TOP PAGE
不耕起水田の生き物図鑑

 不耕起の田んぼには、日本で絶滅が心配されている生き物がたくさんいます。「田んぼの学校」の田んぼにいた生き物たちを紹介します。写真には取れなかったけれど、他にもたくさんいました。私たちが調べても名前の分からなかったものもいます。あなたは、どれだけ知っていますか。
植物プランクトン 植物プランクトンが田んぼの生物多様性の出発点です。多くの生きもの達にエサや酸素を供給してくれます。顕微鏡で観察するのに、大した苦労や特別な道具はいりません。普通に汲み取るだけで、ウジョウジョいるのですから。

2001/5

2001/5

2001/5

2001/5

2001/5

2001/5

2001/7/31

2001/7/31

2001/7/31

2001/7/31

2001/7/31

藻類 不耕起水田の大きな特徴は、藻類が大発生することです。10aの田んぼに何tも発生し、不耕起水田の力の源になります。サヤミドロ・アミミドロなど種類も数え切れません。藻類が発生する大量の酸素は、多くの生きものを育む力となります。

2002/6/15

2001/7/31

2001/7/31

動物プランクトン 不耕起水田のミジンコの多さには驚かされます。しゃがんで覗き込まなくても、うごめいているのが見えます。手ですくえばご飯のフリカケにできるほどです。他の動物プランクトンで写真の撮影に成功したのはあまり種類が多くありません。何せ動きが激しくて難儀します。寒天か何かで固めてしまえばうまく撮影できるでしょうか。

2002/5/31

2002/6

2002/6

2001/5

2002/5/31

○○エビ 田んぼを象徴する生きものといえば、カイエビ・ホウネンエビ・カブトエビです。これらには地域性があるようで、農家の方に尋ねても3つとも知っておられる方は少ないようです。特にカブトエビは、移植しても育たないという話を聞きました。

カイエビ
2002/5/31

ホウネンエビ
 

カブトエビ
滋賀大学の実習田にて 2002/6/5

貝類 タニシもそうですが、モノアラガイの多さはこの上ありません。特に水口では藻類にひっついて重なり合うようになっています。刈り取りの後を歩くとパリパリと音を立てます。

2002/5/31

2002/5/31

アカムシ・イトミミズ・ヒル アカムシやイトミミズは土に頭をつっこんで、食べた糞を田んぼの表面に排泄します。冬季湛水水田ではこのトロトロ層が数pにもなるそうです。雑草の発芽を抑え、稲の肥料になるこのトロトロ層が今注目を集めています。

2002/7

2002/7

2002/7

2002/6/24

不明 生物に詳しい方に伺っても、結局分からずじまいです。どんな生きものに成長するのでしょう。どなたか教えていただけませんか。

2002/5

2002/7

昆虫の幼虫 ガムシなどの幼虫です。自分より大きなオタマジャクシに噛み付いている姿はたくましいものです。

2002/5/31

2002/5

水生昆虫 ガムシやゲンゴロウが田んぼの中を泳いでいるのを見ると、何かホッとします。希少種のコオイムシやタガメを見かけると、自然はまだ生きていると実感できます。

2002/7

2002/6/22

2002/8

2002/4

2002/5

2002/7

昆虫 バッタやイナゴがイネの葉をバリバリと食っていると、この野郎と思いますが、害虫を食べてくれる虫も沢山います。トンボが群れて飛ぶのを見ると、刈り取りが近づいているという季節感を感じます。

2001/8/13

2000/8/16

2000/8/9

2001/8/13

2002/8

2000/8/4

2002/8/2

2000/8/14

2000/8/13

クモ類 8月にもなると多くの虫達が田んぼから飛び出してきます。昔から農家はクモを大切に考えてきました。害虫を食べてくれるムシの中の一つですから。農薬を使うようになって数が減りましたが、クモがいなくなったら害虫は増え放題になってしまいます。

2002/8

2002/8

2002/8

2002/8

2002/8

2002/8

2000/8/13

2000/8/15

2002/8/11

チョウの幼虫 大きな体で稲の葉を沢山食べてしまうのでしょう。しかし、稲もまた食物連鎖の中の一つです。食べられるよりも生きもの達からの恩恵の方が大きいのです。食物連鎖の中のどれか一つでも欠けてしまったら、鎖はつながらないのでしょう。

2002/8

2002/8

2002/8

鳥類 田んぼにおける食物連鎖の頂点が鳥類です。エサの多い田んぼには鳥達が多く集まります。中干しをしない不耕起水田では、生命が途絶えることがありません。カモの夫婦も稲の中で安心して子育てをし、8月には子ども達と共に飛び立ちます。写真には撮れませんが、ツバメが多く集まるのも不耕起水田の特徴です。低空飛行で不耕起水田の上空を旋回し、虫を捕らえるのです。

サギ 2001/7/8

カモの家族 2001/8/13

カモの夫婦 2002/6/3

カモの着水 2002/6/3

カモの夫婦 2002/7/29

サギ 2002/6/3

小動物 シマヘビは畦の中の野ネズミやモグラをねらっています。野ネズミやモグラはミミズを食べています。畦の中にも食物連鎖と生態系があるのです。お陰で畦は穴だらけになりますが。

シマヘビ
2002/7/1

野ネズミ
2002/6/22

モグラ
2001/12/2

アマガエル
2002/5/31

トノサマガエル
2007/5/16

冬眠中のドジョウ
2001/12/2