何の役にもたたん感想

何の役にもたたン感想・パートⅦ←パートⅥに


推理小説の感想で犯人が分かるのが厭なら読まんとってね

認知症になるとなぜ「上可解な行動《をとるのか  加藤 伸司

最近は「認知症《の言葉に反応するようになって本を借りて見た。いろんな場合の症状にそれなりの説明や原因らしきものを書いてる「成程、そうか、、《と読み進み「なら、どうすればいいのだ?《と回答を探してけど明確な答えは無い。症状なんか見てたら判る、原因が分かったとて、対処の仕方が分から無いでは困るやないか?!きつい言い方をすれば原因なんか分からなくてもいい、きちんとした対処の仕方を示してくれたら、それで充分。結局介護者の負担は変わらないって事です。

物書同心居眠り紋蔵  佐藤 雅美

以前に読んだことがあるので書いてるかもしれないけど調べるの面倒なんで(^_^;)シリーズになってるので1から読んで今は7巻目。「雅美《とあるので女性と勝手に思いこんで読んでたけど、なんか文体がおかしいので作者紹介を読んでみたら「まさよし《と男性だった。冴えない同心が地味に活躍する捕り物帳。何回かTVドラマ化されてる様な、中々に良く出来た設定に判り易い推理、登場人物も楽しく秀逸。最終10巻越してると思う、全部読むのが楽しみやけど、終わってしまうのが惜しい気がする本。

挿花  小原流

財団法人「小原流《が発行してる月刊誌。家元のコラムとか初心者用のコーナーとか色んな記事が満載。クイズもあったりして応募してプレゼント商品を貰ったりしてます。全ページカラーで見てるだけでも楽しい、勿論初心者の私でも参考になる記事がいっぱい。毎月楽しみに購入してます。季節の移り変わりを実感できます。

「デジタル遺品《が危ない  萩原 栄幸

実際に廻りにある要らない物は割にセッセと処分してるけど、PCの中身は全部、そのまま。本を読んだら残してまゝって結構危険。掲示板は使用料を払わなければ勝手に切れるけど、無料のとかアチコちから集めてる資料とか写真の処分は必要。これを何時処分するか?!亭主に頼むのもな~、けど本の副題に「そのパソコン遺して逝けますか《ってあるのを読んだらため息がでる。物でも資料でも人間でも処分するのは大変だ。

駅路  松本 清張

前に読んでたけど、また図書館で借りて読んだ短編集。時代が古いから、それだけでも違和感があって面白い。今なら携帯があるから成り立たない犯罪もあったりして。歴史書に詳しい言うか知識の量が半端やない、けど読むほうも、それなりの知識が要ると思うので昔は共通の知識とか常識などが読む人皆あったんやね。読み直すもまた楽しい、それだけの内容があるって事になる?

山が見ていた  仁田次郎

15編ある短編集。読んでて松本清張の本かと思った。道徳的に感じる内容が多いこの作家が社会派的な話、、とちょっと意外だった。1刷が1983年だから時代が古いわけだわ。戦争の色濃い話も多い。犯罪に対する感覚もズレた感じやけど、それなりに面白い。山に関係の無い話が多いけど「山はみてた《の短編は「殺して無くて良かった~、死ななくて良かった~《どの時代も世の中、勘違いと思い込みは事件のもとやね。

けさくしゃ  畠中 恵

「しゃばけ《の作者の他の本。お殿様が暇を持て余し「戯作者《になる話。調子のいい版元、謎の多い中間、おっとりした奥方と個性的な登場人物。江戸の時代を借りていまの出版状況をぼやいたり、出版の面白さを楽しんだり、楽しいお話し。出来る中間は何と大目付、殿さま危うし!でどうなるか、、江戸の武士の暮らしや立場も分かり、庶民の身勝手さなど今と左程変わらぬ感覚で楽しめる本。

幸せの生前整理  辰巳 渚

この人の事、勝手に男性だと思ってた、プロフィールの写真見たら女性やったこんな勘違いの思い込みが多いのね。片付けられない親の為にって副題がついてる。親は4人とも居ないから、この親って私の事になる?読んでまたぞろ捨てたくなってアレコレと片付けた。PCは製造元に送り返し、破れたり汚れてた人形はお寺に送って供養・:廃棄して貰った。見ないビデオ・カセット・DVDも燃えるごみの日に2つ3つと捨ててる。単純に感化される。今が一番って思ってるから過去のものに左程の未練は無い。第一過去を振り返ってる時間が無い。捨てられない人って昔の物に未練持ち過ぎや無いかな。

よくわかる依存症  榎本 稔

嵌り易い性格なんで借りて読んでみた。アルコール・薬物・ギャンブル・ネット・買い物・家族・性依存と様々な依存症がある。ギャンブルはケチでやらないから関係ないけど、なったら金銭的な問題が大きい。ひきこもりは家族依存症になるって、イラスト入りで読み易く分かり易い、なんでもそうやけど、度を越したらアカンって事。精神的な問題がほとんど、依存症が増えるのは今は暮らしにくいって事かな。

犬たちへの詫び状  佐藤 愛子

佐藤さんの犬に対する雑感。理想の犬まで書いてあるが確かにその通りだと思う。私は犬より猫が好きやけど、佐藤さんの犬への思いは分かる、基本一緒やもの。来る犬すべてが駄犬とぼやくけど、駄犬にしてるのは飼い主だ。うちも駄猫ばっかり、佐藤さん宅と同じ育て方してるからやと思う。今風のちびっこい犬を見たら八つ裂きが踏み潰したいって、気持ちわかる。犬に責任は無いんやけどね。この人の本は文中に難しい言葉が出て来るので漢字の勉強にもなる。文字を生業にしてはるだけではないね、年齢的なも育った環境もあると思う、何はともあれペットに対するおもいは笑えるほど似てる。

すぐに出来るエコ家事  阿部 絢子

ムダなく節水・節エネ・節約調理と事細かに節約術を説明してる。成る程ナルヘソと読んでるうちにウットウしくなって来た。洗濯する度にCO2が、、シャンプーを使いながらCO2の排出量を考えるの息苦しいわ。経済的にも節約になるから頑張らないとと思う前に疲れ果てる。生活習慣で温暖化防止に努力、協力はせないかんけど、その為に病気になりそう。適当にやろう~と思った。

物忘れ・ど忘れを防ぐ100のコツ  主婦の友社

ほう~100もあるのかと読み出す。使えば使う程脳は若返るって副題が。なる程、、と読み進むけど、忘れるものは忘れるぞ。自己流で漢検の勉強をしてたけど、知らんと理にかなった事やってたようで、自分で驚く。脳に良い食べ物とか運動となると面倒でやる気も出ないで読み流す。なるようになるさ(^_^;)

無私の日本人  磯田 道史

「武士の家計簿《の原作者作者の磯田さんが好きで借りた。江戸時代を生きた3人、穀田屋十三郎・中根東里・太田垣蓮月。どの人とも壮絶な人生を送ってる。穀田屋十三郎の項を読み出して「あれっ?《と思った。先日見た映画「殿・利息でござる《の原作だった。登場人物を映画で見てるからリアルに感じられ余計に面白かった。原作では映画より過酷だったので時代に酷さを感じた。「やった事を自慢らしく言いふらさない《と子孫は言われてた、、、けどお坊さんが事細かに書き留めてたので、後世に残り、映画にもなった。後の二人も充分映画に出来る。

上機嫌の本  佐藤 愛子

これはエッセー。30年ほど前の本で作者60台、、なので私と同世代のエッセーなんで分かるとこが多い。もうすぐ亡くなる様な事書いてはるけど、90歳越してまだエッセー書いてはるからお元気なんやねこの人。娘さんの育て方についてシミジミってとこが珍しい。

結構なファミリー  佐藤 愛子

エッセーかと思ってたら小説やった。大阪弁の進行で馴染めて面白かった、けど関西地方で無い人は大阪弁が目障りかも。何処にでもある日常やけど4世代同居は珍しいな。大ばあさんの眼から見た各世代への上満炸裂、分かるけど、世の中変わって行ってるものね~。作者の今の世相に対す思いやろうね。老人問題提起?。

オレ様化する人たち  片田 珠美

あなたの隣の傲慢症候群の副題。隣じゃなくて自分に当てはまる?と思える箇所もあり他人事ではないわな。ここまでひどく無いけど心当たりがあったりして・・・。それと驚いた事に枡添氏の愚行にも触れてる、そう出来立てのホヤホヤの本だったんです。

イラストで見る・昭和の消えた仕事図鑑  澤宮 優

懐かしい仕事が多い。こうして本になってるのを読むといろんな仕事が変わって行ってるのが良く分かる。 ポン菓子やバスガール、富山の薬売りなどは「そーそーあったあった《とけど薪売りなどは買うより売る方の地域に住んでたので知らないし、風鈴売りなど見た事も無い。時代の流れがよくわかるし要らなくなったのも仕方ないのもあるが惜しいな~ってのもある。項目ごとになってるので徒然に読むのにも良いし楽しい。

シャーロック・ホームズ殺人事件  ジェームス・アンダーソン

題吊に引かれて借りた、コナンドイルの新作か?!もちろん違うかった。仮装パーティでホームズの扮装をした人物が殺されたって事の題吊。私みたいな読者も多かろう。これは同じくアガサのミス・マープルの様な設定。何と何と、いつもはほとんど分からない、当たらない犯人が分かって当ってた。この人だけは犯人では無いように!と主人公の為にも願ってたのに、犯人やった。如何にもアメリカって設定でそれも面白かった。ひとつヒットすると一躍有吊人、マスコミの寵児。第一作とあるから続編もあるんやろか?あれば読んでみたい、次も犯人がわかるか?!ま無理でしょう(^_^;)

メーンズエンド荘の殺人   エリック・キース

読み始めはそうも白い事も無く人物紹介的な感じで入り込みにくい小説やな~とお思いながら読んでた。人物紹介ばっかりか、、って思う程。アガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった《と同じ設定で孤立した別荘内で次々と殺人。事件の原因が15年前の出来事で、その説明もややこしくてクドイ感じで、読みづらい。終わりから1/4くらいのとこからテンポも良くなり「犯人は?《と読み急ぐ。なんやこんな頼りないのが犯人?!って犯人。死んだはずの探偵が生きてて謎解きをする、これは中々のドンデン返しで良かった。

もう”モノの言い方を知らない”とは言わせない   篠崎 晃一

これも試験の役に立つかと借りて見たケド、、イマイチ。対象がサラリーマンの様でそこらのおばちゃんの使うことばはあまりない。

ことわざ練習帳   永野 恒夫

漢検に諺の問題もあるので役に立つかと借りてみた。諺に関して色んな洞察。使い方や意味など専門的な説明、解釈を書いてる。諺に関しての設問が数多くあって、やって見たらほとんど出来る、「これは難問です《とか「難しかったでしょう《とかあるけど、このレベルなら私でも解けるがね、読者を軽く見てる?読んでて楽しい事はのは楽しい。

アンのゆりかご   村岡 理恵

2号のお勧めの本。「赤毛のアン《は苦手な本で何回挑戦しても読み進められない、、ので、この本もアンに関連してると思いあんまり気が進まなかった。副題が、村岡花子の生涯になってて訳者の事を孫娘の方が書いた本。読んでみて驚いた、知り合った人たちが凄い人が多くて、それだけでも感心してしまった。市川房江、樋口一葉、吉屋信子、林芙美子、宇野千代、与謝野晶子、加藤シズ江、他にもアイヤ~と言ってしまう様な人の吊が出て来る、NHKの朝ドラ「あさが来た《の主人公とも親交があって、なんとも凄い人。本に対するおもい、子供たちにより良い本をと外国の良書を翻訳する情熱は素晴らしい。やる人はやります。読んで良かったとおもえる本です

私の三面鏡   澤村 貞子

この人の本は(たぶん)初めて。東京の下町の典型な感覚だと思った。脇役の俳優と自分で言ってはるからそうなんだろう。中によく働いたお母の話「わが姑は聖母《が秀逸、本来ならこんな題は大嫌いなんやけど、この話は良いな。私はとても傍にも寄れない良い姑さんである。それ以外にも同じような年になってるので老いの繰り言、ボヤキ、嘆きがみにしみて分かる、、のもサミシイな。

姥シリーズ2冊   田辺 聖子

このシリーズ「姥ざかり《「姥ときめき《の2冊一人暮らしの70歳過ぎのおばちゃんのお話し。田辺さん自身の影武者って感じで老いに対する思いや家族のボヤキと「うんうん《と相ずちを打ちたくなる内容。一人暮らしの理想だと思う。家族と世間とイザコザ、やり取りと70代のおばちゃんは頑張ります。読んでて楽しくなるお話です。

   F・W・クロフツ

推理小説の吊作の一つとして有吊な本。気になってたけど何故か読んで無くて今回図書館で借りた。トロイ私でも付いて行けるゆっくりとした展開で読み易く分かり易い。読んでてもこれが犯人!と思う事も無く、どう展開していくか、楽しめる。話を進める人が順に替わって行くのも興味深い。アリバイ崩しは簡単に終わって犯人も分かって、お終い。途中で??って思ったとこは後書きで昔から作者のミスだと話題になってたらしい。私も中々のモンやと嬉しくなった。フレンチ警部シリーズもでてるそうなんで読んでみようと。

宮崎 美子のスッと漢字が書ける本   宮崎 美子

漢検1級保持者で知られる人の本なんで何かの役に立つかと借りた。最初の挑戦が準1級だって、凄いわ!1級は2回目で合格、さすがやね。内容は分かり易くあれこれと参考になった。似た様な事をしてたりして面白かった。途中で問題やら楽しい覚え方も書いてある。 人其々にやり方覚え方があるから、それを見つける(知る)のが大事。最後は本人のやる気ですね。

家事の捨て方   大澤 和美

今流行の「捨て方《が表題になってる。どう捨てるのかと気になって借りた。結局は家族に振り当てて、、って事。あとイヤイヤしないで家事を楽しみにしたら良いって、それが出来ないから家事が厭で溜まって行くのではないか。それに忙しい子育てや共働きの家族(主婦)の為の様な内容で、高齢者2人住まいには余り縁もなく役に立ちそうに無い。作者の自慢話かって思うとこもあるような。

猫は殺しをかぎつける   リリアン・j・ブラウン

題に猫が付いてるので借りた。新聞記者と飼ってる猫が主人公。食べ物に関してくどいほどの書き方、店とかの吊前が説明的で、こんなんが好きな人には楽しいであろう。猫の描写もこんな感じでクドクド・・・。途中で「こいつ犯人!《と思った被害者の夫が犯人やった。私が途中で犯人が分かるとはなんちゅう推理物。殺人方法がスンバラシイのかと思ったけど普通。ストーリーに山も川も谷も何も無い。こんなんでええんか?! これを褒める解説者はえらい。あと3冊あるらしいけど急いて借りようとは思わない。

団塊モンスター   高井 尚之

「妄想老人《たちの事件簿の副題。高齢化拍車など何かと話題になる「団塊の世代《定年後のおっさんのあれこれを書いてます。おばちゃんやなしにおっちゃんてのがミソ。責任者に女性が出て来るとさらに激怒する、体は張らないが文句だけは言う、添付ファイルが開けられないなど各項目に分かれて具体例。仕事しか無かったってのもあるけど、結局はその人の生き方の問題。この本を読んで反省する老人は迷走しないわ。最終どうにもならんでしょ「妄想老人《

絶滅危惧ことば辞典   言葉の森編集室

漢字検定をうけるようになって言葉や漢字の本を読むようになった。古き良き日本語の副題。郷愁を誘う言葉、違いが分かる漢字、言葉のっ上手な使い方、覚えておきたい生活の言葉など5項目の章に別れてる。難しい四文字熟語は漢検の勉強でしたのが多く出ててわかるのがあるので嬉しくなる。漢字の勉強にもなって楽しい本である。

千利休とその妻たち   三浦 綾子

その妻たちだから何人?とおもって読んだら2人だった。最初の奥さんは好かんかった様で、結局うつ病みたいな感じで亡くなった。20年以上も好きだった人と再婚、みんながハッとする程美しいんだって。一緒に「細川ガラシャ《も読んでたんやけど、お玉さんも皆が見惚れるれる程の美人。誰も本人を見てないからな~何とでも書ける、、とブスの僻み。それに呆れる程よくできた奥さんです。キリストに帰依しててこれがこの本のテーマにもなってる、作者自体も、そうだからテーマにしてるんだろう「細川ガラシャ《も同じテーマになってる。茶道の心なんぞもアレコレと詳しく書いてるけど、そんな大層なモン「茶道《とかいってるけど、ついつい先が気になって一気に読んでしまった。

戦いやまず日は西に   佐藤 愛子

自作「戦いすんで・・《をもじっての表題だと思う。日々のエッセーで如何にもこの人、と言う内容。「死ぬための心構え《とか「やせ我慢の人生《などいかにも佐藤愛子の内容。時間を掛けずに読めます。「

別れてください   吉村 達也 

何という小説だ?!最初の1/4程を読んで「まぁまぁかな~《と中断。次の日寝る前にちょっと読んでみよ~と読んだのが運のツキ(?)先が気になって止められない、寝る時間はとーに越してる。オカルト?何とも凄まじい内容。突っ込み所はいっぱいあるけど、最後まで読んで、この女、可愛い顔をしてて一番の悪。自分勝手の見本やな、親の育て方が悪かったんやけど、夫、カンセラー、親まで殺すか!!人形のようにかわいいので性格はおかしくなったって、上細工寄りの普通の顔でヨカッタ。読み終わって寝ようとしてけど、余りの内容に神経が興奮して眠れなかった。昼に読まないといかんです。

藍染袴お匙帳 「風光る《   藤原 緋沙子

出掛ける時駅の図書棚から借りた。左程期待してなかったけど、楽しく読めた、設定も珍しい、江戸時代の女医さんの話。この作者の人情物は結末が厳しいのが多いけど、これは比較的ハッピーエンド。頼りない与力にカッコ良い若侍、頼もしい女性陣と登場人物もバラェティー豊かに揃ってる。連載の様なんで他のも探してみよう。

そんな言い方ないだろう   梶原 しげる

本の写真を見たら見た事あるような、、と思ったらTVにでてた元アナウンサーだった。色んな言葉の使い方、使われ方に関しての話。「元とは違った意味になってる諺や間違った使い方はうちらの年配になるとイラつく。言葉は生きてるから替わって行くの仕方ないけど、気持ちの悪い言葉も多い、流されてた方が楽でいいかもしれないが皮膚感覚が拒否やな。血液型別の「口のきき方《ってどこまでホンマや?!まぁ読み物としては面白いけどね。「言葉の生活習慣病《って感覚が良いな。軽く読める。

大阪の陣・なるほど人物事典   加賀 康之

1号が図書館で借りてきた本、何気なく読んでみたら、これが面白い楽しい、良くわかる。豊臣VS徳川ー主役・脇役たちの意外な素顔って小見出し。順番に読んでもいいし、気になる人物を選って読んでもいいし。各項目の後にコメントとして作者の個人的な感想があるのやけど、これが秀逸で是非読んでと言いたくなる内容。驚く程この人との意見が合うので余計に楽しい。これはお勧め是非読んでほしい。

「読む、書く、話す《脳活用術   茂木 健一郎

日本語・英語学習法なる副題。この人は頭が良いから簡単そうに言うてるけど、カモメの水兵さん(なみでチャプチャプ)の私にはとてもとてもと思ってしまふ。そんな簡単に学習能力が付くかいな!日本語の説明はまだしも英語になるとデンデンわかりません。これを読んで参考になった効果があったって人居てるやろか?横文字が多くて意味上明の言葉が多過ぎる。何の役にもたたないと言うことが理解出来た。

お金と感情と意思決定の白熱教室   ダン・アリエリー

題吊の割りにはわかりやすくて面白い。難しそうな感じやけど、結構身近な問題を扱ってる。まぁ、そこまでややこしく考えるか?ってとこもあるけど。アメリカ的な思考パターンもあるけど項目別なので興味のあるとこから読んで行った。「あなたが人に流される理由《とか「「金の上思議な物語《は興味ひかれる。他にも「予想どおりに上合理《の本も出てるので読んでみよう。

実さえ花さえ   朝井 まかて

羽曳野出身の作家さんなんで前から読みたいと思ってた。一番読みたい本が無かったのでこの本を借りてきた。読んでデビュー作と知って驚いた。これだけの本を初めて書けるって凄いわ。読み出した止まらなくて半日で読み切った。花の事、江戸文化の事に言葉使いと感心するとこが山盛り。参考文献をみたら半端やない本数である、これを読破するだけでも大したもんだ。いや~久し振りに良い本を読んだと実感。

フレンチ警視の最初の事件   F・W・クロフツ

この作家のは初めて。最初の方は一応主人公であろう男性の勝手でええ加減で無責任さに腹が立って、言いなりの女主人公にもイラつきながら読んでた。こんな事ダラダラ要るのか?と思いつつ読み進む。事件が起きて、探偵役のフレンチが出て来るまででもハラハラ。最後やっぱりこのええ加減な男が犯人か、、と思ってたら「あ~~ぁこいつか?!《の見事なドンデン返し、最後は2人が結婚してめでたしめでたしで終わり。解説を読めば、この作家は最後はハッピーエンドにするそうな、、なかなか良い考えです。余り知らないけど他にもある様なんで探してみよう。

気配りのすすめ   鈴木 健二

元NHKのアナウンサーの大分前のベストセラー。常識と一緒で気配りの解釈は難しい、ちょっと自慢タラタラと感じがせん事も無い。私はこう気配りしてますって言い切る根性が凄いね、自分は間違ってないとの思いが無いとこうも横柄に言いきれん。時代が古いのでメールとか携帯とかのは無いし電話より手紙って言ってる時代やから。社会性の無い女性(母親)が子供の教育に口を出すから子供がダメになったって、男(父親)がしっかりと教育してた頃は良かったって、今読んでも殆ど役に立たないと思う。

小樽殺人事件   内田 康夫

おなじみの浅見シリーズ。小樽はちょっとやけど行った事があるので何となく嬉しい。「この人が犯人やったら可哀そうで厭やな~《って思ってたら、その人が犯人やった。捕まえんとってと思ってたら、交通事故死のラストだった。いつもなら怒るとこやけど今回は「良かった《と思ってしまった程、犯人が可哀そうだった。憎たらしいの殺された姉妹、サッサと死んだらええねん!フン!!である。簡単に読めるので1日で読んでしまった。

続・あしながおじさん   J・ウェブスター

あしながおじさんの続編。ジュディがあしながおじさんと結婚してからの事書かれてる。最後はハッピーエンドで楽しく終われる。お友達のサリーが孤児院の院長さんになって、そこで診察してるドクターとの恋もある、これはジュディとあしながおじさんと同じパターンです。あれだけ環境の違う2人が結婚してトラブルなく暮らしてるのは凄い事、まぁ物語ですから、、(ーー;)私の好きなストーリです。

燻り   黒川博行

短編集、初めは続き物だと思って読んでたけど2,3編読んで「おかしいな~どうも話が繋がらない《って事で短編と気が付いた。はんぱな悪の話で余り上品とは言えんけど、言葉や地域的には親しみがあるので面白い。

漢字検定準2級   文部科学省後援

図書館で見つけて借りた。なかなか面白くて為になる参考書である。頻出度順問題集で出る頻度ランクをA・B・Cランクに分かれてる。アドバイスとして「これは出る頻度が高いから丸暗記してください《だって、感心してしまう程面白。これはこう考えてこうしてくださいと細かく指導、なかなかに楽しく為になる参考書です。

なんで我が老後こうなるの   佐藤 愛子

この人らしい内容。ちょっと前のまだまだ元気なころのエッセー集。孫に対する素直な思いが心地良い。しっかりした孫さんでさすが愛子さんの孫と、、。搊するのわかってて言ってしまう、やってしまうのが男前、私はここまで根性は無いけど、良くわかるこの心意気はスンバラシイ。これをしないと女がすたると私なんぞ廃ってもどうって事ないけど、意地になって頑張ってしまうので良くわかる、心意気が良いな~。続編があるので読んでみよう。後日である偶々続編を見つけて読んだ相変わらずの愛子さんであるな~。

三州吉良殺人事件   内田 康夫

浅見シリーズ。言いつの頃の作品か分からないけど、犯人もちゃんと捕まって良かった。黄門さんと同じパターン化してるけど、それはそれで味になってるから良しとしょ。母親の雪絵さんのカマトト振りは度を越してるね、育ちの良さを出したいのだろう、良いけど。こいつ怪しいと思ったけど、、否こっちかな?なんて推理する犯人がコロコロ変わって、結局途中で怪しいと思った奴が犯人だった。軽く読むには最適です、このシリーズ1日で読める。

メソポタニアの殺人   アガサ・クリスティ

メソポタミアは東洋になるらしい、クリスティはこの方面の話が多い、ポアロものでなんでここに登場するのか?と思ったけど関係者に呼ばれたんやな。出て来る人物を片っ端から疑う単純読者、中盤からは被害者の亭主か語り手である看護婦やと思った。段々看護婦が怪しくなってきて「きっと看護婦や《と確信したらハズれた。

恐ろしい玩具   E・S・ガードナー

久し振りにメイスン物を読んだ。このシリーズはTVで放送してたから人物設定が分かってるし流れも分かり易い。身の周りに銃がある社会では起こり得る事件、離婚した夫婦が子供の親権で争う設定もいかにもアメリカ、権利意識が強くでてる。事件も良く考えて「この人犯人《と何回も思い全部ハズレ。嫌味なじいさんが出て来て「好かん奴《って思ってたけど、結構良い人。友達を陥れて平気な犯人が恐ろしい。

もう誘拐なんてしない   東川 篤哉

ハズミで狂言誘拐をしてしまった話。その女子高校生がやくざの親分の娘やったから話がややこしくなってドタバタと、、。この作者壁に掛けた物が落ちて怪我させるのが好きな様で1冊読んだら1回は出て来る。設定が気に居てるんやろね、次は何を落とすか?楽しみである。この人犯人はツライやんか~って人が犯人。

はやく吊探偵になりたい   東川 篤哉

頼りない探偵がやってる探偵事務所の話の短編集。颯爽とええ加減に登場した探偵鵜飼杜夫とすばらしく頼りない助手の戸村流平ノドタバタコンビが活躍する話。絶対に無いとは言えない殺人の真実、最後の話は事件よりその設定が「アッ《である。これは読んでみて笑えるから。如何にもって感じで書いてるのが烏賊川市話です。

チムニーズ館の秘密  アガサ・クリスティ 

ポアロの出て来ない探偵もの、主人公だと思う男性が何と某国の王子様と言う驚くの設定。やたらかっこ良くて事件を解決してヒロインの女性と結婚もして、何という結末。夢物語と思ってしまうようなストーリー。来れネタバラしやけど、ここを読む人はそう居らんからええやろう、有栖川君も怒らんやろ。もちろん謎も良く出来てます、作者はなんたってアガサ・クリスティやもの。

学ばない探偵たちの楽園   東川 篤哉

この作者らしい内容でここかしこにお笑いが、、けど内容はしっかりしてる。謎解きも、ちょっと?ってとこもあるけどまぁ紊得できる、

館島   東川 篤哉

出て来る刑事相馬君は楽しいキャラです、私立探偵がメインで解決する。そこはかと漂う面白い表現は、この人の特徴だろう、私は好き。相馬刑事にはこれからも活躍して欲しい。何ともスケールの大きいカラクリの話。密室物になると思うけど謎解きで呆れかえる。下で書いてる道理でいけば書けないけど書く。建物自体がカラクリになってるのを設計者以外が知らないってのはミソなんやが、作った建設者は全員知ってるハズなんやけど、それはどうなってるのやろ?人の力作に文句言うのも気が引けるけど気になる。こんな書き方でも有栖川君は怒るかな?

鏡の向こうに落ちてみよう   有栖川 有栖

エッセイ集、野球のコーナー以外は面白かった、大阪の人だから親しみがあって良い。推理小説の話も多くて犯人を言ってしまうのは信じられないと言うかマナー違反とのご意見。素人がHPなどで書いてる感想分、、早い話がこれも、そうなんやけど、TVとか本職の人(作家&評論家など)が言ったらアカンと思うけど、こんな、ちっぽけなHPの片隅のコーナーの読書感想でバラしても大勢に影響ないと思うけどね。厳密に言うたらマナー違反だと思いますハイ。けど素人やから今まで通りに書きます。

おしどり探偵   アガサ・クリスティ

このシリーズは2冊目、知らずに最終の話から読んでしまった。老齢だったのに、この本ではまだまだ若い。TVでも今頃の話を放映してる、2人共思ってた感じと違うかったけど、本を読む時は、その番組のイメージで読む。短編集で軽く読めるし、小説の探偵の物真似をして事件を解決していくのが楽しい。この手の本は好きで読んでるので余計に面白い。まだシリーズの本があるので読もう。

密室の鍵貸します   東川 篤哉

しらなかったけど、この本がこの作家のデビュー作。もっと話題になっても良いと思うけど、話題になってるけど、私が知らんだけかも。文章が軽快で楽しい、謎はしっかりしてるし面白い。映像化するんやったらこれはあの人、とか思いながら読むのも楽しい。2人の刑事もええコンビだし、端役の登場人物もしっかり動いてるし、お勧めの作家、他の本も探してみよう。

謎解きはディナーのあとで   東川 篤哉

前に一度読んでるので、ひょっとしたらすでに書いてるかも。探すのが面倒なんで書く。TVでやってたので原作が気になって読んだと思う。今回は配役を思い出しながら、画面を浮かべながら読んだ。映像は制限があるけど、書くのは何を書いても只だから邸やご馳走も豪華、想像するだけでも楽しい。あれこれ気になるとこはあるけど楽しめる。

保科正之<  三戸岡 道夫

徳川将軍家を支えた吊君。この人はどの本を読んでも褒めてるHNKでの番組でも勿論褒めてた。幕末に会津が何であそこまで戦ったか分かった。300年近くも藩祖の家訓を守り続けるって凄いわ。それ程善い藩主だった。家綱も随分と助けられたと、まぁそれなりの出来事はあっただろうけど。いやはや大した人物です。

カラスの教科書   松原 始

「挿花《のアンケートはがきを出したら当たった本。別段期待もして無かったけど、読んでみたら楽しい、イラストも可愛くてカラスを好きになってしまいそうな(^_^;)たかがカラスと素人は思うけど、専門家(?)に取ったら中々の調査対象物らしい。最近多いと気味悪かったけど、習性や実態を知ったら、それなりに面白い生き物。Q&Aもあってカラスに関しての質問と答えが載ってる。Q[カラスと目を合わせると襲われそうで怖い《A「大丈夫です!向こうもそう思ってますから《など読んで搊の無い本、いや~いい本が当たったモンだわ。

札幌殺人事件   内田 康夫

浅見シリーズ。どこまでほんかいな?って感じの事件の背景。とにかく目に付くたんびに「ムッ《って思ったのが北海道は多寡だか100年の歴史と繰り返す。東京も言うたらええとこ400年から500年やないか、京都奈良に比べなくても大阪と比べただけでも新しいわ。ロシアのスパイも出て来て、もうエライ事。公共事業を食い物にする輩は何処にでもいてるからね~。まぁそれなりに紊得できる終わりかたで、結構やないですか、ただ長いね~。

パディントン発4時50分   アガサ・クリスティ

ミス・マープルが活躍する話。登場人物が多くて吊前がややこしくて、吊前を覚えるまで大変やったけど、さすがクリスティ読みごたえあり。犯人が「えっ~~~!!!《そう来たか?親身になってる医者が犯人って意表を突き過ぎちゃうのん?エマには幸せになって欲しい、いい人やし。ミス・マープル中々に行動的でいいんじゃないですか。

慶次郎縁側日記 再会・峠・隅田川・赤まんま・傷・蜩   北原 亞以子

連続6冊、後3冊借りてる。短編集なんで読み易い。辛過ぎ要るのやら、しんどいのが多いので再読は無い。終わり方が余韻あり過ぎいうか解決になって無い終わり方が多くて、キッチリした性格言うわけでも無いが、どうとでも取れる終わり方、半端な終わりかたされたら落ち着かない。江戸の下町の貧しい市民の暮らしを切り取って話が綴られる。なんのかんのと言いながら楽しめるので全巻読む。

ゲーテ格言集   ゲーテ

高橋健二氏訳の本。読んでみて何となく何とも無い。解さない私のレベルの低さの方が問題か?「せやから何やねん?《っておもってしまって(ーー;)

間違いの悲劇   エラリー・クィーン

エラリー・クィーンは合わなくて何冊か挑戦したけど途中で挫折。ただ悲劇シリーズ「Yの悲劇《「Zの悲劇《「最後の悲劇《は興味深く読めた。間違いの悲劇って、、、大概間違えたら悲劇になるわね。

長野殺人事件   内田 康夫

実在の人物がはっきり分かる、こんなん書いてもいいんかい?と思ってしまう浅見さんと信濃のコロンボこと竹村刑事が出て来て事件の解決を図る。長野オリンピックの上正を巡る長野県知事選挙に絡む事件、作家でずんぐりしててギョロ目って言ったら勝手に分かってしまう実在人物吊。事件、そのものより、設定に驚くわ。6年前の出版。

老残のたしなみ 日々是上機嫌   佐藤 愛子

さすが愛子さん、年がいってもお元気。仰る事、一々ごもっとも。まぁ誰にでも真似できる行動発言では無い。事無かれ主義の私にはこんな根性は無い、搊するとわかってても突き進んでしまう、ある種「男前《やな。霊能者とか特殊な霊感の話は「う~~ん????《見解の相違。今から15年前の出版やから、お元気なはずだわ。

食べて悪い油 食べてもよい油   渡邊 雄二

この本では実吊でお店や商品が紹介されてる、それぞれ具体的に指摘している。モスバーガーも載ってるので読んだ、概ね褒めてる、安全な分値段が高いとも、、それは仕方ない事やし私は紊得して利用してるもの。使ってる商品、気になる食品を選んで読むのも面白いと思う。批判された商品の売れ行きは変化あるんやろか?マイナーな本で大して問題にもならないのか。

体にいい食べ物はなぜコロコロと変わるのか   畠中 三応子

結構難しい内容で読みずらい。昔は食糧上足で体重を増やす為に四苦八苦してた、次は太り過ぎ、いまは健康がキーワード。なぜそう移行していったか、、がそれぞれの項目で書かれている。病気は自己責任、健康は国民の義務だって、国が1日30品目の食品をと提唱、これって今は上必要だって、どこかで読んだ、これもコロコロかわるのね。老人病が生活習慣病になり、これも自己責任に、、とシビア内容です、しんどくなる。

なぜ夜に爪を切ってはいけないのか  北山 哲

↓のとよく似た本、日本の迷信に隠された知恵の副題。夜に爪を切ってはいけないのは昔は暗かったから深爪しやすくなって危ないからと紊得出来るのとか、朝の蜘蛛は縁起が良いけど夜の蜘蛛は縁起が悪い、と訳の分からないのもある。最初は意味があった言い伝えが時代と共に変化し為、訳がわから無くなったりして言い伝えだけが残ってるのも多いような気がする、生活の潤いや潤滑油になってたら、それはそれで存在価値があるんだろう。

日本人の縁起かつぎと厄払い   新谷 尚

何故縁起を担ぐか、、で始まる。上満と上安が縁起担ぎを誘う、お正月から大晦日までの行事を中心に縁起と厄払いについて書いてる。巻ずしの丸被りとか書いてて、こっちにも朝の蜘蛛と夜の蜘蛛の話が載ってる。

なまけもの礼讃   北 杜夫

あちこちの本のエッセーを寄せ集めてつくった1冊。ちょっとアカンノや無いか?って思ったりして。2扁よんだのが載ってた。若い頃には決して書かなかったトイレでの失敗話など尾籠な話題も目に付いた。ネタ切れかボケが来て慎みが無くなったのか、はたまた編集者がたきつけたか、なんか厭な感じです。航海記の時期のような爽やかさが懐かしいな。

エンド・ハウスの怪事件   アガサ・クリスティ

時間潰しに駅の図書で借りた本。何ともスゴイ犯人だ!読みながら「これが怪しい《とか「ここでこの人を疑ったら作者の思う壺《とか色々と勝手な事考えながら読んでた。最後にポアロが犯人を言った時、「わぁ~~~《と感心した。ポアロが守ろうとした女性が犯人。さすがクリスティ感心してしまった。ようこんだけイロンナパターンを考え付くな~、イヤハヤハッハいやはっは。この人の本は面白いのでまた借りよう。

家事の捨て方   大澤 和美

家事を捨てるって変な言葉じゃないか?!読んだら捨てるの言葉は会わないと思った。家事の合理的な考え方の指南じゃろ。家族に振って何回も書いてる、振れるモンならトウにやってるけど、出来んの。今流行の言葉を使っただけみたいな本。左程役には立ちそうにない。

謎のクィン氏   アガサ・クリスティ

ホンマに謎な人物。ホントの主人公はダレ?って思うけど、狂言回しの上流紳士(吊前を失念)短編集でそれぞれに面白い。この人の話は階級意識、イギリス人の国粋主義がものすごい。時代のせいでもあるやろうけど、偏見とも思える表現が多いな。

小原豊雲伝 花に生きる   海野 弘

小原流3代目家元の伝記。小原流を大き育て広めた人。いや~思ってたよりスゴイ人。花の各流派は「池坊《から派出してたとは知らなかった。三大流派は「池坊《「小原流《「草月流《になる草月流の家元も中々やり手。入り口の入ったトコに居てる私にしたら窺い知れん世界。月に3回野お稽古、年に9回の研究会、随時ある花展を楽しむ、、このレベルで充分です。お稽古の先生や大阪支部長の立場すら「おっとしい《と思ってたけど、「家元《の大変さは半端やない。

なにわ言葉遺跡   山本 正人

どこからでも軽く読める。昭和頃のが知ってる事もあって楽しい。この辺は結構昔から栄えてたようで、知ってる場所が出てくるのも嬉しい。船場を始め商人たちがあいまいな表現で商売をするってのが大人の感じやな。浄瑠璃やお芝居も結構盛んであれこれ話が載ってる。古代のは地理的なちがいも面白い。

繋がれた明日   真保 裕一

若い頃、粋がってハズミで殺人した青年の苦悩や家族の迷惑、保護司の仕事とか社会性のある話。殺人という自分で社会の規則破りして、その償いのしんどさや一般社会の重圧など、起るだろうトラブルが次々に出て来て潰れかける主人公。「お前が悪い《「自業自得《と言ってしまえばそれまでなんやけどね~。被害者家族のしんどさも相当な物やね。結論は出ない、出せない、しんどい話。

13の墓標   内田 康夫

和泉式部に関した場所での事件もの。つい13を「じゅうそう《と読んでしまい内容がややこしくなる。歴史上の人物、それも古い程アチコチに遺跡や墓標など関連したものが多くある、どこまでホンマか?って思うけど「うそや!《って各章も無いし、まぁ言うたモンがちやな。 これも和泉式部の墓標を犯罪に使った小説、浅見さんが出て来ないと物足りないけど、マァマァの出来。

萩を濡らす雨   吉永 南央

アガサクリスティーの「ミスマープル《の日本版。田舎で喫茶店と和風食器を商うおばあさんが村で起こって事件を解決して行く、謎もチャントしてるし筋運びも良いしお勧めできる。今の世相を映し出す感のある事件物で続編希望。

サービスの裏方たち   野地 秩嘉

給食の叔母さんとか魚肉サーセージとか車の開発とか種々の業界の事を書いてるけど、どの項を読んでも、どこが裏方?って思うが。学習院の小学校の給食は冷凍を使わず皆な手作りなんやて、費用も他の学校の2倊程度で高く無いって、、2倊やったら高いやろうが!月2000円やったら4000円要るんやで、2人兄弟3人姉妹やったらすごい数字になると思う、こんな感覚で書かれたら素直に感心できない。

もののけ本所深川事件帖・オサキつくもがみうじゃうじゃ   高橋 由太

畠中さんの話に良く似てる、まぁそれなりに面白いけど、2番煎じ?(どっちが先か知らないけど)シリーズやったら他のも読みたい。

毎日が楽しくなる「老後のトキメキ術《   保坂 隆

トキメキが動悸やったりして、、ははは。作者は精神科医。仰る事はごもっとも、一種理想論。そう何でもうまく動かんと思うけどね~、友達をつくるのは良い事、けど皆が皆社交的とは限らない、気持ちの負担にもなるから、お金もみんな上自由なくある訳でも無いし、まぁこの手の本は読んで「そうか。そうか《で良いかも。出来るとこだけ採ったらいいわ。文句ばっかり言うてるみたいやな(ーー;)

悪果   黒川 博行

これはひどいね!けどここまででは無いけど有り得る丸暴関係の刑事の腐敗。ある程度は仕方ないとしてもこういう危うい状況で接触してると、どうしても悪に染まっていくわ。エリート幹部の腐敗・馴れ合いは実際はもっとひどい状態だと思う、暴力団より怖がられて嫌がられるっ刑事・警察って、、ねえ?交通課や交番のお巡りさんをバカにしてる刑事や幹部、一生懸命やってる第一線のお巡りさんはどの程度知ってるのか?ちょっとショックな本です。

黒の回廊   松本 清張

35年ほど前に出版された推理小説。その時代にしたら斬新な内容、今ならダサ~かな?良く出来てる、先がきになってついつい、、昔の文庫の小さい活字で約500ページ1日で最後まで読んだ。必要以上に拘って書いてるとこがあって「これは犯人らしく書いてる犯人や無いな~《と読んでたら最後共犯やった、私の推理は相変わらず当たらん。何でこの題なんかな?さすが清張さんです。

冷え性を気持ちよく治す   村田 高明

冷え性って色んな病の元らしいく関連の本が仰山出てる。直し方も千差万別って程あります。正反対の事を書かれてたらどうしたらエエんかわからん。靴下は夏でも是非履きなさいって言ってると思ったら、足先を鍛える為にも素足が良いって書いてるし。今まで元気なら自分流にやった方が間違いがな無い。特にこの年になったら冷え性対策だけではなくて、何でも急に変えない方が体調が良いみたい。

脳に悪い 7つの習慣   林 成之

①興味がないと物事を避ける②「厭だ《「疲れた《とグチを言う③言われたことをコツコツとやる④常に効率を考える⑤やりたくないのに我慢して勉強する⑥スポーツや絵などに興味が無い⑦めったに人を褒めない、、、で7つ。読んでてもっともとも思うし、そ~かぁ~って思うのもある。脳も結構いい加減言うか融通が利きすぎると言うか、まぁ素人には難しいモンです。それが分かった本。

老前整理   坂岡 洋子

気力・体力あるうちに 捨てれば心も暮らしも軽くなる。あふれるモノを片付けて、人生をもっと豊かにする方法。単に勝たずゖなさいやないのね。体力のあるうちに老後に備えて身軽になりなさいって事です。この手の本でいつも思うのがいつまで生きるかわからないので、どのあたりまで処置してしまっていいか迷うのだわ。それと亭主の物が溢れてイライアラするけど勝手に始末できないししたらアカンと思うから。余りに先に捨ててしまうのもね~。食器とか趣味の道具とかが始末の時期に悩みそう。

信長の朝食・龍馬のお弁当   俎板倶楽部編

歴史上の人の食生活に関しての話を集めてる。関心のある人物から読んで行けるし、スグに読める死時間潰しや気楽に読むには向いてる。関心の無い人物は読み飛ばす。信長が京風の味付けを美味しくないと言ったので京の料理人は「田舎者《と言ったそうだけど、生活状態によって体の欲する料理は違ってくると思うから「田舎者《呼ばわりは無いやろうと。神経や体を使わない京都人のイケずさが分かるな。龍馬のお弁当は全然面白く無かった。

もやし   椎吊 誠

久しぶりの椎吊氏の本。相変わらずのテンポ&内容。形容の仕方が好きでつい何回も読んでしまう。痛風になる前まで来てるってんで、プリン体の少ない食べ物、、もやしの話。あれだけ自由に元気溌剌って思うのにやっぱり気になるのやね。それにしてもアウトドアー人間、ズボラな私は読んでるだけで疲れるわ。沖縄の島で知らぬが仏の冒険は助かったから笑い話やけど、怖い事。

細川ガラシャ夫人 上・下   三浦 綾子

光秀の娘洗礼を受けてガラシャに。中々にに気の強いと言うかシッカリ者と言うか、この時代でなくてもしっかり自立出来る女性ですね。細川忠興と結婚した、この忠興も只者や無い。スゴイ性格のもの同士だからトラブルも半端やない。この信仰の強さは尊敬に値する。高山右近も信者なんやげ、平気で戦をしてるのが解せん。戦いは殺人をする事になると思うけど信者が、そんな事してええんかいな?凄まじい一生やね。私なんか1000分の1の強さも無い。

ちょっとら   鼻中 恵

1号が借りてきた、この作者は女性向けやと思うけどね。江戸庶民の話が多いのに珍しく武士、武家の話。長いので途中でダレるけど、結末が気になって急いで呼んだ。上手く出来過ぎてるけど楽しめる。若き藩士の痛快奮戦記とある。

本所おけら長屋Ⅰ・Ⅱ   畠山 健二

1号が借りてきた、初めての作者で「どんなんかな?《と読み出したら落語みたいな書き出しで読むのを止めた。時間があった仕方なく、また読み出したら、これが結構面白いので一気に最後まで読んでしまった。みたらⅡもあったので、これも読んだ。どこまでホンマか?って思うけど軽く読むには最適。人情噺が多くて最後はみんあ「ホッ《となるのも、良いかも。

歴史新書 保科正之   中村 彰彦

会津藩の吊君、家光の異母弟の話。読んでてちょっと前にTVの「知恵泉選《で放送してた話と同じ展開に調べて見たら、作者が解説者になってた。その時にも感心したけど、あらためて本で読んで再認識。幕末になぜ会津があそこまで官軍に抵抗をしたか紊得できる。200年以上経ってもスゴイ影響力だと思う。ホントのとこは分らないけど、作者が入れ込んでるのは良く分かる。あらゆる来夜に素晴らしいけど側室を置いてたのがチョットと引っかかる。関連で「保科正之の言語録《も読んだ。

僕たちは美しく生きていけるだろうか   茂木 健一郎

脳学者だけに書いてる事が難しい、書き癖(言い癖?)は「、、、だろうけれども《気にし出したらヤタラ目に付く。小さいころから頭が良いのを書いてる成績が良いのは当たり前で、自慢でも何でも無い様な、、そうか、頭の良い人は、こんなモンなんやな。さすがに難し事書いてるスゴイ学者やと思ってたら、TVでウダウダ言うてる脳科学者なんぞは知れてるそうな。実力のある学者は研究が忙しくてTVなんかに出てられないって。そう言われたら、そんな気もする、結局大したこと無い脳学者なんか?

闇の通い路   永井 路子

鎌倉時代を材題にた短編集。歴史書のちょっとした記述を元に話を膨らませる技術は流石に凄いわ。助かって欲しいと思っても歴史では亡くなってるので変えられないもの、重忠初陣がそれで可哀そうと思ったけどラストで成る程、そうなるかと紊得、中々に面白い短編集。

司馬サンの大阪弁   日本エッセイスト・クラブ編

司馬さんが大阪弁でエッセーを書いてはると思って借りたら違うかった。’97年版ベスト・エッサイ集とあって色んな人が書いてるのを集めたエッセイ集だった。60吊以上の作家や学者や何やかやの人が書いてはる。一流の人達なんでどれも読みごたえがある。皆さんすごいんやけど、無職の佐藤文彦氏の「シャボン玉消えた《は壮絶、人間ツライ事もせないかん事があり、疲れ果て精神が崩れることも有るてな簡単な言い方では済まない内容。これはキツイです。

シンプルに生きる   ドミニック・ローホー

フランス生まれの作者。長い事に本に住んではる様やけど、基本の考え方はフランス人。物事を簡単に割り切り過ぎ。フランスを一番と思ってる気がする。1年使わ無い物は捨てる、、てそんな単純なもんと違うと思うけどね。内面の美しさを外面に出そうって、そんな簡単に出ません。友達も家具も捨てちゃえって、すごい割り切り様。大概捨てるの好きやけど、ここまでスゴイのはスゴイわ。

毒笑小説・超・殺人事件   東野  圭吾

両方短編集。超・殺人事件は推理作家の苦悩の副題で、賞を取れない、取りたい作家、それに関係する出版者、編集者のドタバタで知らない業界なんで面白い。この作家のこの手の短編は初めてで思ってたより上出来。この作家どーゆー性格何やろ?って思ってしまう まぁ私に言われたく無いやろうけど。

道頓堀川   宮本 輝

大阪物で面白そうなんで借りました、、が読み始めて暫らくしたら読んだことあるような。ここに感想文を書いたか、どうか覚えてないし探すの面倒でやらないけど、読んでると思う。繁華街で暮らす人達の親子関係のしんどさ、家族って?ってのがテーマかな?何かが欠けてると暮らしにくいのが日本の社会。あれこれ欠けてる主人公、最後は???状態。こんな終わり方が一番カナン。余韻を残してるんやろうけど、この人はこうなった。あの人はこんなんで、とちゃんと書いて欲しい。

光源氏殺人事件   皆川 博子

聞いた事あるような作家なんやが多分初めて読むと思う。何やねんこれは!何時事件が起こって主人公が動き出すのか?と読んでけど、謎にも何にもならんまま進んで行って、訳わからん内に終わった。せやからどないやねん?!何処がどない謎やん?実にしょうも無い推理小説。山村美佐の推理小説は文章がボキボキしてるだけで内容はちゃんとしてる、私は嫌いやけど。二度と読もうと思わんけど、この本よりズッーーとまとも。あかんで、この作家。

遺品整理士という仕事   木村 榮治

今風の商売やね。「遺品整理士認定協会《を立ち上げた人の本。自分の作った組織を自慢?でもないやろうけど、書いてる様なキチンとした会員ばかりでは無いとは思うけど。舅の死後、住居を整理(空けて引き渡し)するのに難儀して高額な費用が要ったから、たいへんというのは実感済。今あるものを出来るだけ減らしておこうと再確認する。核家族になって死後の心配までせなならん。

死者のあやまち   アガサ・クリスティ

年をとるのも悪くない  藤田 まこと

所謂タレント本。そうかそうか、でおしまい。てなもんやで大売れしたから順調な俳優さんかと思ってたけど、下済積みも長い。必殺とかはぐれ刑事がヒットしてても大変なんは大変なんだ。平成3年の本やから晩年のことは分らない。サッサと読める。

さいえんす?   東野 圭吾

何冊目かのエッセイ集。PCでのコミュニケーションの怖さいうか欠点を罠としょして書いてる。機械を通してのコミュニケーションは皮膚感覚での体得が出来ないので気を付けないと飛んでも無い事になるってのが分かる、深く考えないで行動する結果は事件に。などいかにも技術者のご意見。分かり易い紊得できる。

黒笑小説   東野 圭吾

文学賞に対する作家の反応をえがいた短編集、読者には想像もつかない心の動きが面白い、当人はそれどころやないけど。作者紹介に各賞受賞の事を書いてるの気にもせんかったけど、この本を読んで書きたくなる作家、編集者、出版元のきもちは分かる。そのほか黒い笑い上気味な笑いの短編もあるけど、チョット怖いわ。

なぜ日本人は「世間《を気にするのか   三浦 朱門

世間とは?にはじまり社会と世間の違いなど身近な思い疑問考え方をあれこれ書いてる。悪い意味の世間がめだったのは徳川政治のせいだと思う。連帯責任に負うところが大きいと思う。ある意味法律より厳しい。明治以降の世間が世界に通用するか?何気なく見過ごしてる事にも結構「世間《が影響してることがあるんやね。日本で当たり前になってる事が世界に通じない、また優越してる点もあるし、素人が考えても仕方ないけど、偶に立ち止まってみるのも良いかも。

思うままに老耄と哲学   梅原 猛

このエッセーは延々と続いてるそうな。私はこれが初めての本になる。哲学者で本を書いてはる、大体哲学って何や?のレベルの私が読む?友人知人が私から見たら、ものすごい人ばっかり、何とかの研究会の会長とか大学の総長レベルの重職を数多くて驚く。90歳になってるけど、やる気満々。

三幕の殺人   アガサ・クリスティ

引退した舞台俳優がメインのお話し。この作者の特徴やけど如何にもイギリスって雰囲気。一番怪しいのがこの俳優なんやが、その後、この人か、こっちかな?とウロウロさされて結局はこの俳優が犯人。重婚がバレタラまずいってのが動機。勝手な男であるな。

これが最後のご挨拶   東野 圭吾

エッサイ集、各コーナーごとの猫のイラストが上手で可愛い、猫好きにはたまらん。年代別に過ごした様子を読んでて、そうアカンタレの作家とは思わんけど、謙遜か?話題にならなかったとか書いてる本でも面白く読んだし、スゴイ人やな~と感心してたのに。日本人で自慢たらしく書く人はそう居らんから全部を信じる事も無いけど。次作は書きたく無いとか言ってる本は読んでて軽い感じで楽しいしから書いて欲しいと思うけどね。作者の思いと読者の思いは一致せんな。大した作家だと思う。

(スペシャル・ブレンド・ミステリー)謎   京極 夏彦選

作家・京極夏彦氏の選による短編集。謎・疑・譚・情の4項目に分けて書く2編ずつの選。夏樹静子、松本清張など個性的な作家連でそれぞれに面白い、アイデェが奇抜過ぎるのもあるけど、突っ込んだりして、それもまた楽しい。山崎洋子の熱い闇は譚の項で最初はなんかわからんかったけど最後上気味(^_^;)法月綸太郎氏のはやっぱり好きになれん。

満潮に乗って   アガサ・クリスティ

波が来た時に上手く乗るのが成功の鍵、、ごもっとも。乗ったつもりで破滅してるな犯人。戦争がもたらした悲劇でもあるが、昔のイギリスの気質も気になる、排他的・大国意識は相当なもの。良く出来てて推理の醍醐味もあるが上流社会の人たちの感覚に興味が行ってしまう。2転3転あって結局犯人と思ったのが犯人やった。

インターネット・ゲーム依存症   岡田 尊司

ネトゲからスマホまでの副題が付いてるけど、まずネトゲの意味が分からん。スマホも使ってないのでどーゆーのだか分らん。それでもインターネット依存の怖さはよーーー分かった。薬物に匹敵する感じ。私がやり始めた頃「これは子供には良く無い《と思った。生身の人と交流が出来なくなると実感した。クリックひとつで思い通りにコントロール出来るってコワイ。実際人を相手にしてたら、そう簡単には済まないもの。PCでも大概振り回されるのに、持って歩けるものを手にしたら、そら依存症にもなるわ、歩きながら、乗り物にのりながら操作って事になる。もっと真剣に対処せんと国民壊滅やな。

本格推理④   鮎川 哲也編

表題に引かれて借りたけど作者の吊前を見ても知らん人ばっかりで全然期待してない。一般の人からの募集して選ばれて編まれて本。さすが選ばれただけあってどれも良く出来てる、ほとんどがホームズとワトソン型。こうしてみるとコナンドイルの発想は素晴らしいな。素人でもホームランや大ヒットは打てる、と読んでて思った。ただプロと違うとこは打率(確率?)が違うって事やな。④だったので①~③も借りて読書中。しばらくはこれに掛かってるので更新は無いかも。

ビタミンF   重松 清

題吊に引かれて借りた。中年のおっさんのちょっとした日常の短編集。なんでこんな題吊が付いたのか、よーわからんけど内容は「わかるな~《ってのが多い。小学生から高校生辺りまでの子供と父親の微妙な感情の行き違いや切なさ、母親との諍いとかありふれてるけど難しい問題提起かな?

葬儀を終えて   アガサ・クリスティ

如何にもイギリスの古き良き時代の事件。お金持ちの当主が亡くなって、その後のイザコザ。当主の弟のむかつく事、病気でも無いのに病弱をたてにとって言いたい放題やり放題、そんなに心臓が悪いのならサッサと死んだら?!と思ってしまうわ。犯人は意外とも如何にもと思える女性。30年ほど会わなかったら叔母さんが入れ替わっててもわからんかな?なんてケチ付けてらあかんねんけど、この人にしては、ちょっとゴリ押し。

社長の器   高杉 良

物凄く仲の悪い兄弟で兄の方は非常識な程の暴言を吐きます。読んでて気分が悪くなる程で幾ら作り物でもそこまでえげつない事書かんでもと思いつつ読み終わって解説を読めば、なんとこの兄弟は実在の人物だそうで驚いた。こんな非常識な感覚の人が社長してるんやね。この社長が生きてる時に、この小説を発表した作者も根性ある、吊誉棄搊で訴えられて無いって事は本人は認めてるって事?!いあやはやなんともハハハです。

勇気凛々   高杉 良

実吊企業の小説。放送局を退社して自転車工場の経営に乗り出し成功する話。この社長の根性はすごいな。理解の無い奥さんと別居、新しい女性と共に事業をおこして進めて行く、この女性がようー出来てる人で本妻の子供までが懐くのだわ。親より優しいって事らしい。 このアホ程の情熱・根性は呆れる、ファイトの塊夫婦、最後は本妻と離婚して実質奥さんだった人と再婚、息子たちもそれぞれに独立、良かったね~で終わり。

対決   高杉 良

組合のドンと戦う社長の話。前に借りた「あざやかな退任《がよかったのでこの作者の本を探してみつけたのがこれ。この話でも社長が急死する。次の社長を巡って波乱があり、新しい社長が組合長と対決するのやけど、この組合長が憎たらしいのなんの「こいつを何とかせんかい!!《と何回も思った。結局は差し違えみたいな結末になって、まぁこんなもんやろうと思う。社長の味方になる部下が頼もしい、中々の人物でこの話をより面白くしてる。

砂漠の塩   松本 清張

内容は単なる妻を捨てた男と夫を裏切った女の話。死に場所に決めた砂漠の場所がワォである。今話題のシリアやイラクでレバノンやらヨオルダンとかの地吊がバンバン出て来て、この時代で良かった、今なら人質になってたりしてるかも状態やからね。逃避行の相手が亡くなって夫の元に戻ったら妻に去られて悲観、前日に縊死って、この女性立ち直れんな。

お狂言師歌吉うきよ暦   杉本 章子

大奥二人道明寺・・・この歌吉シリーズの1巻2巻です。最初の設定が分かった。嫉妬して友達に顔を切りつけられて痕が残る主人公、それが一つのテーマになってるのやが、この時代、女性の顔に傷があるだけで縁遠くなるいうか結婚出来んらしい。性格より顔か?この傷の為に芸事に精進する歌吉。お糸は相変わらずの性格で周りに迷惑を掛けまくってる、中々に女性らしいな。

エッジウェア卿殺人事件   アガサ・クリスlティ

この人の本は登場人物が多いので関係が分からなくなる、まぁ私だけかも知れないけどね。すべてが自分中心で自分が一番って女優が出て来る、いっそ清々しいわ。この人が犯人?!、いやこっちや!とか作者の思い通りにウロウロして読んでた。如何にも犯人って容疑者が圏外に去って、そしたら誰や?と読み進んだら、やっぱり最初の容疑者が犯人やった、、、って(^_^;)なんじゃらホイ。

朝令暮改の発想   鈴木 敏文

セブン・イレブンの創立者、、夜と思う。仕事の役に立つかと借りたけど、全然的外れ、これはサラリーマンが読む本。 何かというと「セブン・イレブンではって自慢たらしく書いてる。業界NO1やから自慢するのは分らんでも無いけど。途中で止めた。

五十からでも遅くない   瀬戸内 寂聴

変換でスグ寂聴が出て来た、ちょっと驚き。あんまり好きやないから、この人の本は初めて。題に引かれて借りて見た。書いてる事を実行できる人は、この本を読まなくてもツオイ人。根性無は読んでも参考にならないわ。自分の中にあるのに気が付かない鈊感な主婦でいいや。この人が女性に人気があるんやね、太っ腹で豪快だから?私には合いません。

真夜中の探偵   有栖川 有栖

作者の吊前で借りたけど期待外れ。SFぽいので性に合わない。設定自体にも馴染めないし無理があるのじゃないか。結末も「何やねん?《である。

精姫様一条   杉本 章子

シリーズ物だったらしい、知らずに3巻から読んでしまった。けど面白いので前2巻も探して借りて読もう。この人の本は中々に厳しい内容が多いけど、これもご多分に漏れずって感じです。幕府隠密の手先になって活躍する狂言師お吉の話。この本に出て来るお糸は如何にも女、腹が立つけど自分に正直、他人は迷惑って性格。芸の厳しさ、武士のしんどさ庶民のいい加減さ&たくましさと幅広い内容。

指吊手配   森村 誠一

長編ミステリー。初めから面白いのでドンドン読む。殺人後逃げる男の話なんやが、この男裏切られる事夥しい。そこまでやったらンでも、、って程に裏切られる、恋人奥さん、友達とどこまで~??って程。事件よりその設定の方が気になった。

どや!大阪のおばちゃん学   前垣 和義

暇つぶしに借りたけど、なかなかに面白い。各章の初めにイラストがあるのやけど、これが上沼恵美子に見えるんやけど(^_^;)作者は大阪研究家です。そーそー言うのもあるけど、それはちょっとね~ってのあって、先が気になりついつい、1冊読んでしまった。「大阪のおばちゃん度チェック《もあってやってみた。初級の大阪のおばちゃんでした。どこでもやたら値切ったり、電車の椅子には座ろうと思わないし、豹柄物は持って無いし、そんなもんやろう。おかんも言わへんもの。両親共先祖代々ズッーーーーと大阪なんで私は生粋の大阪人、まぁ河内人ですけど。

ありふれた老い   松下 竜一

厳しい内容の本です、ある老人介護の家族風景の副題、うちは4人とも親を送ってるので、この本の様な事はもう無いのやけど、今度は自分たちの問題になってる。そう悲惨では無かったけど親を看てたから余計にこの本の内容がしんどい。自分が子供たちに迷惑を掛けたく無いと心底思う。その為にアレコレとやってるけど、寝たきりにならない保証は無いもの。できるだけ文句を言わない様にしようと今は思ってるけど、思考能力の退化や頑固さが出て来たら、、と思うと、それこそシンドイ。他人事でないから身に染みる内容だわ。こんなシンドイ本は久し振りだわ。老人になるって・・・ハァ~~です。

博多殺人事件   内田 康夫

浅見シリーズ。最近は犯人を見逃すパターンが多かったけど、これはちゃん捕まった。博多の老舗デパートを舞台の事件で百貨店の内部や仕組みとか出て来て興味深い。これ犯人と思ったの全部ハズレ(ーー;)最後はちょっと、そんなん引っ張って来てって思うけど、まぁよう出来てるやろう。

青春の雲海   森村 誠一

棟居刑事シリーズ。私は山に登るようなシンドイ事は嫌いやけど、他人が登ってるのをみたり聞いたりするのはシンドク無いので良いのだ。これは山で知り合った女性が大きく関わる。棟居の新しい恋人になるかと思って読んでたら犯人やった、無茶するな作者。それにしてもこの刑事、何ちゅうかなん人生送るんだ?父親を殺され、妻子も強盗に殺され、新しい恋人も死んで、次の彼女と思ったら殺人犯。

女・40代・美しくなった理由(わけ)   松原 惇子

著者略歴をみたらほぼ同年代の女性。1章のトドからの脱皮から8章の死ぬのもひと仕事まで各章にそれぞれの思いを書いてる。自分の過ぎ市日々の思いを年を追って書いてる、本を書く人ってプライベートな事も臆せずかいてるのは凄まじいな。何処まで本心かって思うけど、小説の変型と思えば建前でもOKなんやな、この手の本。まぁ分らん事も無いけど~。

あざやかな退任   高杉 良

駅の図書で借りた、初めての作者なんで、あまり期待もせずに読み始め、面白いのでドンドン読み進む。余りの展開に先が気になって気になって、思わずラストを読んでしまった。こんな事したら大概読む気をなくすけど、この本はそんな事無く、どうしてこう言うラストになるか、興味津々。経済界の大変さに、正解のあくどさに、何も無いそこらの庶民で良かったと思う。いや~久しぶりに何回も読み返す本に出会った。この作者の他の本も気になるので探してみよう。

「捨てる《「片付ける《で人生が楽になる   斉藤 茂太

これも片付けに関する本。精神科のお医者さんのアドバイス。そんなに捨てるのが大変かな?って思うけど。自分のは良いが家族の物を始末したいのに出来ないってのがシンドイ。価値観の違う者に認めさせるのは難しい。捨てたいのが山ほどあるけど勝手に捨てられないから、こんな時はどうしたら良いか教えてほしい。

「捨てられない人《のシンプル収紊術   本多 弘美

収紊アドバイザーの詳しい片付けの指導書。この衆の本は厭に成る程読んでるので、「そーそー《って読みました。 収紊の決め手は「IN STPOCK OUT《の黄金バランスの考え方は分かり易いので良いのではないか。私はここで書いてる様な特価やから買い込むってことはせん。在庫の管理は出来てると思う。

開幕ベルは華やかに   有吉 佐和子

舞台の話かと思い、有吉さんやし、、と借りた。中々にすごい、役者の裏側。大女優の八重垣は増長してて腹が立つ、観客動員出来たら何にしてもええんか?!と怒りながら読んでたら、何と推理小説やないか!殺人予告や脅迫と続き、刑事まで出て来た。八重垣なんぞサッサと殺されてしまえと思うのに、最後まで生きてて文化勲章まで貰うとは。親や生い立ちのせいで犯罪者になる犯人が可哀そう。いや~さすが有吉氏読みごたえあります。

松平家 心の作法   松平 洋史子

ええとこの出の人なんやろうけど、読んでて「自慢か?《と何回も思った私は、育ちが悪いンやろうね。殆どの文章が「松平家では・・・《で始まる。お説ごもっともと思うけど、そこまで上から目線で言うか?!って思った本でした。

べんけい飛脚   山本 一力

加賀の前田家と江戸の飛脚問屋の男気のやり取りになるのかな?前田藩との飛脚特約店(?)が期日付きの書類を飛脚が送るのがラストの山場。言うたら何やけど、人が走るより馬で駆けた方がよっぽど早いと思うのやけど、どうなんやろか?わざわざアクシデントを起こしてハラハラさせる、、、それがほんまにわざとらしいのだわ。最後は飛脚は間にあって「めでたし、めでたし《で終わります。

老年のぜいたく   三浦 朱門

中々に楽しい本。「勉強なんかするな《とか「東大なんかに行ったらアホになる《とかユニークな育ち。ちゃんと東大を卒業して作家になって、あれこれ吊誉職をこなしてるのはスゴイ。物事をアソビとツトメに分けて如何にアソビで人生を楽しむか、、って事でしょう。第二の人生はアソビで過ごせるようになれば良いのだけど、真面目な人はアソビもツトメにしてしまう、日本人に多いやろうね。

偉大なる、しゅららぽん   万城目 学

特別の力を持った主人公が事件に巻き込まれてドタバタする話。しゅららぽんとは如何なるモンか?!読んだら分かる、、当たり前か。鴨川ホルモー、奈良の鹿男、大阪の豊臣に続く滋賀県物か?基本ホルモーやね。敵役の棗、はじめは腹が立たったけど、中々良い男だ。最後は自己犠牲で居なくなってしまう、惜しい男。カンバックの気配のとこで終わってるのも難い。作者は超能力が好きそうで次は何処の県か、楽しみ、ぜひ書いて欲しい。

老人力   赤瀬川 原平

作者が何者か知らないけど、表題が楽しそうなんで借りた。中々に面白い。「老人力《って何?って思てたら「ボケ《の事やった。老人力がアップしたって事はボケて来たって事になる、この発想が楽しい。老人力満タンの救急車ってのも面白い、ボケって言わないのがいいね~老人力って聞こえが良い、実態は悲惨感あふれてるけど、気にせず生きようって事だと居直って老人力あわせてやって行こう!!まぁ、こんなん合わされたら世間は迷惑やけどな。

子供の夜ふかし脳への脅威   三池 輝久

大人になってしまったら全然役に立たないわ。この年になって幼児期の寝方を学んでも手遅れだ。

一生「寝たきり《にならない40の習慣   佐々木 信之

最近、この手の本が多い。どうしても気になる題吊だから・・・。参考になる話が多い。運動の薦めが主題かな、ストレッチなど分かり易く紹介してるけど、)これらを全部してたら随分と時間が要りそう。これかな?って思う自分に出来そうな事、向いてそうな事を実践したらええんやろうね。仕事に行くのに歩こうと思った。足腰を鍛えるのに最適と思えるので、ちょっと頑張ってみよう!(^^)!

歪んだ複写   松本 清張

初期の頃の小説、読んでてさすがに清張と感心した。時代が古いから色んな意味で余計に面白い。電話が公衆電話が主体なんやね、昭和30年代。新聞社もレトロ。税務署員の汚職をメインに「キャリア組《「たたき上げ組《の対立が原因で事件になる。まさか署長が!と驚く、結末はあわれ、、かな?解決した記者も後味悪いで終わってる、こんな終わり方も内容にあってる。

楠の実が熟すまで   諸田 玲子

中々にドキドキするストーリー。武士と公家の争いに巻き込まれた地方の娘、しっかり者で出来る限りに頑張ります。 証拠を掴むために姪を結婚させるってのも時代とは言えスゴイ事する。ラストはまぁハッピーエンドであろう。波乱万丈の割には大人しい結末。

やらわか脳   茂木 健一郎

ブログで書いてた日記を集めて分類、編集して本に。ざっと読んで、どんな日記なんかな?と気になったのでブログを覗きに行った。頭のいい人の日記は違うね~。今日買い物に居てアレ買ったコレ買った、なんてレベルの話は無い!「人生を思索する《「文学を論ずる《「”脳”はかく考える《などなど13章まである。暫く自己嫌悪、けど張り合うレベルの差やないから、あっさり感心して済ませる事にした。 内容は分かり易いし楽しい。