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●   『ちょっとサイエンス』   2002/3/21   No.66  
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●    発行者 Fujiken        不定期発行
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毎回、科学に関するテーマをとりあげて、雑学的な知識を送ります。
なるほど!と納得し、知ることの喜びを感じていただけたら幸いです。

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■今日のテーマ  「バニラって何?」
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バニラアイスは最もよく知られたアイスクリームです。ケーキやお菓子にも
バニラは使われています。

さて、そのバニラ。一体どんな代物なのでしょうか?

それには二つあって、バニラのアイスクリームも値段の安いのには、本物の
バニラは使われていません。それには、合成されたバニリンという香りのもと
が代用されています。

本物のバニラは実は植物で、しかもラン科。その果実がバニラの原材料なの
です。

高級バニラアイスは本物のバニラを使用しています。では、その見分け方は?

これは、意外に簡単で、本物なら、バニラの種子が混ざっている。種子と言っ
ても大変小さく、まるで蚊の目玉のようで、数がたくさんあります。

小さい黒い粒々が白いアイスクリームに散らばっていたら、それはバニラの
さやを使った本物のバニラアイスであり、決して黒い粒はゴミではありません。

香料のバニラは熱帯アメリカが原産です。アメリカ大陸ではコロンブスのアメ
リカ到達以前から利用されていました。

メキシコのアステカ族はチョコレートの前身の飲み物(ショコラトル)を持っ
ていました。焙煎したカカオ豆(カカオの種子)を石の上ですりつぶし、ペー
スト状にして、これを水か湯に溶かして飲んでいたのです。

苦い油ぎった飲み物で、それを飲みやすくするために加えられたのがバニラな
のです。

ショコラトルはヨーロッパに伝えられ、脂肪分ココアバターを減じてココアが、
ココアバターを加えてチョコレートが作られたが、バニラはそれらには取り入
れられませんでした。

そのかわりバニラはアイスクリームと結びついていったのです。

(植物ごよみ(啓林館発行)参照)

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■ちょっとコメント■

黒い小さな粒が入っている本物のバニラを使っているアイスクリームを私は食
べたことがあるのだろうか? ちょっと思い出せません。

有名なアイスクリーム専門のお店で売っているのは本物かも・・

バニラエッセンスというものも売っているが、あのビンに入っているのは、
化学的に合成されたバニリンという香料が使われているのでしょう。

特別な香りではなく、さっぱりとしたいい香りが良くて、バニラはアイスクリ
ームケーキやお菓子に使われているのですね。

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