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● 『ちょっとサイエンス』 2005/2/1
No.219
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● 発行者 Fujiken 毎週火曜日発行
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毎回、科学に関するテーマをとりあげて、雑学的な知識を送ります。
なるほど!と納得し、知ることの喜びを感じていただけたら幸いです。
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■今日のテーマ 「沖縄の自然について」
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1,沖縄の気候は亜熱帯に属し、一年を通して暖かいのが特徴です。
沖縄の海は、温かくて浅くてきれいな海なので
世界に誇れるきれいなサンゴ礁があります。
サンゴは背骨のない無セキツイ動物で、クラゲやイソギンチャクと
同じ仲間ですが、サンゴには堅くて丈夫な骨があり、その骨などが長年に
わたって積もってできたのがサンゴ礁です。
2,沖縄は昔から他の大陸から遠く離れた島国なので、ここだけにしか生息しない
珍しい動植物がいます。
まず、西表島(いりおもてじま)で発見された野生のネコのイリオモテヤマネコ
そして、キツツキの仲間のノグチゲラは絶滅が心配されている鳥で、
ヤンバルクイナも新種の鳥として発見されました。
3,植物では亜熱帯・熱帯の代表の花=ハイビスカスが有名です。
また3枚の小さなほうがあり、たくさんの花が集まっているブーゲンビレアも
沖縄では有名です。
そして、河口から海にかけてジャングルのように生えているマングローブが
ある島もあります。
沖縄はめったに見られない動物・植物の宝庫なのです。
(「修学旅行のしおり 沖縄」参照)
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■ちょっとコメント■
今、中学2年生の生徒が中3になって行く沖縄について学習するために作った
資料です。
途中の名前などをカッコにして、書き込み式にするプリント学習です。
片面には写真付きになってプリント20分、沖縄の紹介ビデオ25分で1時間
と考えています。
短くまとめすぎたので、物足りない方も多いかも知れませんが今回はこれで
お許し下さい。
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■「読者からのメール」より■
●「村上」様より 「宇宙論について」
こんにちは、いつも興味深く拝見させていただいております。
ところで、1月25日に配信されましたNO218の「宇宙の年齢と大きさ、
一つの宇宙論」という題材の中で、「宇宙は風船の上に銀河や天体が張り付
いたようなもの」で、有限ではあるが端がない、と示しておられました。
この例えは絶対してはならない間違いであると、今から40年ほど前、
私が中学生の時読んだ本に書いてあった記憶があるのですが、その後
科学の見解が変わったのでしょうか。
風船が膨らんで宇宙が大きくなって、その上に個々の宇宙・天体が存在して
いるのだという例えは一番分かり易いのですが、これだと1周すれば元の場所
に戻って来れることになります。
要するに地球儀みたいなものです。
ですが、実際の宇宙は1周しても(この概念自体が成り立たないのかも知れ
ません。)絶対に元には戻れない空間である、とされていたような気がします。
たしか「開かれた空間」と「閉じられた空間」との違いということだったと
思います。どちらがどっちだったか覚えていないのですが。
そして、もしあえて例えるなら「馬の鞍」のような空間である、つまり、
馬の鞍のような上に宇宙や天体が乗っているようなもの、とされていました。
ですが、私には「馬の鞍」の例えでは全く分かりませんでした。
私の記憶違いかも知れませんが、本当に宇宙は風船のように膨張していると
単純に考えていいのか、とても気になったので確認いたしたく、
ご返答いただければ幸いです。
→Fujikenより
私が読んだ本は20年前でした。「閉じた宇宙」「開かれた宇宙」という考え
から村上さんの読んだ本には、私が前回紹介した宇宙論は間違っていると考え
たのでしょう。宇宙に関してはいろいろな説があるので、これが絶対間違いと
か「絶対」というのは少し言いすぎのような気がしました。そして、私の紹介
した宇宙論は「有限であるが端がない宇宙」の考え方の例ですので、結論は
「宇宙の形は想像しにくい」ということの方が言いたいのです。
●「まこー」様より
木の葉からの蒸散作用により吸引力が生じ、それが10Mを超える高木への水の
供給力となるとの説、初めて接しました。メカニズムがよく分からないのですが
勉強してみます。有難うございました。
ところで、宇宙像に関してですが、2年程前の"National
Geographic"誌に宇宙
雑煮ついての比較的新しい考え方が紹介されていましたが、その説明の仕方の
ユニークさが鮮明に脳裏に残っています。それというのは、ビアマグになみなみ
と注がれた泡だったビールの写真があり、「宇宙はこのビールの泡のように数え
切れないほど存在している」との説が簡略に説明されていたのです。
このマルチ宇宙であるとか平行宇宙というような、ユニークな学説もご紹介いた
だけたらと思います。
→Fujikenより
「ビールの泡のような宇宙」・・こんな宇宙論もどこかで読んだ記憶があります。
様々な宇宙論があって楽しいですね。でも、どれが本当なのでしょう?
●「岡村」様より
さて、ハッブル定数についてですが、以前は
h=1.0 だとか h=0.5 だとか観
測によって色々ありましたが、現在では
h = 0.72 +- 0.07
といった値が使われています。特にWMAPからのデーターは
h = 0.71 + 0.04 - 0.03
となっておりほぼ確定したと言って良いと思います。また宇宙年齢も
t = 13 +- 1.5 Gyear
が標準的に使われておりWMAPの結果からは
t = 13.7 +- 0.2 Gyear
となっております。この値も以前に比べて格段に精度が上がり信頼できる数
字になっていると思います。
観測論的宇宙論は最近目覚ましく進歩しており、特にWMAPの結果は我々
に多くのことを与えてくれました。一度調べてみることをお勧めします。
→Fujikenより
詳しいデータありがとうございます。
観測論的宇宙論というのもあるのですね。ちょっと触れてみたくなりました。
●「らくだ」様より
ラクダです。
葉を落とした木でも水を吸い上げる。と言うことを考えると、葉からの蒸散
作用だけでは説明に無理がある様に思いますがいかがでしょうか?
木の根から水を吸い上げる作用は、浸透圧によるものと思いますが、これは
濃度差によるものなので、木の内圧が大きくてもかまわず水を吸い上げます。
おそらく、葉からの蒸散作用、毛細管現象、そして根の浸透圧の総合作用で
はないかと思います。
木に聴診器を当てると水が流れる音が聞こえると、テレビで見た記憶があり
ますが、本当ならすごいですね。
→Fujikenより
蒸散作用や毛細血管作用だけでなく、浸透圧作用が大きいのですね。
改めて納得しました。ありがとうございました。
●追伸
今回はたくさんの方からメールを頂きありがとうございます。
皆さんに支えれれて成長してきた「ちょっとサイエンス」です。
これからもよろしくお願いいたします。
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