ボリンジャー・バンド

ボリンジャ−・バンドは、「TP(ティピカル・プライス:高値,安値,終値の平均値)」と「標準偏差」で構成されています。

あらかじめ設定したある期間の移動平均値に、算出された幅(標準偏差)を、その上下にバンドとして描くチャートです。

統計学ではデータが正規分布している場合、「平均値±標準偏差」内にデータが入る確率は約68%、「平均値±標準偏差の2倍」内にデータが入る確率は約95%であることが知られています。

ボリンジャー・バンドはこの特性を活用したものです。

バンドが広くなっているところはボラティリティ(ある一定期間のうちに、商品の価格がどの程度上下変動するかを示すもの)が大きく、狭くなっているところはボラティリティが小さい、ということを意味します。

保ち合い相場においては、株価は「平均値±標準偏差の2倍」内で動くケースが多いため、「平均値+標準偏差の2倍(+2σ)」のラインを抜けた(に近づいた)時には売りポジションを取り、「平均値−標準偏差の2倍(−2σ)」のラインを割った(に近づいた)時には買いポジションを取るのが、一般的な活用法となっています。


RCI

RCIは順位相関係数とも呼ばれ、ある株価の時間の推移と価格の水準それぞれに順位をつけ、その相関関係を見ることにより、割高あるいは割安を判断する指標です(モメンタム系オシレーター)。

期間が手前になれば順位が高く(数値は低い)、価格が高くなれば同様に順位が高く(数値は低い)なります。

例えば、期間中継続して終値が高く引けるようであると、RCIは+100に近づいていきます。


他方、期間中継続して終値が安く引けるようであると、RCIは−100に近づいていきます。


【RCIチャートの見方】
[1] 0を中心にして上下に警戒区域を設け、+80以上を買われすぎ、−80以下を売られすぎと判断します。 2本のRCIのライン(9日と27日)のクロスを転換のサインとする。

[2] RCIがマイナス領域からプラス領域に入れば買シグナル、プラス領域からマイナス領域に入れば売シグナルと判断します。

[3] RCIがマイナスサイドからプラスサイドに入れば買い、プラスサイドからマイナスサイドに入れば売り、と判断する。

RSI

RSIは米国のチャート研究家W・ワイルダーによって考案されたモメンタム系オシオレーター指標です。

株価相対力指数とも呼ばれ、同一商品のデータの比較をおこない、価格の相対的な強さを推し量る指標です。

縦軸に百分率(%)を取り、その水準によって買われすぎ、売られすぎを判断します。

【RSIチャートの見方】

[1] 50%を中心にして上下に警戒区域を設け、70%(80%でも可)以上を買われすぎ、30%(20%でも可)以下を売られすぎと判断します。
[2] 上昇相場で、価格が新高値をつけているにもかかわらず、RSIがその動きに追従せず、しかも直近のRSIのボトムを割り込んで下降し始めた場合は、買われすぎと判断します。     
[3] 下降相場で、価格が新安値をつけているにもかかわらず、RSIがその動きに追従せず、しかも直近のRSIのトップを超えて上昇し始めた場合は、売られすぎと判断する。


MACD

MACDとは、2本の指数平滑平均(EMA:Exponential Moving Average)を使ったテクニカル分析手法で、その方向や乖離などに着目して売買のタイミングを計るものです。

2本の平滑平均(単純平均とは異なる)を使用し、通常12日と26日の平滑平均を使いその差をMACDと呼ぶ。

MACDの9日以降平均をシグナルと呼び、MACDとシグナルの2本線の水準、クロスの仕方を読む技法。

【MACDチャートの見方】
[1] 通常、MACDがシグナルを上抜けた時「買いシグナル」、MACDがシグナルを下抜けした時を「売りシグナル」とし、MACDがゼロラインを上回れば本格上昇、MACDがゼロラインを下回れば、本格下降と見なします。

[2] MACDがシグナルを上抜けた後に、両ラインがゼロラインを上回った状態を「理想的な買いシグナル」、MACDがシグナルを下抜けた後に、両ラインがゼロラインを下回った状態を「理想的な売りシグナル」としています。

ストキャスティクス

ストキャスティックスは、米国のチャート分析家ジョージ・レーンが考案したモメンタム系オシレーター分析で、価格の終値の位置が、定められた日数の価格レンジのなかで、相対的にどのレベルにあるかを判断する指標です。

縦軸に百分率(%)を取り、その水準によって買われすぎ、売られすぎを判断します。


【ストキャスティックスチャートの見方】
[1] 50%を中心にして上下に警戒区域を設け、70%(80%でも良い)以上を買われすぎ、30%(20%でも良い)以下を売られすぎと判断します。

[2] 上昇相場で、価格が新高値をつけているにもかかわらず、ストキャスティックスがその動きに追従せず、しかも直近のストキャスティックスのボトムを割り込んで下降し始めた場合は、買われすぎと判断します。

[3] 下降相場で、価格が新安値をつけているにもかかわらず、ストキャスティックスがその動きに追従せず、しかも直近のストキャスティックスのトップを超えて上昇し始めた場合は、売られすぎと判断します。

[4] 2本のストキャスティックスのライン(%Kと%D)のクロスを転換のサインとする。

70%以上の警戒区域において、%Kが%Dをクロスした後に右下方に向かって下降し始めた場合は、買われすぎと判断し、30%以下の警戒区域において、%Kが%Dをクロスした後に右上方に向かって上昇し始めた場合は、売られすぎと判断します。



上記のストキャスティックスは通常、ストキャスティックス(ノーマル)と呼ばれ反応が敏感であるため、より信頼度を高めるためにストキャスティックス(スロー)(%Kと%Dの3日間平均をとる)を用いることもあります。



上記活用方法に関して 一部、楽天証券HPより抜粋させていただいております。