2006.5.21
夢駆ける馬ドリーマー
DREAMER: INSPIRED BY A TRUE STORY
制作年 : 2005
上映時間:102分
制作国:アメリカ合衆国
監督・脚本: ジョン・ゲイティンス
音楽: ジョン・デブニー
 
出演: カート・ラッセル
    ダコタ・ファニング
    クリス・クリストファーソン
    エリザベス・シュー
    デヴィッド・モース
    フレディ・ロドリゲス
 試写会場は空席が目立っていた。まあ、あまり評判でもないしね。なにしろ世間はいま、「ダ・ヴィンチ・コード」の話題一色という感じ。劇場で予告編を何度も流しているのは「ダ・ヴィンチ」のほうだし、こんな馬の話なんて地味だもんねぇ。だいたいが、「夢駆ける馬」って、タイトルがダサい。実話だからね、とんとん拍子に話がうまくいってもそれは「だって本当なんだも〜ん」と言われれば「あ、そうですか」と引き下がるしかないしね。

 骨折して安楽死させられるはずだった競走馬ソーニャドール(スペイン語で「夢見る人、Dreamer」の意)と、落馬してジョッキーを辞めた若者と、馬を1頭ももたない貧乏牧場主と、といった錚々たる落ちこぼれメンバーによる起死回生物語。というと、やっぱり感動させます。そこに芸達者な天才子役ダコタ・ファニングが名演技を見せるともう、観客は爽快感と感動の涙にうるうる。
 ということはありませんが、まあそこそこに普通の感動作でございます。競走馬の実話というと思い出すのが「シービスケット」(2003年)。しかしこの映画は「シービスケット」とは違ってどういうわけか感動が薄い。あまりにも素直に作りすぎではなかろうか。

 父と息子の対立と和解とかいう家族の物語もからめつつ、競馬界の実情を知ることができるのも興味深く(レースに出走するのにあんなに金がかかるとは知らなかった)、少女が馬主になって大人顔負けの奮闘をするのも爽快で、とても面白い話なんだけどねぇ。まあ、結末が最初からわかっているからなのか、それとも肝心の馬の魅力がクローズアップされていないからなのか、「シービスケット」の二番煎じだと思ってしまうからなのか、とにかく「凡作」という印象がぬぐえない。

 ところで。意外な発見、カート・ラッセルとクリス・クリストファーソンってほんとの親子みたいに似ています。

 ひょっとしてこの映画は文部省推薦とかいうのではなかろうか。それぐらいお行儀よく安心安全の映画です。お子様もご一緒にどうぞ。最後はもちろん爽快痛快です。でもやっぱり「シービスケット」のほうが何倍もよかった。

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