2003/05/29 MAI KURAKI FAIRY TALE TOUR 02-03
【出演アーティスト】 倉木麻衣
【開催地】 グランキューブ大阪

 サークルの某先輩M氏に連れられて、JR福島駅近くにあるグランキューブ大阪という所へ行ってまいりました。僕はこの日、内定通知書を受け取りに大阪まで来ていたので、スーツ姿のままM氏(←仕事サボり)とライブ会場へ向かった。今週から一気に気温が高くなってきて、外でスーツなんか着てられないし、シャツも既に汗臭かった。この後さらに汗をかくことになるわけだが・・・。
 ダフ屋をかいくぐり、開演の40分程前に会場に到着。まだそんなに混んでいないようだ。ファン層は(見た目は)至って普通である。アーティストがアーティストやし、奇抜なファッションをしている人などはまず見かけない。それに聞いてたよりも女性ファンも多いようだ。あとカップルも珍しくない。そして熱狂的ファン(通称ヲタ)。一見、普通ファンとの見分けがなかなかつかないのだが、そこは百戦錬磨のM氏。さすがと言わんばかりの的確な見分けぶり。おそらく自分に通じ共鳴するものを感じ取ってるのだろう。
 中へ入っていくとグッズ売り場があり、人で混雑していた。どのライブでもグッズ販売は当たり前だが、なんとその中に抱き枕発見!本人が寝ている姿が(漫画絵で)描かれており、またツボをついた商品だなと感心した。しかし一つ8000円は厳しい・・・こんなとこで買う奴おるんか?購入された方には是非大切に使用して頂きたいと思いました。そこを抜けると、ホールへつながるエスカレーターが伸びていたのだが、まだ時間があったので、近くで少し腰を下ろすと共に、M氏からの振り付けのレッスン。スタンドマイクで淡々と歌っているイメージが強いのだが、意外とちょこちょことした振りがあるようなので、乗り遅れないように一応細かく教えてもらった。が、結構難しい・・・。できるかな?ま、MAXん時も見よう見真似でなんとかなってたので大丈夫かな、とたかをくくる。僕の中だと、倉木麻衣というアーティスト自体、たまにいい曲があれば聴くくらいの位置付けで、別に全然嫌いでもないし、どちらかというと無関心の領域。だから今日は盛り上がれるのかなというのが唯一の不安でした。少しでも雰囲気に乗っかろうかと思い、事前にアルバムは聴いておいた。(結果的に、知らないカップリングの曲が一つあっただけで、あとは全部耳に覚えのあるメロディーが続いたので、勉強した甲斐があった。)
 そんなこんなを考えてるうちに時間が迫ってきたので、座席に着くことにした。ホールはぱっと見狭かったが、奥行きが結構あり縦長である。その10列目左寄りの位置。近い。いいポジションだ。座席は割とゆったりしており、スペースにもさほど困らない感じ(どれだけ動くかによるが・・・)。しかしもうすぐ開演だというのに、まだ全体の半分も席が埋まっていない。平日だとこんなもんなのか?と心配していたのだが、10分押しで始まる頃にはちゃんと人が来た。隣のM氏と喋っていると、明らかにテンションが上がってきてるのがよく分かる。でもまだ気を抑えているようだ。今日はどちらかというと麻衣ちゃんより麻衣ちゃんに対するM氏のリアクションの方が楽しみであった僕としては、「いよいよその全貌が明らかに!」という気分だった。しばらくして、臨戦態勢に入るのか、奴は重い上着を脱ぎ捨てた。「ズゥゥゥゥゥン・・・!」という音がした(嘘)。これで身が軽くなったようだ。そして開演の時。客席が暗くなると同時に、遂に気を解放!!

「2000・・・4000・・・8000・・・い、10000!?・・・15000!!バ、バカな!?スカウターが壊れているに違いない!」

こ、これが奴の戦闘能力か!と言わんばかりのオーラをまとう「超」M氏。それが次の瞬間、爆発する。アルバムタイトルでもあり本ツアータイトルにもなっている『FAIRY TALE』の曲に乗って麻衣ちゃんが袖から登場!絶叫!発狂!(それでも本人はまだまだ抑えているらしい)。いっぺんに会場もヒートアップする。まだまだ気分が温まっていない僕から見た生麻衣ちゃんの第一印象は、「細っ!!」という感じだった。
 ライブだからかもしれないけど、こうして聴いてみればノリの良い曲多いやないかと思った。バンドもほとんど外国人が占めており、全体的にR&B色が丸出しだ。ただ、M氏含め一部ノリノリの連中を除いては、客は結構静かだ。まあどうしても僕はモーやらMAXのノリを考えてしまうから無理があるかもしれないが・・・。麻衣ちゃん本人にもうちょっと客を乗せてくれるパフォーマンスが必要なのかなと思った。ダメダメと言われていたMCも確かに所々間があったりして、彼女かなりの緊張しぃである。しかしファンの気持ちを察すると、そういう頼りなさがあってプラス一生懸命努力しているというのがたまらないのであろう。そこらへんが歌田やら鮎やらと大きく違うところだと思う。カリスマ性はないが庶民性があり、非常に親近感を覚えるのでは。僕も実際見てて、頑張る姿は全く憎めなかった。それに乗せられてきたせいか、気づかぬうちにこっちのテンションも上昇の一途をたどり始めていた。
 ライブは中盤に入り、スローテンポな曲が続きしっとりした雰囲気をかもし出した。その中で麻衣ちゃん本人がピアノ弾き語りをする曲が一曲あった。ここでも緊張の色が隠せない。ステージの後方には大きなビジョンが設置されており、アリアス(常時)麻衣ちゃんの動きをいろんな角度で追っているのだが、そこへ弾き語りしている麻衣ちゃんのどアップが映し出された。瞳がうるうるしている。それを見たとき、思った。

か・・・可愛いぞ!!

ちょっとのめり込んでしまったかな?しかしよう考えてみれば、歌声は繊細で澄んでいてほんまに綺麗やし、でもって上手いし、可愛いし、ほっそりしてるし、性格も(たぶん)控えめでおとなしいし・・・ちょっと待て!完璧!ツボにはまろうかなーっと(何
 充電期間も終わり、インターバルを挟んで麻衣ちゃん着替えて登場。ここからはだいぶ会場も盛り上がってきた。ふと後ろを振り返ると、こんなに客入ってたんか!と驚くほど、スタンドもかなり埋まっていた。それにしても暑い。既に序盤でTシャツ姿になっていたのだが、それでも汗ばむ。夏場のライブは団扇とタオルが必須だと反省した。
 最後の方は何歌ったとかあんまり覚えてないんですが、いやー、楽しかったよ。一番盛り上がったのが、アンコール後にギターの黒人さん(ジェフリーという名前らしい)が「オオサカ〜!オオサカ〜!」とか言いながら客いじりをしてた時。麻衣ちゃんもあそこまで出来たらええのになと思った。アンコール曲はいつぞやの「すぽると」でかかってた曲と、『Always』というシングル曲。最後のMCは麻衣ちゃんも感極まって今にも・・・という表情してました。普通に可愛いし!開演してから麻衣ちゃんがステージ去っていくまで、あっという間でした。だから曲数も少なく感じた。それだけ楽しめたということで。しかし最後、バンドメンバーと一緒に帰って行ったと思ったら、いきなり一人で再びステージに出てきてくれたのは嬉しかった(不意打ち食らったけど)。

 やっぱりライブはいいなと素直に思いました。日ごろのしんどい事とか全て忘れることが出来るし、ストレス発散にも格好の場です。そっから現実世界に戻る時のつらさもありますが・・・。少なくともその日寝るまでは十分余韻に浸ることができます。お金さえ満足にあるなら、何度でも行ってみたいですね。
 今日のライブのノリについて。どうしても衝動的に「アイ!」(←娘。のノリ)の声を発してしまいそうになる場面が数限りなくあった。つうか既に発してたし!しかし麻衣ヲタからすると、それとか名前呼び(小節と小節の間に言うやつ)とかは基本的にタブーらしい。アイドルとかと一緒にすんなと。だから控え目でいきました。その辺がハロプロ好きMAX好きの私からすれば若干耐えがたいところでした。

<ライブ終了後>
M氏と二人で飲みながらライブの講評を行っていたが、阪神が横浜を3タテしたのを知るや否や、プロ野球トーク炸裂。


2003/07/26 MAX FAN CLUB EVENT "PARTY'S ON 2003"
【出演アーティスト】 MAX
【開催地】 なんばHatch

<FCセットリスト>
01.Festa
02.Another Truth
03.STAY
04.Regret(AKI)
05.あの夏へと→GETTING OVER(NANA)
06.eternal white
07.LOVE SCREW
08.so special love〜Paradise Lost(REINA)
09.I'm Real〜CRAZY IN LOVE(LINA)
10.メドレー
 Reality
 STRANGER IN THE NIGHT
 Really love me
 DON'T YOU LOVE ME?
 REBORN
 GET READY?
 So tight
【ENCORE】
11.just for you


約2年ぶりの(一方的な)再会ということで、かなりドッキドキしてました。そして小一時間半、夢のようなひととき。いろいろツイてることもあり、興奮度では今までで最強でした。珍しく、未だに余韻が残っています。

 今回はFCイベントということで、席はオールスタンディングで整理番号順の入場。チケットが2週間ほど前に届いたのだが、なんとその整理番号が19,20番!うおおお!イベント前になるにつれファンサイトの掲示板などは活気が出てくるのだが、それを見ていて300番台とか500番台とかの人たちが多くいることを考えたら、なんてツイてる!これは前列間違いなしやろ!と気合の入れ様もいつも以上で会場へと向かった。しかし、開演1時間前に開場するのでそのときには到着していないと整理番号も無意味なものになってしまうので、かなり時間に余裕を見て家を出た。今回は周りで一緒に連れて行ける知り合いが見つからなかったので、ファンサイトで余ったチケットを買ってくれる人を募集した。僕が開場の大体10分前位に到着した数分後にその人(HNが「でじ」らしいので、以後「でじさん」と呼びます)が来た。メールでやりとりしていた時に既にディープなファンだとは感づいていたのだが、見た目普通のおっさんだった。そういやよく見ると、何故かファンの中におっさん連中が多い。ダフ屋でもないのに。男女比は、思ったより女性も少なくない(7:3くらい?)。ライブでも思うことだが、MAXファンは見た目は至って普通な連中だ。ギャル系でもないし、ヲタ系というほどの身なりをしている者も少ない。せいぜいライブTシャツ程度。ただ、こないだの倉木ライブと比較すると明らかに平均年齢は高そうだ。アーティスト自身のキャリアを考えると当たり前か。
 でじさんと軽い挨拶をして、チケットと代金の受け渡しを終えた後の相手の第一声。
「ここに来てる人達の半分は見たことあるなぁ。」
・・・あ!?まじでじま?いや、それ以前にメールで聞いたのだが、今までのFCイベント皆勤ってのが恐ろしい。静岡出身なのだが、この日は大阪にホテルを取ってるらしく、チェックインした後に手ぶらでここに来たらしい。さらに、翌日の東京公演にも(しかも1部・2部両方!)参戦すると聞いてびつくりした。なんてディープな!実際働いてる人だから、その程度の金には全く困らないらしい。ああ羨ましい。
 そうこう話しているうちに、開場時間となった。整理番号が100ごとのブロック別に列を作っていて、各ブロックでさらに若い番号から並んでいる状態。1桁番号のくせにまだ来てない人とかがいたので(勿体無いなぁ…)、実質16番くらいに入れた。他の人たちが蒸し暑い外で待たされている横を通るこの優越感。持ち物チェックを済まして、会場まで歩を進めた。スタンディングなので個人のスペースが十分にないライブホールでは、大きな荷物を持って来てたりすると屋内のコインロッカーに預けなければならない始末になり、それをやってるうちにどんどん番号が後の人に追い越されてしまうので、手ぶらが良いというでじさん情報は正しかった。僕はさっさと足早に突き進んだ。そしてホールに入るや否や、最前列へ向かう!しかし!ショックなことにナナゾーンが既に埋まっていた!はうぁ(涙)。仕方なくリナアキゾーンが空いていたので、そこへでじさんと共に滑り込んだ。【※注釈1:ここで言う「ナナゾーン」「リナゾーン」というのは、4人の立ち位置が関係する。MAXはTVでもなんでも向かって右からナナ・レイナ・アキ(ミーナ)・リナの順に並ぶので、右側にいればそれだけナナさんに近くなるわけである。つまり「ナナゾーン」というのは一番右側の客席の辺りを指す位置のことである。はい、これテストに出ますからね〜。】・・・おいといて、クッソ〜!唯一悔まれたのはナナゾーンが取れなかったことだと思う。たまたま若い番号にナナラーが多かったせいか!【※注釈2:ファンの間では(別に対立しているわけではない)誰好みかで分かれ、一般に各メンバーのファンのことをナナラー・レイラー・ミナラー・リナラー・アキラーと言う。】僕がどの部類に入るかというと、文章で明らかです。しかしダンスグループなので言う程立ち位置が固定されているわけではないと考えると、大した悩みにはならないかも。
 今回の会場であるなんばHatchはライブハウス規模の大きさだ。キャパとしては1500人くらい。その分、ステージと客席の距離が近いのが良い。最前列にいるせいか、白い緞帳が下りているにも関わらずステージの中が透けて見えた。そんな間にもどんどん人がホールに入ってくる。始まるまでまだ1時間あるのだ。ヒマヒマだったのででじさんとずっと喋っていた。聞くと、学園祭ライブやラジオの公開録音にまで、行きまくってるらしい。毎年必ず生MAXは拝見しているツワモノ。しかも無茶苦茶情報通やし!なんか逆に自分が中途半端なファンのように思えてきたくらいの凄みを感じた。完全に負けている…。しかし重要なのはいかに本番で頑張れるかだ。ステージが始まってからが本当の勝負、そこで自分の実力を知らしめてやる(なにゆえ対抗意識を燃やしているのかが分からん)。前の方になるのは分かってた今回、MAX側から見たら客席は照明が落とされ暗いので、ここは一発目立つようにしておいたら上手い事目に付いてくれるかもしれないと思い、白のTシャツに髪の毛立てまくりの姿で挑んだ。その分後ろのファンにだいぶ迷惑になったかもしれない。身長が180cmくらいになってしまったからね。
 時が来た!予定時刻より押すことなんてライブでは当たり前だが、思ってたより少ない10分押しでいよいよ幕が明けた。おそらくレレが遅刻せずに来れたのだろう。照明が落ちると、会場が急に盛り上がる。緞帳にオープニングナレーションのCGが現れ、次には彼女達の影が映し出された!そこにおる!と思った瞬間に一気に緞帳が落ちる!出たぁ〜!ぎゃあ〜!何度も言うが2年ぶりの生MAX!オープニングテーマに続いてすぐさま1曲目の『Festa』へ。しっかし、なんちゅう至近距離や!この位置!興奮・感動よりもまずそれに対する驚きが大きかった。ファッションに関するボキャブラリーがほとんど無いので説明しにくいですが、皆ミニスカートにヒール履いて、夏と言う事もあり薄着でセクシーな衣装でした。特にナナ姫…お背中が見えすぎでございます。ナナさんはだいぶ髪の毛が伸びた。今日はそれを2つに分けてくくって…(髪型の説明も難しい)好きな髪形ではあった。まぁ相変わらず細すぎです彼女は。対してりっちゃんは少しお腹の肉が気になるところ…。初お披露目の生アッキーはメンバーの中で一番の長身であるし、体格もがっしりしている感じに見受けられる。レレは…いつもと変わらず。しかしヤバいと思ったのが、この位置、ステージは自分の胸の高さくらいになってるので、ミニスカの中が見えまくる。妄想してしまう(断っておきますが、ちゃんとスカートの中にも何かはいてます)。ええい!雑念を振り払え!
 曲は続いて『Another Truth』。エタホワのカップリングであり、ミドルテンポのクール系の曲だ。ここで事件が起きた!Festaの時はMAX自身、割と振り通りに動いていたのだが、ここではファンに応えたり、振りを促したり自由に動いていた。そして間奏のダンスの時にナナさんがこっちサイドへ来た!おおオイシイぞ!と思ってたら、最後のサビに入る瞬間、ナナさんステージの最前部へ乗り出し、僕のちょうど真ん前へ現れる!そして目が合った!

んぬわかごぴぬくぐいぱあっ・・・!(←この時の気持ちを文章で表現しようと思ったらこう書くしかなかった。暗号じゃなくてすいません。)

ウッズもかなわない推定飛距離1mのナナさんビーム!腰が砕けた!あれはほんまにやばかった。その後しばらく頭の中が占拠されて、目ではライブを追いかけながらも精神がどこかへぶっ飛んでいた。おかげでこの日から『Another Truth』が大のお気に入りになってしもたではないか。いいのか!?こんなに早くヤマ場が来て。
 3曲歌い終わってMCを挟んでから、ソロコーナーに入った。最初はAKIが、自ら作詞したオリジナル曲を披露。MAXっぽくない曲ではあったが、切ない歌詞が印象的だった。続いてナナさんが2曲のメドレー。曲調もあってか、ここでは奈々子コールが炸裂した。4人に戻ってエタホワを歌った後、2回目のMCでナナさんから「重大発表!」との告知が。ファンの間では大体見当がついていたのだが、ここで新曲発表!8月6日にリリースされる『LOVE SCREW』という新曲だ。そこで今回は、MAX自ら新曲完成までのドキュメンタリービデオを制作してきたと言う。ナナさん監修と豪語するその本人達出演のビデオが放送された。・・・てかほとんどコントやんけ!でも面白いことは面白かった。特に、衣装選びの場面でREINAとAKIのt.A.T.uのコスプレと、NANAとLINAのテツandトモの物真似が個人的には良かった。それと、全員腹筋が鬼のように速かった。是非このビデオが売られるなら買いたいものだと思った。ビデオが終わる頃に、4人が衣装を着替えて再登場。セクシーさをさらに押し出したような感じだ。というか半乳見えてるじゃないすか…(誰とは言わん)。そのまま新曲を歌った。オリエンタルな雰囲気を含んだR&Bテイストな曲だが、何となくBoAたんの曲に似てるような印象を受けた。その後のMCで、振り付けのためにわざわざベリーダンスを習いに行った話など、新曲にまつわる話を色々聞くことができた。そういえば今回はライブに比べるとトーク時間がだいぶ長かった。しかもいつになく冴えてた。会場規模が小さいとステージの空気が全体に伝わりやすいのだろうか。昨年のイベントではクイズ大会などを行ったらしいが、そういう催しもあったら良かったのにとは思った。までも、歌を聴けるのが一番いいと思う。
 残っていたソロパート2人分がここで歌われた。REINAが2曲目に歌った『Paradise Lost』はカップリングの中でもお気に入り曲だったので是非ライブで聴きたいと思っていた。欲を言うなら4人で歌うのがよかったかな。ソロの中ではりっちゃんが一番頑張ってるように感じた。曲が他人の、しかも洋楽ともあって練習量が多かったのだと思う。ファンの間ではジェニファーに似てるというよく言われるが、真偽はいかほどが。僕的には似てるほうだと思う。
 再び4人に戻り、メドレー。1stアルバムから順にピックアップしていったような曲順だった。初期の頃のユーロビートがファンには嬉しく、もうノリノリの状態だ。興奮状態がMAXに来るのが早かったので、中だるみしないか心配だったのだが、よくぞここまで持ってきた。メドレーの間はMAXもだいぶファンに絡んできて、レレが近くに来た時に手を振ったら、振り返してくれた。さすがレレ!後で思ったのだが、最前列というのはステージに立つ側からだと足元なので、逆に目線が届きにくい位置でもあるマイナス面を感じた。それでもあんないい思いをさせてもらったら大満足ですが。メドレーの最後は『So tight』を全員で踊り、幕を下ろした。アンコールの『just for you』という曲は、REINAが自ら作詞作曲した、ファンに対する感謝の気持ちを込めた曲だという。これからライブの定番になるかもしれない。ちなみに、イベント終了後にその曲が入ったCDをもらえた。
 短い時間だったけど、通常のライブとは少し違った雰囲気を味わうことができた。ああいう小さな所でやるのもいいなと素直に思った。幸運にも最前列で楽しめたからこそ分かったこともいくつかあった。一つは、メンバーは皆脚がほんまにキレイなんですが、よく見るとしっかり筋肉がついている(T橋君みたいにふくらはぎが隆々になってるとまではいきません)。あんな高いヒールを履いて踊るわけだから、体力も相当必要とするのがよく分かる。栄光の影に努力あり、か。二つ目は、踊ってる最中、しばしばメンバー同士でアイコンタクトをしていること。単に目を合わせているのではなく、振りのタイミングとかをきっちり測っているらしい。ものすごく余裕を感じられた。改めて、凄さを垣間見ることができた。
 
 MAXがステージから去った後は、恒例の3本締めでファンも解散しました。余韻が残りまくってて、明日東京に行くでじさんがものすごく羨ましく思えた。今となってはどっちでもいい。

 再確認できたこと :普段から娘。だのあややだのほざいているが、やっぱりMAXには勝てないな。


2003/09/06 あややヒットパレード!
【出演アーティスト】 松浦亜弥/稲葉貴子
【開催地】 大阪厚生年金会館大ホール

 イベント日記を書き続けて一つ分かったことは、出来事が終わってすぐ書かなければリアリティが限りなく損なわれるということです。間を置いて冷静に筆を進めていく方が文章が整うと思っていましたが、後で読み返してみてもあまり面白くない。これからはその時その時の余韻を残した状態で早めに仕上げてしまおうと思います。これからと言ってもこのHP自体もう先は長くありませんが。
 
ほんでや!ほんでや!(テンション高)遂に行ったっつーの(ジャイアン風)!2003年AYAYAヒットパレード!サークルの隠れあややファンW野君と彼の研究室先輩2人、計4名で参戦してきました。会場である大阪厚生年金会館に到着すると…いるいる、その頂きに君臨する連中が。ロゴ入りTシャツくらいはどのアーティストでも普通なので、発見しても別段驚きはないが、中には私設応援団のようなひとかたまりが…。背中には「まちゅーら団」と書かれていました。テレビとかのイメージでは「太って眼鏡汗だく(※吉牛のメニューではありません。)」というファン層だが、実際はそうでもない。その応援団の中にも、お前あややファンってバレへんかったらもっとモテるやろ!と言いたくなるようなルックスをしている男性も少なくない。カップルもちらほら。おそらく女性側が引っ張って来たと思われるが。もし自分に彼女がいてもまずこんな所には連れて来れないっす。
 開場と同時にグッズ売り場は大行列。とりあえず席についた。3階席であややには程遠い位置だが、作りが良く、上からステージが見渡せる。しばらくして1階の売り場に戻って品定めをしていると、タイガーマスクをかぶりあややの生写真を貼りまくったコートをまとった男(数名)が「亜弥ちゃん可愛い!」とか叫びながら通り過ぎて行った。このような光景はMAXさんでは見られない。事の異質さをここでリアルに感じた。と言いつつちゃっかりツアーパンフレットと安かったのでポスター、そしてライブ必須アイテムのペンライト(正式にはサイリュームと言うらしい)を1本だけ購入した。先日の鍋&麻雀(&呪怨)のせいで二日酔いの僕は結構体調悪かったのだが、何故か財布の紐はユルユルになってしまう。あややパワー恐るべし。
 再び席に戻ると、まだ始まってないのに既に叫びだす連中が多々。パワフルというか、熱狂的というか、どこからこんなエネルギーが出てくるのか不思議で仕方がない。私は…と言うと、意外とこの時はテンション低めだった。やはり体調の面で少しね。せっかくのあややライブなのに盛り上がれるのか?という不安もややあった。直後にそんな心配事はものの見事にぶっ飛んだけどね。
 アナウンスの後、幕が明けた。デビューシングル『ドッキドキ!LOVEメール』の曲に乗っかり、あやや登場。うお、なんや、この異様な盛り上がりは!ここ3階やぞ!早速、前奏に合わせて「アイ!」コールが炸裂。瞬く間にテンションが到達しました、はい。席が遠いゾーンということもあって、ヲタではない一般客が多いとノリにくいという懸念があったのだが、思ってた以上の濃度だった。四方八方でペンライト振りまくり!そして見つけた、噂のペンライト八刀流(指と指の間に1本ずつ持つので、両手で計8本)。そういうのがわんさかと居る。まだデビューして3年なのに、ここまでファンを引き寄せたあややが凄いのかメディアが凄いのか、ともかくこのたった数分で自分の想像を卓越した衝撃を全身に浴びた。山王工業のゾーンプレスばりの勢い、「開始3分でカタをつけられました」(また意味不明な例えですいません)。
 最初のMCの後、9月下旬にリリースされる新曲を披露してくれた。期待とは裏腹にバラードだったのでやや印象が薄かったが、こういう時こそあややの歌唱力の高さが伺える。ファルセット寸前ギリギリの高さの辺りの響きが非常に心地良い。しかも末広がり的ではなく区切りを小さく上手くまとめる歌い方辺りがまた可愛らしい。もし昔のアイドルのように歌が下手だったら、ここまでの集客力はないと断言できるし、思ったより女性ファンが多いのも一理ある。ただ、MC時のちゃちゃ入れが激しいところなどは、さすがトップアイドルですなーと思わされざるを得ない。断っておきますが、ここでは冷静な見解を述べてはいるものの、現場では雰囲気に乗っかかりっぱなしでした。動きまくりの叫びまくり。だってキャワイイんやもん。
 曲目はシングル曲中心で進みました。最終的には今までの全シングルを歌いました。あまりよく知らないファンにも楽しめる場を提供できたのでは?と思う反面、少々厳しかったのがフリの細かさ。テレビだけ見てると「アイ!」(間奏)と「あ〜やや、アイ!」(Bメロ)の2パターンは習得できるが、まかなえない現実がそこにあった。ノリで誤魔化せる範疇ではあるが、あまりにファンに一体感があり過ぎて、全然知らないとなると盛り上がりに出遅れてしまうと思った。僕も実際、1曲だけ聴いたことのないカップリング曲を歌われた時は試練を課せられた。次に生かそう。
 中盤辺りでゲスト(兼司会)の稲葉貴子(アツコと読む)が登場し、あやや絡みのハロプロユニット曲3,4曲を二人で歌った。三人祭を歌ってもらえたのが得した気分(衣装は残念ながら違う)。あややが目をつむって「チュッ」とする瞬間がタマラン…。しかしその横で…稲葉!テメーが歌うなよ!チャーミーとあいぼんに怒られるちゅうねん。勿論私はユニット曲の間、あややしか見てませんでしたが。後半戦に備えてスタミナを温存する良い時間帯となった。
 厚生年金会館は空調設備が悪いんか?と思えるくらい暑かった。座席が狭く、それだけ人口密度が大きいこともあって汗が絶えなかった(まあ動きすぎというのもありますが)。右隣(左隣はW野)の知らん男が、始まってから微動だにしないくせに、双眼鏡ばっかのぞきながらやたら面積を押してくるので腹立って肘で小突きまくった(ペンライトを振る結果当たってしまうわけで、意図的ではない)。Tシャツも既に汗ばんでおり、曲間のたびに団扇とタオルを使用した。ほんまに暑かったです。あややもMCでそのことをコメントしていた。確かに、一番大変なのは歌ってる本人やろな。MCと言えば凝ったものが多く、あややのコスプレコーナーやアタック25のパクりコーナーがあったりと、(面白さは置いといて)バラエティに富んでいたので、こうライブ全体を通して見ても飽きが来ずに、終わるのがとても早く感じた。それだけ疲労度も並々ならぬ状態だったが。例えるなら、100m走のペースでフルマラソン走ったような感じ。間違いなく今までのどのライブより疲れた。喉や足腰は言うまでもなく、ずっとペンライトを振り続けた右腕がズッシリ重く、肘の関節の辺りに炎症を起こしているような痛みを感じた。と同時に満足度も相当なものになりました。どのライブでもそうだったけど、終わった瞬間にもっかい行きたいと熱く願った。
 今回のレポはこんな所で。セットリストをよく覚えていないので、紀伝体は困難があります。

結論:ブリッ子は可愛いけりゃブリッ子にならない


2003/11/09 六甲祭ライブ
【出演アーティスト】 愛内里奈
【開催地】 神戸大学六甲台グラウンド

 何の予定もしてなかったのだが、昼過ぎて雨が止んできたので投票を済ませてから大学に向かった。今年はサークルで店を出してないため、より一層ヒマな土日を過ごしていた。六甲台グラウンドに向かうと人が多かった。毎年毎年企画がしょぼいと文句を言いながらも、なんだかんだで来客数は多いようだ。工事の関係で出店の数は少し減った模様。しかし今日みたいな寒空の下、短いスカートで生足を惜しげもなく露出してくる女性陣には本当にありがとうと言いたい。とまあ、それはどうでもいいとして、本格的に学祭ライブに足を運ぶのは今年が初めてだ。例年がマイナーどころばっかりだったという理由が最も当てはまる。愛内レベルならメジャーだから見て損はないし、タダやから。ただ本心はあんまり興味をそそられなかったので予習を全くしていない。後はこの種のアーティストのヲタのノリを少し学んでおこうかという目的で来た。付け加えるならば、どこまでハロプロノリが通用するかというのを試しておきたかった(要は、単にバカ騒ぎしたいだけ)。
 グラウンド奥へ歩を進めると、ステージ準備が行われており、そこから尻尾のように人の列が既になされていた。そこで松金さんの2人を発見。自分も列に加わった(割り込んだ)。少ししてから「彼女との関係で思い悩んでいる男」が合流。この段階でまだ2時半。開演の5時はおろか、開場の4時までだいぶ時間があった。仕方がない、無料やし整理券とかもないんだから。昼食(実質朝食)が軽かったので、時折列を抜けては出店で小腹を満たしに行った。出前をしてくれる店もあり便利だと思ったが、中には執拗に売りつけてくるところもあり、少しうんざりした。特に「買ってくださぁ〜い。」と甘えたような言い方で、りんご飴の束を持って迫ってくる女2人組がいて、ドラえもんの「どくさいビーム」で今すぐ消したろか思った。
 途中雨に見舞われながらも、ようやく4時過ぎに会場入り。早く並んだ甲斐があって、前から12,3列目の位置を取ることができた。スタンディングなので始まるまで更に1時間立ちっぱなしで待たなければならないのだが、ステージ機材や楽器を見ていると沸々と心躍動してきたが、それは「実はあややが出てきたらどうしよう。」というあほみたいな邪念によるものであった。勘違い。
 約10分押しでステージの幕が明け、バンドメンバーに続き愛内が登場。白のモコモコしたやつ(服飾に関するボキャブラリーがないのは周知の事実なので許してください)を羽織っていて、暖かそうだった。いきなり歌い出しを間違うのにはずっこけたが、立て直して場を盛り上げていった。狭いステージ上を動き回る姿は、かなりパフォーマンスに慣れているような感がした。曲もノリノリなのが多いし、暖まりやすい。それと、1曲目が始まった瞬間にヲタと一般人の区別がついた。シンボルカラーの赤(ピンク)と、リストバンドという特徴以外ではなかなか見分けが付かなかったのだが、曲中はお前ら飛びすぎやろ!ってくらい飛んでた。しかし所詮学祭レベルなのか、思ったよりその数は少なかった。愛内にとっては初めての学祭ライブなんだから、もちょっと駆けつけたらよかったのに。対照的に、一般客(たぶん神大がほとんど)はいまいちノリが悪く、手拍子すらしない様子。ライブ慣れしてないからしゃあないのかな?自分達より早く並んだ連中でさえそうだったので、だったら列を詰めてヲタの中に俺ごと入れろ!と思った。序盤はニューアルバムの中から数曲披露し、後半は自分もいくらか聴いたことのあるシングル曲などが中心になった。いっちょまえにステージ後方には大きめのビジョンが設置されており、客席の様子が映し出されると思ってたよりはるかに人が集まっているのがよく分かった。柵を立てているだけなので、会場の内も外もあんまり関係がない。僕は幸い身長が低くはないので、その位置からだと愛内を目視するのになんら苦労はなかったが、最前列部のヲタ軍団を除けば女性も多く、見づらそうにしている人達も周りにはいた。特に自分達の後ろの子達にはかなり迷惑をかけたかもしれない。ただ立ってるだけならまだしも、途中からハロプロノリを丸出しにしてしまい、叫ぶ飛ぶ。ちょっと浮いてるかもという懸念を持ちながらも、ついつい気を解放しちゃいました。どうやらヲタの間では「里奈リン」と呼ばれてるらしく、それに乗じて後半は「里〜奈リン、アイ!」を連呼連呼。間違って「あ〜やや…」も入ったくらいやし!まぁ元はと言えば、ハロプロに近い空気を感じさせた愛内ヲタが原因なんやけど。良い交流の場となりました。ヲタとは一言も喋ってないけどね。
 ライブは佳境に達し、僕が一番知ってる「谷は恋はスリルショックサスペンス」という曲を歌ってくれたのには喜んだ。残念ながらコナンのパラパラを踊ってる奴を見つけることはできなかったが、もうこの時間帯は小雨も気にならないほど心身ともに暖まった状態になっていた。客全体でも最初よりはだいぶやかましい空気に変わっていた。もし麻衣ちゃんライブだったら…と考えるとやや怖い。愛内は普段の声が変なんで有名ですが、MCで聞いたらほんまに変だった。でも、もし自分の彼女だったら全然問題ないと感じた。というより余計可愛いかも。関西弁で喋るのも輪をかけて可愛げがある。そんな里奈リン(勝手に呼ぶ)は喋りも達者とまでは言わないが、アーティストのライブとしては十二分に客いじりに慣れていた。さすがプロ。たぶん普通のライブ行ったらもっきょ盛り上がるんやろなと思った。ヲタも増えるし。
 ライブは約1時間、10曲程で幕を閉じた。ちゃっかりアンコールもあった。曲も良かったし、歌も上手かったし、変な期待を持って行かなかったので大きな満足感に浸ることができました。後、ファンの気持ちがよ〜く理解できた。言い換えると、一歩間違えれば自分も里奈リンヲタになってた可能性もあるということです。彼女の魅力を客観的に感じることができたライブでした。
来年は一体誰を呼ぶのでしょう?


2003/11/13 METALLICA JAPAN TOUR
【出演アーティスト】 METALLICA
【開催地】 大阪城ホール

<セットリスト>
01.Blackened
02.The Four Horsemen
03.Harvester of Sorrow
04.Welcome Home (Sanitarium)
05.For Whom the Bell Tolls
06.Frantic
07.Sad But True
08.The Unnamed Feeling
09.Seek & Destroy
10.One
11.Battery
12.St. Anger
13.Nothing Else Matters
14.Master of Puppets
15.Creeping Death
16.Enter Sandman
17.Commando
18.Breadfan


 ライブレポばっかり。他に楽しい事も、金の使い道もないからです。

 城ホールは久しぶり。最近は割と小さなホールでライブ見てきたから、3年前に来たときよりも広く感じた。アリーナ立見席なので、開場時間までに早めに到着した。なんせ客が多いので、立見といえどブロックごとに区分けされており、外で並んでから少しずつ中に入れてくれる。これが結構待たされた。夜風が冷たい中、とりあえずさっき買ったTシャツに着替え、上着を羽織って若干震えながら待ち続けた。大阪城のライトアップを眺めながら気分を紛らす。と、予期していたことだが、所々で叫び声が…。すでに興奮状態に歯止めがかからなくなっている連中がいる。ライブ終わるまでもつのか?ファン層を見渡すと、

・男が9割
・さすがメタリカ、外国人が多い
・おおまかにいかつい

僕の前に並んでた男は片手にビール、そして服や靴の至る所にチェーンを巻きつけており(どうやら操作系らしい)、列を進めるたびにジャラジャラうるさい音をたてていた。しかし、ビールなんか飲んでライブ中にトイレ行きたくなっても知らんぞ。

 どのライブでもそうだが、会場内では、始まるまでBGMが流れている。一応アーティストに沿ってのようで、今日はロック系の音楽が多く流れていた。で、大体1曲5分くらいで次の曲がまた流れ出すわけだが、その途切れ途切れでまた叫び声が…。時間が迫るにつれそれは大きくなってくる。僕もしっかりとTシャツ姿に変身、リストバンドとタオルで臨戦態勢を整えた。会場入りが遅いブロックだったにも関わらず、割と前の方に位置を取ることができた。ブロックの中では最前列で、鉄柵があるのが便利だ。掲示板を見てると、ライブ中に隣の奴と殴り合って出血したり外国の女は平気でトップレスになるとかいう情報が出回ってたが、そういうのだけは勘弁してくれ〜っと思った。

 しばし時を経て…幕が明けた!客総立ち!(元から立ってる)。お馴染みの「THE ECSTASY OF COLD」のイントロが流れる。早くもそれに合わせて「オ〜オ〜♪」と合唱。そしてMETALLICA現る!おおおおお…ちょっと遠いが見える…!遂にこの目で!この瞳で!この眼球で!(しつこい)。やがてイントロがフェードアウトし、4人がスタンバイ。さぁ、しょっぱなは何で来るか?バッテリーがブラッケンドが有力だが…この響きはブラッケンド!やばい、いきなりこみ上げてくる熱さを体内に感じた。これほど急にテンションが上がるのかというような勢いだった。後はもう本能のまま。気づいたときには「ブラッケン!」と叫びまくり。会場の雰囲気は、簡単に言えばそういう状態になった人間が無数に集まった感じです。まさに無法地帯。そう、ここには何の秩序も存在しない。ただ本能のままに蠢く生命体の群れ。そして頂に君臨を許された唯一の者、それは神。全てのものを切り開き、全てのものを司る。この世の絶対的存在であり、人々は皆、その神に運命を委ね福音を待つ。何が自由だ?何が民主主義だ?そんな腐りきったイデオロギーによって一番自由を失っているのはお前達だろうが!下らん性善説に付き合ってるから、産物と言えばせいぜい犯罪の自由だけだろ。いいか、最大の幸福は普遍的平等なのだ。これを現実化できるのは神のみである(最近の若い奴は”カリスマ”とか言うらしいな)。人というものは悪であり、神による救済がなければ存在意義などないのである!
 …と、脱線しそうになったので(しまくり)気持ちをライブに戻そう。どうも最近、下宿のインターフォンを鳴らしては聖書がどうのこうのと勝手に喋りだすインチキ宗教団体が多いもので。メタリカは大阪に来る前に既に東京や名古屋で公演を済ませていた。で、ネットで海外公演も含めセットリストをチェックしたのだが、結構バラバラなんだなこれが。だからオープニングでもそやったけど、次に何が来るか全く予想できない楽しみがある。とは言っても曲順が分からないだけで、ライブ通すと歌うのは大体同じである。今日の大阪公演なんかは序盤はかなりおとなしめなプログラムだ。それでも「Sanitarium」「For Whom〜(これは直訳すると「誰がために鐘は鳴る」っちゅうやつです)」はさすがファンに愛されてる曲の一つであるのが、こちら側のリアクションでよく分かった。ここでも曲を引き立てるカークのソロが光る。鬼のような指使いには脱帽だ。思わず「弟子にしてくれ!」と叫んで周りの笑いを買ってしまった。そういう意味ではニューアルバムはソロがほとんどなかったのが誠に残念と言わざるを得ない。メタリカの曲は基本的に邦楽に比べて前奏・間奏が長く、その分歌唱部分が短い。僕はジェームズの泥臭くかつ哀愁のある声の響きも大好きだが、同時に一バンドとしての演奏部分にも思わず耳を傾けたくなる興味深さがある。昔からずっとギター×2、ベース、ドラムとい極めてシンプルな構成だけで何十曲もの名作を生み出してきた。キーボードを駆使したメロパワが最近流行沙汰になってきているが、そういうのを聴けば聴くほど行き着く先は結局メタリカになってしまう自分は純粋に好きなんだな改めて認めることができた。そして純粋に愛せる女性が近くにいて欲しいとも思った(余談)。

 先ほど序盤が緩やかと言ったが、自分自身は飛ばしすぎていたせいで、後々それが仇となった。だって、このセットリストおかしいって。後半に激しいの残しすぎ!しかしライブは盛り上がる一方。ジェームズが「Osaka karaoke night!」と、ファンに歌うように促したのが「Sad But True」。英語が簡単なので、覚えてて良かった。まだ半分も過ぎてないのだが、ここらで喉に異変を感じ始める。というかいっつも喉痛めてないか僕?確かにカラオケオール行っても大概途中で痛くなる。持久力がないな。「Seek & Destroy」でもしきりに「Searching〜♪」とふられるので、仕方なく12回も「Seek & Destroy!!!」とデス声で応じてしまった。どうせもうそんなに歌わんやろ!と読んでいたのだが、まだここで中間だったとは…。メタリカ、ありがとう!!

 メンバーがいったんステージ裏に姿を消すと、銃撃やヘリの音が。「One」のオープニングだ。これはメタリカが始めてビデオクリップを作成した曲でもあり、ライブでも毎回歌う。戦争を歌った生々しい歌詞が特徴的だ。後半のスピード感溢れるところでは頭振りまくり。カークのソロに悶絶。曲が終わってお疲れのところ、次に「Battary」を持ってきやがって!メタリカの中で最も激しい元祖スラッシュメタル。遂に客も暴徒と化す。スタンディングなんで、動きまくりのもみくちゃ状態何人か担ぎ上げられて放り出されていた。ひえ〜、やられたくない。星野仙一の背番号入りTシャツを着ていた奴は何故か胴上げされていた。そして僕はここで確信した。「あややは超えた。」

 「Battary」で一応ライブは終わり(のはず)だったんだが、アンコールを3回もやってくれた(まぁ予定内ではあると思うが)。超名作のバラード「Nathing Else Matters」の大合唱から、メタリカの顔である曲「Master of Puppets」へのつながりなん反則やと思った。イントロが流れた瞬間、思わずキタ(゚∀゚)ッ!!と叫んでしまったし…。ほんまにためすぎやで後半に。それだけに、ラスト2曲にカバー曲を持ってこられた時は正直「ん?」と思ったが、既にこの辺では疲労困憊の域に達しており、ライブが無事終了した時は心から「お疲れ様でした」と言うことができた。

 ファンサイトで、5年ぶりの日本公演が中止になったと聞いたときはまさに頭をぶん殴られたような衝撃でしたが、1週間くらい前になって正式に公演決行が発表され、胸をなでおろしました。今回ニューアルバムにちなんで世界ツアーを回ってるわけですが、どうもラーズ(Dr)の手首(?)の調子が良くないらしく、南米ツアーの一部はやむなく中止になったようです。しばらく活動をしていなかっただけに、待ちきれないファンの気持ちを察すると非常に耐え難い知らせですが、メタリカ自身も20年以上活動しており、皆40歳を過ぎているので身体にムチ打ってバンドを継続してくれていることには敬意を表せずにはいられません。無理せずにこれからも永遠に続けて欲しいと思います。

翌日から2,3日の間、首が筋肉痛になりました。