マリーンのZEPHYRは、5500クラスのドラグ付きリールで実売価格\6,000-〜\7,000-
パワーエアロに手が出ない私には、お買い得なリールである。
回転はスムーズなのだがハンドルが重いので、分解図を見てみるとベアリングと言う部品が
6個も入っているのにおかしいと思い、ばらす事にした。



メインシャフトの先端のOリングをずらすと、ピンが抜ける。赤丸矢印の拡大写真に
Oリングが見える。シャフトのアッセンブリを全て取り外す(写真左)と、小さなビスが見える。



このビスは、ローターを止めているナットの周り止めで、これを外すとナットはラジオ
ペンチ等で簡単に回せる。ローターを取り外して、後はボディー後の金色の部分を外し5本の
ねじを外すと写真右のようになる。出てきたのは、ベアリングではなく、銅合金のブッシュ。
寸法を測るとNTNのW689Zがぴったりで、これはスーパーエアロFVと同じ寸法である。
(外径17、内径9、厚み5)



スーパーエアロFVにもベアリングを入れることにして、ZEPHYRのローラー用(WA675ZZA)
も合わせて、5個のベアリングを会社出入りの工具屋さんに注文した。W689Zが1個¥540-
WA675ZZAが1個\480-だった。スーパーエアロのブッシュはプラスチックでブッシュの爪が
ボディーとかみ合っており、この爪を外から精密ドライバーの先で叩いて弱くしてから叩き出す。
(スーパーエアロの分解方法はカレイに投げ釣りのHPを参照してください。)



写真左上 スーパーエアロのブッシュを取り外したところ
写真右上 ZEPHYRにベアリングを取り付けたところ



写真左 スーパーエアロのローターナットこれは左ねじ
元々スーパーエアロFVはベアリング3個入り、ZEPHYRは2個入りなので、2つのリールとも
ベアリング5個入りとなった。\3000弱でスーパーエアロFVはEV、ZEPHYRはパワーエアロ並
になった。カレイに投げ釣りのHPにあるピニオンギアの後に入れるベアリングは、NTNの
FL678Aと思い取り替えたのであるが、W678AZの方が良かったかも知れない。
また、ZEPHYRのメインシャフトの保持機構はスーパーエアロのように2本のシャフトによる
3点支持ではなく、大口径のパイプ(プレス加工)による2点支持のためメインシャフト
のガタが多いように思える。このシャフトに重いアルミスプールが付くとどうしてもシャフトが
傾き、ハンドルが重くなる。値段からすればこんなものかな?という感じである。