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●   『ちょっとサイエンス』   2001/8/31   No.44  
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●    発行者 Fujiken       毎週金曜日発行
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毎回、科学に関するテーマをとりあげて、雑学的な知識を送ります。
なるほど!と納得し、知ることの喜びを感じていただけたら幸いです。

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■今日のテーマ  「流星と隕石」
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11月のなかばになると、しし座流星群が話題になります。

しし座流星群は流星群のなかでも最も対地速度(地球に飛び込んでくる時の
相対速度)が秒速約70キロメートルと速く、明るく派手な流星が多いのです。

一般に高速の流星ほど明るく輝き、低速なものほど暗いのです。

もっとも、低速と言っても秒速10キロはあるので、上空100キロほどの
希薄な大気の摩擦によってほとんどの流星は燃え尽きます。

それでは流星というのは地上まで落ちてくることがあるのでしょうか?

流星が燃え尽きずに地上に落ちたものが隕石だと思っている人もいるかもしれ
ません。

もしそうだとすると流星群が見られる時には隕石の落下が多いはずですが、
実際にはそうではありません。

隕石と流星とはもともとまったくことなるものなのです。

地球大気に突入してきて、摩擦で高温となり、発行する現象そのものは隕石も
流星も同じです。

この隕石落下にともなう流星現象を「大流星」や「火球」とも呼びます。

通常の流星はおおむね上空80キロあたりでほとんどが燃え尽きてしまうので
すが、隕石は上空数十キロまで発光しながら落ちてきて、最終的には大気との
摩擦衝撃に耐えきれず、途中で破裂してしまいます。そこで四散した破片が地
上に落下し、拾得されるのが隕石となるわけです。

隕石にはどれも鉄などの密度の高いものが多く、物質的には小惑星とよく似て
います。

実際、突入軌道を調べてみると、隕石は地球に近づく小惑星の軌道と酷似して
います。

燃え尽きる流星は一般に彗星起源、隕石は小惑星起源と言えるでしょう。

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■ちょっとコメント■

私は今までずっと流星の燃え残りが隕石だと思っていましたが、どうも小惑星
が大気圏に突入してバラバラになって落ちたのが隕石ということのようです。

流星は彗星がまき散らした、数センチほどのちりが大気圏に突入し、燃え尽き
てしまうもののようです。

さて次回は、No.45「長岡半太郎」をお届けします。

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■読者からのメールより■

●「呂秘 伽羅無」さんより(熱中症と風邪について)

カゼの原因の最初は、ウィルスです。
暑かろうが寒かろうが、ノドやハナに付いたウィルスが増殖すればカゼをひい
たことになります。

暑さや寒さはストレスになり免疫系の働きを悪くします。
そこにつけ込まれた人がカゼをひくことになります。

具体的に言えば、ビタミンAとビタミンCの体内での不足が大きいと思います。

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