1、糸が足りない! 最初のうちは縫っているうちに糸の長さが足りないということがよく起こります。特に何枚か革を重ねている部分や、厚手の革を縫うと、予想以上に糸が必要になります。最低でも縫う長さの3倍程度は必要です。目立つ場所なら継ぎ足さないですむように最初から少し長めにしておきましょう。 ![]() ![]() ![]() |
2、縫い合わせたらズレた! 縫い合わせてみたら多少ズレるというのは実は普通のことで、ピッタリ合うことのほうが少ないです。え、そんなことないって?・・・。ずれるんだよ、がるは。ふーんだ。ほんでズレた部分をきれいに合わすために、紙やすりでこすったり、へり磨きで磨いたりします。時には革包丁でもう一度裁断することもあります。作品のサイズにもよりますが、経験上±3ミリくらいまでならどうにでもなります。もちろんあまりにもずれ過ぎるとフォローし切れないですが。 ![]() |
3、縫っているうちに歪んできた! 最初のうちは縫っているうちに作品の形が多少歪んだりします。原因の95%以上は最初のパーツ取り、特に縫い穴のあけ方にあります。つまり、最初からきちんとパーツ取りできておらず、縫い合わせるパーツ同士で縫い穴の数や位置が合っていないため、縫っていくうちに歪んでくる、というわけです。これを防ぐには、できるだけ正確にパーツ取りして、きっちり縫い穴を同じにそろえるしかありません。このためには面倒でも型紙を作るのが一番です。 ![]() ![]() 写真は、がるが初めて作ったかばんです。型紙もほとんど作らずに適当に作ったので当然ゆがみまくりです。革を二枚合わせて内ポケット代わりにしたのですが、サイズがきちんと合ってなくてそのままでは縫い合わせることができませんでした。パーツを作り直すにも、歪みに気付いたとき98%縫いあがっていたのでパーツを入れ替えるにはもう一度分解して縫い直す必要がある状態でした。当時かなりの無精者だったがるは、えいやっ、と長さが足りないほうのパーツに切り込みを入れ(写真赤丸部分)、強引に縫い上げました。今ならなんぼなんでもこんなことしませんが・・・初心者恐るべし。 |
4、使えない! 完ぺきに作ったはずなのに、使えないということがあります。よくあるのが携帯入れ。ちゃんとサイズ合わしたはずなのに、実際出来上がってみたら入らない、フタが閉まらない。これはサイズを携帯にぴっちり合わせ過ぎの時によく起こります。物を入れるためにはそのものピッタリのサイズでは入りません。多少の余裕(アソビ)が必要です。ちょうどぴったりで合わせたサイズよりも少し大きめに作りましょう。 写真は二重の失敗作です。まず携帯ビチビチのサイズで、出し入れがスムーズに出来ません。さらにホック(下)を打ってしまい、あとで携帯入れたらフタを閉められないのに気付き、ホック(上)を打ち、何とか使えるようにはなったんですが、使わんわな、んなもん・・・ _| ̄|○ ![]() |