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● 『ちょっとサイエンス』 2002/9/5
No.90
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● 発行者 Fujiken 不定期発行
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毎回、科学に関するテーマをとりあげて、雑学的な知識を送ります。
なるほど!と納得し、知ることの喜びを感じていただけたら幸いです。
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■今日のテーマ 「燃料電池」
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水(うすい水酸化ナトリウム水溶液)に、電流を流すと、陽極(+極)には
酸素が1体積、陰極(−極)には水素が2体積の割合で分解します。
これを「水の電気分解」といい、覚え方として私が考えたのが「陽一酸」です。
すなわち、陽極に一体積の割合で酸素が発生するわけです。
私と同じくらいの年齢の人なら、「今日でお別れ」の曲を歌った菅原洋一さん
を思い出して下さい。(20代以下の方ごめんなさい)
この水の電気分解は実験室で手軽に行うことができます。
その電気分解の途中で、電極を外し、そのかわりに電子オルゴールをつなぐと、
オルゴールが鳴るのです。ということは、電流が流れたということです。
このように、水素と酸素との化学エネルギーによって電気エネルギーを取り出す
装置を「燃料電池」といいます。
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■ちょっとコメント■
燃料電池のしくみは、うまく説明できませんが、電子のやりとり(酸化・還元)
で水素と酸素が反応し水が出来るときに電流が取り出せるということだと思いま
す。
この燃料電池を利用しているのがスペースシャトルで、宇宙では燃料電池によっ
て、電流を発生させ、できた水はシャトル内の飲料として使っているそうです。
この燃料電池で走る車が出来たという記事を少し前に読みました。
排出されるのが「水」だけであるので、環境にやさしい車と言えます。
今年度が始まった4月当初、理科教材社の方が、燃料電池で走るミニカーを持っ
てこられて目の前で走らせてくれたことを思い出します。
理論的には高校レベルだがこの自動車をキットからつくるのは面白いことだと思
い値段を聞いてみると、一台数万円するとのことだったので驚きました。
この燃料電池のことが、新しい中学理科の教科書に載っているのです。
だんだん新しい技術が開発され値段も安くなったら、夢のエネルギーを得ること
になるでしょう。
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