときの甘い吐息。
 思い出すだけで勃起してしまう。
 いや、できなくてもいい。奥さんを抱きしめながら朝まで一緒に寝るだけでもいい。
 そんなことを考えていた。
 ガラッ ベランダに面した寝室からの出口のサッシが少し開いた。
 あっ、奥さんだ
 真っ白な絹のパジャマを着て、こちらの家を覗いている。
 俺はベランダにでて手すりから身を乗り出した。
 奥さんも、そーっと出てきた。
 何も言わなかった。
 手すり越しに手を握りあい。唇を重ね、お互いの胸をまさぐりあった。
 奥さんをこちらに来させようとしたが、手すりを乗り越えるのを恐がった。
 そこで、俺が隣の家のベランダに移っることにした。
 シーツが干してあるベランダで俺達は強く抱きあった。
 この場所で行為をするわけには行かない。
 奥さんは唇に人さし指をあてて静かにするようにと合図を送りながら、旦那が寝ている寝室に俺を招き入れた。
 鼾をかいて寝ている旦那の横で俺達は抱きあった。
 下の部屋に降りようとする奥さんも、キスをすると全身の力が抜けて、その場で横になった。
 くちゅくちゅ…
 唇を貪りあう音が響く。
 奥さんの股間に手をはわすと、絹のパジャマの中の下着はグショグショに濡れていた。
「逢いたかったです…」
「俺も…」
「お願い…ここじゃ、夫が起きてしまいます…」
「もう、一秒も我慢できない…」
「こまります…」
「奥さん…小百合…」耳を軽く齧って囁いた。
「ああ…」
「気付かれますよ。」
「うん…」
 パジャマの下をパンティーと一緒に脱がし、上のパジャマは着たままで、中に手を入れて乳房を愛撫した。
「ああ…ん」
 旦那が、寝返りを打ってこちらに身体を向けた。
 下半身裸の奥さんと、背後から抱きしめている俺の目に、だらしなくよだれを垂らしながら眠っている旦那の顔が見えた。
 奥さんの口を手で押さえながら、ゆっくりと、後ろから挿入した。
 旅行の三日間で、少しの愛撫で奥さんの身体は俺を受入れる体勢になった。
 挿入してから愛撫をしてあげる方が、奥さんは喜ぶということも知った。
「ああ…こまります…夫が起きてしまいます…。」
「しっ! 旦那さんが起きてしまいますよ。」
 そういってまた奥さんの口を手で塞いだ。
 もう一方の手で乳首を愛撫すると、膣が強く締まった。
 喘ぎ声を出さないように、自分の手でも口を塞ごうとしている。
 深く挿入すると奥さんの上半身を愛撫できないので、浅い状態でピストンを繰り返した。
 それでも、奥さんの子宮には届いてしまう。
「んぐ…うぐ…んぐ…うぐ…」
 旦那のすぐ前で、奥さんの身体は痙攣しはじめた。
 俺の手を掴んだ。これは、もうすぐイクという合図だ。
 手を握り返して、耳元で囁いた。
「俺も、一緒にイキます。」
 こくん、と頷いて、奥さんは快感の波に身をまかせた。
「んぐ!」
「イク!」
 どく…どく…どく… 奥さんの身体に精子を注ぎ込む。
 旦那は口を開けてこちらにむきながら眠っている。
 挿入したまま正常位になって、さらに愛し合った。奥さんの蜜壺の中では一度や二度の射精では萎えないのだ。
「はぁん、はぁん…ああ…」
 今度はキスをしたり、口に指を突っ込んだりしながら抱きあった。
 ぐちょ ぐちょ… 大きな音が部屋に響く
 奥さんの喘ぎ声も大きくなってきた。
 もう、旦那に聞かれてもいい。どうせ寝ているのだ。

学校から帰ると、公園で待ち合わせて太郎くんと遊び、奥さんとデートした。
 俺のどんなつまらない話しでも一生懸命に聞いてくれて、期待通りの反応をしてくれる。
 抱きあわなくても、手を握っているだけでも幸せだった。
 学校への弁当をつくってくれて、朝、通学前に手渡してくれる。
 俺は両親に気付かれないように隣の家に帰り、奥さんの手料理を一緒に食べる。太郎くんが遊び疲れて眠ると一緒に風呂に入った。
 突然、旦那が帰ってくる日もあったが、太郎くんの部屋に隠れていれば見つかることはなかった。
 奥さんが責められている時間は苦痛で長く感じたが、それが終わるとすぐに奥さんを抱いた。奥さんはシャワーを浴びたがっていたが、旦那の穢れをすぐに忘れさせたかった。
 鼾をかいて寝ている旦那の前で、奥さんを毎日愛し続けた。
 いくら愛し続けても飽きることのない新しい快感を奥さんはあたえ続けてくれた。

 愛せば愛し合うほど、旦那が奥さんを穢すのが耐えられなくなった。そこで、俺達は行動に出た。
 旦那がいつものように奥さんを穢して眠りについた後、以前俺がされたように旦那をロープで縛り上げた。

「起きましたか?」
「うぐうぐ…」猿ぐつわを噛まされて身動きできない自分に驚いていたようだ。
「僕を覚えていますよね。」
 旦那は堅く縛られている自分の無力さを痛感していた。
[奥さん…いや、小百合。こっちにおいで。」
 寝室のふすまを開けて奥さんが入ってきた。
 旦那の好みとは違って、清楚な感じのパジャマで俺の着ているのとおそろいだ。
「小百合、ほら、ここにおいで。」
 奥さんは恥ずかしそうに、あぐらを組んでいる俺の上に座って、首に手を巻き付けた。
 そして、自ら俺の唇を求めてきた。 旦那は奥さんの行動に驚いているようだった。
 俺達は互いに髪をかきむしりながら、愛情深いキスを続けた。
「きもちいい?」 「はい。気持ち良いです。」そしてまた唇を貪りあった。
 俺達二人の顔が旦那に見えるように気をつけながら、激しく抱きあった。
 奥さんが自らパジャマの下を脱いで、俺と座位で向き合う姿勢になった。
 両手で俺の肉棒を擦りながら唇はつながったままだ。
 俺は奥さんのパジャマの上を脱がして、たわわな乳房を優しく愛撫した。
「あ…ああん、気持ちいい…もっと…」
 旦那は自分の耳を疑っているようだった。
「ここは?」乳首を優しく摘まむ。
「うん。すき…」
「じゃあ、ここは?」背中を優しく指で愛撫する。
「あ…あ…気持ちいい…」
 素っ裸になった奥さんの柔らかい曲線が、俺の腕の中で大きく揺れる。
「ねぇ? 愛してる?」
「愛しているよ。」
 旦那は目をそむけずに俺達を凝視していた。
「舐めてもいい?」
「いいよ。」
 奥さんは猫のように身体を丸めて、俺の肉棒を口に含んだ。
「おおきい! いつもより大きい…」
「入るかい?」
「はい。」
 小さな口を精いっぱい開いて俺の肉棒を口に含んだ。
「堅い… 大きい… 」
「だいじょうぶかい?」
 一瞬俺の肉棒から口を離して、俺を見上げて恥ずかしそうに言った。「おいしい…」
 旦那は自分の貧相なモノと比べてはるかに大きい俺の肉棒と、それを愛おしそうに口で愛撫する奥さんの唇を見つめ続けていた。
「もっと、奥までいれていい?」
「無理しなくていいんだよ。」
「入れさせて…」
 喉の奥まで俺の肉棒は入っている。奥さんは、上手にそれを受入れている。
「ねぇ…」
「わかった。」
 俺は寝ころんで69の体勢になった。
 旦那からは奥さんの恥部を愛撫するところがハッキリ見えるように。
「ああ…すごい…。」
「溢れてきたよ。」
「恥ずかしい…あん…ああん…」
 身体を痙攣させはじめた。
「ほら、小百合のここも大きくなってきたよ。」
 完全に皮の剥けたクリトリスが真っ赤になっている。
 丹念に愛撫すると、反応が大きくなる。
「お願い…もっと…ああん…すごい…」
 じゅるじゅるじゅる…肉棒を愛撫する音も大きくなった。
 旦那の粗末なものが勃起しているのが見えた。
「おねがい…欲しい…あなたのが…欲しい…」
「いいよ。自分で入れる?」
「はい。入れさせて。」
 旦那に挿入部分がよく見える場所で騎乗位になった。
「おねがい…もう、我慢できない…」
「いいよ…」
 奥さんはいつものように自分の小さな入り口を俺の亀頭にあてた。
「入れていい?」
「熱いよ…あそこが…」
「いやん、恥ずかしい…」
 少しずつ腰をおろして、挿入感を楽しんでいるようだった。
 じゅる…じゅぽ…イヤらしい音を立てながら俺の肉棒が入っていく。
「大きい…スゴイ…堅い…素敵…」
 奥さんは旦那と視線を合わせるように振り向いて、紅潮した顔で言った。
「奥にあたる…すごい…あつい…」
 じゅる…じゅるる… 愛液が吹き出る。
 この姿勢で潮を吹いた。
 俺の肉棒はまだ完全に挿入されていない。
 旦那は、自分の粗末なものと比べてショックを受けているようだった。
 奥さんは俺の上で身悶え続けている。
「ああ…ごめんなさい…いっちゃいます…」
「いいよ…」
「ああああああああ…ああ…ああ…」
 痙攣して俺の身体の上に崩れ落ちた。
 正常位になって、旦那に奥さんの顔がよく見えるような体勢にした。
 足を抱え上げてM字にしているので挿入部分も見えるはずだ。
「いくよ。」
「おねがい…もっとください。」
 ずぼずぼ…よく締まった奥さんの膣に最大限に大きくなった俺の肉棒が入り込む。
 愛液が大きな音を立てる。
「すごい…すごい…」
 奥さんは可愛らしい顔で見悶えている。旦那には見せたことのない表情だ。
「もっと…もっときて…」
「いくよ。」
 俺の肉棒が深く深く入り込んでいく。
「ひやああああ…」絶叫に近い歓喜の声を上げた。
 ガクガクと奥さんの身体が震える。
「いいい…いい…」
 じゅる ずぼ ずぼ…
 ピストン運動をはじめると、俺の首に腕を巻き付け唇を求めてきた。
「お願い…キス…キスして…」
 もちろん、それに応えてやる。
「ああ…すごい…あ…愛してる…ああああ…」
 じゅる じゅる ずぼ ずぼ
 時折、旦那を見ると呆然としている。さっきまで勃起していた粗末なものもしぼんでいるようだ。
 じゅる じゅる ずぼ…
「また…また…いっちゃいます…イっていい?」
「いいよ小百合。」

 それからありとあらゆる体位で愛し合った。奥さんは何度も気を失う。俺は挿入したままで愛撫を続けて反応が戻るのを待つ。
 俺が射精すると、強く抱きあい、一滴も残さず子宮に吸収しようとする。そして、すべてを出し終わると俺の肉棒を口に含んできれいにする。
 それを朝まで何度も繰り返し旦那に見せ続けた。

 怒りの表情だった旦那は、やがて自分の男としての能力のなさに気がつき、ひどく傷ついたのだろう。
 ボロボロと涙をこぼしはじめた。
 それでも、俺達は愛し続けた。抱きあい。一緒に眠り。愛し合う。そのうちに旦那の存在はどうでもよくなり、心の底から愛しあった。

 それから毎日、俺は学校から帰ってくると奥さんと俺と太郎くんと三人で食事をして、夜には寝室で愛し合った。
 奥さんは俺好みの清楚な下着しか着なくなり、旦那の変態趣味の下着をすべて捨てた。
 俺に愛されて奥さんはますます若くきれいになっていった。
 太郎は俺をパパと呼び、旦那を無視するようになった。
 旦那は夜遅く帰ってきて、コソコソと俺達が愛しあっている寝室に入ってきて部屋の隅で眠る。
 時々、俺達の行為を見て自慰をしているようだ。
 奥さんの素肌を見られるのもイヤだったので、寝室から出ていくように言うと素直に従った。
 やがて、旦那は帰ってこなくなり、多額の慰謝料とともに離婚届が郵送されてきた。

 小百合は理想的な妻であり母であり、そしていつまでも若々しい愛人になった。