鎌倉時代以前までは体系だった流派としての武術はあまりなく(注:研究では無かったわけではありません)、武術は武家それぞれに伝わる個人的、または一族のみのものであったと考えられ、多くの武術は鎌倉時代から成立し始めたと考えられています。
玄流の基とする武術は、鎌倉時代の武家それぞれの武術をへて室町時代に始まる剣術を主とする総合的な武術を学んだ先祖が、その時代以降に他の流派を学び、武術技法として加えていき伝承したのが始まりと伝えられています。
しかし、それらは流派というより非常に一族の個人的なもので、ビジネスとしての運営ではないため集団指導ではなく個人指導の伝えとなっていました。
そのため、特定の伝統的な技の継承ではなく、生存のためだけに実戦を想定して伝承されてきました。
それをもとに現宗家師範が現代武道や拳法を取り入れて原理原則を整理し体系建てたのが「玄流」です。
その体系は、古くから伝わる抜刀術、居合術から合気道、拳法、護身術に至るまで武術と武器の進化、変化にともない、その共通した原理原則の体系に加えて整理されました。つまり、剣術、抜刀術から柔術、合気道に至るまで共通した原理による身体操法で行うことができます。
これらの原理原則は、東洋武術に共通する動きの原則を人体の構造と運動学、神経機能によって分析、統一されています。
これらの原理原則は、玄流の特徴である医術や活法においても共通です。
祖父の代での旧日本軍の軍刀操法、昭和初期までに隆盛した柔術、現宗家の実戦の合気道である合気SAや拳法(日本、中国)などの吸収も家伝の技のこだわりや伝統技術の継承にこだわらず、時代変化とともに生きた武術を取り入れて行くという考え方にあります。
※ 玄流成立までの歴史、現代まで取り入れられた古流武術、現代武道や拳法などが、どのような縁で取り入れたかなど詳しい歴史と個別の武術については道場生専用ページで確認できます。(道場生限定)
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