時差の加減もあって、留守宅への電話はエディンバラ駅とグロスター駅からの2回がやっとでした。2回ともクレジットカードを使って公衆電話からかけたのですが、クレジット会社の明細を見てびっくり。通話時間が多少異なるにもかかわらず同一料金で、しかもドル仕立て。日本円に換算して1回あたり2450円余りにもなっていました。えーっ、そんなにかかるかなぁと思って調べて見たら、5分しゃべって、クレジットカードの場合の手数料を払っても、高くて1700円くらい。たぶん、5分も喋っていないと思います。この料金を調べていて、イギリスに限らず、この手のぼったくりがあることを知りました。
わたしが使ったのは電話ボックスの中ではなく、駅の構内に直接置かれているタイプで、グレーがかった四角い電話機でした。この旅行記を書いている時に、ちょうど友人が出張でイギリスに行っており、お願いして、それと同じタイプの公衆電話の写真を撮って送っていただきました(忙しい中、本当にありがとうございました)。実は記憶もあいまいで、何故こういうことになったのか、よくわからずにいたのですが、この写真のおかげでやっと事態が飲み込めました。そもそも電話のかけ方なんてあまり深く考えていなかったので、下調べもせずにイギリスへ行ってしまいましたが、テレホンカードでかけるにしても、日本のようにカードを差し込む方式とは異なり、コールセンターに電話して、番号を入力する方法が主流のようですね。
クレジットカードでかける場合もこれによく似ています。わたしが使った公衆電話では、左下に四角い表示窓とボタンが3つ、縦に並んでいて、真ん中に「credit card」の表示があり、そこを押して、電話機の上に書いてある説明に従って番号を入力すると、ディスプレイに「This call is free」か何かの表示が流れ、音声案内で日本語を選べるようになっていました。詳細はよく覚えていないのですが、たぶん次に日本へのコレクトコールか、日本と他国へのクレジットコールかを選んで、カード番号、電話番号の順に入力したと思います。1回目をかけ終わったときは料金を見損ねたと思ったのですが、2回目にかけたときには表示されないので、「これでは家計簿に付けられない」とだけ思いました。そもそも、電話料金が表示されないなんて、おかしいですよね。エディンバラからは、同じ電話機でホテルにも電話しましたが、これはコインを使い、もちろん料金も表示されました。
さてここまで読まれて、どこが「間違いのもと」だったのか、わかった方はだまされません。「何で?」と思われた方は要注意です。クレジットカードでのかけ方がわからなかったので、「電話機の上に書いてある説明に従って番号を入力」したのが失敗だったわけです。恥ずかしながら、この番号の意味するところもよくわかっていませんでした。この「アクセス番号」によって「通信業者」を選ぶことになるわけですが、不当に料金の高い業者を選んでしまったということです。この、誘導に近い説明書は、どうやら5ツ星クラスのホテルの部屋にも置いてあるらしいので、十分注意して下さい。一般的にはKDDIかCodenが比較的安くてお薦めだそうですので、事前に訪問国からのアクセス番号を調べておいて下さいね。また、ちゃんとした業者ではクレジットカードの暗証番号も入力が必要なはず、だそうです。
この写真に写っているのは「BBG」と言う会社で、アクセス番号は0800-028-8585ですが、他にも「infoNNA」(「infoNW」も同一業者)がネット上で話題になっているようです('06/07/02記)。
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