ログハウスというのはよく音響が良いとよく耳にしますが、確かに音楽などを聴くといい音がします。ですが、ログハウスの構造上音響が良すぎて生活音までが家中に聞こえるという状況であります。その原因の一つが二階の床なのです、通常ログの二階の床は、その裏が一階の天井になっているわけですから二階の足音が一階に響きますし、一階の音は二階に筒抜けなわけです。このことは実際にログハウスに住んでおられる方や雑誌などで聞いていたので私は次のように二階の床を改良しました。
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二階の音を一階に(その逆も)聞こえにくくするには普通の家のように一階の天井と二階の床に空間を造ればいいが、ログハウスの一階に天井を張ることも可能だが、そのぶん天井が低くなる、かといってログ壁を2.3段あげると値段が高くなるし外見のバランスも悪くなる。そこで私が考えたのは、写真のようにまず、二階の床を張るところに天井材を張り付け、その上に防音材を張り、そして床材を張りました。 |
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これがその断面アップ写真です。まず天井材を張りその上に木工用ボンドで防音材を張り、床を張っています。天井材はログ発注時に頼みました、確かサービスでつけてくれたと思います。防音材は、ナショナル製でゴムマット状のものです、はっきりした値段は忘れましたが、1平米3000円ぐらいだったと思います。 |
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防音材を入れることによって一階の天井に写真のような電気器具の取り付けが可能になります。 一見普通に器具がついているだけのようですが、普通に床を張った天井では決してこのような配線はできません。 残念ながら今までこのことに気づいてくれた人は一人もいません。 |
これをするのにあたって確か15万円ほどかかりましたが、住宅として毎日使うのでその価値は十分にあったと思います。
電気器具も思ったところにすっきり配線できるというおみやげもつきましたし、何より1.2階の音の漏れがずいぶん良くなりました。(さすがに一般住宅には負けますが..)