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● 『ちょっとサイエンス』 2002/9/12
No.91
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● 発行者 Fujiken 不定期発行
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毎回、科学に関するテーマをとりあげて、雑学的な知識を送ります。
なるほど!と納得し、知ることの喜びを感じていただけたら幸いです。
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■今日のテーマ 「アポトーシス」
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細胞が自発的に死ぬ現象を「アポトーシス」といいます。
どの時期にどの部分の細胞が死ぬかは、遺伝情報に組み込まれています。
例えば、胎児の発生の初期に指の間のみずかきが消失していく過程や、
オタマジャクシの尾が消えていく過程もこの「アポトーシス」の機構による
ものです。
がん細胞のような不死化した細胞は、「アポトーシス」機構に異常が生じたも
のと考えられています。
アポトーシスは多細胞生物が不要になった細胞を除去する機構として、進化の
過程で比較的初期に獲得したものであると考えられています。
例えば、不要になった細胞や過度に傷害を受けた細胞、機能異常を起こした
細胞を、積極的に除去し、健常な細胞がそれにかわるほうが、生体にとって
有利であると考えられています。
アポートーシスは多細胞生物における高次の修復機構としてとらえることが
できます。
アポトーシスは発生学だけでなく、アルツハイマー症などの脳の老化現象や、
がん発症などの生命の根幹にかかわっています。
そのメカニズムの解明は、生物学のみならず医学・生理学の基礎としてきわめ
て重要であり、今後の研究の進展が期待されています。
(ニュートン別冊「からだのサイエンス」参照)
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■ちょっとコメント■
「アポトーシス」を知ったのは、今から6年ほど前になるでしょうか。
胎児のみずかきの消失や、オタマジャクシの尾の消失がアポトーシスだと知っ
てウ〜ンと思いました。
しかし、それだけでなく、がん細胞がアポトーシス機構を失った不死の細胞だ
と知り、これは奥が深そうだなと思いました。
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