A Teacher's Musings


 このページでは英語について思いついたところをランダムに綴っていこうと思います。とりあえずは英語の勉強についての次の一文のみです。

英語の勉強について

 英語を習得するということはすなわち、英語の読み・書き・話し・聞くという4技能を身につけることです。日本語を使って生活している私たちが英語を学ぶというのはどういうことでしょう?それは、英語を母国語とする人たちが、育っていく中で自然に身につけ、あまりにも当然のことなのであらためて考えることもない英語という言語に関する事柄の数々、つまり英語の核となる部分を見極め、それを自分のものとすることから始まるのではないでしょうか。英語には、音声(発音・リズム・イントネーション)、語彙(単語・表現)、文の構造などいくつかの学ぶべき要素があります。そのそれぞれに、応用範囲が最も広く他の類推の助けとなる基本部分があり、それを中心となる部分から分かりやすい順番に押さえていくと、意外と苦労なく基礎的な力が身に付いてくるものです。言語というのは万人向けのものですから、少なくともその中心となる部分は特別の才能がなくても理解できるはずです。
 それぞれの学ぶべき要素の理解を元にして、読み、書き、話し、聞くという4技能の「練習」をします。この練習は文字通り「練習」で、なるべく体の多くの部分を使ってやる方が効果が上がります。目を使い、手を使い、口を使い、耳を使いながら、頭を使う、ということです。意外に理解されていないのは、話す能力をつけるためには話す練習をしなければならない、また聞けるようになるためには聞く練習をしないといけない、ということです。英語で手紙が書けないのは、その練習をしていないからです。ある技能を身につけるにはそれを練習するしかない。それだけです。英語の発音が上手で、「口を使って」英語を話すことが積み重なると、以前は使っていなかった顔の筋肉を使うため、人相さえ変わってきます。
 「頭を使う」とは、英語で考えるということです。たとえば、英語の文を読んでいるときにその文を理解できるということは、「英語で」理解しているということです。英語で考えることは、英語をマスターする日まで出来ないわけではなく、学んだ分だけ徐々に身に付いていくものだと思います。これまで日本語でしか考えたことのない人なら、頭の中に今までいなかった自分が生まれるとまで言えるかもしれません。