復興こぼれ話

 「和っこの金メダル」(1989年10月〜90年3月まで放送されたNHK朝の連続テレビ小説)の時代考証を担当した際に、「サンデー毎日」に1989年10月8日号から半年間連載したコラムを復刻します。
 最初は、ドラマの思い出話・こぼれ話とともに連載するつもりでいましたが、第2回まで復刻した後、時間的余裕がなくなったので、第3回以降はコラムのみ掲載し、当時の思い出話を書くのはまたの機会にしたいと思います。

 このコラムのタイトルは「サンデー毎日」の女性編集者につけてもらいました。
 「どんなタイトルにされますか」と電話があったのですが、「うーん、なんでもいいです。つけてください」と頼んだというお粗末。



和っこの金メダルのあらすじ

 1958(昭和33)年、山口県青海島に住む秋津和子(渡辺梓)は高校3年生。「和っこ」と呼ばれる彼女は、バレーボール部のエースアタッカーだ。大学進学に反対する父に逆らえず、大阪の産興紡績に就職する。バレー部に所属し、寄宿舎生活をしながら練習に励む。
 あこがれの先輩良介(荒井紀人)は京都大学の学生。良介の友人源吉(石橋保)は一流の料理人になるべく、大阪の料亭で働く。和っこの親友で源吉の妹である圭子(石野陽子)は京都の大学に進学する。
 若い3人が主人公和っこを巡る人々だ。ほかに、産興紡績のバレー部長・宮川文三(桂三枝)らが脇を固める。
 やがてバレー部は廃部になり、和っこは会社を辞める。折しも、日紡貝塚のバレー選手たちが東洋の魔女と呼ばれた頃、東京オリンピックで金メダルを獲得する。あこがれの良介と結婚し、男の子も生まれて和っこは幸せな生活を送っているかに見えたが…
 作者・重森孝子氏が自身の姿を投影させて書いたという和っこ、そして作者自身の理想の男性像だという源吉、この二人の奇妙な絆を描いて視聴者をやきもきさせた半年だった。
出演者
 
渡辺 梓
 荒井 紀人
 石橋 保
 石野 陽子
 桂 三枝
 田村 高広
第1回 電化とインスタントの昭和三十年代
第2回 船場あたり
第3回 放送禁止になった「ビジネスガール」
第4回 学習塾
第5回 道修町のこいさん
第6回 日中貿易――”配慮物資”のこと
第7回 新婚さんもテレビづけ
第8回 寄宿生活の楽しみ方 T
第9回 寄宿生活の楽しみ方 U
第10回 ”女の時代”は近いか遠いか
第11回 当世結婚事情――昭和35年
第12回 60年安保と女子学生
第13回 就職戦線は絶好調
第14回 馬蹄形の中国旅行
第15回 パン食の普及
第16回 化粧品の今昔
第17回 東洋の魔女
第18回 過密都市
第19回 オリンピックこぼれ話大阪版
第20回 エレキ・ブーム
第21回 ラマーズ法
第22回 昭和元禄・レジャーうらおもて
第23回 企業戦士の死
第24回 人類の進歩と調和
第25回 人生の金メダル


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