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●  『ちょっとサイエンス』  2005/8/1   No.230  
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●   発行者 Fujiken       不定期発行
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毎回、科学に関するテーマをとりあげて、雑学的な知識を送ります。
なるほど!と納得し、知ることの喜びを感じていただけたら幸いです。

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■今日のテーマ  「ペルセウス座流星群を観てみませんか?」
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毎年8月の中旬(お盆の頃)に「ペルセウス座流星群」が観られます。

この流星群は、1月の「しぶんぎ座流星群」、12月の「ふたご座流星群」と

あわせて「三大流星群」と呼ばれています。

なぜ、流星群が毎年ほぼ同じ時期に見えるのでしょうか?

それは、流星群のもととなる流星ダストは彗星と深い関係があるのです。

彗星は雪だるまと言われるように、彗星が太陽に近づいた際に彗星の核から

彗星ダストが放出され、この流星ダストの帯に地球が入ると、流星ダストが

地球の大気に突入してきて「流星」となって見えるのです。

地球は一年で太陽の周りを一周するので、流星ダストの帯の中に地球は

毎年ほぼ同じ時期に入ることになり、流星群のピークは毎年ほぼ同じ年に

なるのです。

さて、今年のペルセウス座流星群のピークは8月12日の夜から13日の

未明にかけてと言われています。

では、どうやってみたらよいのでしょう?

都会に住んでいる人はどうしても、家かマンションのベランダから観るという

人が多いと思います。これでは全天の4分の1位しか見られないのと、

街明かりがあってどうしても空が明るくなって見えにくくなってしまいます。

そこで、私が体験した方法を紹介します。

あれは、もう今から14,5年前になるでしょうか。実家の愛媛県の

伊予三島市(現在は四国中央市)の観測会に参加した時のことでした。

8時頃、公民館に集まり、まず、なぜ流星群が見えるのかを教えていただき、

9時頃、バスで小高い丘の上に登ったのです。そこは昼間は公園らしいのですが

夜は明かりが一つもなく懐中電灯なしでは歩けません。

そこへキャンプへよく持っていく「ブルーシート」を二つ折りにして敷いて、

その中に、5,6名が中に入り、仰向けになって全天を見るのです。

すると、数分もしないうちに「あっ流れた!」「こっちも!」とあちらこちらで

声があがりました。

よく、流星群は放射点から放射状に流れると言われますが、私の観た感じでは

どこからでも流れていたような気がしました。

そして約1時間観測して、いくつ見えたでしょうか?40〜50みえたような

気がします。そして帰ろうかなと思ったその時、空の端から端まで大きな流星が

流れて、すぐに消えずに白くしばらくの間輝き続けたのでした。

あとで調べてみると、こういうのを「流星痕」といって、ペルセウス座流星群で

はしばしば観ることができるのだそうです。

私はあの「流星痕」を観た感激は今でも忘れる事ができません。

(http://www.astroarts.co.jp/special/perseids2004/index-j.shtml 参照)

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■ちょっとコメント■

冬の星座は空が澄んで、観測しやすいとよく言われますが、やはり、外に出て

1時間も全天を見上げるなんて冬には無理でしょうね。

やはり流星群を観るには8月の「ペルセウス座流星群」がお勧めです。

以前に「ペルセウス座流星群」が見える時期になったら「ちょっとサイエンス」

でぜひ紹介して下さいね。という読者の方からの声を思い出し、今回のテーマに

しました。

夏とは言ってもやはり9時から10時頃の小高い丘は寒くてブルーシートは

たいへん役にたちました。

都会ではこんな絶好の観測場所があるかどうかが問題ですね。

やはり、旅行か、帰省した田舎で計画を立ててみるのが良いのではないでしょうか?

是非、観測した様子などをメールしてもらえるとうれしいです。

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■「読者からのメール」より■

●「太郎左衛門」さんより

いつも興味深く拝見いたしております。

太郎左衛門と申します。

マチカネワニ、私はこのワニの骨格を東京上野の博物館で見ました。
実は、これを発見したのは、私の中学時代の恩師(人見 勉先生)でした。
ワニの化石発見が影響したのかどうか分かりませんが、発見当時工業高校の
生徒であった恩師は、教育大学に進み、中学の理科教師となりました。
その恩師の影響下、私は理科系に進み、現在研究職をいたしております。
中学生にとって非常に良い先生だったと思います。

理科系離れが進んでいるようですが、理科好きになる方法は簡単です。
よい先生に習えばよいのです。

そのよい先生がどのくらいいるのかが問題ですね。

→Fujikenより

いつもメールありがとうございます。

「中学校の先生の影響で理科が好きになる」よく言われることですね。

私も、ただの詰め込み式の授業ではなく、幅広い話題を混ぜながら

理科の授業をしているつもりですが、生徒にはどう思われているのか

いつも気にしています。教え子の中には「先生の授業を聞いて理科が

好きになり、大学院に進み、○○電力に就職したという人もいますが・・。

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