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● 『ちょっとサイエンス』 2001/6/8
No.32
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● 発行者 Fujiken 毎週金曜日発行
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毎回、科学に関するテーマをとりあげて、雑学的な知識を送ります。
なるほど!と納得し、知ることの喜びを感じていただけたら幸いです。
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■今日のテーマ 「ドップラー効果」
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音の波には三要素があります。
音の波の長さを表す「波長」(λ)
音の大小を表す「振幅」(A)
1秒間に何回振動するかを表す「振動数」(ν)
があります。
ここで、波長(λ)が長く、振動数(ν)が小さければ
音は「低く」聞こえます。
逆に、波長(λ)が短く、振動数(ν)が大きければ
音は「高く」聞こえます。
そこで、よく道路を歩いていると、「ピーポー」と大きな音を鳴らして、
救急車が走ってきたとき、自分に近づいて来るときにだんだん「高い」音に
なってきて、自分を追い抜かしたとき、音が急に「低く」変わるという経験
をしたことがあるでしょう。
これをドップラー効果といいます。
理由は止まっている自分に救急車が近づいてくれば、音源が近づいてくるので、
自分には波長(λ)が短く、振動数(ν)が大きい波があたるので、音が「高
く」聞こえます。
逆に救急車が遠ざかれば、音源が離れていくので、自分には、波長(λ)が長
く、振動数(ν)が小さい波があたるので、音が「低く」聞こえます。
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■ちょっとコメント■
音の波の円を音源をずらして図にこのメルマガで描けたら、もっとよくわかっ
て頂けるだろうと思います。
光についても同じようにドップラー効果があります。
多くの天体の光源が出すスペクトル線の波長が赤方(長波長)側にずれて観測
されます。
これを「赤方偏移」といい、長波長側にずれるのですから、地球から遠ざかっ
ているということです。
この事実からビッグバンからの膨張宇宙説が支持されているわけです。
さて次回は、「ローベルト・コッホ」をお届けします。
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