**************************************************

●   『ちょっとサイエンス』  2005/8/15   No.232  
★          
●    発行者 Fujiken       不定期発行
★                       
**************************************************

毎回、科学に関するテーマをとりあげて、雑学的な知識を送ります。
なるほど!と納得し、知ることの喜びを感じていただけたら幸いです。

----------------------------------------------------------------------
■今日のテーマ  「貝塚市立善兵衛ランドへ行ってきました!」
----------------------------------------------------------------------

江戸時代の寛政5年(1793)頃、日本一優秀な望遠鏡を製作しだしたのが、貝塚

の人、岩橋善兵衛(1756〜1811)です。

自然科学への関心の強かった善兵衛は眼鏡職人として生計をたてながら、オラ

ンダの渡来品の研究を重ねて、望遠鏡製作に成功し竹筒を用いて舶来品に勝る

とも劣らぬ望遠鏡を数多く作りました。

さらに、享和元年(1801)には平天儀(五層の円盤からなる星座、月齢、潮汐の

早見盤)を独創で完成しました。

寛政改暦では徳川幕府の天文方に用いられたのをはじめ、紀伊和歌山の徳川家

近江彦根の井伊家、播磨明石の松平家などの諸大名や学者が天体観測用や軍事

航海目的などで望遠鏡の需要が広まりました。

貝塚市が生んだ江戸時代の優れた岩橋善兵衛の業績をたたえ1992年に善兵衛ラ

ンドが開館されました。

3階には口径60cmの反射式望遠鏡があり、天体観測室になっています。

私が行った8月7日(日)には、小学生低学年の子どもとお父さん、お母さん

10名程が来ていて、一緒に望遠鏡を見せてもらいました。

まず、特別なフィルターをつけた小型望遠鏡で太陽の黒点とプロミネンス(

紅炎)を見せてもらいました。

黒点は今まで何度も投影式で見たことがありましたが、プロミネンスを見たの

は初めてだったので感動しました。

さらに、今度は口径60cmの反射望遠鏡で、真昼なのに、金星とシリウスを

見たのです。

金星は半分欠けて見えました。シリウスはダイヤモンドのかけらのようにキラ

キラ輝いていました。

金星もシリウスも暗くないと見えないと思っていた私には驚きでした。

2階では善兵衛作の望遠鏡は平天儀などが展示されていました。

大阪から約1時間で行ける、そんなに大きくないけれどアットホームな入場料

なしの善兵衛ランドに満足して帰ったFujikenでした。

善兵衛ランドの写真はこちら→ http://fujiken2.hp.infoseek.co.jp/

-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-

■ちょっとコメント■

岩橋善兵衛という人が日本で優秀な望遠鏡を作った人であるということをある

人に聞くまで知りませんでした。

善兵衛ランドの3階に通され口径60cmの反射望遠鏡で太陽の近くの金星を

見たり、今は8月ですから、昼間の空には冬の夜に見える星座があるわけで、

冬の大三角形の一つ、夜見える恒星の中で一番明るいシリウスが、真昼にキラ

キラと輝くダイヤモンドのかけらのように見えたのにも驚きました。

善兵衛ランドでは、日月火と9時〜17時開館で、水曜が休館日、木金土が

9時〜21時45分まで開館しているので、今なら、暗くなってから夏の

大三角形の見つけ方(こと座のベガ、白鳥座のデネブ、わし座のアルタイル)

や60cm反射望遠鏡で実際に星を見せてくれるそうです。

近くなら是非家族連れで是非一度は行ってみたい所です。

説明をして下さる方もとてもていねいでやさしく教えて下さいました。

善兵衛ランドについての詳細は下記のホームページへアクセスして下さい。

善兵衛ランドについて→ http://www.city.kaizuka.lg.jp/zenbe/index.htm

■追伸■

8月7日(日)家へ帰ってから、夕暮れ時(午後7時頃)に西の空を見ると

三日月と宵の明星が近くに並んできれいに見えました。

思わずデジカメを取りに行って「カシャ!」(フラッシュはたきません!)

もう宵の明星も天気が良ければ西の空にきれいに見える季節になりましたね。

写真はこちら→ http://fujiken2.hp.infoseek.co.jp/

-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-

■「読者からのメール」より■

●「Y」様より

「ハルジョン」と「ヒメジョン」の区別法には異論はないですが
名前が気になりました。
「ハルジオン春紫苑」と「ヒメジョオン姫女苑」なんですよ。
もっとも少し離れて見てもなんとなくちがいますよ。

> 名前は「ニワタバコ」というそうです。
> もしかして、ニワタバコの葉を乾燥させたら「タバコ」ができるのかな・・?と

できません。
箕面だったらたしかイワタバコもあったのでは?もちろんタバコにはなりません。

>マチカネワニの頭骨の本物が展示され、その横に復元された全長8mのワニ
>の模型が展示されていました。
>しかし、尾骨は発見されておらず、頭骨などから推定して全長8mとしたが、
>今では6m前後ではなかったかという説も出ているということを聞きました。

1980頃当時の中世古教授より聞きました。

→Fujikenより

Y様ありがとうございました。

「ハルジオン春紫苑」と「ヒメジョオン姫女苑」

読み方が違うらしいということは知っていたのですが今回ようやく分かりました。

ありがとうございました。

14000名の読者の方からのメールで支えられている「ちょっとサイエンス」

です。これからもよろしくお願いいたします。

-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-

■「お勧めメルマガ」コーナー■

このコーナーでは自薦、他薦は問わず、面白い、役に立つ、息抜きになる

そんなメルマガを紹介します。どんどんメールでお知らせ下さい。

出来たら、紹介文をつけて下さい。お願いします。

-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-

======================================================================

■登録・解除は下記のホームページで行えます。

 http://www.mag2.com/m/0000046152.htm

http://www.eonet.ne.jp/~fujiken1/

■質問、感想などはEメールでお願いします。

 Eメール:fujiken1@ares.eonet.ne.jp

■バックナンバーはHPまたは下記URLへ

  HP :http://www.eonet.ne.jp/~fujiken1/

URL:http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000046152

======================================================================

このメールマガジンはインターネットの本屋さん『まぐまぐ』を
利用して発行しています。 http://www.mag2.com/

マガジン名:ちょっとサイエンス マガジンID:0000046152

======================================================================