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●   『ちょっとサイエンス』  2005/2/15   No.221  
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●    発行者 Fujiken     毎週火曜日発行
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毎回、科学に関するテーマをとりあげて、雑学的な知識を送ります。
なるほど!と納得し、知ることの喜びを感じていただけたら幸いです。

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■今日のテーマ 「電話機の発明者 アレクサンダー・グラハム・ベル」
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1876年3月10日の夜、アメリカ東海岸のボストンのベルの家で助手のトマス・

ワトソンと電話機の実験をしていました。

ベルが地下の実験室で送話器に口を付けて、寝室にいたワトソンは受話器を耳

に押しつけ、「ワトソン君、すぐ来てくれ」という声を聞いたのです。

ワトソンが駆けつけたときは、ベルはスボンが希硫酸でずぶぬれになっていま

した。

現在の電話も送話器と受話器の2つの役を果たしているように、ベルの電話機

も両者はほとんど同じ構造でした。

それらは、電磁石、その一方の極から出た金属製の振動片および振動板の3つ

の部分からなっていました。

振動片の他端は振動板の中央に取り付けられ、この部分は電磁石のもう一つの

極に面していました。

これを送話器として使うときには、振動板に向かって話しかけると振動板及び

それに取り付けられた振動片が動き、電磁石に誘導電流が流れ、この誘導電流

は電線を通って受話器の電磁石に流れ、その強弱に応じて電磁石が振動片及び

振動板を動かして、空気がふるえて音声が再現されるのです。

音を少しでも大きくし、電話機の感度をよくするためにベルは電気抵抗の変化

を利用することを考えつき、振動板に金属の針を付け、その先端を希硫酸の液

面につけておくと、振動板が振動すると針との間の電気抵抗が変化し、電池か

らの電流が音の強弱に応じた変化をするであろうと考えたのでした。

ベルのズボンが希硫酸でずぶぬれだったのはこのためなのでした。

この歴史的実験から約3ヶ月後、ベルの電話機は素晴らしいデビューの機会に

恵まれました。アメリカ建国100年記念大博覧会がフィラデルフィアで開か

れ、ベルは電話機を展示し絶賛されたのでした。

イギリスの物理学者ウィリアム・トムソン(ケルビン卿)はこの電話機は最高

の発明であると激賞し、イギリスに持ち帰ってヨーロッパ中に紹介したのです。

ベルが聾唖(ろうあ)学校に勤務していた頃知り合った耳の聞こえないメープル

と婚約、結婚し、電話機の特許申請作成には読唇術でメープルは貢献したので

した。

その後、ベルはアメリカの有名な科学誌「サイエンス」の創刊に力をつくしたり、

他の発明に没頭したりしました。

電話機の発明により多くのお金を得たベルは、晩年「ボルタ聾唖研究所」をつく

り、聾唖教育に貢献しました。

(「世界の科学者100人」(教育社)参照)

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■ちょっとコメント■

今回、久しぶりに科学者の業績をテーマとして取り上げました。

何気なく本を読んでいたら、ベルの事が書いてあり、そういえば「ちょっと

サイエンス」で、まだ取り上げていなかったことに気づきさっそくテーマに

したのです。

今や電話は必需品。さらに、携帯電話の普及で多くの人が携帯を持っています。

以前、テレビで、携帯電話に使われているコンピュータの基本ソフトは日本人

が開発した「トロン」であることを初めて知りました。

パソコンではウィンドウズに負けてしまいましたが、日本の「トロン」は家電

製品、車、携帯電話など様々な所で採用され、発展しているそうです。

なぜかうれしい気持ちになっているのは私だけではないでしょうネ・・!

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■「読者からのメール」より■

●「A」さんより  「惑星型について」

こんにちは。現在はとりあえず高校の教員,4月からは正式に高校の教員になる
予定のAと申します。

いつも楽しく拝読させて頂いております。ありがとうございます。

先日のメールマガジンにありました,惑星型の件ですが,この間,国立天文台方の
講演会を聴きに行ったところ,惑星型についてこのような講演がありました。

現在でも教科書には2種類の惑星型しか記述していないが,現在は惑星型は地球型
(岩石惑星:水星,金星,地球,火星)・木星型(巨大ガス惑星:土星,木星)・
天王星型(巨大氷惑星:天王星,海王星)の3種類に分類している。
天王星型惑星は,表面に少しガスがあるために,以前は木星型に含まれていたが,
その構造が詳しく調べれられるにつれ,木星型とは異なることが分かってきた。
天王星型惑星は中心に岩石,その周りに氷(メタンやドライアイスを含む),その
周りをガスが取り巻いている。

だいたい(本当に大まかですが)惑星型については,このような内容でした。
冥王星がどの惑星型に含まれていませんが,「冥王星は惑星ではなく,小惑星である」
との事でした。なんとなく寂しいですね。

聴いたことをそのまま書いただけですが,参考にしていただければ幸いです。

これからも楽しいメールを楽しみにしています。お体に気をつけて頑張ってください。

→Fujikenより

メールありがとうございます。

ボイジャーの接近で写した写真などから天王星型というのが新しく考えられたので

しょうね。冥王星については、私も「太陽系の惑星に入れない方がよい」という意

見を見たり、聞いたりしています。

「ちょっとサイエンス」でもNo.127「太陽系の端をさぐる」で取り上げていますが、

海王星から外側に微惑星がたくさんあり「カイパーベルト地帯」と呼んでいます。

そして、冥王星はその「カイパーベルト地帯」の微惑星だと最近考えられているそ

うです。

しかし、小学校、中学校ではそれは今は教えず従来のままで教えるようになって

いますね。

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