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●   『ちょっとサイエンス』   2002/7/18   No.83  
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●    発行者 Fujiken        不定期発行
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毎回、科学に関するテーマをとりあげて、雑学的な知識を送ります。
なるほど!と納得し、知ることの喜びを感じていただけたら幸いです。

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■今日のテーマ  「交流50Hzと60Hz」
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運動の記録のために「記録タイマー」というものを使います。

これは、交流を流し、50Hzならば、1秒間に50回打点をうち、60Hz
ならば、1秒間に60回打点を打つ装置です。

関東地方では、交流の周波数が50Hzなのに対して、関西地方では周波数が
60Hzであるために違いが出てくるのです。

なぜ、同じ日本なのに、周波数が違うかというと、東京電灯がドイツ、大阪電灯
がアメリカから発電機を輸入し、両系統が独立に発展したため、50Hzと60
Hzの両者が用いられているのです。

電力事業が始まった初期はいずれも直流を用いていたのですが、変圧器によって
自由に電圧が変えられる交流方式に切り替えられました。

しかし、現在は公直変換装置の進歩によって長距離大電力送電や海底ケーブル送
電の場合などに直流が持ちいられています。

公直変換装置が安ければ、発電と消費は交流で行い、送電は直流で行う方式が
最も有利であるらしいです。

イギリスでは17種類の周波数があったらしいですが、今日ではヨーロッパでは、
50Hz、アメリカでは60Hzに統一されています。

日本では周波数は統一されるのでしょうか・・?

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■ちょっとコメント■

私が幼い頃、(いや今でも)洗濯機のメーターに50Hz用、60Hz用のメ
モリがあったり、トースターや乾燥機にも2種類のメーターがあったりします。

昔は、関西から関東へ、またその逆の時に、電気器具が使えない、または周波
数の設定を変えないと使えないという話をよく聞いたものです。

しかし、今では使えないという話は聞きませんね。

きっと自動的に設定されるようになっているのでしょう。

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