証拠書類 9

平成15年5月21日

電子メール本文(平成15年5月9日付)

From: *****
Date: 2003.5.9
To: *****
Subject: 損害賠償の件/伊藤

▲7▲ さま
▲6▲ さま

 先日(4月21日)は、突然の連絡にもかかわらず、わざわざ東京までお越しいただき、ありがとうございました。
 当日、御社から示された提案、契約期日に遡って契約項目を修正し、上限の10万円を支払うという対処は、なぜもっと早い段階で提示してもらえなかったのでしょうか。おまけに、私が確認した損害賠償については、終始「とにかくご勘弁を」ということに留まっていたことは、以下の理由により、大いに不満とするところです。したがって、被害を受けた者の正当な権利の主張として、訴訟の道を選ぶことといたします。
 4月20日のメイルでお伝えした、(1)娘の被害に伴う弁償(2)我が家親子三人に対する4ヶ月間の憤怒と苦痛に対する慰謝料(3)満期返戻金の支払い、の三点について、(3)は遅ればせながらもどうにか履行されました。したがって、(1)と(2)が当面の懸案となります。
 現在、▲1▲火災保険株式会社東京本社を相手に、損害賠償を東京地方裁判所に提訴する準備を進めています。5月12日以降の可能な限り早い日時に、訴状を提出します。
 訴訟となれば、会社の一歯車にすぎないみなさまは、御社お抱え弁護士の指示および業務命令により、「事実と違う・知らなかった・忘れた・記憶にない。」と言わされることでしょう。その意味では、2月15日と4月21日の2回、直接ザックバランにお話ができたのは幸いでした。あの時、率直に素直に担当者としての非をお認めになったことは、あれでよかったと思います。ただし今後は、みなさまはあのような、本来あるべき人間として私に対することはできなくなると思われます。あくまでも会社の一員として、非人間的な言動を強いられると思われるからです。みなさまが一会社のコマでしかすぎない以上、それはそれでいたしかたないことと、私はみなさまに対して、最低限の理解は示したいと思っています。
 今回の経緯の中で、みなさまが見落しておられる点があるように思われます。それは、我が家(伊藤家)と▲1▲の代理店をなさっていた△1△さんとが、非常に親しい関係であったということです。△1△さんは父の大親友でした。私が子供の時からです。一昨年に△1△さんがお亡くなりになるまで、四十年近い交流がありました。△1△さんが保険の代理店をされてからは、我が家の保険については、そのすべてをお任せしていたのです。二十年前に父が他界し、そのすべてを私が引き継ぎ、手続きの一切を△1△さんにお任せし、何かあれば相談に乗ってもらっていました。保険のことは△1△さんに、と信を置いていたのです。しかし、今回御社は、その信頼関係を無惨にも踏みにじることをなさいました。
 △1△さんがお亡くなりになる少し前から、その担当を引き継がれる代理店の▲3▲さんをお連れになって、我が家へお出でになるようになりました。いつも、単身赴任の私が奈良の実家に帰っている時期を見計らって、父の仏前への挨拶がてらお越しになっていました。その延長上の出来事として、今回の、死者をムチ打つようなことが出来したのです。
 私は、保険会社はホームドクター的な存在だと思っています。しかし、そのすべてを瓦解させるような対応を御社はとられました。
 私の母は、「△14△が保険に入っていたなら、△1△さんの所が守ってくれるから、むこうにまかせたら。」と言っています。娘△14△も、「私のための保険に入ってたんやろ。△1△のおじいちゃん知ってるよ。」と言っています。御社の対応は、こうした信頼関係にあった我が家にとって、まさに非道な背信行為でした。人間関係を無にする行為は、まさに犯罪です。
 適正な契約があって初めて保険が有効なのですが、日常生活を営む者にとっては、保険屋さんを信頼しているからこその安心料でもあると思います。それが、今回は御社がおっしゃるところの不適切な契約をさせられ、被害発生後の対応も後手後手で、約束をもまったく守らないという、驚き呆れるほど拙劣な対応でした。保険に関わるお互いの信頼関係が崩れた時点で、つまり1月23日に代理店の▲3▲さんが約束した時間に我が家に連絡もなしにお出でにならないという、必要最低限の約束を守られなかった時点で、保険のことを御社にお任せすることはできないと判断しました。保険会社である御社は、契約者である私どもが不慮の出来事に直面したときに、いつでも頼れるという存在ではなくなったのです。
 そこで早速、それまで御社と契約していた四種類の保険のすべてを解約する手続きに入ったわけです。実際、急遽四つもの保険を、別会社に新規に加入するためには、いろいろと大変な思いをしました。△2△の担当者を通して、いろいろな会社に相談を持ちかけました。その間についても、御社は誠意を持って迅速には対応していただけませんでした。解約書類も、すぐには私のもとに届けてもらえませんでした。そして、娘の今後起こりうる事故に対する対処もないままに、御社がおっしゃる不適切な契約のままに放置される日々が続きました。プロの保険会社とは言えない、無責任きわまりないものでした。
 そして、私からの提案で2月にお会いしたときも、すべての責任を代理店の▲3▲さんにとらそうとされました。私はあくまでも▲1▲火災保険株式会社としての対応を求めましたが、それは一銭も支払えないということに終始したものでした。
 さらには、解約に伴う満期返戻金の私への返還も、約束の日に支払いがないので、事務的な遅れもあろうかと、念のためにその二週間後まで待ちました。しかし、それでも入金がないいので、こちらが催促したところ、そこで始めて事務処理に動かれるという、まことに不誠実な杜撰なものでした。そこで4月に、訴訟を起こす前の事実確認として話をする機会を、私の方から設定した次第です。一連の御社の対応は、保険会社としては失格と言わざるをえないでしょう。このような、一見ささいな事故から、御社の放漫な体質と社員教育の不徹底が露呈したといえましょう。
 娘は、今イギリスで勉強をしています。イギりスは保険業発祥の地です。その地から、今回の日本の保険会社の対応を見ることとなった娘は、日本における▲1▲火災保険株式会社のその保険業務におけるレベルの低さと顧客対応の未熟さに、ほとほとあきれているようです。しっかりした保険制度の上に、ソフト面での支援と信頼があって初めて、保険が契約者に有意義なものとして根づくのです。▲1▲火災保険株式会社の今回の対応は、その基本が欠落していました。単なる社員の勉強不足では済まされない、愚かな事例だと思います。私は、このような保険会社は、日本には必要ないと断言したいと思います。
 今回は、あまりにもひどい対応なので、そのデタラメさを裁判に訴えるという事態になりました。しかし、ぶざまな一日本企業としての▲1▲火災保険株式会社というものがあった、ということで終わらせないためにも、そして、御社が契約者から非難されることのないそれなりの保険会社として新たに厚生される余地を残しつつ、今回の訴訟とは別に、みなさまの今後の更なるご活躍を祈念したいと思います。