ニューウエイヴ事情聴取とは
私ふなまんが完全な独立独歩で行っているイベントのタイトルである。
「超個人趣味行き当たりばったりイベント」と称しているのは
基本的に会場手配やバンドのブッキング等は一人で行っているので、
それ故にバンドの選択が極めて自分の趣味的規範に置かれている為であり、
それ以外の運営面でも結構綱渡りな状態でやっているので諧謔的にこう称している。

趣味的規範とは言え、基本的に呼ぶバンドはニューウェイヴ系である。
自分がよく聴いている音楽が、テクノ/ニューウェイヴだし、
イベのタイトルに「ニューウエイヴ」と書いているから当然ではあるのだがそれにも理由がある。
ライヴハウスに足繁く通っていると、
「この手の音楽が聴けるライヴハウスが極端に少ないのはどうしてだろう。」という疑問がでてきた。
レゲェやファンク、ロカビリーなどは、音楽的な方法論がほとんど変わらないのに
(ロカビリーがパンクと融合してサイコビリーになるような例もあるけど、互いの記号的な部分は侵食していない。)
今もその手のイベントがあるのだから、ニューウェイヴやテクノポップだって、やってもいいだろうと。
もっとも、あちらは「踊る」というニューウェイヴとは対極の位置に立っているので
(ニューウェイヴでも踊れるけれど、パブリックイメージとしては矮小なので敢えてこう言う。)、
普遍的なものとして成立するだろう。
丁度私の周りでも、自分からライヴイベントを企画している人もいたので、
「これだったら、できるかもしれないな。」と思い、始めて見たわけである。

所謂「オルタナ」に属する方々やノイズもガレージパンクも呼んでいるけど、
コテコテのニューウェイヴ系ばかり呼ばなくとも、バンドに対して、
俺自身がニューウェイヴ系の香りを感じたら、それだけで選考基準に入っているのである。
どういう基準で「ニューウェイヴの香りを感じる」のかに関しては、かなり観念的なので上手く説明できませんが、
実際にライヴを見て良かったバンドがニューウェイヴっぽいのが多かったからそう感じているだけなのかもしれない…。
他にも、「滅多にライヴをやらないけど見てみたい」とか、「なかなか関西に来ないのでこちらから呼びたい」というのもあるが、
これは経験上、相当の金銭的ダメージを強いられるので、
特に後者の場合は、それなりの集客率を期待できるバンドを呼ぶか、
あるいは、他の出演者でカバーするかのいずれかにすることにしている。

おかげさまでネット上でライヴレポとか書かれる程のイベントであるが、
「ニューウェイヴ」とか「ニューウェーブ」とか標記がバラバラである。
正式タイトルは「ニューウエイヴ事情聴取」である。
日本人が発音した「New Wave」という感じを出したくこういう表記にしたのだ。
これは徳大寺有恒がメルセデスを「メルツェデス」、ジャガーを「ジャグァ」と言う位の
こだわりを持っているんですよ。
もういい?