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●   『ちょっとサイエンス』  2006/7/31  No.247  
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●    発行者 Fujiken      不定期発行
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毎回、科学に関するテーマをとりあげて、雑学的な知識を送ります。
なるほど!と納得し、知ることの喜びを感じていただけたら幸いです。

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■今日のテーマ  「金魚飼育奮闘記その2」
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この4月から、一ヶ月、水槽からそろえて、リュウキン3匹を飼い始めて、

エサのやりすぎで水が白く濁り、水を入れ替えた時の温度差が原因か、白点病

にかかり、金魚3匹を死なせてしまったという話をNo.240で紹介しました。

今回は、それからどうしたかを報告します。

まず、水槽の水を全部捨てて、水槽、砂利、小石をすべてきれいに洗いました。

そして水草のオオカナダモですが、白点病の治療薬に使ったメチレンブルー液

を入れた後のオオカナダモを理科室の顕微鏡で観てみると、細胞のあちらこち

らに青い結晶らしきものが見えたのです。これは、水草にも金魚にも悪いので

はないかと考え、オオカナダモを取り除きました。取り除いた理由はもう一つ、

オオカナダモが光合成するためにと、水槽をリビングの窓際の日が当たるとこ

ろに置いていたのですが、金魚は温度差に弱いということから、朝と昼、夜の

温度差が大きくなる窓際ではなく、日の当たらないリビングの中央に置いて、

光合成できないオオカナダモは取り除こうと考えたのです。

そうして、水流モーターの活性炭入りのフィルターを新品の物に取り替えて、

ハイポでカルキ抜きした水を水槽に入れて、1〜2日モーターを回してから

改めてリュウキン2匹を買ってきました。今度は名前をヤマトとウランと名

付けました。水草のない水槽は殺風景だと妻もいうので、プラスチック製の

水草の飾りを入れることにしました。

そして、エサは浮上性の食べ残しがわかるタイプのものにしました。

水槽の水は、自然に蒸発して1週間もすれば1cmほど水位が下がります。

そこで、ペットボトルにハイポを入れてカルキ抜きした水を用意し、1週間

に1度水を足しています。

そして約2ヶ月、この方法でリュウキンのヤマトとウランは元気に今も育って

います。体も飼い始めた頃の1.5倍位大きくなり、家族みんなビックリしてい

ます。妻が朝・夕の2回声をかけながらエサをあげるのですが、「ヤマト、

ウラン!」と言うと、2匹は飛び跳ねるのです。金魚も声をかけてあげると、

声がわかるのかな〜と思っているFujikenでした。

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■ちょっとコメント■

今回のろ過装置がついた水流モーターは、ほとんど水が汚れないようになって

いるようです。フィルターの中の活性炭のはたらきと、金魚屋さんの店員さん

に聞いたところ、砂利の中にも有効なバクテリアが住み着いて、藻や雑菌の

発生を抑えているということでした。

それでも、すこし水槽の内側に薄く藻がつき始めたところ、妻が100円ショップ

で、藻をこすってとる便利な道具を買ってきて、軽くこするだけで再びきれい

になりました。

結局、カルキ抜きした水を定期的に加えるだけで、この2か月水替えは一度も

していません。でも、水槽の水はいつもきれいに透き通っていて、リュウキン

2匹は元気に育っているのです。

この成果を理科室にも応用しようと、理科室の水槽を使ってメダカやリュウキン

を育ててみたのですが、水が濁らないのにすぐに死んでしまいました。

原因は、オオカナダモを入れているのに日が当たらない所に水槽があるからでは

ないかと考え、1回水槽、砂利を取り出して、すべてきれいに洗ってから、オオ

カナダモを入れず、カルキ抜きした水を水流モーターで2〜3日回した後、透き

通った水を作って、今度は和金を5匹飼ってみました。

やはり、水槽が寂しいので、プラスチック製の水草の飾りを入れました。

最初は和金はとっても小さく浮上性のエサには食いつかず、メダカのエサをあげ

てみたのですが、よく食べるのですが、メダカのエサは浮上性ではないので、

エサが水流モーターのフィルターにひっかかって、フィルターがだめになってし

まいました。

そこで、金魚屋さんに相談したところ、3〜4日エサを与えないで、極小の粒の

浮上性のエサをあげると、水面上に食いついてきますよと教えていただき、その

とおりにやってみると、小さな和金がエサを食べに水面に上がってくるように

なりました。

水も汚れず、フィルターも新品に変えたままほとんど汚れず、和金も今元気に

育っています。和金ってリュウキンのようにゆったりとした泳ぎ方ではなく、

素早く泳ぐので元気が良いというか、生命力が強いような気がします。

この3ヶ月、金魚を飼ってみていろいろな事がわかりました。

やはり、実際に飼ってみないとわからないことをたくさん経験できて、

良い勉強になったと思っています。

我が家のリュウキン「ヤマトとウラン」、理科室の和金がエサに食いついて

いる写真はこちら→ http://fujiken2.hp.infoseek.co.jp/

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