がるのレザークラフトのぺえじ

☆玉縁にチャレンジ!

 さて応用編も最後、手縫い最難関の技にチャレンジしてみましょう。「玉縁」と呼ばれる部分です。市販品のボストンバッグなどで、縫合部がライン状に縁取りされて飾ってあるのをよく見かけます。あれを手縫いでやってしまいましょう!




   


1、玉縁を作る

 まず玉縁にする革を切り出します。「縁取り」同様に、短いと継ぎ足すのが難しいので、必要と思われる長さより若干長めに作って下さい。既製品では芯材を入れてますが、必ずしも入れる必要はないです。また既製パーツとして玉縁を売っている場合もあるようですので、入手できる人は使ってみてもよいでしょう。

パーツ取り

パーツ取り
 こんな感じです。折ぐせをつけておくとよいでしょう。

2、まずはおさらい

 まず袋縫いのおさらいから。なんでって?玉縁を入れる場合は袋縫いする場合がほとんどだからです。玉縁をいれるには袋縫いができることが前提です。



 まあ原理としてはこれだけのことですが、袋全体を裏向きで縫い上げるのは意外に難しい作業です。何個か作る中でコツを掴んでください。

3、玉縁の入れ方

 さて、玉縁の入れ方を見てみましょう。外から見ると丸い棒のように見える玉縁は、細長い革を二つ折りにして、袋縫いの縫合部に縫いこんだものだったんですね。意外にシンプルな構造ですが、単純な袋縫いよりパーツが増えます。

 一度に縫い合わせる革も最低4枚となります。当然、玉縁を全体に仕込んで縫い上げるのは大変で、普通に縫う場合より3倍以上の労力と時間がかかります。




 写真はポシェットに玉縁を入れた作品です。革を1度に4枚も縫うとさすがになかなか針が通りません。なんで、針を通す前に精密ドライバーで串刺しにしながら少しずつ縫い進めました。


4、作品例

 例えばこんな感じになります。まあがるも2つしかつくったことがないのであまりえらそうなことはいえません。

できあがり
上のポシェットの出来上がりの状態です。

裏返しのままで縫っていきます 表にかえして完成
こちらはポーチの作品です。厚みがないので表に返すのが大変でした。



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