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● 『ちょっとサイエンス』 2002/6/6
No.77
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● 発行者 Fujiken 不定期発行
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毎回、科学に関するテーマをとりあげて、雑学的な知識を送ります。
なるほど!と納得し、知ることの喜びを感じていただけたら幸いです。
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■今日のテーマ 「馬力」
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車のエンジンが100馬力あるとかいう、馬力は仕事率の単位で、実は国によ
って定義が少し違っている単位なのです。
日本では0.75kw(キロワット)=750W(ワット)
イギリスでは0.74kw=740W
フランスでは0.7355kw=735.5W
となっています。
仕事率の単位W(ワット)とは何かというと1Wは1秒間に1J(ジュール)
の仕事をするというものです。
1Jとは、1N(ニュートン)の力で1m(メートル)動かすときの仕事で、
1Nとは、力の単位で1kg重=9.8Nという関係があります。
(これらの単位を「SI単位系」とよび、最近この単位で統一しようという動
きがあります。)
ですから、日本の1馬力の大きさは、1秒間に750J仕事をすること。すな
わち、1kg重=9.8Nなので、1秒間に76.5kgのものを1m動かす
仕事率ということになります。
馬力を単位として制定したのは、蒸気機関を発明したジェームス・ワットです。
蒸気機関を導入する工場が増えた頃、「公正な使用量を徴収するために性能が
客観的にわかる単位」が必要になったのです。
そこで、ワットは自分の作った蒸気機関に馬と測定器を結びつけ、馬がどれく
らいの仕事をするのか調べてみたのです。
すると、175ポンドの力で188フィート歩いたのです。
この二つの数値から毎分33000フィートポンドを1馬力としたのが始まり
だそうです。
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■ちょっとコメント■
馬力という言葉はよく聞くのですが、その大きさについては学校で習った覚え
がありません。
でも何となく、100馬力といえば、馬が100頭と同じ力だというイメージ
がわくので今までそのままにしていましたが、今回いろいろ調べてみたのです。
鉄腕アトムが「10万馬力」から「100万馬力」に途中から変わったような
記憶があるのですが、ちがいましたっけ・・・?
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