滋賀県守山市の歯医者 ごとう歯科医院 一般歯科・矯正 かみ合わせ育成指導・口臭外来 歯科衛生士募集 滋賀県初の咬合指導

赤ちゃんの時からする噛むトレーニング 
>>装置を使わない自然な咬合誘導 

最近の子どもたちの口の中を見ていると、ほとんどの子どもたちのあごが小さく、歯ならびが乱れ、そのままの自然な状態ではとても正しく美しい咬み合わせは得られないと思われます。自然に正しい咬み合わせが得られないのなら、人の手を加えて正しい方向へ導いて行こうというのが「咬合誘導」の目的です。しかし装置を一切使わないで、正しい方向へ導いて行ければその方がよいに決まっています。また装置を使う年令まで、手をこまねいてただ待っているだけでは余計にひどいことになります。6才以下の3D装置の対象に達していない子どもたちに、是非ともやって頂きたいことがいくつか有ります。

〈 生後〜1才位 〉 出来るだけ母乳で

正しい離乳(セロリ)まず、赤ちゃんは母乳を吸うことにより、正しく飲み込む力が出来てくるのですが、そこで、母乳が出ないから、また赤ちゃんが吸えないからといって母乳をあきらめて、人工栄養に切り換えたりすると、通常の飲み込み方が出来なくなり悪い歯並びをつくっていくことになります。やむを得ず人工栄養を行なう場合でも、いっしょうけんめい吸わないと出ない、ヌークの乳首のような形をおすすめします。歯固めの歯ブラシまた、哺乳ビンを使う場合、赤ちゃんを寝かせてはいけません。必ず母乳と同じように赤ちゃんを起こしてミルクを飲ませることが大切です。また、離乳食についてですが、アトピーやアレルギーの防止の見地から、東京の西原克成先生は、腸が完成する1歳までは、母乳だけで育て離食を与えない方がよい(特に、母乳や粉ミルク以外のタンパク質はぜったいに避けるべき)といわれています。


〈生後〜就学前まで〉 「指しゃぶりとおしゃぶり」
   ヌークやピジョンの機能性に優れたおしゃぶりを!!

指しゃぶりに関しては、色々言われていますが、1歳半ぐらいまでは吸う力をつけるために、積極的に行なってもいいでしょう。しかし、その習慣がずっと続くと、指には骨が入っているので、前歯が閉じなくなったり、いわゆる(出っ歯)の歯ならびになってきます。そのことによって、唇が閉じなくなり、口呼吸をするようになります。おしゃぶりと指しゃぶりは、同じように思われがちですが、おしゃぶりの場合ゴムだけですので、歯ならびに対しての影響は出ないのです。それよりも、口をふさぐことにより鼻での呼吸をうながしていく効果の方が大きく、正しい歯並びを作るのに非常に役立ちます。おしゃぶりを使うと、口のまわりの筋肉が絶えずきたえられ、口元がひきしまった顔つきになっていきます。また、1歳半を過ぎて、指からおしゃぶりに変更するのはなかなか難しく、出来れば最初から、おしゃぶり(ヌークの形が望ましい)を使用されるといいでしょう。口呼吸は言葉を覚え始める1歳位から身につけてしまうといわれますので、それまでに習慣づけをしたいものです。西原先生は、アトピーの原因の一つに口呼吸があり、4歳くらいまでおしゃぶりを使うことが口呼吸をうまく防いでくれるといわれています。一方、大阪の中道先生がまとめられたアンケート調査・研究によれば2才以降までおしゃぶりを使用するとアレルギーが急激に増加するという最新の見解が出てきています。2才になるまでは積極的に使ってもらう方が良いでしょう。くわえ方によってはうまく結果が出ない場合が有りますから、定期的に診察に来て頂ければ適切なアドバイスをお伝え出来ることと思います。ご遠方の方は掲示板なりメーンホームページの無料歯科相談をご活用下さい。 特に、4〜5歳以降で口元が引き締まらずにかみ合わせがおかしければ歯科医へご相談下さい。この年齢以降では、おしゃぶりというわけには行きませんので、もう少し専門的な器具を使うことになります。とはいいましてもまだまだ針金を使ったり特殊な装置は子どもさんに対するストレスが大きいですから「オーラルスクリーン」や「トレーナー」という自分で簡単につけはずしの出来る器具を使って治療します。 指しゃぶりはなぜ指しゃぶりをしているのか、子どもさんの心理的な面を考慮しながら治すようにしていかないといけません。しかったり無理矢理クセを取ろうとすることは避けるべきです。このことについては、東北大学歯学部助教授 岩倉政城先生が「口から見た子育て」(大月書店)という著書の中で、指しゃぶりに心理的な背景が強いと思われたとき、次のような処方を用いると述べられています。
  1. 指しゃぶりについて、けっしてしからない。
  2. 指しゃぶりをしている手を、決して抜き取らない。
  3. 子供がやったよい行動は必ずほめる。
  4. 1日5回以上子供をほめたかどうか、母親が自分自身を点検する。
氏は指しゃぶりを心理的側面より考察し、育児の観点から治療しようと試みられています。
ヌークとピジョンの鼻呼吸促進用おしゃぶり
結果うまく成長した子供さん
オーラルスクリーン
トレーナー (マイオファンクショナルリサーチ社)
日本総代理店 メディカ

〈3,4才〜3D装置による治療開始まで〉 「甘いものの効用とガム療法」

歯ならびの乱れている人は、歯ならび全体が内側にかたむいたり移動したりしていることが多いものです。最近むし歯にならない甘味料として、キシリトールが注目されていますが、これはむし歯の原因になるミュータンスなどの菌が利用出来ない種類の糖類なので、むし歯を防ぐ作用があります。また甘いものは唾液を出させるために大切なものです。このところ甘いものを食べさせないことで子どものむし歯は減りましたが、調理された柔らかい食べ物ばかりになり、よく咬まずに丸飲みしているような生活から、歯ならびの悪い子どもが増えています。歯は外側の口のまわりの筋肉や頬の筋肉と、内側のベロの筋肉との力のバランスのとれているところに並ぶのです。ですから、ガム(もちろんキシリトールなどのシュガーレスもしくはノンシュガー)を左右バランスよく咬ませることによって、唾液を繰り返し飲み込むことになると同時にベロの力を強くすることから、美しい歯ならびの元となるアゴの骨を内側から外側へ向かって大きく育てることにつながります。

左の写真がガム 通販へのリンクになっております。
キシリトールガム(ナチュラ) フィンランド フェノボン社
ピュアラという名前で全国歯科医院専売されています。
(株)モリムラ


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舌小帯( ぜつしょうたい )といわれるものについて

最近舌小帯(舌の下側についているヒダ)が、十分に無くなることなく、残ったままの人をよく見かけます。以前は生まれたときに助産婦さんがすぐに切っていたそうですが、産婦人科のお医者さんの所で生むようになってからは、放っておいても舌小帯は自然に無くなっていくからと切らなくなりました。さらに加えて、おっぱいを強く吸うといったベロのトレーニングが十分に出来なかったり、やわらかい物ばかり食べていたりすることによって、ツバの出方が少なくなり、飲み込む回数が減ったことにより、いつまでも残ってしまう舌小帯が増えることになっていると考えられます。このような人の場合、ベロの筋肉が十分に発達せず、ベロの動きが悪いため、舌足らずのしゃべり方になったり、肩こりを起こしやすかったりします。また口のまわりの筋肉のバランスも悪くなりやすく、歯ならびが悪くなりやすくなります。その対策として、まず「ベロの訓練」をしましょう。それでもヒダが伸びないようでしたら、ヒダを切る手術を行なうようにして、トレーニングを続けます。それにより、ベロの筋肉が力をつけ、好ましい咬み合わせに導かれるようになります。

舌(ベロ)の訓練  3つのS

まず舌の先を上あごの真ん中に、出来るだけ長い間つけて下さい。  そして、時々舌を上あごにつけたまま、

  1. 噛んで、   Squeeze
  2. 吸って、     Slurp
  3. 飲み込んで  Swallow
ください。
また、ガム( キシリトール ガム )を使っての、「ガム訓練」も一緒にして頂くと、お口の周囲の筋肉がバランス良く鍛えられて大変良い効果があります。
◎ 詳しくは当院のスタッフより説明しますので、是非お気軽にお尋ねください。

寝るときの姿勢について いわゆる「寝相」

うつぶせ寝が、むかし大変流行したことがありますが、赤ちゃんの突然死の原因になるともいわれたため、かなり減ってきましたが、まだ推奨されている産婦人科の先生もおられるようです。うつぶせにすると呼吸がしやすく、眠りが深くなるとか頭の形がよくなるなどといわれますが、うつぶせ寝をするとベッドすれすれに鼻の位置が低くなるので、酸素より重い二酸化炭素の濃度が上がり、酸素不足になりやすくなります。さらに、うつぶせ寝の場合、固いベッドを使うため、上と下の両方ともに歯に非常に大きな力がかかり、歯ならびが乱れることになります。また、一度ついたうつぶせ寝のクセはなかなかとれず、治すのに苦労することになります。子どもが小さい間は、まわりの大人が気がついたときに、そのたびに、こまめに「あお向け」に直してやればよいでしょう。寝るときのよい姿勢としては、枕をせずに上を向いて鼻で息をすることでしょう。うまくいかない場合は、頭を乗せた時に1cm位の厚みになるような羽毛などの柔らかい枕を使用されてもいいでしょう。ただ、鼻で息がしにくく、ベロの力がついていない場合、息苦しくなったりいびきをかいたりしやすくなります。日頃から吸う力のトレーニングにこころがけベロの力を強くしていくことが大切です。ヨーロッパやアメリカでも、理由もなく突然死んでしまう「乳幼児突然死症候群(SIDS)」が問題になり、以前はうつぶせ寝が主流であったのですが、『うつぶせ寝をしない・赤ちゃんを暖めすぎない・母乳育児・母親(保護者)の禁煙』といったキャンペーンを行なったところ、赤ちゃんの突然死が激減し、最も成功したキャンペーンといわれています。