03年12月30日

息子が帰ってくるので、息子の部屋に置いてある荷物を 片付けなければならないため、物置の掃除をした。
懐かしいものがいっぱいある。特に24年勤めた会社での 実験結果のファイル等、今はもう倒産した会社で、誰も必要としないぶん 自分の中で記憶しておかないと、あの24年間が空白の時間のように思える。
その当時、私は消費者や消費者センターからの製品に対する苦情処理をしていて、 その時はもう、赤字続きで、満足な機器が無く、自分で工夫するしかなかった。
そこでＯＰアンプとCMOS ICを使ってポテンシｵスタット・微小電流計と スィープジュネレーターを製作しレコーダーを接続して、ポーラログラフの変形である ストリッピングアナリシスが出来るようにした。完璧ではなかったが、溶液中の非常に 微量の金属（亜鉛・カドミ・鉛･ニッケル銅）を分析できるようになり色々面白い結果を 示してくれた。その装置が出てきた。レコーダーも精密電圧計も何より化学装置が無いので 何の役にも立たないけれど、確かに1990年から数年間の私を支えてくれた思い出の装置です。