カセットテープデッキ
カセットテープデッキ

S46年初給料だったか、初ボーナスだったかで買った、パイオニアの思い出のデッキだ。確か35,000円 程で、ほぼ一月の手取りと同じだったのを覚えている。なぜ今頃こんな骨董品を?と思うかもしれないが、 今後テープを再生できる機械はどんどん減ってくるだろうから、カセットの音源を今のうちにデジタル化をしようと 引っ張り出してきた。ところがこの前使ったのが、14年前程の前の会社の倒産のとき。そのときも基盤の電解コンデンサ を交換修理して、LP盤をテープに落とした。埃を払って掃除したが、当然の如く鳴らない。まず動かない。メイン駆動の ゴムは、多少伸びていたが、ひび割れもなく使えそうだ。

このデッキはテープの供給側が回転しないと自動で停止する。その回転検出の輪ゴムが切れていた。台所から 適当な輪ゴムを探し出し、リールにかけた。後は掃除だけで、再生は何とかOK。左のノイズが多少右より多い。 さすがにメインの輪ゴムが伸びているので、力のいる早送りや巻き戻しは出来ないが、 ウォークマンタイプのものより安定していい音を出してくれる。当面これでカセットテープの デジタル化を進めようと思う。