京都木津川市加茂町 お茶の栽培、製造、販売

変わらぬお茶作りにかける思い


歴史

宇治茶の産地でもある、京都府南部に位置する木津川市加茂町。その昔、短い期間ではありましたが都が置かれ、数多くの文化財が今も多く残る歴史あふれる町です。その加茂町で、13代続く農家で、江戸時代の天保の頃よりお茶作りを営んできたのが、私ども二三園(ふみえん)です。大正時代までは『焙炉』を使って製茶する手揉みを行っていましたが、昭和に入り、四貫機と発動機を用いた機械製茶に変わりました。現在はより多くのお茶を、より美味しく、また鮮度を失わないよう生産出来る機械を用いて製茶に勤しんでいます。

変わらぬお茶作りにかける思い

時代の移り変わりにより、製茶方法は大きく変化してきましたが、私どもにはお茶を作り始めてから現在に至るまで変わらぬ思いがあります。それは『お茶作りの基本は、良い原料を作ること』です。原料とは茶園でとれるお茶の葉であり、そのお茶の葉をより良いものにする為、収穫時以外は茶樹にストレスを掛けないよう、日々の茶園管理が欠かせません。

当園では、土質に合わせた土作りを心がけ、有機質肥料を中心とした肥培管理を重要視してきました。また、夏の日照りで干ばつの影響を受けていた茶園に灌水施設を設けるなどの改善を行い、少しでもより良い環境のもとでお茶が育つよう努力してきました。


茶作りのこだわり

茶樹の樹齢が経過してくると、樹勢が弱くなり良質茶が生産できなくなるので、3〜4年に一度、一番茶収穫後中刈り更新し樹勢の若返りを図っています。二番茶を収穫できない事や、翌年の収穫量が減る等のマイナス面はありますが、「元気な茶樹からしか美味しいお茶はできない」と言う信念です。

茶園を植え直す事を「改植」と言い、新たに開墾し新しく植える事を「新植」と言います。当園では、新植や先代から引き継いだ茶園を改植する際は、大型重機を入れ土壌改良に取り組み、茶作りの大敵排水不良には暗渠排水を施工しています。お茶は、一度植えると何十年も植えかえられません。お茶の苗木を植え付け、収穫するまでに5年かかり、その幼木期に茶樹の骨格、根の張り方で、それ以降のその茶園の能力が決まってしまいます。人で言う「三つ子の魂、百まで・・・」を、茶園で取り組んでいます。

一期一会

『一期一会』という言葉があります。もとは、茶会は毎回、一生に一度だという思いをこめて、主客とも誠心誠意、真剣に行うべきことを説いた茶道の心得です。お茶作りにもそれが言えます。夏から秋にかけ、翌年のお茶の「親葉」となる夏芽や秋芽を、猛暑や台風から守り土台を作ります。寒波や暖冬、積雪の冬を乗り越え、春には新芽に大敵な「遅霜」を防霜ファン等で被害少なくし、ようやく一番茶が収穫できます。実際には、言葉にできない位な困難を克服し、お茶になってくれています。大きな自然の力に左右され、またかけがえのない恩恵を受け育った、その年一度のお茶は、一生に一度のお茶と同じなのです。私どもは、その一生に一度しか出会えないお茶に、情熱を傾けたくさんの愛情を注ぎ、お茶作りをして参りました。そして、これからは丹精込めて作ったお茶を通じて、たくさんの人と『一期一会』の出会いが出来ればと思っています。

二三園のこだわりのお茶

そんな当園が作る主なお茶は『かぶせ茶』と呼ばれるものです。寒い冬や遅霜など厳しい環境を乗り越え、茶園一面に新芽が芽吹いた頃に直接覆いをします。日光を2週間以上遮光することにより、渋味が少なく旨味を多く含むようになります。その新芽を摘み取り、丹誠込めて製造したものが『かぶせ茶』となります。『かりがね』『粉茶』『ほうじ茶』もこの『かぶせ茶』を精製した際に出たものなどを使用しています。『抹茶』は製造方法が他と大きく異なるため、加工は他の農家さんにお願いしています。 どの製品も二三園一同で、四季折々茶園を見つめ手間暇惜しまず育てたお茶ですので、是非一度飲んでいただき、その飲まれたお茶の「ふるさと」二三園の茶園を訪ねて下さい。

商品


季節によって商品内容が変更になります。


かぶせ茶  100g 1000円(税込み1050円)

茶園に覆いをし、日光を遮った中で育ったお茶の葉を使用した当園の「かぶせ茶」は、甘みの多いコクのある味が特徴です。また、低温のお湯で淹れると玉露の風味が、高温のお湯で淹れると煎茶の爽やかさを味わえるのもかぶせ茶の大きな特徴です。まろやかな旨味と豊かな香りを味わいたい方におすすめです。


かりがね  100g 700円(税込み735円)

高級な玉露やかぶせ茶から精製された棒茶や茎茶をかりがねと呼びます。当園の「かりがね」は、当園のかぶせ茶から精製しておりますので、旨味成分が豊富に含まれているのが特徴です。茎から出る独特のおいしい味わいと、急須で淹れた濃緑色な水色を楽しんでいただけます。また、普段飲みのお茶として使用していただけると思います。


粉 茶  200g 700円(税込み735円)

当園の「粉茶」は、当園のかぶせ茶から精製しておりますので、コクのある旨味があります。また、粉茶は細かいため、淹れたお茶は色が濃く、お茶に含まれる有効成分を効率良く摂取できるという特徴があります。


抹茶〜いづみの白〜 40g【缶有り】 1000円(税込み1050円)
40g【缶無し】  800円(税込み840円)

当園の「抹茶」は鮮やかな色と苦味が少なく旨味が多いのが特徴です。茶道でお使いになっていただく他にも、料理やお菓子作りといった場面でも使用していただけると思います。ちょっと贅沢な「一服」をぜひ。


ほうじ茶  500g 1000円(税込み1050円)

当園の「ほうじ茶」は香ばしい風味とおいしい旨味がたっぷり含まれています。ほうじ茶はカフェインが少ないため、就眠の妨げになることが少なく、カフェインの取りすぎを心配することなく気軽に飲んでいただけます。


当園のお茶を使ったお菓子など

神戸屋【期間限定】 パン【宇治茶シリーズ】
スイートガーデン  加茂ロールなど
小間安老舗     恭仁古銭など

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二三園について

責任者 三宅 克則
住所 〒619-1144 京都府木津川市加茂町高田柿ノ内33
連絡先 Tel 0774-76-3792
Fax 0774-76-5230
資格 日本茶インストラクター  三宅 克則
日本茶アドバイザー    三宅 京子
日本茶アドバイザー    三宅 広大
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茶畑風景