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不耕起稲作って? -その@- 冬期湛水

 不耕起稲作は収穫を終えた秋から準備をします。一切耕さずに水をはります。土の中の生き物が活動して、土が肥沃になるのです。おかげで、除草剤や肥料がいらない田んぼになります。

 イトミミズやアカムシは、土を食べてウンチをします。このウンチが、稲にとっては栄養満点なんです。写真は、稲の根元に群がるイトミミズです。イトミミズのエサは米ぬかです。

 農薬がなくて生き物がいっぱいいる不耕起の田んぼには、渡り鳥がたくさんやって来ます。佐渡島では、トキを野生化するためのエサ場に、不耕起の田んぼが期待されています。トキはドジョウが大好物らしいですね。


不耕起水田の生物多様性
 冬の間、田んぼを耕さず、代かきをしないと、土の中の微生物や種子、胞子、卵、幼虫などは、春になると成長を始めます。大きな生き物がより小さな生き物を食べて生かされます。これを食物連鎖と言っています。
  人もこの恵みのおかげで生かされています。不耕起稲作は、この生き物の恵みの中で稲を野生化させ、農薬や肥料に頼らない農法なのです。
 「益虫」や「害虫」はよく聞きますが、田んぼの中には「ただの虫」もたくさんいます。農薬で「害虫」死ぬと、エサがなくなった「益虫」も死んでしまいます。色々な生き物が生かし合いをして成り立っているのが、生物多様性なんです。


〔参考資料〕  冬季湛水水田プロジェクト  日本の水田を守る会  佐渡朱鷺保護センター