毎年8月7日から10日まで、京都五条坂で陶器祭りが開かれている。 そして、同じ期間に松原通りでは、六道珍皇寺で六道参りが催されている ので、久しぶりに出かけてきた。自転車で片道3時間足らずだった。
奈良に転居する前は、この二つの通りの間に住んでいたので、小さい頃は 良く露店を覗きに一日に何度も出かけたものだ。六道とは仏教の教義で、 地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人道、天道を言うらしい。この時期お寺の境内には 地獄、極楽を描いた軸が掛けられ、おどろおどろしい絵をその頃から眺めていた。 小学校のころから、東大路五条の西大谷さんの東側の墓地辺りを鳥辺山と呼んで、 よく遊びに行ったものだが、高校になって古典で徒然草の中に、あだし野の露消える時なく、 鳥部山の煙立ち去らで・云々を習った。良く考えると近くに六波羅蜜寺、建仁寺なども有り、 平安時代から中世の文書に出てくる 場所が生活の場というのは、京都ならではの凄い事だと思う。奈良もまた然り。
六道珍皇寺の境内にはその六つの道に分かれる辻があるとされていて、閻魔大王、小野の篁の像が安置されてあり、 この期間には扉が取り外されている。小野篁(小野小町も小野一族)は閻魔大王の使いとされている。
2017.08.09  この文章に誤りが有っても一切責任を負いかねます。