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● 『ちょっとサイエンス』 2002/7/25
No.84
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● 発行者 Fujiken 不定期発行
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毎回、科学に関するテーマをとりあげて、雑学的な知識を送ります。
なるほど!と納得し、知ることの喜びを感じていただけたら幸いです。
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■今日のテーマ 「ブロッケン現象」
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周囲の開けた山頂に霧があり、太陽光線が水平に近い角度で入射するとき、
太陽を背にして頂上に立つと、その人の影が全面の霧の壁に映り、影の回りに
光の輪が見える現象を「ブロッケン現象」または、「グローリー」といいます。
これは、霧粒にさしこんだ光が回折して起こる現象で、ドイツのハルツ山脈の
ブロッケン(Brocken)山でよく観測されるところからこの名があり、「ブロッ
ケンの妖怪」と呼ばれたりします。
日本では、「御来迎(ごらいこう)」とか、「仏の御光(ごこう)または後光」
と呼んで尊んでいます。
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■ちょっとコメント■
中学で「光」を学習する時、教材のビデオにこの「ブロッケン現象」が短く
紹介されていました。
そのビデオはアニメだったので、山頂で霧に写る「光の影」のようすがあまり
よく分かりませんでした。
実際に見たらさぞかし、きれいなものだろうと思います。
本当なら、ブロッケン現象を科学的にもう少し詳しく説明すべきでしょうが、
「光の回折」現象(光が霧の粒で折れ曲がる現象)ということで、今回は
簡単ですがお許し下さい。
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■読者からのメールより■
●大阪在住、61歳無職の男性より、「交流50Hz、60Hz」について
毎号楽しく拝見しております。無料でいろんな事を教えていただき感謝!
今回の「50サイクル、60サイクル」の背景も初めて知りました。
昭和40年代、コンピュータの最初の調整(現地調整)のとき、その設定を
技術者がしたのを思い出しています。
ドラムの回転速度が関東より速いから関西は特です!と説明したこともあり
ます。
→(Fujikenのコメント)
今から30年少し前まで、交流の周波数(広い意味では電磁波の周波数)は、
「サイクル」が使われていました。今ではHz(ヘルツ)になっています。
ラジオの周波数も「○×サイクル」だったことを思い出しました。
それにしても、昭和40年代のコンピュータは「ドラム」が回っていたので
すね。今のパソコンとは大違いだったのですね。
メールどうもありがとうございました。
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