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●   『ちょっとサイエンス』   2001/2/23   No.23  
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●    発行者 Fujiken       毎週金曜日発行
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毎回、科学に関するテーマをとりあげて、雑学的な知識を送ります。
なるほど!と納得し、知ることの喜びを感じていただけたら幸いです。
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■今日のテーマ  「ダーウィンの種の起源」
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1831年12月7日、イギリス海軍の測量船ビーグル号に乗り、22才の
青年チャールズ・ダーウィンは船出し、その日から5年をかけて世界各地を
探検したのです。

1835年9月に東太平洋の赤道上にあるガラパゴス諸島に達し、そこでさま
ざまな生物に出会ったのです。

なかでも、この地域にのみ生息するフィンチは多様で14種類も存在しました。
それらは基本的にはよく似ていたのですが、くちばしの長さや曲がり方などに
はっきりとした違いがあり、その形は島ごとに違っていたのです。

それは、植物の種や毛虫、昆虫のようなえさの違いからきているとダーウィン
は考えました。

そして、フィンチの一群を南アメリカから連れてきて、ガラパゴス諸島の中の
別々の島に隔離したとしたら、それぞれの島に適応したフィンチだけが生き残
るだろうと考え、この現象を「自然選択(自然淘汰)」と呼びました。

1859年、「一つの微生物からすべての動物が発達した」という生物の進化
を説いた、不朽の名著「種の起源」を著したのです。

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■ちょっとコメント■

チャールズの祖父、エラスムス・ダーウィンもその著書の中で、

「一つの微生物からすべての温血動物が発達したという考えはあまりにも大胆
 であろうか。」

と述べ、進化の考えをほのめかしています。

そして、ラマルクの「動物哲学」には、

「カモシカが高いところにある木の葉を食べようとして長い間首を伸ばしてい
 るうちにキリンという新しい種に変わったのだ。」

と述べています。

突然変異で生まれた新しい種が自然選択で生き残り、現在の種を形成してきた
という「進化論」ですが、

「人間はサルの子孫である」ともとれるダーウィンの進化論は激しい論争を巻
き起こしました。

キリスト教の教えに反するこの考えは今でも多くの反論があるのも事実です。

さて次回は、No.24「火成岩の覚え方」をお届けします。

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■追記■

前々回からテーマとして取り上げた「ウォーターカー」についてたくさんの
ご意見・ご感想をメールを頂き、ありがとうございます。
様々な情報も得てうれしく思っています。
メールを頂いた方この場でお礼させていただきます。
このテーマで一冊の本がかけるかも・・・?


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