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● 『ちょっとサイエンス』 2006/5/20 No.241
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● 発行者 Fujiken 不定期発行
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毎回、科学に関するテーマをとりあげて、雑学的な知識を送ります。
なるほど!と納得し、知ることの喜びを感じていただけたら幸いです。
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■今日のテーマ 「和歌山の成り立ち−和歌山市立こども科学館その1−」
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日にちが経ちましたが、春休みに和歌山市立こども科学館へ行ってきました。
そこでまず目にして驚いた事は、和歌山にも有田川流域に中生代の化石のアン
モナイトやイノセラムスやシダ植物の化石が見つかる「秩父帯」があり、由良
町白崎付近の石灰岩層からは古生代の化石フズリナやウミユリの化石がみつか
る「黒瀬川帯」のあるということです。
和歌山の地質図を見てわかることは、おおまかにいうと、地層や岩石が南に行
くほど新しい時代に出来たものになっているという事です。
さらに、新生代中新世(約1500万年前)には、まだ和歌山は一つの陸ではなく、
大阪との間に海があったということです。
そして、私の目をひいたのは大陸移動説による日本列島の出来方の図をよく見
ると古生代の4億2000万年前(シルル紀)はまだ巨大なパンゲア大陸の形成前で、
そのころ陸地は南半球に散在していたということです。そして2億6000万年前
からパンゲア大陸が分裂し始め、ローラシア大陸に日本列島ができたという事
です。
詳しい説明・解説は無理ですが、これらを見て私が思ったのは、
1,日本列島の一部は古生代パンゲア大陸以前から地層として海底に形成され
ていた。(黒瀬川帯)
2,パンゲアの分裂につれて日本列島を創っている地層が北上し、ローラシア
大陸に南からぶつかるようにしてできた。
ということが考えられるのではないかと思います。
(和歌山市立こども科学館「わかやまの石」参照)
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■ちょっとコメント■
私は、生物だけでなく地質・岩石も苦手なのです。
「じゃ、いったい何が得意やねん!」とお叱りの声が聞こえてきそうですが・・。
今回の和歌山の成り立ちについてはおおざっぱすぎて話しにならないという方が
おられる思います。
要するに、わたしはインド大陸がローラシア大陸にプレートの移動でぶつかり、
海底の地層がしゅう曲してヒマラヤ山脈をつくったというイメージが地質図を
見て浮かんできたということを言いたいわけです。
参考までに「わかやまの石」の巻末に、このように載っていました。
四万十帯は太平洋プレートが四万十海溝に沈み込むときに、海底に堆積して
地層がブルドーザーで、はぎとられるようにして南の方から陸側にどんどん
押しつけられてつく加えられたもので「付加体」と呼ばれ和歌山では南へ行く
ほど新しい地層になっています、と載っていました。
昔、四万十川と所は四万十海溝だったんですね! これも驚き!!
十数年前、和歌山の峡谷を川下りした学年旅行。なんでこんな峡谷が出来たの
だろう? という疑問を持ちながら未だに説明が出来ない私の和歌山の成り立
ちの話でした。
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