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● 『ちょっとサイエンス』 2002/5/9
No.73
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● 発行者 Fujiken 不定期発行
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毎回、科学に関するテーマをとりあげて、雑学的な知識を送ります。
なるほど！と納得し、知ることの喜びを感じていただけたら幸いです。
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■今日のテーマ 「プロポリス」
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プロポリスはミツバツが植物の花粉や樹木の樹皮などから採取した物質とミツ
バチの分泌物を混ぜ合わせた物で、東欧諸国では古くから抗菌、消炎・鎮痛作
用などに優れた天然の抗生物質として民間伝承的に用いられてきました。
形状は暗褐色のワックス状で、ブラジルが主な生産地です。現在、日本で流通
しているプロポリス製品はアルコールによる抽出法が大半を占めています。
プロポリスの主な有効成分はフラボノイドで、これまでに以下のような有用性
が報告されています。
１，抗炎症・鎮痛作用 ２，抗真菌作用 ３，抗腫瘍作用 ４，抗ウイルス作用
５，抗酸化作用 ６，肝保護作用 ７，抗糖尿病作用
プロポリスが日本に登場するきっかけとなったのは1985年に名古屋で開催され
た国際養蜂会議・アピモンデアだといわれています。
アピモンデアは養蜂産物の有用性について情報交流の場として設けられたもの
で、第１回目は1897年のブリュッセルで開催され、１００余年の歴史があります。
プロポリスの有用性については、1991年９月開催された「第５０回日本癌学会
総会」で松野哲也氏（国立予防衛生研）がプロポリスからクロレダン系ジテル
ペンなどの３つの抗ガン物質を発見したと発表し、この事がきっかけになり日
本にプロポリスブームが到来したのです。
日本での研究が盛んになり、現在まで３００社ほどが健康食品として発売し、
年々市場は拡大しています。
現在、日本のプロポリス製品は主にブラジル産のプロポリスが原料として用い
られています。
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■ちょっとコメント■
最近よく「プロポリス」という言葉を聞くので、インターネットで検索して
調べてみました。
日本癌学会で抗ガン性が発表されたということですので、健康食品とはいえ、
あやしい製品（物質）ではないようです。
ハチミツとはちょっと違い、ミツバチが植物の花粉や樹木の樹皮などから採取
した物質とミツバチの分泌物を混ぜ合わせた物だということです。
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