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●   『ちょっとサイエンス』   2001/4/20   No.25  
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●    発行者 Fujiken       毎週金曜日発行
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毎回、科学に関するテーマをとりあげて、雑学的な知識を送ります。
なるほど!と納得し、知ることの喜びを感じていただけたら幸いです。

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■今日のテーマ  「発明家エジソン」
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「天才とは99パーセントの努力と1パーセントの霊感」と語ったエジソンは
数々の発明をなしとげました。

1877年に蓄音機を発明しました。
ラッパ形の送話口に振動板と針がはめこんであり、音声で振動板がふるえると、
針が細かく動き、円筒のスズ箔に音の波形に応じたみぞをきざみつけます。
これが録音であり、きざみつけられたみぞに沿って針を走らせれば振動板がふ
るえて音が再生されます。
録音装置も再生装置も同じような仕組みでした。

1878年には白熱電球の発明にとりかかりました。
最初は先人が試みたようにフィラメントに炭素を使ってみましたが、すぐに燃
えつきてしまいました。

白熱電球を成功させるには電球内の真空度を高め、高熱に耐えるフィラメント
を作ればよいことが分かりました。

いく度かの実験の末、竹の繊維がフィラメントに最も適していることが分かり
ました。竹は1000時間以上も光を放ち続けたのです。

何百種もの竹を取り寄せて実験した結果、日本の京都郊外にある八幡の竹がす
ぐれていることが分かり、その後10年間白熱電球のフィラメントとして使わ
れました。

エジソンは幼い頃から好奇心が強く、「なぜ」と質問を浴びせる子だったので
す。
小学校に入学してわずか3ヶ月で母は学校をやめさせ家庭で教育しました。
その教育方法は変わっていて、むずかしい本でもどんどんエジソンに与えたの
です。
パーカーの「自然実験哲学」という科学についての百科事典ともいうべき本を
与えられたエジソンは、地下室を実験室にして、化学や電気の実験をしたので
す。

1868年エジソンが21才の時に自動投票記録機を発明して以来、電信機、
タイプライタ、電話の炭素送話器、映画撮影機など、生涯に得た発明の特許
の数は1200以上と言われています。

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■ちょっとコメント■

エジソンが蓄音機を発明した当初「口をきく機械」として有名になりましたが、
「エジソンはペテン師で腹話術を使って人々をあざむいている」という者もい
ました。
ピンセント主教もその一人で、彼は蓄音機に向かって旧約聖書に出てくる発音
しにくい名前をべらべらと呼び上げると、蓄音機が少しの間違いもなくそれを
再生したので、ピンセント主教はやっと発明がいつわりでないことを認めたと
いうことです。それは、聖書の人名を自分ほど早口で言える者はいないと信じ
ていたからです。

白熱電球のフィラメントに日本の竹が長い間使われていたというのは驚きです
ね。

「天才とは99パーセントの努力と1パーセントの霊感」という言葉の通り、
エジソンは本当によく実験をくり返していたようです。

エジソンの発明はそういう努力から生まれたものなのですね。

さて次回は、No.26「ビタミンあれこれ」をお届けします。

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■読者からのメールより■

●「hero」さんより

私が中学の時に先生が言った覚え方です。火山岩の方だけですけれど。

>火山岩・・・流紋岩  安山岩  玄武岩

「竜がアンパン食って下痢した!」
りゅうがあんぱんくってげりした
流(紋)安(山)   げ(んぶ)

です。メチャインパクトがあって、15年経った今でも覚えています。

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