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● 『ちょっとサイエンス』 2004/11/16
No.208
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● 発行者 Fujiken 毎週火曜日発行
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毎回、科学に関するテーマをとりあげて、雑学的な知識を送ります。
なるほど!と納得し、知ることの喜びを感じていただけたら幸いです。
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■今日のテーマ 「明けの明星がまだ見えている!」
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日の出前に、東の空にひときわ明るい星が見えたら、それは金星で「明けの
明星」という話を2004年8月31日発行のNo.197「下弦の月と明けの明星」
の中で書きました。
あれから約2ヶ月たった11月10日の夕刊に「木星、月、金星」が並んでいる
日の出前のきれいな写真が載っていました。
私は科学雑誌「ニュートン」を購読しているので、この事は知っていたので、
デジカメで写真を撮ろうと朝四時頃起きて、東の空を見たのですが、明るい星は
一つも見えませんでした。ちょっと時間が早すぎたようです。
それから、うとうととして次に気が付いたときは六時頃でした。
あわててデジカメを持って外に出たのですが、もう東の空はうす明るくなってい
て、金星も月も見えませんでした。今度は遅すぎたようです。
ここで気になったのが、明けの明星が見えている期間が約2ヶ月とは、余りにも
長すぎはしないかという事です。
そこで、金星の公転周期を調べたところ、地球の公転周期(365日)を1とす
ると、金星は0.6152であることが分かりました。
ということは、365日×0.6152=約224日かかって金星は太陽の回り
を公転していることになります。
金星は地球の内側を公転している惑星なので、太陽からあまり離れた位置では
金星は見られません。たとえば、真夜中の南の空には金星は見えません。
金星が見えるのは、日の出前の東の空に見える「明けの明星」と、日没後西の空
に見える「宵の明星」だけです。
私は漠然と金星が見えている期間は数週間と思っていたのですが、よく考えてみ
ると、金星と太陽が重なって見えない期間を公転周期の3分の1とおおまかに
考えると、残りの3分の1が明けの明星が見えている期間、残りの3分の1が
宵の明星が見えている期間となります。
そこで、さっきの金星の公転周期224日の3分の1は約70日となり、ほぼ
2ヶ月となって、明けの明星が8月下旬から11月初旬まで見えていても、おか
しくはないということになります。
ここまで、計算してやっと納得した私でした。
(「チャート式 新地学」(数研出版)参照)
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■ちょっとコメント■
新聞の夕刊に載っていた写真は、神戸の朝六時の写真で、東の地平線が明るく
なっているのに、きれいに「木星、月、金星」が写っていました。やはり、
カメラとフィルムの違いかなと思いました。私には出来なかった写真がきれい
に載っていることに少し悔しい気持ちとなぜなんだ?!という気持ちと混ざっ
た複雑な心境です。
今からだんだん金星は太陽と重なるため、金星は見えなくなり、約1ヶ月
(2ヶ月の半分・・理由は金星が見えなくなるのは太陽の後ろに隠れる時と
太陽の前に来て重なる時なので公転周期の3分の1の約2ヶ月の半分と考え
ます。)たったら、今度は「宵の明星」として、日没後西の空に明るく輝い
て見えるであろうと考えています。ということは、12月中旬から下旬にか
けて「宵の明星」が見えるであろうと予測できるのです。(そんなこと天文
年鑑か、天文シュミレーションソフトですぐに分かるよ!という声が聞こえ
てきそうですが、今回のちょっとした計算で得た知識で予測できるんだとい
うことを強調したいのです。)
これが、太古の時代だったら(例えば卑弥呼の時代だったら)占い師か、
村や国の統率者になっているかもしれない・・・と考える私でした。
少し話はそれますが、この時の月は下弦の月といっていいと思います。
下弦の月についてもNo.197〜199にかけて触れていますが、
月は 新月→三日月→上弦の月(半月)→満月→下弦の月→新月
というように形が変わっていきます。上弦、下弦は弦が上、下というよりも
上の月、下の月という言葉があることから満月の前が上弦、満月の後が下弦
と考えた方がよいということを読者の「ホッシー」さんから教えて頂きました。
ちょっと前、何気なく新聞を見ていると、映画の題名に「下弦の月」という
のがあってその英語名が「The last quarter」とあったので、「月の最後の
4分の1か・・」なるほど、なるほどと一人で納得していた私でした。
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■「読者のメール」より■
前回の「トンボの話」に対していろいろメールをいただきました。
●「昆虫少年」さんより
赤とんぼは実はいろいろな種類があります。
ノシメトンボはアキアカネ以上にここらへん(茨城)
ではよく見ます。ナツアカネはあまりいません・・・
2匹つながっているのは書いてあるとおり交尾です。
では、メールマガジン頑張ってください
●「T」さんより
赤とんぼがつながっているのは交尾した後産卵するまでオスがメスを
エスコートしているみたいです。
産卵は、周辺に他の赤とんぼがいるときや危険が予想される時はつながった
まま産卵するそうです。
http://map.edb.miyakyo-u.ac.jp/akatombo/p10.html
●「K」さんより
トンボを見なくなりました。
ですからトンボ取りの子等も見かけません
大体子等が外で遊びませんね
原因は農薬ですね 近所に300メーター四方の水田がありますが
みんな薬を撒いています
多分除草剤だと思いますが 草が生えないだけでなく
虫がいません 蛙もいません 鳥も来ません
すぐ近所に幅30メーターくらいの川がありますので
そのまわりの草のおかげで蛇はいますが
花も咲いていますし 蝶も飛びますが僅かですね
蚊帳とり草も見当たりません ですからこんな夢を見ました
蚊帳とり草がにょきにょきと大きくなって私の前に現れ
子等は今 いずこにおわす 蚊帳とり草
といいました 子供が少なくなりましたね テレビを見てますか
それともパソコンを勉強しているのでしょうか
それとも少子化のせいですか 淋しいですね
時代が変わりましたね では
●「りゅう」さんより
分かり易い解説で楽しませて頂いております。
「あのねのね」というコンビがギター片手に「赤トンボ 羽根を
とったらトウガラシ」と歌っていたことも思い出します。
トウガラシではなく「アブラムシ」でした。
つまらないコメントで申し訳有りません。気になったもので つい
→Fujikenより
みなさん、メールありがとうございます。
やはり、おしりをくっつけているのは交尾だったのですね。
あのねのねの歌ですが、私が間違っていたようです。
でも、羽根をとったらトウガラシの方がピンと来る気がしませんか?
皆さんのメールのおかげで励まされ、やってきた「ちょっとサイエンス」です。
これからもよろしくお願いいたします。
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