**************************************************
★
● 『ちょっとサイエンス』 2006/5/5 No.240
★
● 発行者 Fujiken 不定期発行
★
**************************************************
毎回、科学に関するテーマをとりあげて、雑学的な知識を送ります。
なるほど!と納得し、知ることの喜びを感じていただけたら幸いです。
----------------------------------------------------------------------
■今日のテーマ 「金魚を飼って1ヶ月奮闘記」
----------------------------------------------------------------------
中学の理科の先生をしているのに、恥ずかしい話ですが、今まで動物や植物を
家で飼ったり、育てたりしてこなかった私です。
「生物は苦手なもので・・・」といつも言い訳してきたのですが、3月末から
急に金魚が飼いたくなって金魚屋さんに下見に行きました。
店に入って、すぐに手頃な大きさの水槽が水流モーターと照明付きで5000円
で展示していました。中の水もとっても透きとおっていてきれいでした。
最近は「ぶくぶく」と空気を入れるタイプより、この水流で水をきれいにし、
さらに流れ込む水と共にわずかながら酸素を送るタイプのものが多くなり、これで
十分だと聞きました。
さっそく3匹1000円のリュウキンとオオカナダモをセットで買おうとしたら
店員さんに、まず1日水をくみ置きしてカルキ抜きして下さい。または、この水槽
に水道水を入れて、まる1日モーターを回して下さい。それから金魚を買いに来て
下さい。と言われました。
水道水は直接使わず、カルキ抜き、いわゆる殺菌に使った塩素抜きをしないといけ
ない事は知っていましたが、やはり最初が大切なんだなと改めて気がつきました。
そこで、水槽、砂利、石3つ(おまけでくれたきれいな石でした)を買って帰って
水槽を組み立て、モーターを設置し、砂利ときれいな石をたわしできれいに洗って
水を入れてモーターを回すとゆっくり水流が始まりました。(ここで注意!このて
のモーターはモーター内に一定の水が入っていないと水流が始まらないことをお忘
れなく!)
そして、1日たってから3匹1000円のリュウキンとオオカナダモを買ってきて
まず、買ったままのリュウキンの入ったポリ袋のまま水槽の中に水に1時間くらい
つけてから水槽の中に入れてやることを教えてもらいました。
なぜかというと、金魚は温度差、温度の変化に大変弱く、水を換えたりするときも
できるだけ温度差をなくすようにしなければならないからです。
ようやく水槽に金魚が入って、子ども(長女大学4年、長男大学1年)が話し合
って、さくらこ、つばき、ジョセフと名前をつけました。
私はたった3匹なのにどれがさくらこ?どれがつばき?と何回も聞いていました。
そして、一週間、水槽についていたおまけのエサがフレーク状タイプのエサでした
から、ついつい子どもが喜んであげすぎたためか、エサが残って水が白く濁って
きてしまったのです。
そして、金魚屋さんに水の替え方を聞いたところ、水槽の3分の1から2分の1の
水を替えること、絶対全部いっぺんに替えてはいけないことを教えてくれました。
そこで、水を約半分バケツにとり、そこに金魚とオオカナダモを移し、残った水槽
の水を手でかき回し、金魚のフンなどのよごれを浮き出させて汚い水を捨てるとい
うようにして2,3回きれいにしてからバケツの水と金魚を戻し、くみ置きの水を
あと残りを足したのです。
エサはフレーク状から細粒状のものに変えました。細粒状の方が最初は食いつきが
悪いですが食べ残しがよく分かるので、水を汚さないということがわかりました。
しかし、それから2,3日後ジョセフの体に白い点が表れたのです。何かなと思っ
ていたら、今度はさくらこにも表れてきました。これは大変と金魚屋さんに聞きに
行くと「白点病」と言って、温度差などにより、体の抵抗力が落ちたときに表れる
病気だとのこと、さっそく治療薬の「メチレンブルー液」を買って入れてみました
が、いったん元気を取り戻したかのようにみえていたジョセフが浮いてしまい、そ
してさくらこも動かなくなり、最後に一番元気だったつばきもこの前死んでしまっ
たのでした。
-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-
■ちょっとコメント■
結局、この1か月で飼い始めた金魚は3匹とも死んでしまいました。
この年で初めて水槽を買って本格的に買い始めたため、3匹の金魚には
もうしわけないことをしたなと思っています。
「私の友達なんて、金魚すくいでとってきた金魚をバケツで飼ってて水は
汚いけれど、大きくなって今も元気だって言ってるよ」と長女は言うのですが、
やはり、温度差や水の入れ替えには気をつけなくてはいけないということが
肌身で感じた1か月でした。
死んでしまった3匹の金魚はマンションの自転車置き場の土に妻と長女が埋めて
くれました。
そして、気分を取り直して、この5月の連休に金魚を買って、一からやり直す
ことにしました。
どうか、金魚が長生きしますように・・・。
金魚(ジョセフ、さくらこ、つばき)の
写真はこちら→ http://fujiken2.hp.infoseek.co.jp/
======================================================================
■登録・解除は下記のホームページで行えます。
http://www.mag2.com/m/0000046152.htm
http://www.eonet.ne.jp/~fujiken1/
■質問、感想などはEメールでお願いします。
Eメール:fujiken1@ares.eonet.ne.jp
■バックナンバーはHPまたは下記URLへ
HP :http://www.eonet.ne.jp/~fujiken1/
URL:http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000046152
======================================================================
このメールマガジンはインターネットの本屋さん『まぐまぐ』を
利用して発行しています。 http://www.mag2.com/
マガジン名:ちょっとサイエンス マガジンID:0000046152
======================================================================