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● 『ちょっとサイエンス』 2006/7/17
No.245
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● 発行者 Fujiken 不定期発行
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毎回、科学に関するテーマをとりあげて、雑学的な知識を送ります。
なるほど！と納得し、知ることの喜びを感じていただけたら幸いです。
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■今日のテーマ 「和歌山−千畳敷・三段壁−」
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和歌山県白浜に千畳敷と三段壁があります。
「千畳敷」は太平洋に突き出た文字通りたたみ千畳もありそうな広大な砂岩層
の広がりで、新生代第三紀(今から約1000万年前)ごろに形成された田辺層郡
の一部で、やわらかい砂岩層が打ち寄せる荒波に長い間浸食され広大な景勝を
つくったと考えられています。
千畳敷の所々に、砂岩層と泥岩層と思われる整合した交互層が重なって見える
場所がありました。
千畳敷のすぐ南に、そびえたつ高さ５０ｍの断崖の「三段壁」があります。
ここも田辺層郡の一部ですが、千畳敷と違って、硬い層がおもだと考え
られます。この大岸壁は南北２ｋｍにわたって展開され、岩肌に打ち寄せる
黒潮が激しくぶつかりあうダイナミックな光景に自然の迫力を感じます。
この三段壁の下には洞窟があり、平安時代に力を誇った熊野水兵の隠し洞窟だ
と伝えられています。地上から地下３６ｍの洞窟へは高速エレベーターで14秒
で着きます。しかし有料なので私は降りてみませんでした。もったいなかった
かな・・・？
千畳敷・三段壁の写真はこちら→ http://fujiken2.hp.infoseek.co.jp/
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■ちょっとコメント■
「和歌山市立こども科学館」「和歌山発明館」は和歌山市内にあります。
せっかく和歌山へ来たのだから「白浜」まで足を伸ばそうと車を飛ばしました。
予想はしていましたが、白浜までの距離は遠く、2時間弱かかりました。
その日は、白浜の宿で一泊し、次の日に千畳敷と三段壁に行きました。
両方とも車で５分くらいに所にありとても近かったです。
千畳敷と三段壁はとても近いのに、全然光景が違っていました。
千畳敷は広大な砂岩層、三段壁は５０ｍもの断崖。
なぜこんなに違うのか考えてみました。
もしかして、千畳敷と三段壁の間には不整合面があるのではないか？
つまり、途中一度海面下に沈降し、そこで出来た硬い岩層が隆起して
三段壁になったのではないかと私は考えました。
話は変わりますが、白浜の宿から白良浜の夜景を眺めていたら、空に大きな
飛行機が低く飛んで来るではないですか！
「なぜこんなところに飛行機が？」と思って旅館の地図を見てみたら、
「白浜空港」というのがありました。
２０年ほど前、長女が小さい頃白浜には来たことがあるのですが、「白浜空港」
なんてなかったです。
この間に、南紀白浜の観光用に国内線の空港ができたのかな？と妻と話してい
ました。でも、とっても大きな飛行機だったな・・・？！
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