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● 『ちょっとサイエンス』 2002/6/13
No.78
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● 発行者 Fujiken 不定期発行
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毎回、科学に関するテーマをとりあげて、雑学的な知識を送ります。
なるほど!と納得し、知ることの喜びを感じていただけたら幸いです。
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■今日のテーマ 「力の単位 N(ニュートン)」
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平成14年(2002)から新学習指導要領が改定され、力の単位にN(ニュートン)
が用いられるようになりました。
今までは100gの質量の物体にはたらく重力の大きさは100g重と、質量
に「重」をつければ力の大きさ、または重さを表していたのですが、新しい教
科書では、
「1N(ニュートン)は、100gの物体にはたく地球の重力の大きさとほぼ
等しい」
と表されていて、さらに、「ニュートンはかり」なるものが紹介されています。
そもそも、N(ニュートン)は、高校の物理で出てくる、ニュートン力学の
運動方程式 F=ma(Fは力の大きさ、mは質量、aは加速度)より、
質量1kgにかかる重力の大きさFは重力加速度g=9.8m/s(秒)の2乗
より
1kg重=9.8N
1000g重=9.8N
1N=(約)100g重
となります。
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■ちょっとコメント■
今回の新学習指導要領では、このN(ニュートン)のようにSI単位系に統一
していこうという動きがあります。
中学校でN(ニュートン)を教えるなんて・・・!?
とは思いませんか?
今、高校では「理科離れ」「物理離れ」が目立ってきたという話を聞いて久し
いのですが、中学校で運動方程式を使わず、単位としてだけ使うというのはど
んなもんでしょう。
高校に入って、N(ニュートン)が出てきても拒否反応を起こさせないから、
いいのかもしれない、とも思っています。
F=maという運動方程式におけるmは慣性質量といい、この方程式が重力に
も使えて、F=mgとなることは、あたりまえのようにして使っていますが、
慣性質量=重力質量となることを証明したのが、アインシュタインの「一般
相対性理論」なのです。
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